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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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こんにちは、香坂です。
 最近、更新ペースは乱れまくってて本当に
すみませんです(汗)

 何でこんなに身辺がいつまで経っても落ち着かないんじゃ~と
雄叫びの一つもあげたくなりますがもう、こういう時期なんだと
潔く割り切る事にします。

 後、連載中の話は私の中で最初に生まれた通りの
結末をそのまま貫きます。
 三人一緒にするか、決別させるか実は最後まで迷いましたが
(更新速度が45話から一気に遅くなったのはその迷いのせい)
私は克哉と眼鏡を決別させる選択しました。
 決別させた理由と考えは48話で述べます。
 後、三話。最終話まで時間が掛かっても完結するまで頑張ります。
 48話は明日の早朝アップを目標に頑張ります。

 で、原稿をどうやってやるかここ暫く必死に考えていたんですよ。
 電車の中にPCを持ち運んでやれば結構執筆時間は出来るんですが
万が一落下させて壊してしまったら、今の自分にはもう一台パソコンを買う
資金的余裕はとてもありません。
 けど、移動中以外に原稿をやる時間は捻出出来そうにない。

 んじゃ携帯でやってみるか

 という事で本日、オフ本(眼鏡×御堂)の冒頭に当たる部分を実際に
携帯電話で打ち込んで執筆してみました。
 以下にそれを貼り付けて最初の部分だけ閲覧出来るようにしてみました。
 まあ、携帯小説というジャンルもあるんだし昨今、携帯使って小説書くぐらいは
珍しくないでしょうけどね。
 オフ原稿を携帯でやろう、という人間はあまり見かけないが今はパソコンが
壊れるという危険を犯せない時期だからしゃあないかと。
 という訳で今日一時間20分くらい掛けて、打ち込んでみました。
 これを本日分の更新とさせて貰います。
 それではまた明日!

 夜桜幻想(冒頭部分)


それは出張先で大きな取引きを一つ終えたばかりの頃の話だった
 
佐伯克哉が独立して自分の会社を興してから早くも三ヶ月目を迎えようとしていた。
彼の経営手段はかなりのもので、設立してからまだ日が浅い新会社であるにも関わらず、
すでに二人では回しきれないくらいの多くの仕事を担当するくらいまでになっていた。
最近ではMGNから御堂を慕って移籍した藤田を始めとする何人かの元部下を登用して、
大きなプロジェクトを担当するくらいまでになっていた。
季節は四月の始め。都内では地域によっては桜の満開の時期が訪れようとしている。
神奈川県鎌倉市。鶴岡八幡宮の周辺を車で走りながら御堂は深い溜め息をついていた。
 
そろそろ桜が見頃を迎えようとしているな
 
ハンドルを握りながら自分がそう呟くと助手席から克哉が書類を眺めながら相槌を打っていく。
 
「あぁ、そうだな。あんたは花見でも楽しみたいのか?」
 
一応、自分達は仕事上のパートナーであると同時に恋人同士でもある。それなのにこの
そっけなさはどうかと御堂は感じた。
 
「あぁそうだな。最近は誰かさんがこっちを濃き使ってくれるから正直、風景を楽しむ余裕すらない。
ここで一つ太っ腹な処を見せて是非良く働く従業員を労って欲しいものだがな
 
それなら問題ない。今夜は桜をたっぷりと愛でられるようにこの近くの宿を手配してある
そこで自然を楽しむくらいは幾らでも出来るぞ」

 
「な、何だとっ?」
 
皮肉たっぷりに言い放った次の瞬間、予想もしてなかった答えが返ってきた。
つくづく自分はこの男に振り回される星の元に生まれているのかと疑いたくなってしまった。
 
「何をそんなに驚いている?俺にとってはあんたは愛しい大事な恋人だからな。
これくらいの気遣いは当然だろう?
それともあんたは色気なく東京の方にトンボ帰りをしたいのか?」
 
っ!そ、そんな訳ないだろ!で、件のお前が手配した宿というのはどこにあるんだ?
場所が詳しく判るならナビで指定してくれると有難いのだが
 
「あぁ、メモに書いてあった住所だと大体この辺だな。また近くなったら周辺を拡大表示して
改めて指示する。まずはこの付近まで車を走らせてみてくれ」
 
二人が社用で頻繁に使用している車には高性能のだがなナビゲーションシステムが
取りつけられていた。
たった今、克哉が指示した場所は鎌倉の外れの方に位置していた。
それでもこの周辺なら前会社に所属していた頃に何度も走っている。
大まかな位置を指定されるだけで迷いなく御堂は現地に向かい始めていった。
 
本当に今日は楽しみだな
 
悠然と微笑みながらそう呟く克哉に少しムッとなりながらも御堂はおとなしく目的地に
向かって運転を続けていった。
暫くして辿りついた場所は鎌倉の外れにある、古い建物や自然がまだ色濃く残されている区域だった。
 観光名所が集まっている処と違い、人の気配もあまりなくひっそりとした佇まいを見せていた
人家の姿もあまり無く、辛うじて舗装されている道路を進みながら御堂は呟いていく。 

「随分と閑散とした場所ばかり続いているが佐伯。本当にこの道で良いのか?」

「あぁ、道はちゃんとあっている。俺を信じろ」 

(…どうしてコイツはいつだってこんなに自信満々でいられるんだ…?)  
 相手のあまりに自信に満ち溢れた態度に内心でツッコミを入れつつ、
小さく頷いてみせる。 
 この付近には手付かずになっている古くからある原生林がも多い。
 都会で生活している身としては四方八方どこを見ても樹海を思わせる光景は
圧巻されると同時に馴染みが無さすぎて。そればかり続くと少し不安を覚えるくらいだ。

「そんな不満そうな顔をするな行けばお前もきっと気に入るだろうからな」 

「…以前から常々思っていたんだが、君のその自信は一体どこから発生しているんだ?
先ほどから随分と決めつけが多いように感じられるのだが…?」

 「決めつけじゃない。確信しているから言っている。一度下見にこの辺りまで
来ているからな。それで気に入って一番のお薦めの時期であるこの時期に、
三ヶ月前から予約して部屋を押さえたんだからな」

 さも当然とばかりに言い放つ相手の態度を運転席からチラリと眺めて。
  その相手の言葉の意図を察して、つい顔を赤らめそうになり照れ隠しに
心持ち克哉から顔を背けていく。

 (三ヶ月前から?それでは私と再会してから間もない時期から、すでに予約
していたというのか…?)

 しかも新会社を設立して社長の立場に就いてからの克哉は多忙を極めている。
 それは彼の片腕として働き、ずっと見続けていたから良く知っている。 
 なのにその最中で下見までして部屋を確保していたという事は、御堂と一緒に
過ごしたいと願っている彼の気持ちを如実に示している。
 御堂はそれに気付いたからこそいたたまれないくらいの気恥ずかしさを覚えていた。

 「何だ、照れているのか?」

 「っ!だ、誰が!」

 唇から反論の言葉が溢れようとした途端、視界が急に開けて一軒の大きな旅館の姿が
現れていく。
 年期の入った木造の建築物に圧倒されそうだ。
 深い深い森林の奥にそびえる建築物を前にして御堂が言葉を失っていくと克哉が
傲然と告げていった。
 
「俺が予約した旅館はここだ。知る人ぞ知るという場所だ。ここから見える桜はかなりの物と
聞いている。ここでゆっくりと二人で花を愛でようじゃないか。行くぞ、孝典…」

そうして御堂が駐車場に自家用車を停めた途端に先に克哉から車から降りていった。 

「先に降りて宿泊手続きしてくる。あんたはゆっくりと後から来ると良い」 

 そう告げて、克哉の姿はあっという間に消えていく。
 その後ろ姿を見送ってから本日何度目になるか判らない、深い溜め息をついていった。

「…あいつは、どこまで私のペースを乱せば気が済むんだ…」 

トコトン苦々しく呟きながら、御堂は車を完全に停車させて彼の後に続いていった―
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/

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 …一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
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