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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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この話は御堂×克哉のクリスマスネタです。
切なさとほんのりとした甘さが信条の話と
なっておりますので了承の上でお読みください。

いつかのメリークリスマス        


 12月に入ると、外気は急に冷たくなる。
 だから帰宅したばかりの暖房が入っていない室内に入っただけでも
二人は充分に暖かさを感じていた。
 まだ付き合い始めて一ヶ月も経っていないので未だに克哉は
この部屋に訪れるのは緊張する。

(けど、こうやって正式に招かれてこのヘアに入れるだけでも
嬉しいよな…)

 付き合い始めてこの部屋に入ったのは今日で三回目だ。
 先週、先々週と週末は此処で御堂と濃密に過ごした。
 足を踏み入れた途端、脳裏にその記憶が鮮明に蘇って来て
耳が真っ赤になってしまう。

(ううう、やっぱり御堂さんと一緒にいると…とても平静では
いられないよなぁ…!)

 まだ、触れられた訳でもチョッカイを掛けて挑発された
訳でもないのに…ただ御堂の自宅に二人きりでいるだけで
身体の奥が疼いてしまっている。
 脳裏に淫らな妄想が湧き上がって来て、止まらなくなる。

「…どうし、よう…」

 思わず、消え入りそうなぐらいに小声で呟いてしまっていた。

「どうしたんだ、佐伯君…」

「い、いや…ちょっと熱が出てきたみたいで…その…」

 ここで抱かれた記憶が蘇ってきたせいで、ポッポっと顔が
赤くなってしまう。
 その紅潮した様子は、発言に説得力を持たせたらしい。
 御堂が見る見る心配そうな顔を浮かべていく。

「何! それはイカン! 風邪でも引いたなら早く休め!
ほらこっちだ…!」

「え、ええええっ~!」

 御堂が剣幕を変えて行くと強引に克哉の腕を掴んで寝室の
方まで引きずり込んでいく。
 寝室に辿り着くと同時にベッドの上にドン、と突き倒されて
コートや上着の類を脱がされていった。

「わわっ! 自分で脱げますから…御堂さん!」

「良い、コートと上着は私が脱がせてやる。それで早く吊るした方が
シワにならなくて済むだろう。ほら…」

「は、はい…!」

 ベッドの上でこんな風に御堂に圧し掛かられて、顔を間近に寄せられながら
服を脱がされてしまったら、意識しないでいられる訳がなかった。
 しかし御堂はどうやら淫らなことを仕掛ける様子は一切ない。
 心配そうにこちらを見つめている様子から、本当にこちらの身体を案じて
くれている様子が伺えて…それが余計に、克哉の身体を硬くしていく。
 あっという間にコートと上着を脱がされていけば、強引にベッドの上に
寝かしつけられて布団をかぶせられていく。

「デパートみたいな人の多い場所に連れ込んだのが災いしたのかも
知れないな…。今、風邪引いた時でも食べやすいものでも作ってくる…。
少しその間、休んでいると良い…」

「あ、はい…ありがとう、ございます…」

 御堂にそう言われて、克哉は恐縮していきながらもすぐに
うなずいていった。
 布団の中は最初は冷たかったが、数分もしない内に暖かくなっていく。
 
(御堂さんの匂いがする…)

 もう、今ではすっかり覚えてしまった御堂の匂いが寝具に染みこんでいるので
余計に身体の熱が上がっていくようだった。
 抱き合う関係になったからこそ、相手の体臭も鮮明に覚えてしまっている。
 
(ううう…冷静でなんかいられない…何か、下半身が変な風に反応してきたし…
どうしよう、これ…)

 こちらが風邪を引いた、と心配してくれている御堂に対して…本当は
この部屋に入って欲情した結果、身体が反応してしまったのだととても
言える訳がなかった。
 正直言うと、御堂にほんの少し触れられてしまうだけで身体は
嫌でも反応してしまう。
 たった今、衣類を脱がされた時の事だってそうだ。
 あのシチュエーションだけで、抱かれている時の事を思い出してしまうのだ。
 御堂の部屋で過ごすというのはまだ慣れていない克哉にとっては
ある種の拷問に等しい一面があるのだから。

(御堂さんが戻ってくるまでに収まるから…あ、枕元にティッシュがあるなら…
その間に鎮めておいた方が良いかな…)

 どうしようか、と思案して周囲に目を凝らしていくと…枕元にティッシュの
箱が置かれているのを発見して、暫く悩んでいく。
 一体何を御堂が作っているのかは判らない。
 品によっては、すぐに戻って来てしまうかも知れないから…それは
ある種の冒険に等しかった。

(け、けど御堂さんがすぐに戻って来てしまったら…けど、
もう身体の奥がどうしようもなく熱くてそれだけでおかしくなりそうだし…。
すぐ達するようにすれば…大丈夫、だよな…)

 数分、葛藤していったが結局ジっとしているだけで身体が疼いて
仕方なかったので何枚か手を伸ばしてティッシュを取り…精液を
放っても寝具が汚れないように手探りで準備していきながら、勃起した
ペニスをズボンのフロント部分から取り出していく。
 自分にとって最大のポイントである筋の裏と先端部分を的確に
刺激し始めて追い上げていく。
 欲情しきった身体はあっという間に追い上げられていき…
頭の中が真っ白になる感覚を味わっていく。

「はっ…んんっ…!」

 くぐもった声を漏らしていき、最後の追い上げに掛かっていく。
 手の動きも性急なものになり、射精感が強まり達しそうになった
その直前、ガチャリと扉が開く音が聞こえて…克哉は冷水を
浴びせられたようにハっと顔を上げていったのだった―
 
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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