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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※この話は記憶を一部欠落した状態で生活している設定の
ノマと、真実を隠している眼鏡と閉ざされた空間で生きると
いう内容のものです。
 一部ダークな展開や描写を含むのでご了承下さいませ。

忘却の彼方に  

―先程、夢から目覚める直前…一瞬だけ過ぎった鮮明な場面があった。

『良い気味だ佐伯ぃ! あははははははっ!』

 狂ったような声を挙げながら、誰かが笑っている。
 もう一人目覚める直前に誰かの雄叫びを聞いたような気がしたが…
あれが誰か知っている人間のものなのか、それとも自分自身が発していた
ものなのか判らなかった。
 誰かが倒れている光景もまた一瞬だけ夢から醒めた時に脳裏をよぎっていった。
 これが一体、何に繋がっているかの情報すら今の克哉には存在しない。

(どうして、最近のことが殆ど思い出せなくなっているんだろう…。それに、
さっきの夢とこの人は一体何なんだろう…。妙に見覚えがある顔を
しているんだけど…)

 鏡がないせいで、目の前に立っている人物と自分が全く同じ顔をしている事に
克哉は気づかないままだった。
 難しい顔を浮かべていきながら、どう声を掛ければ良いのか逡巡していた。
 真っ白くて清浄さすら感じられる室内で、二人は暫しお互いの顔を
見つめあっていく。
 今の克哉には、この場所が何処なのかを全く判らず、それを判断する為の
情報すら一切ない。
 このままただ黙っていても状況は何も変わらない。
 だから克哉は暫しの睨み合いの末…意を決して相手に質問を投げかけていった。

「あの…すみません。貴方はここが何処なのか…知っていますか?」

「………………ああ、一応な…」

「な、なら教えて下さい! ここは一体何なんですか! それに貴方は
一体誰なんですか…!」

 相手が知っているらしいというリアクションをしただけで克哉の感情は
大きく高ぶっていった。

「…なるほど、あいつの言っていた通り…ちゃんとここの本来の目的は
機能しているみたいだな…」

「へっ…?」

「お前は深く考えなくて良い。独り言だ…」

 そういってバッサリと相手に断ち切られて、質問しようとしたのを強く
止められていってしまった。
 けれど何か情報を得たくて仕方ない克哉は其処で会話を止められて
しまったら堪ったものではない。

(冗談じゃない…こんな処で会話を止められてなるものか…!)

 そういって、相手の襟元をグっと掴んで顔を引き寄せていきながら
食い下がっていく。

「こんな…何も判らない状況で、何も考えないでいろっていうのは無理ですから…!
何か知っているなら教えて下さい! 此処は何処何ですか! それに貴方は
一体誰なんですか…!」

「…本当に、俺が誰なのかもお前は判らないのか…?」

「えっ…はい、そうです…その通り、です…」

 一瞬、相手が凄く悲しそうな顔を浮かべたので克哉は言い淀んで
しまった。だが思い出せないのに、変に取り繕っても何の意味もない事を
薄々察したので正直に答えていった。

「…成程、あいつのやる事は徹底しているな…」

「だから、あいつって誰なんですか…!」

「うるさい口だ…少し黙れ…」

「えっ…?」

 唐突に相手の顔が寄せられて、唇を塞がれていく。
 その行動に、克哉は目を見開いて全身を硬直させていった。
 何が起こったのかとっさに把握出来なくて…相手の舌先がこちらの
口腔に滑り込んで来ても、なすがままの状態になってしまった。

「ふっ…ぅ…」

 突然の事態に、相手の行為も拒むことも忘れて…熱い舌先を
絡められて吸い上げられてしまう。
 その途端に、全身から言いようのない感覚が走り抜けていった。
 腰に力が入らなくなってよろける身体を、壁際に追い詰められていく事で
支えられていく。

「やっ…あっ…」

 困惑している最中に、相手の手がワイシャツのボタンを外し始めて
胸の突起を両手で弄り始める。
 その指先は熱くて、与えられる感覚に目まいすら覚えていった。
 唇を強引に塞がれていきながら胸の突起を弄られる行為はそれだけで
こちらの情欲を激しく刺激していく。
 心が伴っていなくても、男の性欲は感じる部位を刺激されれば
容赦なく反応を示してしまう。

「ほう…? もうすっかり硬くなっているじゃないか…?」

「や、膝で…擦らないで、ふぁ…」

 そうして少し膝を曲げてよろけてしまっている身体を壁に押し付けられる格好に
なりながら自分の股間を膝で擦り上げられていく。
 もうすでにすっかり其処が硬く張りつめてしまっている事を自覚して
火が点いたように耳を真っ赤に染め上げていったのだった―


 


 

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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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