１０年ぶりに俺屍をやってみた①

　※この記事は香坂が１０年ほど前にハマって
最近、ＰＳＰのアーカイブスでダウンロードして再プレイを
している「俺の屍を越えてゆけ」の事をツラツラと
語っています。
　創作だけしか興味ないよ！　という方は適当にスルーして
やって下さい。
　読んでやっても良いという方だけ、「つづきはこちら」を
クリックして読んでやって下さいませ。

　一部、毒があったり…腐女子的な発言が存在していますので
適当に見逃してやって下さい。
　私は基本的にゲームオタク＆脳みそ腐っている奴なので。
　それで構わないという方だけお付き合い下さい。
 

　まず、「俺の屍を越えてゆけ」（通称俺屍）とは
どんなゲームか。
　大雑把に言えば１９９９年、桝田省治氏がシナリオ等を
手がけた世代交代をメインとした和風ＲＰＧです。
　世代交代とは一体どんな意味ぞや、というのを一言で言えば…。

　人間版ダービースタリオン

　というのが手っ取り早いかと。
　後、公式の攻略本の製作者インタビューには、このゲームは
「曾孫の顔が見たいシュミレーター」という一文がありますが…
ようするに、擬似的に自分の一族を作り上げて発展させて
強くして鍛え上げて、宿敵を倒す為に代を重ねていくという感じです。

　大まかにストーリーを言えば、京の街を震撼させる朱点童子という鬼がいて
主人公の両親がその討伐に向かうんですが、最後の最後で鬼の卑劣な
罠に掛かって両親は打ち倒されてしまい…生まれたばかりだった主人公は
鬼に「短命の呪い」と「種族根絶の呪い」の二種類を掛けられてしまいます。
　生後数ヶ月の赤ん坊になんつーもんを掛けているんだこの鬼は！　と
突っ込みたいですが、本当にそんなストーリーです。

　手っ取り早く言えばこの二つの呪いのせいで…主人公は通常の
人の何倍ものスピードで成長して年を取っていって、生まれてから
一年半から二年程度しか生きることが出来ないっつー訳です。
　もう一つは主人公は、「人と交わること」が呪いの為に出来ません。
　ようするに普通に結婚して子供が出来て…という事が根本的に
不可能っていう事。
　普通に考えれば、こんな呪い掛けられたらどうやって一族なんて
作るんじゃい！　と絶対思いますよね？
　だからこのゲームには独自の解決策が存在しています。それは…！

　交神といって神様と交わって子供を作るのです！

　神様と子供を作れば、お腹が膨れたりとか妊娠期間とかは
まったくありません。
　男が女神と交わろうとも、女が男神と交わろうとも…交神の儀という
のを行えば二ヵ月後には神様の下から子供が届きます。
　この設定のおかげで子作り、一族の強化がサクッサクっと進みます！

　つか、こんなに簡単に子供作れるなら私もそれで子孫増やしたいとか
チラっと考えましたが、これは家系図を作る事で…優れた強い子孫を作る
事で満足するゲーム！　
　この世界で大いに自分の一族を栄えて活躍させましょう！

　ストーリーは…そうですね。
　私は結構好きなんですが…桝田氏は「天外魔境Ⅱ」や「リンダキューブ」
「メタルマックスシリーズ」等に参加されているんですが…この人自身が
「天才的なゲームバランスを生み出す能力」と「毒やドロドロ成分が含まれた
人間の嫌なところを滲ませたセリフやストーリー」を生み出す天才なんですよ。
　だから人によっては悪役のセリフに拒絶反応を示すかもですが…面白いです。
　それは断言出来ます。
　
　主人公の一族には基本的に個性は予めつけられておらず、しゃべくりまくるのは
「透明の美少年、黄川人（きっと）君」と、主人公の一族のお手伝い役＆導き手の
五ツ花（イツカ）、それとナレーション、そして重要な位置にいる敵役ぐらいです。
　この黄川人君、最初は良い子な感じですが…ストーリーが進むとダンダン
本性を現して来てなかなか歪んだ黒い一面を見せてくれます。
　そうですね、彼を好きになるか否かでこのゲームを気に入るかどうかが
左右されると思います。

　目安としては、鋼の錬金術師のエンヴィーか…「僕の地球を守って」の
小林輪君等、性格歪んでいる奴を好きになれる素養がある方には
オススメです。
　逆にそういう奴を受け付けない人はこのゲームを手を出したらあきません。
　ちなみに１０年前、香坂は自分と同じくショタコン趣味の友人に
「美少年のプリケツショーがあるので是非やってくれ！」という形で
このゲームを薦めました。
　そうしたら友人は「黄川人君最高！！」と言っていたので…基準値を
彼女の好みに合わせてみました。
（彼女はエンヴィーと輪君をこよなく愛する人だったから…！）　

　あ、ちなみに本当に黄川人君のストリップショー（っぽい）ものは
ゲーム中にアニメーションでありますよ（ニコ）
　と、まあ…今回は軽く触り程度、語ってみました。
　興味を覚えてやってみたい！　と思った方はＰＳＰかＰＳ３を持っている方なら
ゲームアーカイブスで６００円で今ならプレイ出来ます。
　一応ベストでも発売していたので、そちらで求めてみるのも手かと。

　ちなみに香坂は最近プレイを進めて、「美少年の裸踊り」を
久しぶりに見て満足しました！！
　…まあ、正体は鬼の身体の中から解放されるって奴なんですけど
それがどうしてダンス風になっているかは、まあ桝田氏の演出って事で。

　今回はまあ、ロクな事を語っておりませんが…ゲームとしては
結構しっかりしています。
　そもそもダウンロードしてプレイした経緯も、アーカイブスのトップ２０を
何となく見てみたら上位２０以内に「俺屍」が入っていて、それで昔好きだった
よな～と思って購入した訳ですから。
　１０年ぶりにやってみてストレスなくサクサクとテンポ良くゲームを
進められる工夫に満ち溢れていることに気づいて。
　ああ、良いゲームだなとしみじみ思ったから紹介しました。
　ＰＳＰか、ＰＳ３を持っている方、ＲＰＧをある程度経験している方とかは
ちょっと手を伸ばしてみて下さい。

　現実では人間、１００年生きても曾孫を見るのが精一杯ですが…
このゲームの中では、５代とか１０代先の一族を…かなり長い
家系図を作り出すことが出来る。
　代を重ねて強くなっていく一族に愛着出て来ます。
　これはこのゲームの最大の特徴であり、個性やと思います。

　…まあ、ストーリーはドロドロしていて非常にアクが強いけどねぇ。
　これが慣れるとクセになるんだな、これが（笑）