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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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御堂が自らを受け入れる箇所にそっと触れた時には其処はヒクヒクと
軽く痙攣を繰り返して、まるで誘うようにこちらの指に吸い付いて来ていた。
 前で達したばかりだろうか。
 早くも其処は綻び始めて、柔らかくこちらの指を飲み込み始めていく。

「うっ…くっ…」

 すぐに二本目の指を飲み込ませていくと、やはり其れはきつかったのか
少し苦しそうに克哉が呻き声を漏らしていく。
 だが、恋人のそんな表情さえも見逃さないように…熱っぽい眼差しで御堂は
彼の顔を凝視し続けていった。
 強い眼差しに、それだけで視線でも犯されているような気分になって…
ジリジリ、と神経が焼き切れていくような想いがした。

「…も、う…今日の、御堂さん…意地悪、過ぎ…です…」

 ただでさえ高熱が出て体調不良になっている時に、強い羞恥を覚えていくように
苛められ続けて…いい加減克哉の反抗も弱々しい口調になっていく。
 悔しさと、みじめな気持ちがいっぱいで…気持ち的にはモヤモヤして、いっそ…
このまま拒んでやろうか…という考えすら湧いてくる。

「…お願いですから、もう…あぁ!」

 止めて、下さいと…懇願しようとした瞬間、指を深く突き入れられて…前立腺の
部位を指の腹で探られて、刺激されていく。
 気持ちの上では反発しているのに、恋人に身体をこんな風に追い詰められたら…
拒みきる事すら出来なくなってしまう。
 生理的な涙と、悔しさの混じった雫が…克哉の目元からうっすらと零れて、頬を
濡らし始めていった。

「ヤ、だ…御堂、さん…こんなの、イヤ…だ…!」

 確かに自分の好きになった人は、いつも抱く時は意地悪で…こちらの都合すら
考えずに意地悪な行為や発言を、セックスの時に仕掛けて追い上げていく。
 いつもはそれは快楽のスパイスになっているので…この段階まで来たら、克哉
だってはっきりと…イヤ、という言葉を口にしない。
 百歩譲っても、拗ねた視線と顔を浮かべたりはするが…押しのけるような動作までは
しないだろう。
 だが…風邪で弱っているせいだろうか。
 『いつもと同じ』ように扱われる事に対して、どうしても反発したくなった。

「克哉…?」

 それが、睦言による「イヤ」や「ヤ…」という言葉ではなく、はっきりとこの行為を
拒絶するイヤである事に…御堂も気づき始めていく。
 怪訝そうな顔をして…中を探る指が一旦止まっていくと…オズオズと、その腕を
掴んで静止させていった。

 ―はぁ…はあ、はあ…はあ…。

 高熱によるものと、先程まで容赦ない快楽を与えられ続けていたせいで…
克哉の呼吸は随分と荒いものになっていた。
 それでも、キっと蒼い双眸に強い光を宿していきながら…彼は自分の意思を
はっきりと告げていく。

「み、どう…さん…」

 其れは初めて器具で追い詰めるだけではなく、身体を重ねた夜…克哉の
瞳に宿っていた反抗的な瞳、そのものだった。
 はっきりとその双眸で、こちらにその意思を伝えて来ていたので・・・御堂は
暫し、息を呑んでいった
 お互いの間に落ちる沈黙、ふいに重くなる空気。
 その息が詰まるような緊張が当分、続いた後に…克哉は、ゆっくりと…
口を開いていった。

 御堂の事は愛しているし、SEXの時は嗜虐的な一面がある人である
事は承知の上で好きになっているし、今も付き合っている。
 けれど…今の自分は、病人なのだ。
 いつもと同じようには与えられる快楽に没頭出来ないし…ただ、良いように
扱われるのが少し悔しかったのだ。
 その想いが克哉の中で、一方的に快楽を与えられて弄られ続けている事で
反発心を生んでいた。

「…貴方が意地悪な一面を持っている事を承知で…オレは、貴方を好きに
なりました…。だから、それで貴方を否定したくないんですが…今日のオレは
病人、なんですよ…。少しぐらい、その…配慮、して下さっても…良い、んじゃ…
ないんですか…?」

 内部に相手の指を感じたまま、出来るだけ今は其れを意識しないように
気をつけながら…慎重に、一言一句を口にしていく。

「う…む…そう、だな。確かに…君が恥ずかしがる様が…あまりに、殊勝で
可愛らしすぎて、確かに私は…その事実を、途中から失念して
しまっていたな…」

 相手に改めて言われて、実に肩身が狭そうな表情を浮かべていく。
 それで少しだけ克哉は…溜飲が下がるような思いを感じた。
 さっきまで余裕たっぷりだったり、意地悪な顔ばかりしか見れなかったので
少しだけ満足していく。

「はい…オレは、今日は…病人です…だか、ら…」

 それ以上の言葉を面向かっていうのは少し恥ずかしくて。
 顔を見られたく心理から、相手の耳元に唇を寄せて…かなり控えめな
声音で、自分が今日…ずっと内心感じ続けていた事を口にしていく。

『――――――』

 それを聞いた御堂は瞠目し、言葉を失っていく。
 その様子を見届けて…克哉は心底、楽しそうに…彼に向かって、妖艶と
呼べる雰囲気の笑みを浮かべていったのだった―
 
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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