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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※この話はラブプラスを遊んでいて、眼鏡キャラとかでこういうの
やったら面白そうだな…という妄想から生まれています。
 基本、完全にギャグでアホな話なので流せる方だけ宜しくお願いします。
(一話掲載時とはタイトル変更しました)
 
 ラブ眼鏡+   2

 想いを寄せている相手と24時間一緒にいる事が出来る。
 普通に考えればそれは幸せな状況の筈だが、今の佐伯克哉にとっては
それは素直に喜べない状況に陥っていた。
 とりあえず昨晩、Mr.Rからゲーム機を受け取った。
 そして画面上に表示されているもう一人の自分をソノ気にさせる事が
出来れば実際に現れて一晩過ごす事が出来るとも聞かされた。
 しかしとてもそんな非現実な話を頭から信じる事は克哉にとっては
不可能で。

―結果、一番最初の夜は充電したままのゲーム機そのものを
放置するという結果に陥ってしまった

 そして翌朝、、蓋が閉じられたままのゲーム機本体を前に非常に
気まずい思いをして頭を抱えている克哉の姿があった。

(どうしよう…結局、思いっきり一晩あいつを放置してしまった…)

 期限は三カ月と伝えられている。
 その一日を結果的に自分は棒に振ってしまった形になった。
 けれどそれ以上に突如起こったこの事態に混乱して現実逃避を望んでいる
自分が確かに存在していた。
 いっそ昨日の一連の出来ごとが全て夢オチで終わってくれたらどれだけ楽
なのだろうか。
 もう一人の自分に会いたい、と望んでいる自分の願望が見せた一夜の夢
だったのだと…そうであって欲しいと望みながら恐る恐る二つ折りのゲーム機を
開いていくと…。

『貴様、記念すべき初夜だったのに、思いっきり俺を一晩放置するとは
良い度胸だな…』

「わああああ! ごめん! ど、どうしても昨夜の事が現実とは信じられなくて…。
も、もしかしてメチャクチャ怒っている…?」

『…怒らない訳があるか。こんなせまっくるしいゲーム機の中に押し込められた
だけでもそれなりにストレスが溜まっているのに、それでお前に最初から
思いっきり無視されたら腹が立たない訳がないだろう…』

「だ、だからごめんってば…。もう、長時間お前を放置したりしないように出来るだけ
気をつけるから許して欲しいんだけど…ダメかな?」

『…ほう、その言葉にウソはないな?』

「う、うん…そのつもりだけど…」

 画面上の眼鏡が実に愉快そうに…悪く言えば、何かを企んでいるかのような
実に不穏な表情を浮かべていったので、克哉の背筋にヒヤリとしたものが
伝っていく。

『なら最低でも起きている間は1~2時間おきに俺に多少は構うように配慮
するんだな。こうしてゲーム機を開けばいつでも俺とこうして会話する事が
出来るなんて良い話だろう? 仕事中は数分程度で構わないから出来るだけ
俺に気を配るようにしろ。お前が蓋をしている間はこっちは退屈で仕方ない
んだから…それぐらいの配慮はしてもらわなければな…』

「う、うん…判ったよ…」

『うむ、じゃあ…まず、俺にキスしてみろ…』

「えっ…この状態で…?」

『そうだ。早くしろ…』

 もう一人の自分にキスを要求されて克哉は正直固まってしまった。
 其れはゲーム機に向かってキスをしろという事なのだろうか?
 それは他の人間から見たら確実に奇異に見られる事間違いなしの光景である。
 正直葛藤したが、意を決してゲーム機の下画面に顔を寄せていくと…。

『…違う、今の段階でのキスはゲーム機の本体の裏側に収納されているタッチペンを
使って俺の唇にタッチするんだ。本当のキスは俺をその気にさせて実体化した時の
楽しみにしていろ…』

「ええっ! そ、そうなの…?」

 と驚いたが確かにこの小さなゲーム画面にキスした場合、相手の顔全体に
こっちの唇がサイズ的にベチャっと当たる可能性がある。
 しかしそういう説明を聞かされると本当にゲームをプレイしているかのような
錯覚を受けていく。

(本当になんかDSで恋愛ゲームでもやっているような気分だな…)

 心の中で突っ込んでいきながら恐る恐るタッチペンを引き抜いていき、
相手の唇にタッチさせようとしたが緊張していたのでタン! とかなり
強くタッチした途端、もう一人の自分が画面上でのけぞっていった。

『貴様! 今のは痛かったぞ! もう少しソフトにタッチしろ! この下手くそ!』

「うわわわ! ゴメン、次は気をつけるから…! こ、こうかな…!」

 相手の反応を聞いて半分パニックになりかけたがどうにか気を取り直して…
相手の唇にそっと優しくタッチペンをタッチさせていった。
 瞬間、眼鏡の顔が酷く色気のあるものに変わっていく。

『そうだ…上手いじゃないか。その調子で日中俺に構って欲情ゲージを
少しずつ上げていけ…。達成すればご褒美が待っている。楽しみに
しているんだな…』

「欲情ゲージ…? あ、本当だ。画面の右端の下に確かにそれらしきものが…
キスした瞬間に表示されたな…」

 ようやく多少、このゲームのルールみたいなのを理解して克哉は安堵の
息を漏らしていく。
 しかしその瞬間、目覚まし代わりにセットしている携帯がけたたましく
鳴り響いていった。

「うわ! 気づいたらもうこんな時間なのか?」

 その音に一気に現実に引き戻されて克哉は慌ててゲーム機の蓋を閉じて
出勤する準備に取り掛かっていった。
 そうして…まだまだ前途多難な感じを匂わせているが、克哉の奇妙な
生活は幕を開けていったのだった―


 
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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