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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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『さあ、貴方たち二人が絡み合い、お互いを貪りあう姿を私に見せて下さい』

 歌うように、金色の髪をした男が告げる。
 その声を聞いて、克哉に辛うじて理性が戻っていく。

「じょ、冗談じゃ…んんっ!」

 今夜、何度目かの抵抗を試みたが…眼鏡に強引に唇を塞がれて、何かを
嚥下させられる。
 甘い蜜のような芳香の、ドロリとした液体だった。
 それが喉を通った瞬間…強くて甘い酒を飲んだ時のように…喉と腹が
焼けるように熱くなった。

「な、んだ…これ…身体が、熱い…くなって…」

「…あいつ特製の、口径用の媚薬だそうだ。…あいつが育てている植物の粘液から
採取したらしいがな…」

「…っ!」

 一瞬、この資料室で…謎の植物に犯された時の事が頭を過ぎる。
  初めて、あのざくろの実を拾って口にした時―謎の蔓植物に襲われて
問答無用で犯された事があった。
 悪寒と同時に…あの時の強烈な快感を思い出し…怯んでいる間に
甘い毒は克哉の意識と身体を蝕み始めていった。

「あぁ…ぁ…はぁ…」

 淫靡な記憶が蘇り、克哉は男のモノを最奥に収めたままで身悶える。
 首筋を幾度も舐め上げられ、吸い上げられていく度に鋭い痛みと同時に
甘い快感が走っていく。

「け、けど…み、す…た…あ…る…が…そ、こに…」

「…あれは単なる傍観者であり、外野だ。それにお前だって…見られていた方が
燃える筈じゃないのか…?」

「そ、んな…事、ないっ! や、やめ…」

「…今は俺だけを感じていろ…自分の欲望に、忠実になれ…」

 命じるように、眼鏡が告げると同時に…深く突き上げられ、克哉がもっとも
感じるポイントを容赦なく責められていく。
 相手の刻むリズムに合わせて、受け入れる場所がキツく眼鏡自身を
受け入れ始めていく。
 強烈に最奥が、収縮し続けているのが自分でも良く判る。
 己の芯に湧き上がっていく情欲はとっくに制御を失っていた。

「うあぁ…! く、うはぁぁぁ!!」

 的確に、自分が感じる場所を攻め上げてくるような男の動きに…克哉は
ただ必死に抱きついて堪えていくしかない。
 相手がスーツを着たままの状態でなければ、無数の爪痕がその背に刻まれて
いた事だろう。
 それくらいの強さで相手の背中にしがみ付き、強烈過ぎる愉悦に耐えていく。

 グチャ…グプ…ネチャ…グチュ…

 互いの粘液が接合部で混ざり合い、淫らな水音が静寂の中―響き渡る。

「はっ…ぁ…ぁ…やっ…あぁ…!」

 克哉はまるで何かの楽器のように、あえぎ声という音楽を漏らし続ける。
 奏者は眼鏡。的確に紡がれる手管で…今まで自分すら知らなかったような
甘い声を奏で続けていた。

(あぁ…本当に、素晴らしい舞台です…我が、主…っ!)

 Mr.Rが心からの感嘆を込めてその光景を眺め続ける。
 夜の闇の中で輪郭しか見えないのが残念だが、稲光が走った時だけ―
網膜を焼くかのように鮮烈にその場面が飛び込んでくる。

 デスクは今は舞台へと変わり―
 雷は彼ら二人を浮かび上がられる強烈なスポットライトに―
 強烈な雨音と雷鳴は場面を盛り上がらせるBGMとなり―
 克哉の喘ぎ声は、甘い色を帯びた歌声のようであった―
 
「も、ダメ…っ! この、まま…俺、おかしくっ…なるぅ…!」

 透明な涙を浮かべて、艶やかな表情を浮かべながら克哉が必死に
限界を訴えていく。
 体内の眼鏡の性器もまた、その興奮に連動するように大きく膨れ上がり
熱い先走りを滲ませていく。
 相手の脈動を感じ取って、自らも昂ぶっていく。
 熱い熱を求めて…自らの内部も貪婪に蠢いて応えていた。

「あぁ…今夜は、俺も…イイ…ぜ…このまま…蕩けようぜ…<オレ>」

「ひやぁぁぁ!!」

 断末魔のような声を挙げて、克哉が登り詰めて―先端から大量の白濁を
迸らせていく。
 ほぼ同時に眼鏡も達して―相手の最奥に熱い樹液を送り込んでいく。

「はぁ…あ、んう…」

 男の腕の中でガクリと脱力した克哉は…忙しなくなった呼吸を必死に
整えていく。
 眼鏡は、心から愉しそうに笑い―そして静かに唇にキスを落としていく。

「お前の中は…なかなかイイ味で、愉しめたぞ…なあ、<オレ>…」

 からかうような声の響きを、呆然と聞きながら口付けを受けていく。
 思ったよりも相手の身体が温かくて心地よくて、それだけで気持ちよくて
陶然となっていく。

(キス…凄く、気持ち良い…かも…)

 深い快楽の余韻に浸りきりながら―相手の腕の中にしっかりと納まったまま
克哉は、深い闇の中へと意識を落としていった―。

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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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