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迎えにやってきまして…。
私「うちの両親と積もる話もあるでしょうから、お子さん二人は兄上と私で
見ておきますので30分~1時間くらいゆっくり話してて良いですよ~」
と言ったのは私です。
実際に今、親戚の方で大きな問題が立ち上がっておりまして。
その子の親とウチの両親は、それでも少しでも良い流れに持っていこうと
メールや電話で良くやりとりしていたのは知っていたし。
直接話す必要があるかな~と判断してそう言ったんですが…。
その話し合いが3時間に及ぶとは思ってもなかったです~(汗)
…10時半まで結局お子様二人を見る事になり。
それからパソコン触れる状態になったのはついさっき(11時半)です。
という訳で本日は一旦休んで…明日、現在連載中の話の完結編書きます。
今週はマジでヘロヘロになってて…更新速度落ちてて、お待たせして
すみません。
ん~でも、今週は…明るい話を書こうとしているのに、自分の精神状態を
疲れて落ち込んでいた為にシンクロさせる事が出来なかった。
(私は基本的に精神状態を、書いている話に一致させるスタイルで執筆しています)
…だから、待たせたし…書けない日も出たんですけどね。
えぇ…はっきり言いますよ。
…このコンディションだとシリアス書くと良いモン書けるんですよねぇ…(邪笑)
…つ~訳で、次回の連載モノは黒いモン行かせてもらいます(ニッコリ)
17日に今連載しているものを終わらせたら、18日は表向きはお休み。
(水面下では書きますが、この日は企画を一位でリク取った人の為に執筆時間を
割きます)
そこからマイペースでやらせて貰います。
…明日、できるだけ溜まっている事を消化するのに専念しますです。
んじゃ今宵はこの辺で(ペコリ)
御堂の奥まった場所を解しに掛かる。
その手つきは慎重で穏やかで…かつて見せた乱暴さは一欠けらも見出せない。
ふと、昔の自分達のあり方が脳裏を過ぎって…一瞬だけ、身体が強張っていく。
「…御堂、辛いのか…?」
「いや…大丈夫だ。続けて、くれ…佐伯…」
荒い吐息交じりに、そう告げて…相手の背中にすがり付いていく。
伺うような目線、優しい瞳の色。
そんなものは…以前の克哉にはまったく存在しなかったものだ。
恋人関係になる以前の記憶が…ふと、再生されていく。
―どうして、私なんだ どうして…?
あの頃は何度自問自答したか、判らない。
どうして克哉は自分を陵辱して監禁をしたのか。
何故毎晩のように抱き続けて…堕ちて来いなどという発言を繰り返すのか。
今までの自分が築き上げたもの、培って来たもの、沢山の部下や…繋がりの深い
取引先。
彼に出会うまで、自分が持っていたものや周りに存在していたものは多かった
筈だった。多忙過ぎてまともに睡眠時間が取れない程、充実していた日々。
克哉は、MGNに入社してから作り上げた実績の全てを…自分から剥奪した
上で、こちらを監禁した。
―やめろぉ!! やめてくれぇ!! もう嫌だ…! これ以上は…いやだぁぁ!!
あの時期の自分の叫びが、ふと蘇る。
その瞬間…身体全体が強張る感覚がしたが、どうにか深呼吸をして…その
忌まわしい記憶を散らしていく。
(落ち着け…今の克哉は、あの頃の彼じゃない…! ちゃんと私に気持ちを伝えて…
慈しんでくれている、じゃないか…。落ち着く、んだ…!)
それでも無意識の内に…身体が強張り、瞳にうっすらと涙が浮かんでくる。
幸せだった筈なのに…今日は激しさがなく、どこまでも甘ったるい時間が流れて
いるせいだろうか。
激しいセックスをしている時は…何も考える余地がなかった。
だから、再会してから…抱かれている間にこんな考えが過ぎる事もなかった。
―助け、助けて…くれ、もう…許し…
あまりに長い期間、監禁され続けて酷い行為をされた。
何故、自分はこの男にこんな真似をされ続けなければならないのか…あの頃は
克哉の気持ちがまったく見えなくて、恐ろしかった。
克哉は「あんたは俺の処に堕ちてくるしかないんだよ」と言っていた。
だが…気持ちを伝える前の彼は、御堂にとっては…自分が努力して築き上げて
きた実績も名誉もプライドも全てを奪いつくして破壊した『悪魔』のような存在と
しか映っていなかった。
悪魔に魂を売り渡すような真似をするくらいなら…心を壊した方がよっぽど
マシだと思った。
だから…この言葉が口から漏れた時は…全てを閉ざして、せめて心だけでも
この男に渡しはしないと。
最後の抵抗のつもりで…全てを閉ざす、筈だった。
『悪かった。…もうあんたを解放するよ』
その一言と共に告げられた…初めての克哉からの好き、という言葉。
あの頃の御堂は…克哉がどうして、こんな行為を自分にするのか、その動機は
何なのか…まったく、判らなかった。
どうしてこんな仕打ちをされなければならないのか。
ここまでの事をされるくらい、自分は彼に憎まれたり恨まれたりするような真似を
果たしてしたのだろうか?
確かに最初から良く思っていなかった。嫌がらせめいた事をしていた事も認める。
だがそれはここまでの報復をされる程の事だったのか?
あの陵辱の日々の間、答えの決して出ない難問を突きつけられた感じがしていた。
『そうだな。…もっと早くあんたの事を好きだって、気付けば良かった…』
それ御堂にとって…求めていた答えそのものだった。
彼のその言葉を聞いた時、御堂は…正気に戻れたようなものだ。
心を閉ざすことを願うくらいに難しすぎた謎。
佐伯克哉がどうして自分にここまでの事をしたのか。その理由、解答。
それは…「自分を好きだったから無理やりでも手に入れようとしていたから」だった。
御堂は…今から自分を抱こうとしている男の頬をそっと撫ぜていく。
くすぐったそうに…切なげに目を伏せる克哉は、今では悪魔ではなく…自分にとって
「最愛の男」に変化していた。
自分の狭くてきつい隘路を、克哉の指が丹念に解していく。
その度にビクビクビクと全身が震えて、堪らなくなっていった。
荒い呼吸が漏れる、身体の奥が疼いて…熱くなって、想いが溢れそうになった。
「御堂…怖い、のか…?」
「…大丈夫、だ。…今日は、君らしくないぞ…? いつもなら…もっと強引に最後まで
私を、抱く癖に…」
「…すまない。けど…今日は、幸せすぎて…逆に俺も…慎重に、なっているのかもな…」
ベッドの上で御堂は足を開き、自分の上に覆い被さっている男の顔を真っ直ぐに
見据えて…涙を浮かべていく。
そんな不安そうな顔をしている御堂の涙を、克哉はそっと…唇で拭っていく。
幸せだから、怖い…お互いが同じように思っているのが、少し滑稽だった。
「…今の、君は怖くなんかない…だから、もっと…私を、好きだと…言って欲しい…」
今、過ぎった過去の闇を全て追い払いたいから。
この胸の不安を追い出して…優しくなった彼の方を自分の胸の中にしっかりと
刻み込んでおきたいから。
あの頃のように奪いつくしたり、壊したりしないで…自分に与える言葉を、もっと
こちらに投げかけて…確かめさせて欲しい。
瞳でそう訴えていくと…克哉はふっと、笑っていった。
「…あぁ、それであんたの不安が無くなるのなら…幾らでも、言ってやるよ…」
それは、恋人らしい睦言の交し合い。
その瞬間…御堂の中に克哉の昂ぶりが入り込んできた。
「ひゃあっ…!!」
いきなりの挿入に、一瞬全身が強張りかけたが…次に与えられる暖かい言葉に
すぐに力を抜いていく。
「あんたを…本当に、好きだ…」
「あっ…あぁっ!!」
その瞬間に、身体中が灼けるように熱くなって…克哉を受け入れている箇所から
蕩けていくような感覚が走っていった。
「克哉、もっと…」
自分から、こんな甘ったるい声が漏れて…相手に強請る日が来るとは、エリート
コースを突き進んでいた頃は想像もしていなかった。
「あぁ…今夜は、幾らでもやる…御堂、好きだ…」
好きだ、好きだ…好きだ…っ!
言葉に出した数は結局、そんなに多くなかった。
だが…今夜の克哉と抱き合って触れ合っている場所から…その気持ちが滲み
出て、嫌でも伝わってくる。
繋がっている箇所からは…お互いの体液で、グショグショに濡れあい…深く
絡み合っている。
自分のペニスからも大量の先走りが溢れて、堪らなく彼が欲しくなっているのだと
いうのを全身で訴えかけていた。
自分の内部が小刻みに収縮して、彼を搾りつくさんばかりにキツくキツく締め付けて
離そうとしなかった。
「はっ…いいっ!! もう…克哉、ダメだ…っ! ダメっ…いっ、あッっ…!」
「あぁ…俺も、凄い…気持ち、良い…! あんた、本当に…悦すぎる、から…!」
「バ、バカぁ! そん、な…事は、言う…ひぃ…あぁ!!」
快楽の涙を流していきながら…御堂はぎゅうっと強い力で…愛しい男を
必死に抱きしめていく。
満たされる熱い気持ちに、幸せすぎて…それだけでイケそうなくらいだ。
「克哉っ…!」
「クッ…! た、かのり…!」
涙を流しながら、相手の名を呼んで先に御堂が達していく。
それと同時に…熱い精が最奥に注ぎ込まれる感覚が走り抜けていった。
(…苦しい、けど…凄い…今、満たされているな…)
荒い吐息交じり呼吸を整えて、ふと考えがよぎっていく。
この幸福を得る為に必要なものは極めて単純だった。
…たった一言、お互いに好きだと伝え合っていれば…あんな陵辱の日々も
空白の一年も辿る必要はなかった。
『好き+好き=幸福』
こんな単純な答えで良かったのだと思うと…回り道をしまくった自分達が
ひどくバカらしく思えてしまった。
もっと早くにこの幸せを得て…一緒にいられる時間を自分達は得られたのかも
知れなかった。
そう思うと…ちょっとだけもっと早くにそう言ってくれなかったこの男が小憎らしく
感じられてしまい…。
「御堂、大丈夫か…?」
優しく、克哉が問いかけてきてくれたのに…御堂は、瞳を軽く笑ませながら…
つい小突くような真似をして、返答してしまった。
「…聞くな、バカ…」
照れくさくそう言い返しながら…御堂はそのまま…快楽の余韻に浸り。
ごく短い時間だが、スウッと意識を手放していった―
くすぐったいようような、こそばゆいようなそんな感覚がおかしかったのか…
そんな動作を繰り返している内につい微笑ましい気持ちになってしまった。
「…そんなにおかしいか、御堂…?」
声の振動が伝わるくらいの間近で、克哉が囁いていく。
「…あぁ、少しな。…今日はこんなに慌てている君を見る事が出来たから…な…」
「……格好悪くて、すまなかったな」
バツが悪そうに答えると、珍しく拗ねたような顔になっている彼がまた可愛くて…
つい口元が緩んでしまう。
初めて、克哉を年下の男らしく…可愛いと思えた瞬間だった。
(お前があんなに…私の事で、必死になってくれるとはな…)
いつも傲慢でマイペースで、こちらを振り回すだけの男だと思っていた。
けれどあんなに夢中にこちらのインターフォンを鳴らし捲くるなんてバカな真似を
するくらいに…必死に捜し求めてくれるなんて予想もしてなかった。
他の人間にそうされたなら…極めて不快だっただろう。
だが…こんな、不安そうな顔を浮かべてこちらを求めてくる彼を見たら…その
行為を咎めようという気も起こらなくなってしまった。
逆にそれだけ真剣にこちらを探してくれていたのかと思うと…逆に愛しいとすら
思えるのが不思議だった。
「…いや、私は…そういうお前も好きだな。私の方が7歳は上なのに…いつも君に
良いように振り回されていたし。今回は私の方が…君を翻弄したのだと思えば…
気分が良い」
ニッコリと笑いながら、意地の悪い事を切り返していってやると…それにムっと
したのか…ふいに克哉の両手が臀部に回って…揉みしだくようにこちらの尻を
愛撫してくる。
その感覚にぎょっとなって、御堂は慌てて叫んでいく。
「こらっ…! こんな処で何を…むぐっ!」
「少し黙っていろ…あんたをじっくり…味わえない…」
「…っ!」
瞳に強い光を宿されながら、吐息を感じる距離でそう呟かれて…一瞬こちらも言葉に
詰まっていく。
その隙に克哉の熱い舌先が強引に口腔に侵入してきて…クチュリ、といやらしい水音が
脳裏に響き渡っていった。
「はっ…ぅ…」
御堂の口から、悩ましい声が漏れるが…まったく容赦する気配はない。
上顎から歯の裏まで…ねっとりと丁寧に舌先で辿られて…こちらの舌と濃密に絡まりあい
息苦しいくらいに舌の根を吸われていく。
バクバクバクバク…!
克哉と密着しながら深いキスをかわしているだけで…御堂の心臓は忙しなく脈動して
そのまま壊れてしまいそうなくらいだ。
熱い抱擁とキスを施されながら…尻を執拗に捏ねられている内に…腰からズクリと
疼きが走って…下肢も反応を始めていた。
「…あんたの唇、さっき軽く触れ合っていただけの時は気づかなかったが…僅かに
チョコレートの味がして…甘い、な…」
銀糸をお互いの口元から伝らせながら、そんな事を囁かれて…御堂は耳まで赤く
なっていく。
「…さっき、味見をしていたから、な…んんっ…!」
解放されたのも束の間、すぐにまた深く唇を塞がれて…言葉を閉じ込められていく。
その間に…克哉に抱きしめられながら、玄関先から立たされていく。
「…御堂、寝室はどこだ…?」
「…リビングの奥の、扉の部屋だ…。あっちの方だな…」
御堂が寝室のある方角を、何気なく見つめながら指し示していく。
気持ちはお互い、一緒だ。
克哉の手がそっと…こちらの頬を静かに撫ぜて…真っ直ぐに見据えてくる。
その青い瞳の奥に、情欲の光を感じて…背筋がゾクゾクしてくる。
(佐伯の瞳が…静かに燃えているように見える…)
その双眸の奥に…炎のように揺らめいている情熱を感じ取って…つい目が
離せなくなっていく。
克哉は玄関先で乱暴に革靴を脱いでいくと…御堂の腰をしっかりと抱きながら
ドカドカと部屋の中に上がりこんで寝室を目指していく。
初めて訪れる、御堂の新しい部屋をじっくり見る余裕すらない。
そのまま扉をバンッ! と勢い良く開いていって…広がるキングサイズのベッドの
上に…相手の身体を強引に組み敷いていった。
「っ…待て、佐伯っ! 少し乱暴…すぎ、だ…っ!」
「すまない。今は…余裕がないかも、知れないな…」
「そういう問題、じゃない…っ!」
こちらが腕の下で軽く反論している間に…首筋に強く吸い突かれていって…
つい身体がビックンと反応してしまった。
克哉の手が…問答無用にこちらのスーツズボンのベルトに伸びてカチャカチャと
金属音を立てていくと…あまりの性急さにぎょっとなった。
「こらっ…! いきなり情緒がなさ過ぎないか…! せめてもう少し…っ!」
「あんたが欲しいんだ…。今すぐに、でも…な…」
「だからって…あっ…や、め…!」
押し問答をしている内に…いつの間にかズボンは下着ごと下ろされていた。
ふいにペニスをやんわりと握り込まれて、御堂の身体から力が抜けていく。
弛緩した身体をしっかりと押さえ込んでいきながら…男の手は的確にこちらの情欲を刺激して
欲望を育て上げていった。
瞬く間に相手の手の中で…性器が張り詰めていくのを見て…羞恥で思わず死にそうに
なってしまった。
どうして自分の身体はこの男に少し触れられるだけで…こんなにもすぐに、反応して
しまうようになったのだろうか?
克哉の手がこちらの先端の割れ目を抉るように指を這わせて…すぐに溢れてきた
先走りを塗りこめるようにして扱き始めていく。
ヌチャ…ニチャ…
粘着性の音が部屋中に響き渡って、聴覚から克哉に犯され始めているみたいだった。
ぎゅっと瞼を閉じてその感覚に耐えていくが…克哉の手が蠢く度に…こちらの息が上がって
次第に身体全体が昂ぶっていくのを感じていた。
「ん、んぁ…! も、ダメ…だっ! 佐伯…! そんなに、忙しく…しないで、くれっ…!」
唇を塞がれながら、胸の突起を押し潰されるように愛撫されていく。
そんな刺激と一緒に…性器をこんなに的確に扱かれたら、もうダメだった。
御堂に抗う術など、最早ない。
「…ダメだ。俺の腕の中で感じまくって…乱れる、あんたが…見たいんだ。御堂…」
キスを解かれて、掠れた声で…そんな殺し文句を囁かれて―その言葉だけでも
身体の奥が熱くなって…ビクンと震えていく。
もう、ダメだ。この強烈過ぎる感覚に、抗えない…!
そう観念して…克哉が与えてくる強烈な快感に…御堂は身を委ねて、登り詰めていった。
「はっ…ぁ…か、つ…やぁ…!」
「っ…!」
夢中になって、つい…相手の背中に縋り付いていきながら…下の名の方で無意識の
内に名を呼んでいた。
それに今度は克哉の方が驚かされていた。
御堂自身が手の中で果てる瞬間…目を見開いて、こちらの顔を見つめてくる。
それに居たたまれない気持ちになって…照れ隠しに、相手の唇を今度は…御堂の方から
塞いでいく。
(…そんなに、君が驚くとは…思っていなかったな…)
今日は一体、何て日だろうと思う。
弱かったり不安定だったり、驚いたり…今まで滅多に見る事がなかった克哉の色んな
表情を沢山見れていた。
けれどそれは決して不快ではなく…むしろ様々な顔を目の当たりにする事で、逆に
愛しいという感情がジワリ…とこちらの胸の中に広がっていく。
それは…以前に強引に肉体関係を結ばれていた頃からは想像もつかないくらいに
穏やかで…暖かな気持ちだった。
(あぁ…そうか。私は…こんなに、君の事…を…)
恥ずかしい思いをしながらチョコレートを作ろうなどと空回りをするくらいに…
自分はこの男の事が好きなのだ、という気持ちを再認識していく。
こちらの方なら何度も何度も、克哉の唇に吸い付いて…その身体をギュっと抱きしめて
縋り付いていく。
チュッ…チュッ…と交接音を響かせながらのキスは、何度も角度を変えて繰り返された。
そして唇が離れる瞬間…自然と、溜息と一緒に…御堂の口から。
「好き、だ…」
そんな甘い一言が零れて…克哉の心を熱く満たしていく。
御堂から齎されるその言葉だけで、麻薬にも似た強い多幸感が全身を走り抜けるようだった。
「俺もだ…孝典…」
そして、相手が克哉と無意識の内に言ってくれたように…。
ごく自然に彼の方も、御堂を下の名の方で呼んで…。
強い力でこちらの身体を、腕の中に閉じ込めていったのだった―
ちょい、身体と心が疲れているんで13日はすっぱりと休ませて
もらって体制立て直します。
…ん~ちょっと気持ち的にプライベートで疲れる事があって。
で、感情的になって人を責めたり怒りたくないんで…とりあえず波が
去るまで大人しくしている作戦に出ています。
ここ数日はそれで荒れてしまって、文章にも影響が出てしまって
いる自覚あるんで…無理しない事にしました。
…良いモン書きたいなら、気持ちも足並み揃えないといけません。
綺麗に揃える事が出来ないなら、せめて平静な心境に持って行くように
メンタルケアするのも…物語を作る上では必須なんですが。
今日見たく朝寝坊して…夜に書くぞ~! と意気込んでいたら…。
何で二時間残業やねん!!
―という日は気持ちにも時間にもゆとり持てません。
書いても…優しい文章にはならんと思う。
せめてもう少し穏やかな心境になってから次の場面は書きたいので
我侭言わせて貰います。
…まだまだ、人生修行足りないですね(アセアセ)
人を許すこと、労わること。
慈しんだり…寛容になること。
聖人のように優しくなれたら良いのに、と思うけれど…
まだまだ未熟者ゆえ、なかなか上手くいきません。
…日記帳の方でバカになりきって発散しようと足掻いたけど、
やっぱり上手くいかへんかったし(フッ)
そんな日は大人しく引っ込んで休んで…早めに寝る事にします。
体制が立て直せたら溜まっている事を改めて一つずつ処理しますね。
コメント、拍手等の返信はもう少しお待ちください。
それでも、一言感想をいただけているから…やれる範囲で応えていこう。
そういう気持ちを持ち続けていられます。
もうちょっとだけお待ち下さいませ。では今夜はこの辺で…(ペコリ)
大急ぎで洗い物を終えてタオルで食器の類を拭って片付け終えると仕上げに
自分の腕の周辺を拭い、早足で玄関の方へと駆けて向かっていった。
その間、インターフォンは鳴り続ける。
延々と繰り返し、呼び鈴の音を聞かされ続けて…半ばキレ気味に勢い良く
御堂は扉を開け放った!
「あぁもう! そんなに沢山鳴らさずとも聞こえている!」
「ぐあっ!」
「あぁ! スマン! 佐伯…! 大丈夫かっ!」
御堂が扉を開け放ったのと同時に、マンションの扉が思いっきり克哉に
クリーンヒットする形となった。
バシンッ! と衝突音が聞こえると同時に克哉の身体は軽く跳ね飛ばされる
形になってしまっていた。
「…大丈夫だ。骨が折れたりとかはしてない。せいぜいぶつかった場所に
軽い青あざや打ち身が出来ている程度だ…」
それでも、恋している人間にみっともない姿を見せるのは癪なのだろう。
克哉は精一杯何でもない振りをして…微笑んで見せる。
「何っ! それならほら…中に早く入れっ! 早く冷やすなり何らかの処置を
しないとっ…!」
御堂が克哉の腕を掴んで、自分の部屋の中へと連れ込んでいく。
半ば引きずり込むような形で玄関の中に招いて、扉を閉めると同時に…克哉は
切なげな顔をして、御堂に抱きついていった。
「…処置なんて、どうでも良い…。それより…やっとあんたに逢えた…」
「なっ…こらっ! 佐伯…! そんなに強く抱きしめられたら…痛い、だろ…っ!」
ふいに強い力で克哉に抱きしめられて、一気に御堂の顔は耳まで
真っ赤に染まっていく。
バタバタとその腕の中で暴れて抵抗を試みていくが、克哉の方も相手を手放す
気などまったくないのだろう。
どれだけ御堂がもがこうが…克哉の腕の力が緩む気配は一切なかった。
「…すまない。けど…本気であんたが何も言ってくれないで…今日、こちらの誘いを
断ったのがショックでな…。柄にもなく、慌ててしまった…」
「…君が、そんな事くらいで…動揺すると、いうのか…?」
自分の知っている佐伯克哉という男は、いつも自信満々で傲慢なくらいで…
こちらを翻弄するような発言ばかりを繰り返していた。
だが…今、自分を抱きしめている相手の顔をふと見遣ると…酷く切なくて
儚い表情を浮かべていた。
この男がこんな顔を浮かべているのを見るのは…御堂にとって初めての
経験なので…一瞬、どうして良いのか判らなくなった。
「あぁ…自分でもガラではない、って自覚あるけどな。…まだ、あんたとは
再会してばかりだし…過去に自分がやった事が…アレ、だしな。到底…自信なんか
持てる筈がないだろ…」
「…再会したばかりの日に、あんなキスをして…早速私をホテルに誘って抱いて、
一ヶ月で会社を辞めろとか言った男の台詞とは思えないな…それ、は…」
「…強気に出れるのは、あんたが俺を好きだと確信している時ぐらいだ。
…今日は、絶対断られる筈がないと思っていた。あんたも…俺と一緒に過ごしたいと
思っていると…そう信じて疑わなかったから。
だから…あんたが、理由を詳しく言ってくれないで…俺と過ごすよりも優先したい
事があると言って逃げた時は…本気で動揺、してしまった…」
それは、御堂が初めて見る…克哉の弱気な表情。
こんなに切なげな瞳を浮かべながら…御堂に本心を吐露するような行為を
彼がするなんて…信じられなかった。
「…君ほどの男でも、動揺するなんて…事があるんだな…」
「…どうでも良い奴の為に、ここまで心を乱したりはしないさ。…あんただから、
一手一足が気になってしょうがなくなる…。
まだ一緒にいられるようになって…俺のパートナーになってから、たった二週間しか
経過していないんだ。…自信なんて、あんたの事に関しては…まだ、持てないさ…」
そうして、顔が寄せられてくる。
玄関で強く抱きしめられながら…そっと相手の唇が、こちらのそれを塞いで来た。
柔らかいその感触に…ふっと体の力が抜ける感じがして…その場にへたり込んで
いってしまった。
「…私も、それに関しては…お互い、様だな…。君に関する事には…こっちも、
正直…まだ、自信なんて…持てない、から…」
克哉の弱い一面を見たからだろうか。
御堂もまた…普段なら決して意地を張って見せない本心を少しだけ覗かせる。
さっきまでは…彼にチョコレートを作っている事実を知られるなど、当日を迎えるまでは
恥ずかしくて明かす気などまったくなかった。
だが…自分がこっそりと隠れて、手作りチョコを作ろうと考えたせいで…克哉に
これだけ不安を与えてしまったのなら…正直に打ち明けた方が良いだろう。
そう考えて…顔を真っ赤にしながら、静かに打ち明けていった。
「…佐伯、すまない。今日…私がお前の誘いを断ったのは…お前に、チョコレートを
作りたくて…。その時間が欲しかっただけ、なんだ…」
「…チョコレート…だと?」
「…お前が、今週の初めに…私に言ったんだろ? 来週を楽しみにしているって…。
だから…私は、期待されているのならって…そう、思って…」
プイ、とつい克哉から顔を背けながら…言葉を続けていく。
「…まさか、あんた…手作りチョコを…?」
「あぁ! そうだ…お前が期待しているっていうから…仕方なく、作ってやる事にしたんだ。
少しでも、喜んで欲しかったから…!」
もう…こんな発言しているだけでも火を噴きそうになるくらいに恥ずかしかった。
いっそ憤死出来たらどれだけ楽だろう、と思った。
あまりの予想外の発言に、克哉の方は呆然として…次の瞬間、笑い出していく。
事実を知った瞬間…自分の先程までの慌てっぷりが滑稽で仕方なかった。
同時に凄く嬉しくて嬉しくて…仕方なかった。
御堂が、自分の誘いを断った本当の理由もまた…自分に関しての事だったと知って
やっと安心したのだろう。
克哉の顔に…いつもの自信満々の表情が、ゆっくりと戻りつつあった。
「…いや、まさか。あんたが俺に手作りのチョコレートを贈ってくれるまでは…
予想出来なかった。あんたなら、最高級の…俺が気に入りそうなチョコレートをきっと
選んでくれるだろう。そういう意図でこちらは言ったつもりだったから…本当にこの
事態は想定してなかったんだ…」
「何だとっ! 人が一体…どれだけ恥ずかしい思いをして…道具一式や、ラッピング
用品まで購入したと…思っているんだっ!」
「…悪かった、御堂。…けど、こんなに嬉しい誤算があるとは…思ってもみなかった。
だが、な…一言、伝えておく…」
「…何だ、言ってみろ…」
ふいに克哉が真剣な顔をしながら…こちらを見つめてきたので、つい身構える形に
なってしまった。
「…あんたが俺の為に、全力でチョコレートを作ろうとしてくれていた。それは本当に…
嬉しい。だけど…今は、一分一秒でも長く…俺はあんたと一緒に「恋人」として過ごしたい
時期なんだ。だから…俺の為にチョコレートを作ってくれるよりも、出来合いの物を贈られ
ても良いから…。御堂、俺はあんたが傍にいて欲しかった。それが…こちらの本心、だ…」
「っ…!」
そう言われながら、しっかりと抱きすくめられて…御堂は言葉を失うしかなかった。
同時に、その瞬間…どれだけ自分が空回りをしていたのか思い知らされた感じがした。
(…まさか、こんなに…シンプルな答えだったとはな…)
チョコレートを作る、と昨日決意してから…御堂は克哉に関しての事は…酷く難解な
数式を前にしているような気分になっていた。
自分からこんなに誰かを求めた事も、好きになった事はなかったから。
再会してからも、克哉の本心はどこにあるのか…まったく判らなかった。
だから…それは難しくて、解き方の判らない方程式を前にしているようだった。
自分がどうすれば良いのか、どうやれば喜んでくれるのかがまったく読めない
相手を前に…力みすぎたり、慌てたり。
ささいな事で動揺したり…そんな事ばかりを再会してからは繰り返していた。
だが…今の言葉で、ようやく解かった。
少なくとも克哉は…ただ純粋にこちらに傍にいて欲しいと、強く願ってくれているのだと
言うことを―。
その解答が導き出された時、やっと…自分を翻弄し続けた男の一見不可解とも見れる
行動や言動の数々が…繋がりあっていた事に気づいた。
克哉の行動は、全て…御堂と少しでも長く一緒にいたい為のものであった。
…それはあまりに、シンプルで単純すぎる答えで、逆になかなか気づけなかった。
(…あぁ、やっと…君という男が、少し…解れた、気がする…)
自分が少し滑稽に思えて、苦笑しながらも…御堂は必死に目の前の男に
縋り付いていく。
こんなにも、自分を率直に求めてくれている克哉が…愛しくて、仕方なかった。
だからいつしか…御堂の方からも、強く抱きしめていく。
玄関の冷たいコンクリートの部分にお互い座り込んでいる形なので…足先は酷く
冷えてしまったが…。
抱き合っている部分は酷く熱くて、暖かくて…それを実感出来て…御堂は満たされた
気持ちになっていく。
「御堂…」
真摯な眼差しを向けられながら、呼びかけられる。
「佐伯…」
相手の名を優しい声音で、お互いに呼びかけながら―
二人の唇は、静かに…再び重なり合っていた―
チョコレート作りの為の必要な材料一式が届いていた。
それを受け取ってから…緑のシンプルなデザインのエプロンを身に纏い
荷物を解いて中の道具を確認していくと…。
「これは一体…何なんだ…?」
御堂が注文したのは、『初めてのチョコレート作りセット』なる代物だったが
その中には製菓用のクーベルチュールチョコレート(ビター)と大小のボウルが
各一個ずつ、木ヘラ、絞り袋、ハートや星などを象った型や四角いバッド。
チョコレートを用した多彩なレシピが掲載された料理本などが一通り入っていた。
それと一緒にサービスなのか、随分と可愛らしい柄が印刷された弁当の
おかずを入れるのに使えそうな紙製の型や、アルミホイル…ピンク色の
ハートや花柄が印刷された透明なフィルムなどが同封されていた。
「…完全に女性向けなおまけだな。…私が使うには可愛らしすぎるな…」
その事実に、再び御堂の気持ちはヘコみそうになっていた。
だが…時間を無駄にするのは勿体無い。
帰宅途中に大手のスーパーに立ち寄って、動物性の生クリームやラム酒など
昨日御堂が…ネットで検索して調べたレシピで使用する追加材料などを購入して
おいた。
考え抜いた末に…御堂が選択したチョコレートのレシピは、ラム酒を使った
ややほろ苦い生チョコレートだった。
未経験の自分でもどうにか理解して作れそうな内容だった事と…克哉が
蒸留酒を好む辛党である事は…この二週間の他愛無いやり取りの中で
知っていた情報なので、これに決めたのだ。
上質のスーツの上着を脱ぎ去り、Yシャツの袖を捲りながら…システムキッチンの
前に立って調理を始めていく。
まず最初の難関は…チョコを刻む作業だった。
「え~…何々、まずチョコレートを予め刻んでおいてから…動物性の生クリームを
鍋で加熱して、その中に刻んだチョコを入れて…溶かす、か…」
チョコレートを均一に滑らかに溶かすには…細かく刻んでおく作業は
不可欠だ。
御堂は白いプラスチック製のまな板とステンレス製の包丁を用意しておくと
製菓用のチョコレートを其処に置いて…隅の方から丁寧に刻み始めていく。
「…なかなか、指先が痛くなりそうな作業だな…わっ!」
最初の内は丁寧にやっていたが、ふと力加減を間違えて隅の方がパキっと
割れていって動揺してしまった。
細かく削れたチョコレートの中に、ゴロンと大きな塊が転がってしまうが…それを
掬い取って、慎重に細かく削り続けていく。
こういう作業は地味で単調だ。
だが…こういう下準備を疎かにしては、良い物は作れない。
真剣な顔をしながら…御堂は丁寧にチョコレートを刻む作業に没頭していく。
(手作りというのは…案外、手間が掛かって大変な物だったんだな…)
15分くらい掛けて、半分くらい終えた辺りで…しみじみと溜息を突きながら
毎年手作りチョコなどを手がける人間を…凄いな、と素直に思った。
今までに何度も手作りチョコを受け取った経験があったが…以前の御堂なら
その事を伝える女性の押し付けがましさに辟易していただけだった。
あまり甘い物を好まない御堂にとっては、手作りだろうが…高級店のチョコだろうが
毎年どうやって処分するか悩ませる程度の物で…本命でもない女から貰う代物など
有難いと思った事は一度もなかった。
だが…こうして、本気で好きな男が出来て…自分で作ってみる態度に立ってみると…
こうやってチョコ一つを丁寧に刻むだけでもかなりの手間が掛かっている事に
気づいてしまった。
「…感傷だな。今更…悪いと思っても、最早どうにもならないからな…」
フッと溜息を突きながら、瞳を細めていく。
今の自分には好きな人間がいる。
だからどれだけ渡されるチョコレートに想いを込められていようとも…もう
応える事は無理なのだ。
過去の自分の態度に多少反省こそしたが…やってしまったことは仕方ない。
…ただ、もし…手作りチョコを今後貰う事があったら、その手間に関しては
労う気持ちを持つ事にしよう。
こうやって作る側に立つ事によって…慮る気持ちが少しだけ芽生えていた。
4分3程度刻み終わった頃を目安に、生クリームを加熱に掛かる。
それが軽く沸騰するのとほぼ同時に…刻んだチョコレートを入れて…ラム酒を
適量入れて丁寧に掻き混ぜていく。
ラム酒の芳醇な香りがキッチン全体に仄かに漂い…ドロリと液状になった
チョコを少し掻き混ぜて荒熱を取っていってから…ラップを敷いたバットの中に
丁寧に流し込んでいった。
「良し、これで冷めたら冷蔵庫に入れれば…完成だな…」
ほうっと一息を突いていきながら…綺麗にバットの中に流し込まれたチョコを
眺めて…御堂は満足げな笑みを浮かべていく。
鍋に残っているものを指で梳くって味見をしてみたが、味の方も上々だった。
これなら…アイツが驚く顔を見る事が期待できる、出来栄えだ。
そう確信して…御堂が満足げな表情を浮かべると同時に…マンションの
インターフォンが鳴り響いていった。
ピンポーン~!
「来客…か?」
今の御堂には突然、この自宅に訪ねてくるような知り合いは殆どいない筈だった。
一年前…克哉と一度決別してから前のマンションは引き払っていたし、克哉に
監禁されていた間に…MGNに勤めていた頃の知り合いはほぼ全員疎遠に
なっていた。
学生時代の友人達とも、そのおかげで顔を合わせる機会が激減していたので…
ここを知っている人間すらかなり少数な筈なのだ。
(また…訪問販売とか、何かの勧誘の類か…?)
一応、オートロック完備マンションで…24時間体制で入り口の処に警備員も
待機しているのだが…それでも、隙を突いて中に入って来てしまう輩も時には
存在してしまう。
御堂自身もそれで何度か捕まって、5~10分程度で切り上げて貰っていたが
過去に捕まった経験があるのだ。
いっそ無視してやり過ごそうとした次の瞬間…インターフォンのマイクを通して
予想もしていなかった人物の声が部屋中に響き渡っていく。
『御堂っ! いるのか…!』
「っ…佐伯っ! …どうしてあいつがこのマンションに…! まだ…ここを
教えた事は一回もないのに…っ!」
思ってもみなかった闖入者の登場に、御堂は慌てて玄関の方まで
駆けて向かおうとしたが…次の瞬間、部屋中に漂う強烈なチョコレートの
香りと自分の格好に、ハッとなって立ち尽くしてしまう。
「うぅ…今の状況ですぐに開けたら、絶対に何をしていたか…佐伯に
気づかれてしまうじゃないか…!」
思いっきり顔を赤くしながら、大慌てで緑のエプロンを脱ぎ去って…
チョコレートを一旦、冷蔵庫に隠していく…が…洗い場の処には
思いっきり作成に使用した器材の数々が山積みになっていて…
恐らくここを見られれば何をしていたかは一目瞭然だろう。
ピンポーン ピンポン! ピンポンピンポンっ…!
だんだんとインターフォンの音の間隔が忙しないものとなり
それを聞かされている御堂も少し焦りを覚えてきた。
「あぁぁ! もう…そんなに鳴らすなっ! 片付け終わったらすぐにでも
開けるから…! 本当、少しぐらい…私にこっそりとチョコレートを作る
時間の余裕ぐらいは与えてくれっ!」
本気でそう思いながら猛スピードで御堂は器材の類を洗い始めて
証拠隠滅作業を図っていく。
…その間、彼は恥ずかしさの余りに…自分の事しか今は考えられなく
なっていた。
扉の向こうで…今、克哉がどんな顔をしてインターフォンを何度も鳴らして
自分を呼び続けているのか。
今の切羽詰った御堂の方にも…其処まで相手の事情を汲み取る余裕は
なかったのだった―
…え~…こっちに今後は素の私が出てきます。
まあ…こんな人間なんだな、と把握するのに役立ちます…かね(汗)
予想外にドアホだった、という苦情は受け付けませんのであしからずです。
それと…やっとこさ余裕が出来ましたので、1日の企画開始日から始まりの扉連載
期間までの拍手返信をさせて頂きます(ペコリ)
毎度の事ながら、返信が遅い奴ですみません。
けれどメッセージ頂けるとマジで励みになりますので。
皆様、本当にありがとうございます(ペコリ)
阿佐海さん
リク&メッセージありがとうございました~。今回は残念でしたけど、言葉を
頂けて嬉しかったですよv アミダは残念でしたが、結局…一位の方も希望は
メガノマだったのでその内掲載されます。連載でもボチボチ開始する予定なので
楽しみにしてやって下さい。お祝いの一言も感謝です。
王子バトンの方は、少し遅くなりますが時間に余裕出来たら答えますね~。
これからも宜しくお願いしますです(ペコリ)
Nさん
リクありがとうございました。みどかつで電話乱入しないバージョン…むむ、それもなかなか
魅力的ですね。そのシチュを含んだお話が頭の中で練成されたら、書くかもです。
書きたいものを自由に書いていく、という方針でやっているので…今回は残念でしたが、
リクして下さった事は嬉しかったです。また次回に良かったら参加してやって下さい。では…。
シェリルさん
いつもコメとか、メッセージありがとうございます。黒太一で…そのシチュですか。
個人的には凄い萌えです…が、今回は残念ながらです。
ただ一位の方が黒太一が絡んだ克克ものを希望されたので、黒太一はそこで
拝めるかもです…。これからも気軽にお立ち寄り下さい。では!
mikaさん
35000HITお祝いの言葉、どうもありがとうございますv やっと…眼鏡との対面シーンに
入りましたです(一日現在) 御堂さんが予想外に動いてくれたおかげで…ここまで来るのが
予想外に長くなりましたが、お気に召して頂けたでしょうか?
克克に清き一票どうもでした。また遊びにいらして下さい。ではでは~!
AMさん
リクありがとうございました。…ボルゾイ飼って、眼鏡が犬にヤキモチ…うん、良いシチュ
だと思います。自分ではそういうネタは発想しなかったので参考になりましたです。
眼鏡はそうですね。大型犬とか意外に似合うっていうか…可愛がりそうなイメージは
私にもありますね。今回は残念でしたが、次回にまた参加してやって下さい。ではん!
chie子さん
いつもお世話になっております~。そしてリクの方ありがとうございますv
今回は3番目当選…なので、少し遅くなりますが1番&2番目の方が終わった頃か
もしくはそちらの誕生日くらいにこそっとこのリク内容のを送り付けさせて貰おうかと
画策中です。気長に待って頂けると嬉しいです。
うまうま、可愛かったですよ~。アニメ作れる貴方の才能は凄いと思っております。
またどこかで一緒になった時は宜しくお願いしますね~(ペコリ)
環さん
初めましてです! リク企画、参加表明ありがとうございました。
今回は希望少なかった(リアルタイムで御克やっていたのもあるでしょうが…)
御克リクでしたので残念でしたが、生産力がそこまで旺盛ではないもので…!
また気軽に遊びに来てやって下さいませv
蔵本さん
応募ありがとうございました。…が、公平にクジで決めましたので今回は
残念ながらです。またの機会にまた参加してやって下さいね。ではでは!
水城さん
当選おめでとうございます! 貴方が一位でございます!
…え~と、2の方の方が掲載先になってしまっていますが…今月中には
書き上げてそちらのメルアドの方にコソっと送りつけますのでもうちょい
待ってやって下さいねv 頑張って仕上げますので(ムン)
メルアドの方も拍手で教えて下さってどうもです。受理致しましたので
ここでこっそり報告です。お手数お掛けしました~!
私のもフリーメールなので…教えて貰ったもので充分ですよv
むいさん
いつもメッセージありがとうございます。大変長くコメント下さっているので
そちらのメールフォームにて返信させて頂きました。ご確認下さいませv
080201 18:26の方
リクせずに、純粋にこちらの誕生日を祝う言葉を下さって、本当にありがとう
ございました~! 凄い嬉しかったですよv
こっそりでも構いませんので、これからも楽しんで頂けるものを書くように
頑張らせて貰いますねv
080201 23:21の方
えぇ! 原画様のラフ集にもありましたけど…Yシャツ一枚姿って凄い色気が
ありますよね! その萌えがありましたので…今回は克哉にその格好をさせて
しまいました。萌えられたのなら、幸いですv
080204 19:51の方
はい。以前に書いた雪幻では眼鏡の方が親のイメージでしたが、今回は逆バージョンです。
孤独に凍えて、ダダをこねている眼鏡を…克哉が受け入れる事で暖めて、その心を
解していくような感じですね。多分子供時代の12年と、大人になってからの13年なら…
普通の状態ならノマの方が精神的には大人だろうな、という解釈の元です。
納得頂けたようで…ほっとしております。
080206 2:06の方
はい、毎日更新楽しんで頂けているようで良かったです(^^)
…一応プロ志望なので、そう言って頂けると凄く嬉しいです。ありがとうございますv
毎日追っかけて読むと一番楽しめるように配慮しているんですが、実際に他の人の
目から見てもそうなのかな…と毎度ドキドキなので、凄い励みになりましたよv
080206 16:51 の方
始まりの扉、無事に完了しました。いや…秋紀って元々可愛い性格していると思いますよ。
オフィシャルファンブック見る限りでは本気で眼鏡に一筋って感じだし。
…けど、あのベストエンドのせいでそういう印象が持たれていないっていうのが凄い残念な
気かしまして。失恋しているけど、実はこれは秋紀を持ち上げる為のお話だったりします。
…可愛いという印象持って頂けたなら大成功でしたね(ニコリ)
080206 20:23の方
始まり終盤が…例のOST特典カードと被りましたか。いや…実は私もそういうイメージで
あの周辺は書いていました。だからそういうコメント頂けると本気で嬉しいです。
眼鏡の意識は…N克哉の奥深い処にある、と。N克哉の方のベストエンドの方では
そういう解釈で書いておりますので。ラブコールの方もどうもありがとうございます。
また気軽に遊びに来て下さいませ~。
…と、始まりの扉連載期間までの拍手返信やっと完了です。
この後にコメントの方も返させて頂きますね。
メッセージ下さっている方、いつもありがとうございますv
それを励みにこれからもやれる限り続けていくつもりなので…これからも良かったら
お付き合い下さると嬉しいです。では今回はこれにて~!(スッタカタ~)
恋人に完全に撒かれてしまって…都会の雑踏の中で佐伯克哉は一人、
途方に暮れていた。
(…あんたは一体、どこにいるんだ…)
新しい会社を立ち上げて、公私共に一緒の時間を過ごせるようになってから
たったの二週間しか経過していない。
御堂を解放してから、再会するまでの空白の一年間を埋めるには…まだまだ
気持ち的に足りない時期。
…克哉は、週末は御堂とどうしても過ごしたかった。
仕事上のパートナーとして…一緒にいられる時間が増えただけでも、会えなかった
時期を思えば幸福だった。
だが…そんなモノじゃ、まだ足りない。
『恋人』としての御堂を求める心はとんでもなく貪欲で…いつか相手を喰らい尽くして
しまうのではないか。
それくらい、強くて…凶暴な気持ちが自分の中に渦巻いていた。
(御堂…俺は、ただ…あんたと少しでも長く一緒にいたいだけなのに・・・!)
同じ気持ちだと確信して、誘いを掛けたのに…あっさりと御堂に断られて
理由も話してもらえずに置き去りにされた事で…柄にもなく、克哉は焦燥していた。
せめて自分と一緒にいる時間よりも優先すべき事をキチンと話してもらった上なら…
ここまで克哉も不安定にならなかった事だろう。
沢山の人波が蠢く中、御堂の姿を必死になって眼を凝らして探していく。
だが…それらしい髪型や、スーツの人物を見つける度に…違う、と落胆を
繰り返していた。
「御堂…」
無意識の内に、彼の名を呟いていく。
そして再び、携帯電話のコールを鳴らしていった。
だが…最初の一回目は延々と呼び出し音が聞こえるだけだったが、二度目からは
すぐに「電波の届かない処におられるか、電源が入っていない為に掛かりません」という
アナウンスが流れるようになっていた。
それが余計に…克哉の心を焦らせていく。
…まるで自分が、御堂に拒絶されているように感じられてしまったから―
「…何で、電話にも出てくれないんだ…」
…御堂からしたら、克哉にチョコレート作りの為の道具や…ラッピング用品を買い求めて
いる姿など恥ずかしくて見せたくないだけの話なのだが、そんな事は予想もしていない
克哉は…ただただ、不安な気持ちを持て余していく。
夜の帳が静かに下りて、ネオンが輝き始める街の中で…克哉は途方に暮れていく。
今夜は、恐らく朝まで離すつもりはなかったのに―
現実にはただ一人…こうして取り残されていく。
「…あいつが向かいそうな場所は、一体どこだ…?」
ふと、心当たりの場所でも赴いてみようと考えて…御堂が行きそうな店を
思い出していったが…知っているのは以前に連れていかれた事がある
ワインバーくらいな物だ。
…後は彼が今住んでいるマンションのどちらか、と言った処だろう。
空白の期間が長すぎた上に、御堂がMGNに在籍していた頃は…一緒に
出かけたり、食事を楽しむような間柄ではお世辞にもなかった。
…弱みを握って、無理やり肉体関係を結んで追い詰めていくような…関わり方しか
していなかったせいで…未だに克哉は御堂がどんな行き着けの店を持っているのか、
どこに良く出かけるのか。
そんな事すらも知らなかったことに気づいて…余計に歯噛みしたくなった。
「…良く考えたら、あいつが今…住んでいる場所すら、俺は良く知らないんだな…」
御堂を捕まえるとしたら、彼の現在の住居が一番可能性が高い。
だが…新会社を興してから二週間。
基本的に週末は自分の方の部屋で過ごしていたので…克哉はまだ
御堂の現住所に行った事がなかった。
(ワインバーに先に向かうか? …だが、この近くの最寄駅からは結構乗り継ぎが
面倒だった筈だ。…御堂の今住んでいる場所に向かった方が可能性が高いが…
住所が書いてある物が…何かあっただろうか…?)
必死に頭の中を検索して、情報を整理していく。
一刻も早く、御堂を確実に捕まえる為にシュミレーションを繰り返し…自分が
現在の時点で所有している情報を纏め上げていく。
それで、一つの考えに思い至った。
「…そうだ、二週間前。今の会社をあいつに初めて見せた二日後に…便宜上、
履歴書を提出して貰った筈だ。そこになら…今のあいつの住所もキチンと書いて
ある筈だな…」
自分は最初から、あの会社を興す際に…御堂を片腕に登用するつもりでいた。
だから…履歴書など、本来なら大した意味は持たない。
だが…住所を知る為には有効な手段である事に気づいて…克哉は一旦、
自分の会社の方へと戻る決意をした。
「住所さえ判れば…タクシーでその付近まで連れてって貰えるからな。まずは…
俺の会社まで戻ろう…」
必死に考え抜いて、どう動くべきかを見出していくと…克哉は迷いない足取りで
一番近くにある駅のタクシー乗り場まで向かい…まずは自社ビルを指定して
向かい始めていった。
御堂を素早く捕まえる為には、多少の出費などにかまけている暇はなかった。
(…絶対に、お前からキチンと理由を聞かせて貰うまでは…諦めるつもりはないぞ…!)
険しい顔をしながら、克哉はタクシーに乗り込んでいく。
…ただ、今の彼の頭の中には…愛しい人間の事だけで占められて、それ以外の
事が入る余地は一切なかった―
本日がバレンタイン前の、最後の週末だという事は判っていたつもりだった。
だから…自分が目的としている店に、女性客がいるのは致し方ない。
それくらいの覚悟はして…今、ここに訪れた筈なのに…店全体に立ち込める
オーラの濃密さに、こちらは怯むしかなかった。
(な、何なんだ…この気迫は…!)
御堂がネットで検索した店は、大手デパートの中のテナントの一つだった。
この近隣の地名と、ラッピングという二つのキーワードを打ち込んだ中で見つけ出した
店だった。
店内には可愛らしいぬいぐるみや小物、バッグ。文房具の類から美容に関係する日用品
まで幅広く置かれている。
その中でバレンタイン特集! と大きなポップを設置されている一角に…チョコを作る為に
使えそうな小道具や、ラッピング用品が大量に並んでいた。
どうやらセールを打ち出して集客を計っているらしく…ラッピングコーナーには
かなりの女性客がたむろして、凄い熱気を放っている。
その気迫に…思わず御堂はたじろいでしまっていた。
(こ、この中に私は飛び込んでいかなければならないのか…!)
ホックに吊り下げられている商品はどれも可愛らしいデザインの物や、シンプルながら
趣味が良く纏められているもの。ややシックな物から…豪奢な物まで種類は多種多様に
及んでいる。
その前で、本命用のラッピングを吟味している女性客の顔は真剣だった。
…33歳の、美丈夫な男が飛び込むのが思わず躊躇われるくらいに―
「…くっ…時間を無駄にするのは、正直…気が進まないが…。私は一体、どうすれば
良いんだ…」
そもそも、店全体の雰囲気からして…とても男性客が容易に飛び込める感じ
ではない。
特に御堂ほどの美形の男が中に入れば、嫌でも目立つ事請け合いだ。
背筋に冷や汗を流しながら、その場で逡巡していく。
すでにチョコ作成に必要な道具の類はネットで手配してある。
ラッピング用品にまで拘ったのは…御堂が完璧主義者だからだ。
本命に渡す為のチョコを全力で作成するというのなら、ちゃんと包装の類にも
気を配った方が良いだろう。
そう判断して…ここに足を向けた訳だが、まさに女の園という雰囲気を漂わせた店内に
早くもその気持ちが怯んでしまいそうになっていた。
だが御堂が立ち尽くしている間に…女性客はどんどん、セールが開かれている
コーナーへと訪れて、人波が引く気配はない。
むしろウカウカしていたら…売り切れの商品が出てしまいそうだ。
次々に商品を手に取って、レジへと運んでいく女性の姿を何人も見送っている内に
御堂の腹もようやく決まっていく。
(あいつに喜んでもらう為には、これも必要な過程だ…腹を括るしかない!)
飛び込むのは死ぬ程、恥ずかしかった。
だが…ここまで来て、敵前逃亡に近い真似をするのは余計に悔しかった。
御堂は覚悟を決めていくと…女性客が密集しているその場所へと飛び込んでいく。
すると一斉に…指すような視線が、彼に注がれていった。
『ねえ…何で、男の人がここにいるのかしら…』
『随分と格好良い人だけど…おかしい、よね…』
『この人もバレンタインに…何か贈るのかしら。もしかして…ホモ、かしら…きゃ~!』
『格好良い人なのに…残念かも~』
ぐおぉぉぉぉぉぉ!!
内心で叫びそうになりそうなのを必死に抑えて、顔を真っ赤にしながら
若い女性客の憶測の声に耐えていった。
こちらが商品を眺めている間も、ヒソヒソ話は延々と続いていく。
もう頭から火が吹いて、そのままいっそ卒倒したいくらいの気分だった。
それでもどうにか気力を振り絞って、商品を眺めて…どれが克哉に贈るのに
相応しいが吟味していった。
(この商品は…綺麗だが、男の私が使うには…可愛らしすぎるな。で…これは
クローバーをあしらったシンプルな物か。デザインは悪くないが…どうやって
ラッピングすれば良いのか文字説明だけで…図が描いてないから、正直…
判りづらい…)
痛い位の好奇の視線に晒されながら、御堂は印象深いと思った商品を
次々と手に取っていく。
最初に眼に飛び込んだのは…ピンクの不織布を使用した、花のオーナメントを
あしらった商品だ。
折り目や皺が出来にくい袋の口をクルクル~と纏めて、花のオーナメントの
飾りがついたヒモで軽く縛っていけば簡単で綺麗なラッピングが出来るという物だ。
二つ目に気になった商品は…緑のクローバーのイラストが点在した透明な
フィルムと、8つに折りたたまれたクラフト紙。それと…緑と白の二色のヒモが
ついているセットだった。
デザイン的には後者の方がシンプルで御堂好みだが、どうやって作れば
良いのか判りづらいので見送っていく。
幾つかの商品を手に取ってみたが…並んでいる商品の大部分が可愛らしい
雰囲気の品ばかりだったので、溜息を突くしかなかった。
(どれもこれも…私が使うにも、佐伯に贈るにも…可愛らしすぎて躊躇って
しまうような物ばかりだな…)
次に気になったのは…透明なペーパーに青文字の英文がプリントされたのと
茶色の線が印刷された大きめのクラフト紙。それと紺のヒモと…緑の葉っぱを
象った紙があしらわれている物だ。
裏面を見てみると…しっかりとラッピングの仕方を図解で描いてある。
…やった事がないので不安があるが、図が描いてあるのなら大丈夫だろう。
御堂はそう判断して、それに決めてレジの方へと走っていった。
その間、ずっと…痛いぐらいの眼差しが彼の背中に注がれていた。
(…一刻も早く、ここから立ち去ろう…!)
今、御堂は自分が場違いな存在になってしまっている事をヒシヒシと実感
させられていた。
女性客の視線がともかく痛くて、胸に刺し込んでくるようだ。
「これを下さい」
それでも意地でも、その焦燥を顔に出す事なく…いつもと変わらない態度で
店員に会計を頼んでいく。
…レジの店員にさえも、怪訝そうな顔をされたのが正直…少し切なかった。
「はい、税込みで420円です」
「千円からでお願いする」
素早く財布を取り出して、千円札を相手に手渡していく。
「はい…それでは580円のおつりです。ご確認お願いします…」
と、言って女性店員は自分の掌の上におつりを広げていって…こちらに確認を
取っていく。
御堂がざっと見て、頷いていくと…店員は商品を店名が印刷されているオレンジの
袋に入れて、こちらに手渡していった。
「はい…では、ありがとうございました」
店員が頭を下げて、商品が入った袋を手渡すと同時に…御堂は素早くその場から
立ち去っていった。
(…ううっ! ここまでこの時期にラッピング商品を購入するのが…辛いとは
予想していなかった…! あの男の為に…こんな羞恥を味わう羽目になるとは…)
心の中で、あの男に恋をして…チョコを作ろう! となど決意してしまった事を
少し後悔しかけたら…次の瞬間、驚いた顔をした克哉の姿が浮かぶと同時に…
フン、と溜息を突いていった。
「…恋愛とは、本気で厄介なものだな…」
その現実に、苦いものすら感じながら…御堂は、数分後にはデパートから出て
自分のマンションへと真っ直ぐ向かい始めていった―
…ん~もう土日の更新が遅れがちになるのは毎週お馴染みなんですけどね。
平日は朝6時半には家出ないとあかんから、朝4時半とか5時に起きて
書き上げんとあかん! って気張れるんですが…。
(いかんせん、通勤に往復三時間掛かっているんで…朝の内に書き上げんと
夜、ヘロヘロで頭の働かん状態での執筆になるので)
土曜の朝は、最近…その反動か、十時間ぶっ続けで眠りこけています。
今日は起きたの12時過ぎでした~。わ~ん。
とりあえず三連休中に…1日分から溜めていた拍手&コメントの返信と
リクエスト小説の執筆作業やりますです。
後、マガビー3月号で御堂編が完結しましたね~。
P数から行って、前中後編だけじゃ単行本化するには足りないよな~と
思っていたんですが…5月号にはオリジナルストーリーですか。
今からどんなストーリーが発表されるか、凄い楽しみです!!
小説もごっつ楽しみ。けど御堂さんラッシュ状態ですよね。
けど、他のキャラも大好きなので…是非、全員分が掲載されるまで
漫画化が続いてくれるの希望だったりしますv
昨日から直接、ラッピング商品を多数扱っている店に赴いたり、
チョコの作り方が掲載されているサイトと睨めっこしています。
自分に乙女回路が殆どないので…すっごい苦戦中。
逆に…生まれて初めて本命にチョコを作ろうとしている御堂さんに
メチャクチャシンクロしているとも言えますが…(汗)
もうちょい情報収集せんと、キチンと描写出来ないのでちと時間を
貰いますね。ではまた今宵にて…ではでは!
10 | 2024/11 | 12 |
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当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/
リンクは同ジャンルの方はフリーです。気軽に切り貼りどうぞ。
…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。