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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 ※これは一日遅れになりましたが…エイプリルフールに
ちなんで書いた御堂×克哉の小話です。
 2~3回程度の短い話なので良ければ付き合ってやって
下さいませ~。

 今日は、エイプリルフールで。
 一年に一回、嘘を許される日という事になっている。
 だから、克哉は最愛の御堂に向かってこう言った。

―好きな人が出来ました

 たった一言。
 四月バカというのが判っていれば、笑って許せる範囲の冗談と
思っていたから。
 御堂がそれを理解してくれていれば、「ああ、今日はエイプリルフールだからな」と
サラリと流して…そして笑いあって終わると思っていたから。

―けれど、克哉の予想に反して…御堂は大きく目を見開いてリビングの
ソファの上で固まっていた

(えっ…?)

 今年のエイプリルフールは平日だったので、今日の仕事を全力で片付けた
後に訪れた…自分達の団欒の時間が、一気にその一言で終わってしまったのを
克哉は感じて、サァ…と血の気が引くのを感じていった。
 笑いながら、克哉はそう嘘を言ってしまった事に早くも強い後悔を感じ
始めていた。

「か、克哉…今の言葉は…本当、なのか…!」

「えっ…あ…」

 御堂の真剣ぶりに、克哉も曖昧な返事をするしか出来ない。
 冗談を続行させて良いのかどうか…強烈に迷いが生じていく。
 これをあくまで嘘にするなら、一旦頷いて…後から、今日はエイプリルフールだからと
言って笑ってジョークにするのが良いのだが…御堂の反応が真剣過ぎて、
克哉の方も狼狽し始めてしまっていた。

(ど、どうしよう…今すぐに冗談だって言った方が良いのか…? それとも
一旦頷いて後からにした方が良いのかな…?)

 まさか御堂がここまで真に受けてしまうなんて予想もしていなかっただけに
克哉の方も対応に困ってしまっていた。
 お互いに身を寄せ合うような格好でソファに座り…先程までは言葉は
少なかったが触れ合っている個所からとても暖かいものが流れて来て
幸福を覚えていたのに…克哉が不用意に放った言葉のせいで、室内の
空気は一転してしまっていた。
 
(孝典さん…本当に、ショックを受けている…。それに、真剣な目をして…)

 食い入るように、射抜くように見つめてくる御堂の眼差しに…克哉は
とっさに目を奪われてしまう。
 その眼差しを見ているととても…今の言葉は冗談でした、と迂闊に言えるような
雰囲気ではなかった。
 
(…ど、どうしよう…凄く、ドキドキしている。今の言葉で孝典さんにショックを
与えてしまったのに…この人に、こんな真剣な目で、怒っているような
鋭い眼差しで見つめられるのなんて久しくなかったから…ううっ…!)

 その視線が真っすぐにこちらに注がれているのを見て…心拍数が
一気に上昇していく。
 直ぐに否定をするべきなのに、頭がボウっとしてまともな思考が生まれてくれない。
 克哉もまた言葉もなく…相手を見つめる事しか出来なかった。

「…許せない! そんなの許すものか! 君は…私だけのものだ!
他の奴に渡す事など認められるものか!」

「えっ…だから、孝典さん…あの…んんっ!」

 御堂の誤解を解こうと、克哉が言葉を開きかけていくと…強引に引き寄せられて
唇に熱い舌を捻じ込まれていった。
 相手の激情をヒシヒシと感じるような口づけだった。
 身体の体温が一気に上がり、更にまともな思考回路が働かなくなっていく。

(早く、言わなきゃ…言わなきゃ、でも…あっ…こんな、激しくキスされたの…
久しぶりで…腰、砕けそう…)

 最近の自分と御堂の関係は安定期に入っていたので週末になれば必ず
抱き合うし…キスだってセックスだってたっぷりとする。
 けれどこれだけの激しさを持って口づけられるのは相当に久しぶりだった
為に…相手の反応を見て、不謹慎にも背筋がゾクゾクしてしまっている
自分が確かに存在していた。
 こちらの呼吸も奪い尽くすような熱烈なキス。
 其れによって…克哉の思考回路は完全に、まともに働かなくなって
しまっていた。

 ―早く冗談だって、言わなきゃ…言わないと…

 そう気持ちは逸っていくのに…物理的に唇をずっと塞がれてしまっていたら、
熱い舌先がこちらの口腔を犯すように蠢き続けてしまっていては、言葉など
発せられる訳がない。
 だからやっと解放されて、キスが解けた頃には…下半身はすっかり反応
してしまっていて…頭が働いてくれないというマヌケな状態に陥っていた。

「君が一体…今は誰のものなのか、身体にたっぷりと教えてあげる
事にしよう…」

「あっ…」

 相当久しぶりに見る、御堂の傲慢な一面。
 其れを見て、更に鼓動が大きく跳ねた。

(…こんな孝典さんを見るのは久しぶりだ…)

 その瞬間、克哉の中でズルイ心が芽生えていく。
 事態を落ち着かせるにはきっとすぐに言った方が良いのは判っている癖に…
激情に駆られている御堂をもっと見たくて、だから口を噤むのを選ぼうと
していた。
 そうして、ワイシャツのボタンが飛ぶぐらいに乱暴に衣服を脱がされ
始めていく。
 まるでレイプされているような錯覚すら覚えながら…手荒く、御堂の手によって
克哉は全裸に剥かれ始めて、首筋に吸いつかれて刻印のように赤い
キスマークを刻まれていったのだった―
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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