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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 この間電話して話した時、終わり際に…
「僕と某Yさん、最近貴方が克克を描いてくれなくてすっごく寂しく思っているんだから!
たまには描いてやって下さい!マジでお願いします!」

 とプライドも何もかも捨て去って、正直な心の叫び(という名の告白)をありったけ
ぶつけてしまいました。(そしたら大爆笑されちゃった)
 そしたら応えてもらったー! ひゃっほ~!
 …そしてその絵を見て、こっそりとSS浮かんだので投下します。
 O様、良ければ受け取ってやって下さい。
 気に入らなかったらスルー方向でOKですので。

 以下、そのSSになります。
 連載やれよ、と確実に突っ込まれそうですが…バーニングの中盤、マジで
難産で毎日、頭がショートしそうです。
 …バーニング、不定期連載にして毎日やれそうな話の連載を
始めた方が良いんじゃないかって思い始めた今日この頃。
がおがお~(雄叫び)

「その手を繋いで」

 冴え渡るような冷たい、冬の夜。
 克哉の部屋では…ただ二人が身体を重ねている周辺だけがひどく
熱く感じられた。
 大きく足を広げられた中心に、もう一人の自分が覆い被さり…深々と
ペニスで、克哉を串刺しにしていた。
 膝の辺りで腕を通す格好で、もう一人の自分としっかりと手を
繋ぎあう。
 他に縋るものがないだけに…その指先に込められた力はかなりの
もので…眼鏡はそれを感じ取って、実に満足そうに微笑んでいた。

 ギシギシギシ…

 部屋中に、ベッドが軋む音が大きく響いていた。

―はぁ…あっ…!

 真っ白いシーツの上に身体を沈めながら、克哉は必死に相手の
指先を握り締めていく。

「まだ…挿れたばかりなのに、お前の中…オレのモノに…しっとりと吸い付いて
来ているぞ…。相変わらず、淫乱な奴だ…」

「ら、めぇ…っ…そ、んなの…言わない、で…くれよぉ…」

 ハアハア、と呼吸を乱しながら…相手の嗜虐的な言葉と視線に抵抗
するように克哉は必死に頭を振っていく。
 最初の言葉は、苦しさのあまり…舌足らずになってしまっていた。
 久しぶりの逢瀬と情交。
 想っていた相手とこうして繋がれて、克哉の肉体は確かに歓喜を
覚えている。
 相手がこちらを揺さぶる度に、ビクビクビク…と克哉の肉体は
シーツの上で跳ねていく。

「うぁ!」

 相手が際奥に目掛けて、抉りこむように体重を掛けてくると
克哉は耐え切れずにビクン! と海老のように大きく跳ねていった。
 その反応に気を良くしたのか…眼鏡は、更に何度もその
動作を続けていく。

「もっと…感じろ。ほら…」

「ひっ…いっ…うあっ!」

 相手が腰を動かす度に、前立腺の部位を…克哉のもっとも
脆弱な場所を攻め立てられて、克哉は激しい喘ぎ声を漏らしていった。
 いつだってもう一人の自分は、克哉の全てを把握していると言って
憚らない。

「やっ…だっ…! そんなに、されたら…!」

 気が狂ってしまうかも知れない。
 そんな恐怖心すら覚えて、相手の腕の下でジタバタと克哉は
暴れていく。
 ただでさえ、抱かれる度に心は引き寄せられてしまっていて。
 最初にクラブRの地下で抱かれた時だって気持ちいいと思ったが…
今は感情が伴ってしまっている分だけ、快楽は底なしになってしまった。
 いつか腹上死をさせられるかも知れない…そう思えるレベルでの
強烈な感覚は、束の間…死すらも垣間見させる。

「もっと、俺を…感じろ、よ…『オレ』…」

「ふっ…んんっ…! も、やぁ…! 本気で、苦しい…!」

 そう、身体は貪欲に相手を求めている。
 けれど激しい快楽と行為は、呼吸困難を齎してしまっている。
 まともに息が出来ない、それが苦しくて…苦痛と快楽がない交ぜに
なった表情を浮かべていく。
 けれど、上気して赤い舌を唇の隙間から覗かせている克哉の表情は
実に扇情的だった。

 グチャグチャ、グチャ…!

 相手の剛直に体内を掻き回されて、繋がっている箇所から
耳を覆いたくなる程の淫猥な水音が響き続ける。
 それがベッドの軋み音と重なると、羞恥で神経の全てが焼き切れて
しまいそうだった。

「…止めて欲しくなんて、ないんだろ…? さっきから…ずっと、手は
強く握り締めたまま、じゃないか…」

「ん、ぁ…悪かった、な…! んくっ…!」

 眼鏡がもっと深く繋がろうと…顔を寄せて、舌をそっとこちらの
口腔へと差し入れて来た。
 ヌチャリ…と淫らな音を立てて、両者の舌が絡まりあう。
 その度に欲望が膨らんでいって、苦しいけれど「もっと…」という想いが
克哉の中に生まれていった。
 
―お前のことが、好きだ…!

 意地を張って、お互いにいえないでいる言葉。
 その想いを伝えるように…克哉は無我夢中で相手の方へ自ら顔を寄せて
唇を深く重ねあう。
 瞬間、相手の顔に掛けられている眼鏡が邪魔だと感じた。
 だから克哉はとっさに…相手の銀フレームの眼鏡をそっと跳ね飛ばしていく。
 少し乱暴な仕草だった、だが…そのおかげで、久しぶりに相手の素顔を
見た想いだった。
 同一人物なんだから、まったく同じ造作の筈。
 それなのに…相手の目は切れ長に釣り上がっていて、自分よりも
遥かに精悍な印象だった。
 音もなく眼鏡が、少し離れた位置に落ちていく。だが…行為に夢中になっている
今となってはそんなものはすでにどうでも、良かった。

「…危ないな。今の…もし、俺が怪我したら…どうする、つもりだったんだ…?」

「ゴメン、けど…何か、邪魔に思えて…しまって…!んはっ!」

「邪魔、だと…?」

「うん、その…お前と、んんっ…もっと深くキスしたいって…そう思ったら…!」

 そう告げながら、息も絶え絶えに克哉はギュっと相手の指先を握り締めて
相手に訴えかけていった。
 瞬間、眼鏡は一層強く興奮して…背筋をゾクゾク震わせていく。

「ククッ…可愛いことを言うな。…そんな事を、この状況で口にしたら…どうなるか
お前は判っている、のか…?」

「ん、予想は…つくよ。だから…オレのこと、お前の…好きに、して…くれ、よ…!」

 こんな安っぽいAV女優のような台詞を、自分が実際に言う日が訪れる
なんて…もう一人の自分に出会うまで、想像した事もなかった。
 だがそれが、今の克哉の本音だった。
 身体を繋げる度に、膨れ上がる想いは…更に強烈な快感を欲してしまっている。
 それを満たせるのは…この世でただ一人、こうして自分を抱いているこの男
だけなのだ。 
 その一言を発した瞬間、男は一瞬だけ驚いたように目を瞬かせて…そして
愉快そうに、満たされたように微笑んでいく。
 そのままグチャリ、と音を立てて男の方からも熱烈に舌を絡ませられて…
脳髄が蕩けるようなディープキスを施されていく。

―本当に意識が吹き飛んでしまいそうな強烈な悦楽だった

 それを感じて、ゾクゾクゾクと克哉は肌を粟立てていく。
 それでも現実に自分の意識を留めたくて、全身で相手の身体に縋りついていった。
 爪を食い込ませるぐらいに強く、強く!
 痛みすら伴うぐらいに力を掛けて…克哉はもう一人の自分と手を繋ぎ続けていった。

「あぁ…思う存分、お前を可愛がって…悦くしてやるよ。俺だけしか…もう
見れないように…考えられない、ようにな…」

「ん、そうして…くれ…その方が、悩まないで…済むから…」

 そうして、二人は強く互いの身体を抱きしめあう。
 同一人物なのに惹かれあう、不毛な恋愛。
 けれどそんなの、抱き合っている時に自覚などしたくない。
 そんなものの全てを吹き飛ばすぐらいに相手を感じたいし、ただ好きだと
いう想いだけで繋がり合いたかった。

 相手の腰の動きが、一層早まって克哉をともかく追い立てていく。
 もう、眩暈でまともに考えられない。
 あまりに激しく揺さぶられ続けて、呼吸はムチャクチャだった。
 時折苦しそうにゼイゼイ、と喘ぎながら…克哉は、極めて掠れて小さな声で
本音を呟いていった。

―好、き…!

 それはお互いが繋がりあう音と、ベッドの軋み音に紛れて殆ど聞き取れないぐらいの
小さな声で呟かれた一言だった。
 一瞬…相手もはっきりと聞き取れなかったのだろう。
 達する寸前、克哉の中でその存在をしっかりと自己主張しながら…相手が、真偽を
確かめる為に射抜くような眼差しをこちらに向けてくる。

―眼鏡が問いかける為に口を開こうとした瞬間、克哉は自ら相手の口を塞いでいった

 言葉なんていらない。
 疑問や何故、という単語も聴きたくはない。
 ただ今は身体を繋げて、熱くお前を感じたいから。
 だから克哉はその状態のまま、必死に縋りついて自ら腰を動かし続けた。
 限界が、訪れる。本当に果てのない感覚。
 お互いの意識が、行為によって一時…確かに重なり合う。
 二人とも、簡単に相手と好きだとか愛しているとか口に出せない。
 そういう所だけは良く似てしまっていた。
 だが、確かにこの瞬間…重なり合い、存在していた。

 ―行為の最中に、ずっと繋がれていた手だけが…口に出せない不器用な
二人の気持ちを、確かに示していたのだった―

 

 
 
 
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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