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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※この作品は普段お世話になっているHよさんの
誕生日プレゼントであり、リクエストで執筆した本多×片桐な話です。
 ほのぼの系で、9割以上は彼女の好みや希望を
反映して作ってあります。
 それを承知の上でお読み下さい。

 よせ鍋☆パニック  

 予想もしていなかった御堂の登場により、本多が思い描いていた
情景は見事に散っていった。
 移籍した親会社の直属の上司である御堂を克哉が連れて来た事に対して
片桐は優しく微笑みながら受け入れていったのもまた、彼にとっては
泣きそうな事態だった。
 
―あぁ、御堂部長…こんな狭苦しい所にわざわざ来て下さって恐縮です。
大したもてなしは出来ませんが、どうかくつろいで下さいませ…
 
 と、穏やかに微笑みながら家主であり、今夜の鍋パーティーの主催でもある
片桐が御堂を歓迎してしまったことで本多も強固に相手を拒む訳には
いかなくなった。
 社内ではMr.KY…空気読めない男の代名詞とまで唱われている本多だが、
それなりに有能な営業マンでもある。
 多少は状況を読む能力ぐらいは持ち合わせている。
 だが、鍋から立ち上る湯気は美味しそうな匂いを伴っていて早々と用意されていた
コタツの中に入れば非常に温い。
 その上で御堂がおらず、三人だけでこの鍋を囲んでいればどれだけ至福の
自分になっただろうか…とつくづく惜しくなる。
 
(だからと言って、みんなのその和気藹々とした空気は一体何なんだよ~~!)
 
 目の前には片桐が用意した鍋が携帯ガスコンロの上に置かれて、新鮮な
カキやタラの切り身や白子、、鮭などの漁魚介類に鳥の肉団子…それとくずきり、
豆腐、ネギ、白菜、櫛形にカットされたタマネギ、エノキダケなど実に
具沢山に浮かべられている。
 そんな大量の具材が浮かんでいても片桐がマメに水を少量差したり、
アクを掬ったりしているので鍋の中のスープは非常に良く澄んでいた。
 
「さあ、そろそろどの具材も火が通って食べ頃ですよ。今夜は一応、ポン酢と
出汁醤油の二種類のタレと大根下ろしと紅葉下ろし、カボスをカットしたものを
用意しておきましたから各人の好みで組み合わせて食べて下さいね」
 
「片桐さん、色んなものを用意しておいてくれたんですね。これだけ組み
合わせるものがあると少し迷いますね…」
 
「ふむ、確かにな。大根下ろしと紅葉下ろし…どちらを選ぶか確かに迷って
しまいそうだが…私は出汁醤油と紅葉下ろし、それにカボスの汁を組み
合わせたもので頂かせてもらおうか…」
 
「ああ、御堂部長…結構通ですね。僕もその組み合わせは美味しいんじゃ
ないかって思っていましたから」
 
「たか…いや、御堂さんが選んだ組み合わせも美味しそうですが、オレは
ポン酢に大根下ろし、それでカボスの汁を少々で食べますね。けど、どれも
本当に美味しそうです…準備して下さってありがとうございます、片桐さん」
 
 片桐、御堂、克哉の三人はまるで一家団欒をしているかのごとくごく自然に
談笑を交わしている。
 本多はその様子を本心では苦虫を噛みつぶしたような気持ちで見守っていたが、
この場の空気を壊す訳にはいかない。
 ぎこちなくだがどうにか笑顔を浮かべていって…どうにか皆に合わせていく。
 
(ううう…何でみんな、こんなに和やかそうに話しているんだ…。俺たち、
プロトファイバーの営業を担当していた時代…どれだけこいつにきつい言葉や
冷たい仕打ちをされたか忘れているんじゃ…)
 
 特にあの期間中、克哉はいつだって青ざめていて…今にも
倒れそうな様子だった。
 当時の本多はその様子の変化に気づいて以来、それが御堂が大きく関わって
いる事に気づいていた。
 だが結局、克哉に詳細を打ち明けられる事はなく…やきもちしている間に状況が
変わって、克哉は御堂に認められる形で親会社であるMGNに引き抜かれる事になった。
 密かに克哉を意識するようになっていた本多はそれだけで一層、御堂に
対しての敵意を強めていった。
 だから楽しみにしていた鍋パーティーに御堂の姿があった事に心底
不快感を抱いた。
 なのに目の前では他の人間は楽しそうに鍋を囲んでいるせいで…本心を
表に出す訳にはいかなくなってしまった。
 
(しかも克哉、何だよその満面の笑顔は…。大学時代からの付き合いだけど…
俺は今までお前のそんな幸せような顔は殆ど見た記憶ないぞ…。何で御堂
なんかの隣にいて、そんな表情を浮かべているんだよ~)
 
 本多の心を大きく掻き乱している要因の一つに、克哉のその笑顔があった。
 大学時代の四年間と、キクチ・マーケティングの営業八課で過ごした三年間…
計七年間を共に過ごしている。
 しかし一緒にいた期間の殆どは克哉は常に自分を押さえつけているというか、
本音も感情もあまり見せない人間だった。
 正直昔の克哉は何を考えているか判らなかったし、笑った所すら殆ど
見た事はない。
 なのに、自分以外の人間が克哉の心からの笑顔を引き出している現実に…
本多は軽く打ちのめされていた。
 
(…俺、こんなに器が小さい奴だったのかよ…! 克哉が嬉しそうに笑っている
ならそれで良いだろ! 何で俺はこんなに辛いんだよ…!)
 
 心の中で激しく葛藤しているせいで、皆の会話の流れに入る事も目の前の
鍋を食べる喜びも感じられないでいる。
 こんなのせっかくこちらを招いてくれて、美味しそうな鍋を用意してくれた片桐に
対して失礼だって判っている。
 だが、本心はどうやっても偽れなかった。
 
「本多君…どうしたんですか? さっきからあまり箸が進んでいない
みたいですが…?」
 
「えっ…あっ! すみません! 俺もちょっと…どの組み合わせにするか
迷っちまいまして…。それだけなので気にしないで下さい!」
 
 上ずった声を悟られないように、大きな声を挙げて誤魔化していく。
 しかしすでに行動が不審なものになってしまっているのは自分でも判っていた。
 けれど片桐は穏やかに微笑みながら、それ以上追及して来なかった。
 
「あぁ…確かに結構こういうのって迷ってしまいますからね。僕のお薦めとしては…
ポン酢と紅葉下ろしの組み合わせに、カボスの汁を少々香り付けに落とした奴
なんですけどね。良かったらこれで試してみませんか…?」
 
「あ、はい! お言葉に甘えます!」
 
 そういって本多は、片桐の提案に乗っかっていった。
 そうして丁寧な手つきで片桐は…本多の分のつけダレを作って、その小鉢を
柔和な笑顔を浮かべながら手渡していく。
 
「はい、本多君…どうぞ?」
 
「あ、ありがとうございます…」
 
 一瞬、片桐の背中に後光すら見えてしまった。
 今の本多にはそれが少しだけ救いになっていく。
 さっきまで嫉妬やら葛藤やらで頭がいっぱいになっていたが…こうしてこちらに
配慮して優しくされていくと、スっと胸の中のつっかえが取れていく。
 
「いいえ、まだまだ具材は沢山ありますから…たっぷりと食べて下さいね。
本多君はきっといっぱい食べるでしょうから…魚介類も野菜類も多めに
買い込んでおいたんですし」
 
「はい! たっぷりと食わせて貰います!」
 
 その瞬間、ようやく御堂が訪れてから初めて作り笑いではない笑顔を
本多は浮かべていった。それで箸を動かして、猛烈な勢いで魚介類から
口に運んでいく。
 凄く旨かったし、心までポカポカとあったまっていくような気がした。
 
(う、旨い…! 何か心に染み入る味だ…!)
 
 そういって一瞬涙ぐみそうになりながら、他の三人の会話が耳に入っていく。
 
「そういえば佐伯君…MGNに移籍してからは…最近はどんな感じですか?」
 
「えぇ、御堂さんに大変良くしてもらっています。…まだ正直、仕事に慣れて
いなくて足を引っ張ってばかりですけどね…」
 
「いいや、佐伯君は正直言うと…あっという間に仕事を覚えてくれているし、
失敗しても必ずそれを生かして同じ間違いをしない…その努力を常にしてくれている。
だから…有能な人材を得られてこちらは非常に助かっている。本当に、こちらの
引き抜きの件に関して…快く受けてくれたキクチ側にも私は感謝している」
 
「いいえ、佐伯君は実際に非常に有能ですから…。そちらで活躍してくれて
いるなら…僕は充分ですよ。頭を上げて下さい…御堂部長」
 
(…何か気のせいかも知れないけど…このやりとりって、嫁を貰った旦那が…
嫁の親に頭を下げて感謝している図のように見えるの…俺の気のせいだろうか…?)
 
 この妙にあったかい、アットホームな空気は一体何だというのだろうか。
 
「ふふっ…いつもありがとうございます、片桐さん。前に伺った時も美味しい
夕食をご馳走になりましたし…。何かオレにとってもう一つの実家のように
さえ感じられます…」
 
「うむ、片桐さんが作ってくれたほうれんそうの胡麻和えや…肉じゃがは
確かに絶品だったな。あぁいう和風の味には飢えている部分があるから…
ほっと出来た」
 
(つか…お前らいつの間に片桐さんに夕食までご馳走になっているんだよ! 
俺の知らない間にどうしてそんなに仲良くなっているんだよ!)
 
 心の中で盛大に突っ込みつつ、この和やかな空気を壊したくない一心で
余計なことをいう前に豪快に鍋の具を自分の口に放り込み続けていく。
 
「うぉ! うめえっすよ! 片桐さん! マジで最高っす!」
 
 そうしていつもの自分のキャラを崩さないように頑張っていって、猛烈な
勢いでご飯と鍋の具を掻き込んでいく。
 そんな本多に対して、暖かい眼差しを浮かべていきながら…片桐はおかわりを
そっと差し出して、鍋の具を注ぎ足していく。
 それでどうにか終止…その暖かい空気を壊さぬよう本多が努力し続けたおかげで、
片桐の家でのささやかな鍋パーティーは無事に終わりを迎えていったのだった―
 
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 10月20日は普段お世話になっている某Hさんの
誕生日な為に贈呈品をアップさせて頂きます。
 といっても長くなったので間に合わず、前編だけの
掲載になりますけど…(汗)

 この間会った時にこういう話を読みたいってリクエスト
されたのでそれを実際に書きました。
 完成させきれなくてすみません(あうあう)


 寄せ鍋☆パニック
 
 ―本多君、良かったら僕の家で鍋大会をしませんか?
 
 ある秋の夕暮れ、本多憲二は上司の片桐にそう誘いかけられて自宅に
お邪魔をする事になった。
 仕事帰りにスーパーに一緒に立ち寄って鍋用の具材をお互いに意見を言い合い
ながら色々と購入した。
 人の好みというのは本当に様々である。
 片桐は魚介類や野菜、白滝やダシ用の昆布などあっさりめの物や、鍋の基本と
なる品を買い物カゴに入れていくのに対して…本多は鶏肉や牛肉、豚肉など…
焼き肉やすき焼きをやるのではないか、と疑うぐらいにどっさりと買い込もうとしていた。
 その辺までは温厚な片桐も黙って見守っていたがスパイスコーナーでカレー粉や
ガラムマサラ、ターメリックの類まで入れようとした際には流石に片桐も止めに入った。
 放っておいたら寄せ鍋が、カレー鍋に変えられる危険性がある辺り…流石は
カレーバカの本多であった。
 荷物の大半は本多が持つ事にして、片桐の歩調に合わせて電車を乗り継いで
目的地まで二人で歩いて向かっていく。
 簡素で静かな住宅街の中に片桐の自宅はひっそりと建っていた。
 
「へえ、ここが片桐さん家っすか…結構広いですね」
 
「はい…そうですよ。けど、僕一人で住むには広すぎる家ですけどね…。
だから今夜、本田君や佐伯君が来てくれる事になって…本当に嬉しいですよ」
 
「いえいえ、こちらこそ…今夜は誘い掛けてくれて嬉しかったっすよ。俺も
一人暮らししているから…何となく寂しさとかそういうのは判るつもりですし。
だからその分、今夜はパーといきましょう!」
 
「はい、そうですね…。腕に寄りを掛けて美味しい鍋を作らせて頂きますよ」
 
 片桐はにっこりと微笑みながらそう言うと、二人で連れ立って家の扉を
潜っていった。
 こじんまりした一軒家の中は綺麗に整理整頓されて片づけられていて、
上司の性格が良く滲み出ていた。
 台所の方に買い物袋を置いていくと和室の方に通され、本多は其処で…
片桐に飼われている二匹のオカメインコと対面する事になった。
 部屋の隅の方に二匹の鳥かごは置かれていて、かご越しに向き合っていく。
 ご主人様以外の人間を久しぶりに見かけて、二匹はちょっと興奮しているらしく…
盛大に鳴いていた。
 
「お~こいつらがたまに片桐さんの言っていた天文丸と静ちゃんか…
なかなか可愛い奴らだな」 
 
「ピチュチュ…チュ…」
 
「チュチュチュ…!」
 
「ん、こいつの方は何か怒っているっぽいけど…おい、お前…何
不機嫌そうになっているんだ?」
 
 片桐は今、お茶とお茶菓子を用意してキッチンに残っている。その間…
本多は不機嫌そうなオカメインコ達に声を掛けていく。
 その様子は本多に鳥達が抗議して、こちらが必死にそれを宥めているような感じだ。
 そうしている間に用意が整えた片桐が、穏やかに微笑みながらお茶と
お茶菓子をお盆に乗せて、この部屋の方まで運んで来ていた。
 
「…あぁ、多分今…本多君が二匹の名前を間違えて呼んだからですよ。
この子達、自分の名前は違うって恐らく本多君に訴え掛けているんですよ。
えっとこっちのカゴの子がもんてん丸、こちらが静御前になります。
可愛がってやって下さいね」
 
「あ、そうなんすか。おう! お前等…悪かったな。悶々丸と静ゴレン…」
 
「本多君…もんてん丸と静御前です。ナシゴレンじゃなくて、静御前…源義経と
親しい仲だった白拍子の女性から名前を貰ったんですよ」
 
 自分の部下に、可愛いペット達の名前を立て続けに間違えられていても
片桐はニコニコと微笑みを絶やさなかった。 
 部屋の中には美味しそうな匂いが充満して、腹が盛大に鳴りそうだった。
 MGNに移籍した克哉にも声を掛けてあると聞かされて、本多は心を
湧き立たせていた。 
 
(久しぶりに克哉に会える…あいつ、MGNで元気にやっているかな…)
 
 本多の心は、かつて密かに片思いをしていた佐伯克哉に馳せられていった。
 といっても実際に行動に移したり、告白していた訳じゃない。
 ある時期から酷く蒼ざめた顔をしていたり…不安そうにしている克哉を
放っておく事が出来ず心配している内に、この気持ちはもしかしたら恋
なのではないか…と気づいてしまった。
 けど克哉は一環してこちらの事を「親友」としか見なしていなかった節があるし…
あまり空気が読める性分ではないが、本多もそれが判ってしまったから口に
出さずに秘めていたら…その内、御堂に見込まれて、MGNに移籍を決めて…
八課のオフィスから彼の姿は完全に見えなくなってしまっていた。
 
(本当に…克哉の奴がいなくなった頃は胸の中にぽっかりと大きな穴が
開いたような心境で…マジで毎日が辛かった。…それがいつの間にか
そんなに苦しくなくなったのって…やっぱり片桐さんの存在が大きいよなぁ…)
 
 克哉がいなくなって以来、片桐はこちらにさりげなく気遣いや…何気ない、
労わりの一言を掛け続けてくれた。
 八課の他の仲間たちも本多を励ましてくれていた。
 密かに想っていた克哉がオフィスからいなくなってしまった事…それは
本多にとって大きな痛手だったけれど、仲間がこちらを大切にしてくれている
事に気づいて…その痛みをいつまでも引きずっているのは失礼だと思った。
 だから本多は…今は振り切っている。
 克哉のことは言えずにウジウジしていた、行動に移せなかった自分が
悪かったのだし…親会社に抜擢されて出世コースを歩み始めている友人を、
自分の我侭で引き止める訳にはいかない。
 現在の本多にはそれくらいの割り切りは出来るようになっていた。
 
「本多君…良かったらお茶菓子でもどうぞ。鍋の準備が仕上がるまでもう
少し掛かりますから…」
 
「あ、わざわざありがとうございます! それじゃあ…頂きます!」
 
 どれだけ親しくなってきていると言っても、やはり上司と部下の一線だけは
崩せず…どうしても敬語になってしまう。
 そうして本多は片桐と一緒にお茶とお茶菓子を摘まんで一服し始めた。
 
「ん~やっぱり片桐さんの入れるお茶は絶品っすね。同じお茶っ葉を使って
いる筈なのに…どうして他の人の奴と味が違うんですかね?」
 
「…本多君、大げさですよ。僕はそんなにたいした事をしている訳じゃない
ですから…。前の日に汲み置きしてカルキを飛ばした水を使って、ちょっとだけ
温度に気を配っている。たったそれだけの事ですよ…」
 
 そうサラリと言うが、片桐が毎朝淹れてくれるお茶は味が落ちたりする事は
一度もなかった。
 毎日、美味しいお茶になるように気を配ってくれている…それを何でもない事の
ように言うがその気配りを毎日続けるのはかなり根気がいる事だった。
 その一言を聞いた本多は、内心で上司を尊敬していく。
 
(片桐さんのこういう処は本当に凄いよな…俺には真似出来ないもんな…)
 
 しみじみとそう呟きながら、暖かくて美味しいお茶を飲み進めていく。
 呼び鈴がその瞬間に鳴り響いて、来客の到着を伝えていった。
 
「あ、恐らく佐伯君ですね。本多君、ちょっと待ってて下さいね…」
 
「あ、イイっすよ。ここで待ってますから…」
 
 笑顔でそう上司を送っていくと、本多はお茶とお茶菓子に舌鼓を打って
幸せな一時を過ごしていく。
 こういう寛ぎの時間は、本当に気持ちがリラックス出来る。
 そう思った瞬間、全てが覆されていった。
 
「っ…!」
 
 廊下から複数の足跡が聞こえて、こちらの方に近づいてくる。
 それが二人ではなく三人の足跡であり、そして…もう一人、本多にとっては
歓迎したくない人物が混ざっていた事に気づくと、本多は目を剥いていった。
 だが、片桐と克哉の手前、どうにか声を押し殺していく。
 
(つか…何で御堂の奴がここに一緒に来ているんだよ! というかどうして
克哉はそんなに幸せそうな顔をしているんだよ~!)
 
 心の中でそんな叫びを挙げつつ、大波乱の寄せ鍋の会は…ゆっくりと
幕を開いていったのだった―
 
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/

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