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『脱げよ…』
ひどく甘ったるい声で、目の前の傲慢な男が命じていく。
その物言いに…強い羞恥を覚えながら、克哉は一枚…一枚、何かに操られるように
自分の衣類を脱ぎ始めた。
言われた通り…靴下まで脱ぎ去って全裸になると…リノリウムの床の冷たさが
ひどく堪える。
その癖…顔は燃えそうに熱くて、その激しい温度差にどうにかなりそうだった。
「こ、れで…良い、のか…?」
「くくっ…! 今夜は随分と従順だな。普段もこれくらい…素直に俺の言う事を聞いていれば
可愛げがあったんだがな…来い」
ふいに腕を引かれて、資料室の奥にあるデスクの方に連れて行かれる。
そこに眼鏡は腰を掛けて…スーツズボンのフロント部分を一気に引き下げていく。
「ひっ…!」
其処から、自分を何度も深々と貫いた凶器が現れて…克哉の顔は強張っていた。
「…そんなに恐がるな。お前は…何度も、これでイイ思いをしてきたんじゃないのか…?」
「そ、んな…事…」
顔を真っ赤にして、目を背けるが…この男は決してそんな振る舞いを長時間許すほど
優しい性質ではないだろう。
予想通り、強引に引き寄せられ…頭を掴まれて、強引に股間に顔を押し付けられる。
強烈な雄の匂いに…強い嫌悪と戸惑いを覚える。
同性の、しかも自分自身の性器を口で愛する羽目になるなんて…何の冗談かと
思いたくなる。
「…俺の協力とやらを仰ぎたいなら、お前に…選択権は、ないぞ…。いつまで俺を
焦らせるつもりだ…?」
「焦らしたり、何か…判った。これをすれば…本当に、協力してくれるんだな…?」
「…その後の対価も払えば、な。それなら…俺は約束を違えるような真似はしないさ…」
「…判った。その言葉…信じるよ…」
そうして意を決して、克哉は眼鏡のペニスを口に含み始めていく。
先端を口腔に収めただけで、その苦いようなしょっぱいような独特の味と匂いに…
大きく眉を顰めたくなった。
良く女性はこんなモノを口に含めるものだ、と心底思ったぐらいだ。
「んんっ…はっ…」
予想以上に質感があって、こうして口に収めているだけで苦しくなっていく。
それでも懸命に奉仕しようと…ぎこちなくだが、舌を使っていった。
自分なら…こうして先端の割れ目や、裏筋の部分を弄るのが好きな筈だった。
自慰をする時…自分が辿る手順や好みを思い出して、ためらいながらも…その通りに
していくと、相手の口からも荒い吐息が零れ始めていった。
「…ほう。今まで男のモノなど上では口にした事がない割には…案外、上手いじゃないか。
それとも…自分がやっている手順でも思い出しながら…やっているのか…?」
図星を突かれて、克哉の顔が耳まで真っ赤になっていく。
「そ、んなの…どうだって、良いだろ。お前が…やれって命じたんじゃない、か…」
先程、深く相手のモノを含んだ時、苦しかったせいで…生理的な涙を滲ませていきながら
克哉が文句を言えば…不敵に眼鏡は言い放った。
「あぁ…そうだ。もっと深く…俺を咥えろ。イカせて…くれるんだろ…?」
(イカせる…って事は、こいつのが口の中で…って事、だよな…)
その辺を考えた時、ふいに…今までの性交の記憶が脳裏に蘇ってきた。
自分の内部に熱い精液を注ぎ込まれる感覚が過ぎり、ふいに…自分の蕾が緩く収縮を
始めていた。
(なっ…!)
唐突な自分の身体の変化に、克哉は戸惑いを隠せない。
しかし眼鏡はそんな彼の変調を見逃さなかった。
スーツの胸ポケットから何やら怪しそうなラベルを貼られたジェルの小容器を取り出すと
それをたっぷりと手に取って…克哉の臀部に塗りつけ始めた。
「やっ…! 何だよ、これ…凄い、冷たっ…!」
「あぁ…あの俺の怪しい崇拝者から貰ってな。これを貴方の夜のお相手にでも使えば
それなりに楽しめるでしょう…とか言っていたからな。試させてもらおうか…」
「怪しい、男? …はぅ!!」
ジェルが伝い落ちて、蕾の部分に辿り着くと同時に…鉤状に曲げられた眼鏡の
人差し指が容赦なく入り込んでアヌスの縁の部分を容赦なく擦り上げていく。
「…お前に、俺を解放する眼鏡を渡した、胡散臭い男だ…」
(…Mr.R…しか、いないよな…そんなの…)
「…という訳で、どんな風に変化するのか…楽しみに見させてもらうか…」
「人で…人体、実験する、なっ…やぁ!!!」
敏感な部分を探り当てられると、すでに口で愛撫する事などする余裕がない。
ただこうして…男が与えてくる感覚に身をよじって、耐える以外になかった。
しかし容赦なく快楽を引きずり出されて克哉の身体は力を失い…そのまま、その場で
倒れてしまいそうになる。
「ほら…口が、疎かになっているぞ…俺を悦くしてくれるんじゃなかったのか…」
「判っている、って……っ!!」
そういって、口淫を再会しようとした矢先に…肉体に急激な変化が訪れていく。
それは例えているならば…身体の奥に火が強引に灯って、勢い良く燃え上がっていくかの
ような感じだった。
「やっ…な、何…これ…凄く、熱い…」
先程のジェルを塗られた部分が、まるで火を点けられたかのように…熱くなり、
燃えるように赤く染まっていった。
「…ほう、なかなかの効果があるみたいだな…アルコールと…少々の催淫効果があると
あの男が言っていたが…」
唐突に宿った情欲の火に、克哉が翻弄されていると…眼鏡は、心底愉しそうに
悠然と言ってのけ…更に奥深くへと指を克哉の中に押し入れたのだった―。
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当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
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