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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 バスルームに入ればすぐに、シャワーのコックが回された。
 最初は冷たい水が掛かって、寒かったけれど…水が温まっていくのと同時に
こちらの体温も上がって、すぐに身体が火照っていくのが判った。

「あっ…た、かのり…さん…」

 御堂の唇が、項から首筋…鎖骨の周辺へとゆったりと辿っていく。
 その度に強く吸い付かれて、赤い痕が色濃く刻み込まれていった。
 週末の度に彼につけられる痕跡は、薄くなる度に上書きされて…この三ヶ月
克哉の身体から消える事がなかった。

「…君の肌、もう熱くなっているな…? そんなに私に触れられることに期待をして
いたのかな…?」

「…っ! そんなの、見て…判りません、か…?」

 濡れた胸肌を、しなやかな指先で辿られて克哉の身体がピクリ、と跳ねていく。
 ただ御堂に抱きすくめられて、体温を感じながら首筋に吸い付かれているだけで
胸の突起は赤く充血して…硬くしこり始めていた。

「…くくっ、判らないから…聞いている…」

「…嘘つき、ですね…たか、のり…さんは…本当に、こういう時は…意地悪、だし…」

 克哉が拗ねた表情を浮かべているのが、気配で判ったのだろう。
 髪の毛に優しく口付けていくと…そのまま、クシャと静かに撫ぜていく。

「…悪いな。私にとって…君は本当に、可愛いからな…。だから凄く虐めたくなってしまう…
怒った顔も…拗ねた顔も、私は…好きだからな…」

「…っ! ずるい、です…そんな、事を…言われ、たら…」

 これ以上、拗ねている事も反論する事も出来なくなる。
 そう続けようとしたが、ふいに臀部に御堂の熱くなったモノを押し付けられて…喉から
言葉がまともに紡げなくなる。
 両手で容赦なく克哉の胸の突起を弄り上げながら…熱く脈動しているペニスを蕾に
幾度も擦り付けてくる。
 すでに彼に貫かれる快感を覚えこんでいる肉体は、それだけで反応していやらしく
収縮を繰り返していく。

「はぁ…ぁ…や、だ…もう、貴方が…ほ、しっ…」

「私、もだ…早く、今夜は…君を…奥まで、感じ取りたい…」

「…っ、は、い…オレ、も…あぁ!!」

 いきなり腰を深く折り曲げて、両肘を壁に押し付ける格好にさせられたと思ったら
深々と最奥まで串刺しにされていった。
 御堂の熱い塊が、自分の中を満たしていくのが感じられる。
 それだけで心も満ちて、どうしようもない快楽を覚えていった。

「ひゃ…あぁ!! やっ…た、かのり…さんっ! それは…早すぎ、て…だ、め…!
おかしく、なる…ひぃ!!」

 パンパン! とバスルーム中に肉を打つ音が響き渡るぐらいに激しく抽送を
繰り返されたらもう駄目だった。
 彼のモノに馴染んだ身体は、性急な行為でも彼をしっかりと受け止めて…包み込むように
内部が収縮し続けているのが判った。
 御堂のペニスが前立腺の部位を探り当てて、入念に其処を擦り上げていけば…あまりの
悦楽に克哉の身体は大きく震えて、早くも一度目の絶頂を迎えようとしていた。

「…君が、欲しいんだ…手加減、など…今は、出来る訳が、ない…くっ…!」

 帰宅して背後から抱きすくめた時。
 一緒に夕食を食べて、その後にワインとチーズを楽しんだ時。
 脱衣所で恥ずかしそうに着脱している姿を見た時から…ずっと、克哉を抱きたくて
仕方なかったのだ。
 じっくりと味わう余裕などない。まずは心行くまで貪って…一緒に高みに登りつめたい。
 その欲に突き動かされて、夢中で脆弱な場所を突き上げて…犯していく。

「やぁ…あぁぁ!! も、ダメ…です! イ、ク…!!」

 必死に頭を振りながら、バスルームのタイルに爪を軽く立てながら…克哉が御堂の
腕の中で悶えて、快楽の涙を零していく。
 彼の唇が耳朶を弄り、胸の突起を時折…強く抓られたり、爪を立てられたりしながら
最奥の脆弱な場所を攻め上げられて…どうしてその快楽から逃れられるというのだろう。
 頭が、真っ白になる。
 息が詰まって、肺が酸素を求めて激しく喘いでいく。

「…あぁ、イクと良い…私、も…もぅ…!」

 御堂もまた息を詰めて、走り抜けていく強烈な悦楽に耐えていく。
 克哉の最奥で…ドックンと荒く脈動して、限界が近い事を訴えた。

「あっ…あぁっ!!!」

「克哉っ!!」

 ほぼ同時に、二人の唇から余裕のない叫びが漏れて…ほぼ同時に達していく。
 克哉の中に熱い精液を勢い良く注ぎ込み、二人とも荒い呼吸を繰り返す。
 

『はぁ…はぁ…』

 とりあえず…お互いの欲望を一度は満たして、荒い呼吸を続けていく。
 暫くして呼吸が整い、克哉は胸いっぱいに…深呼吸をした。

(えっ…?)

 その時、克哉は驚いた。
 先程までは噎せ返るような強い香りがバスルーム中に充満して、鼻がツンとする
ぐらいだったのに行為の最中にその匂いが変化して…芳しいものへと変質していた。
 それは余りに芳醇で力強く、同時に…克哉にとって大事な記憶を呼び覚ましていく。

「…御堂、さん…これ…? 何で…凄い、良い…匂いに…?」

 不思議そうな顔をして彼を振り返ると…御堂は満足そうに微笑んでいた。
 彼の方は驚いておらず…むしろ、予測済みであったかのように…余裕たっぷりの顔を
浮かべていた。

「…本当に、上質のワインなら…どれだけ薄められて、手を加えられて変質してしまっても
条件さえ揃えば…息を吹き返して、その存在感を放つ。そういう事だ…克哉…」

 そう満足そうに微笑む御堂を見て…克哉の脳裏に、一つの彼との思い出が蘇っていく。
 それでようやく…何故、何よりもワインを愛している彼が…浴槽の中にそれを入れるなんて
暴挙に出たのか…やっと克哉は納得がいったのだった―。



 
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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