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これほど甘くこちらを苛んでいく拷問はないだろう。
冷たいガラスに身体の前面を押し付けられ、背後には相手の燃えるように熱い体温。
それでもっとも脆弱な…自分の最奥と、性器の先端を同時に刺激されているのだ。
幾つもの強烈な感覚を同時に与えられて、御堂の身体は耐えられずに大きな痙攣を
繰り返していく。
呼吸も鼓動も、そのまま心臓が壊れるのではと恐怖するぐらいに早鐘を打っていた。
「ふぁ…っ! くぅ…や、止め…ろ…!」
ガラスに爪を立てようとしたが、滑らかな表面には掴みどころがなく…空しく下に
ずり落ちていくだけだった。
しかし頭を振って嫌がっても相手の指での蹂躙は収まるどころか…一層激しさを増していく。
アヌス周辺の皺を丹念に伸ばすように、克哉の中指と人差し指が入り口周辺で蠢いている。
クチュ…と淫らな音を立てながら、浅く深く相手の内部を辿り…ペニスを攻め立てる。
「止めたら、自分の熱を持て余すだけだろう…いい加減、認めたらどうだ…? そうすれば、
あんたが望んでいるものを…あげても良いんだがな…?」
愉しげな笑みを刻みながら、克哉がこちらを鮮烈な眼でもって問いかけていく。
こういう時の彼の追及は容赦がなかった。
(…どうしてこいつは、こういう時は心底意地悪なんだ…)
御堂は非常に自尊心と意地が強い人間であった。
だから…克哉にこうやって意地の悪い事を言われたり、陵辱めいた事を繰り返されても
精神が壊れる一歩手前まで譲ろうとしなかった事すらあった。
克哉が求めるように、相手に全てを委ねておねだりするなど…今まで相手にさせた事はあっても
彼以外の人間の前でした事など一切ない。
この男に無理やり開かれた身体は、両思いになってからは…快楽に関して歯止めが
いつしか効かなくなっていた。
男の整った指が前立腺を掠る度に生じる、悦楽。
最初はあれだけあった場所柄に関しての抵抗も…今はどうでも良く。
ただ…克哉の熱さを己の深い処で感じ取りたい気持ちだけでいっぱいになっていた。
「っ…くっ…! はぅ…ぁ…ふっ…か、つや…も、う…欲…しい…だ、から…」
余裕のない嬌声と共に漏れるのは、相手の純粋な熱を求める言葉。
その言葉を聞いて、やっと…克哉は心底満足そうな笑みを浮かべた。
「良い子だ…それなら、たっぷりと…ご褒美をあげないとな…」
耳元で、低音で囁かれてそれだけの刺激でもイキそうになる。
長い指が引き抜かれれば…喪失感を覚えたが、すぐに蕾の処に熱いモノを宛がわれて
期待で身体が小刻みに震えていった。
「入るぞ…孝典…」
「…はっ…あぁぁぁっ…!」
すでに柔らかくなっていた内部に…容赦なく挿入されていく。
そのまま焼き尽くされてしまいそうな熱さに…眩暈すら覚えた。
うっすらと眼を開けば、飛び込んでくるのは地上に瞬く、ネオンと言う名の地上の星。
タワーの中の特別展望室。
その大きなガラスの前で犯されるという異常なシチュエーションでさえ肉欲に
火をつけられれば…快楽のスパイスにしかならない。
「やっ…か、つや! もっと…早…くっ…!」
挿入こそ性急だったが…際奥まで辿り着けば、その内部を掻き回す腰の動きは
ゆっくりとしたもので貪婪になっている今は、そんなのじゃ全然満たされなかった。
「そんなに急くなよ…。せっかくあんたの中にいるんだ…もう少し、堪能させてくれても
良いんじゃないのか…?」
たっぷりと塗りつけられた軟膏の助けもあるのか…御堂の内部で克哉自身はスムーズに
蠢いていた。
最初は単調なストロークだけだったが…次第に円を描くような動きに変わっていき
その度に色々な処を擦り上げて、こちらを追い上げてくる。
「はっ…もっ…と! お前が…欲、しい…から…だ、から…!」
「早く、腰を使え…と、いうのか? なかなかの…淫乱ぶりだな。あんたも…」
眼が闇に慣れたのか、ふとガラスを見れば…闇の中に鏡のように背後の相手の顔が
映し出されている。
相手の快楽に歪んだ表情に、更に煽られていく。
気づけばこちらからも腰を大きく揺らして、相手の律動のリズムに合わせ始めていた。
「…自分から、腰を使うとは…な…やらしく、なったな…考典は…」
クチュ、と耳の奥に舌を差し込まれ…其処を舐め上げられながら胸の突起を弄られれば
相手のペニスをキツく締め付けていた。
「お前が…私、を…そうした、んだろ…! はぁぁぁ!!!」
ふいに克哉の腰の動きがパンパンと肉を打つようなものに変わった。
ようやく待ち望んでいた強い刺激を与えられて御堂の身体もまた歓喜でもって
応えていく。
「んんっ…! イイ…! か、つや…! 熱、い…ひゃっ!!」
この段階まで来れば、もう声を抑える事など出来やしない。
ただただ…相手の与える感覚に身を委ねて、それを享受するだけだ。
「あんたの…中だって、凄く熱いぜ…そのまま…こちらを、食いちぎって…
しまいそうなくらいに、キツい…」
「お前の、だって…大、きい…じゃ、ないか…んぁ…!」
激しい腰使いで、弱い処を突かれ続ければ…御堂の性器からもはしたなく蜜が
零れ続けて…其処を手で覆う克哉の手すら汚していく。
律動に合わせて緩く扱かれるだけだった手の動きもまた…先端を重点的に
攻めていくものに変わればすでに御堂にとって、その感覚に抗う術はなかった。
「はっ…ふぁ…だ、駄目だ…お、かしく…なるっ!!」
圧倒的な快楽の前には、理性も何も打ち砕かれた。
克哉の性器が一層大きく熱を持ったのを最奥で感じられる。
それを夢中で頬張るような動きになっているのを自覚し、更に羞恥は高まっていく。
だがこの段階まで昂ぶればすでに何であろうと関係ない。
深い愉悦を求めて、互いの身体を重ねて求め合う以外に…この欲望を満たす
方法はないのだから―。
「も…駄目、だ…か、つやぁ…」
普段の御堂ならば、決して出さないであろう切羽詰った声音。
それを聞いて克哉もまた限界近くまでペニスを張り詰めさせていく。
相手の内部を己の先走りで更に濡らしていき、頂点を目指そうと激しく
御堂の身体を突き上げ続けた。
「…俺も、イクぞ…孝典…」
グイっと強く性器を握られながら深く抉られて、こちらも感極まった。
「あぁっ…!」
一際大きい声を漏らして、御堂が達していく。
ほぼ同時に克哉も達して…熱い精が堰を切ったように御堂の身体の奥へと
解放され…流し込まれていった。
「孝典…愛して、いるぞ…」
「っ!!」
滅多に囁かれない言葉に、御堂は瞠目する。
しかしすでに達した疲労感で意識ははっきりせずに…ぎこちなく振り返るくらいしか
出来なかった。
荒い息を整えながら、振り絞るように…小声で、呟く。
「そんな、のは…私、も…同じ、だ…」
やっとの想いでそう口に乗せれば、グイと顔を引き寄せられた。
お互いの気持ちを確認しあうような熱いキス。
それだけで…こんな場所で無理やり抱かれた事も何もかもがどうでも良くなって
許せてしまいそうになる。
甘い幸福感に浸りながら…そのまま克哉の腕に支えられて、御堂の意識は
一時…深い闇の中へと落ちていった―。
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当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
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…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。