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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※この話は記憶を一部欠落した状態で生活している設定の
ノマと、真実を隠している眼鏡と閉ざされた空間で生きると
いう内容のものです。
 一部ダークな展開や描写を含むのでご了承下さいませ。

忘却の彼方に     

 同性に触られて、こんな風に感じてしまうなんて…という想いも
あったが、相手の指先は巧みで…胸の突起を弄られている内に
下肢に欲望が灯っていくのが判る。
 其処を膝で擦り上げられてしまったらもう駄目だ。
 性的な刺激に率直な男の肉体は、克哉の意思に反してあっという間に
反応を示してしまっていた。

「やっ…触ら、ないでくれ…よ…。こんな、の…」

「何を今更嫌がっているんだ…? 散々男に抱かれて、その味を
知っている身体をしている癖に…」

「えっ、何だって…?」

 その一言にぎょっとなった。
 あまりに聞き捨てならない発言だったからだ。

(散々男に抱かれてって…オレにはそんな記憶は全くないぞ…?
一体、思い出せない間に何があったっていうんだ…?)

 その一言で、空白の期間に対しての疑念が一気に膨れ上がっていく。
 同時にやはり目の前の男性は自分の事をある程度知っているのだと
いう確信も強めていった。

「やっぱり、貴方はオレの事を知っているんですね…! それなら
教えて下さい。こんな真似をして、誤魔化さないで下さい…! 一体、
オレに何が起こっているのか、ちゃんと教えて…ふっ…!」

「うるさい口だ…少し、黙っていろ…」

「はっ…ぅ…」

 こちらが質問を浴びせかけていくと同時に再び唇を強引に塞がれて
いってしまう。
 熱い舌先が、こちらの口腔を強引に犯して貪っていく。
 それと同時に股間を刺激され続けたらもう駄目だ。
 満足に立っている事すら出来なくなり…壁際に追いやられていくと
其処に背を預ける事でギリギリ立っているような有様だった。
 困惑している間に、相手の手によって衣服は乱暴に剥かれていき…
克哉の方は全裸になっていった。
 外気は冷たくも暖かくもない感じだったが、やはり衣服を奪われると
肌寒さを一瞬だけ感じていった。
 だが興奮しているせいか、全身が火照っているせいですぐに
それも感じなくなっていく。
 相手の男の指先がこちらの勃起したペニスに絡んでいくのを見て…
克哉はその身体を押し戻すようにして微々たる抵抗を試みていく。
 しかし先端の最も敏感な部分をくじかれるように刺激されていけば…
其れも儚い抵抗に過ぎなくなっていった。

「はっ…んんっ…!」

「やはりお前は淫乱だな…。記憶を失っていても…こうやって愛撫をされれば
率直に身体は反応して、実にイイ反応を見せていくしな…」

「やっ…言うな、言わないで…くれ…!」

 必死になって頭を振って否定いくが、耳元で掠れた声で囁かれた
その言葉に更に身体の芯に熱が灯っていくのを感じていった。
 たったそれだけの事に、頭がおかしくなるぐらいに欲情を煽られて
しまっている自分がいた。
 こんななし崩し的に抱かれるのに抵抗していながら、身体は率直に
反応を示してしまっている。
 頭がおかしくなりそうなぐらい混乱していると…ふいに冷や水を浴びせられる
ような一言が発せられていった。

「特に今のお前は、慰めを必要としているだろうからな…。今は余計な
疑問を忘れて、俺が与える感覚に酔いしれていると良い…」

「っ!」

 その一言を聞いた瞬間、弾かれたように克哉は顔を上げていった。
 しかし反論しろうとしたその瞬間…相手の真摯な眼差しとぶつかって
言葉を失うしかなかった。

(この目…何て言うか、凄く真剣な気がする。何を想っているのかまでは
全く判らないけれど…)

 まだ顔を合わせて少しの時間しか経っていない。
 しかもすぐにこんな風にこちらに迫って来て、抱こうとしているなんて
ロクな行動をしていないにも関わらず…その瞳を見ていると、自分に対して
こうしている事すら何か深い理由があるのではないかと伺えてしまった。
 だから克哉は言葉を失っていくと…いきなり身体を反転させられていき
壁に手をついて…腰を相手に突き出していくような格好を無理やり
取らされていった。
 この体制では臀部と、秘所を相手に晒す格好になってしまう。
 カっと赤くなりながら抵抗を覚えた次の瞬間…グイっとアヌスに
熱く猛ったペニスが宛がわれていくのを感じて息が詰まっていった。

「やっ…やだ…! こんな、いきなり…!」

「うるさい、これから天国に連れてって言ってやるから…暫く大人しく
俺に身を委ねろ…ほら…」

「やっ…あああっ!」

「力を出来るだけ抜いていろ…その方が悦くなる…」

「やっ…だっ…ああっ!」

 そんな事を言われても、こんな風にいきなり男に犯されている現状を
あっさり受け止められる筈もない。
 だからどうしても身体は強張ってしまっていたが…相手の指が再び、
こちらの性器に絡んで扱き始めていくと嫌でも腰に力が入らなくなった。
 そうして相手の刻むリズムに否応なしに翻弄される結果になった。

(一体、どうなっているんだ…。訳が判らない…! もう、何もまともに
考えられなくなっていく…!)

 疑問は沢山あるのに、相手から与えられる強烈な快楽のせいでもう
まともに考える事は叶わなくなってしまった。
 そうして激しい律動に揺さぶられて、頭が徐々に真っ白になっていく。
 もう抵抗するのも途中からバカバカしくなり…克哉の方からも夢中で
腰を振っていく。
 その方が、早くこの時間が終わると思ったからだった。

「ん、ああああっ…! はぁ…!」

 そうして一際大きく叫んでいきながら、克哉は絶頂に達していく。
 そして身体の奥に相手の熱が注がれていくのを感じて…ブルリ、と
肩を震わせていきながら、大きく肩で息をして…呼吸を整えていったのだった―


  
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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