鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※3月23日より再開しました。現在の連載物のメインは
この話になります。
克克で、歓楽街を舞台にしたお話です。
良ければ読んでやって下さいませ。
夜街遊戯(克克) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21
―好きな人間にとって真剣な自分の想いが迷惑がられているのならば
あのまま、遊びの関係を続けていた方が良かったのだろうか?
佐伯克哉は、酷い二日酔いに悩まされながら週末の休日に悩んでいく
本心を伝えて、こうして会えないで一か月が過ぎてしまって
朧げながらに…あいつが、苛立っているのを知ってしまい、克哉は
絶望を覚えていく
今までと、自分たちの在り方を変えたいとか…そんな風に願ったこと自体が
間違いだったのかと、本気で彼は…思い詰めてしまっていた
せっかくの休日も、目覚めた時には酷い二日酔いになっていて…結局
本日は夕方までベッドの上で苦しみ続けてしまった。
日が暮れた頃になってようやく酒が抜けて、コンディションも幾分かマシに
なってきたけれど…何かする気力も、食欲も何もなくなってしまっていた。
一人でいても悶々としてしまって、部屋でぼうっとしているのも苦痛だ。
空腹だけど何も食べたくない。
身体にあまり、力も入らなくなってしまったけれど…暗い部屋に一人でうずくまって
いると余計に気が滅入ってしまって。
(…一人でずっと、こうしているのも…何か、辛いかも…。どこか、に行った…
方がまだマシ、だよな…)
ぼんやりとだけ、昨日の晩は…もう一人の自分が出ていた事は覚えていた。
あの赤い天幕で包まれた部屋で、眼鏡は酒を煽っていた。
その事だけは何となく記憶があっただけに…何もしないでいると、相手がこちらの
想いに困惑していたり、イライラしていたりといったネガティブな情報だけが
伝わって来てしまうから。だから克哉は、気分転換がしたいっって切に願った。
億劫ながらも結局克哉は、少しでも気を紛らわせたくて…着替えて、そのまま
新宿の方に向かってまっていた。
一か月ぶりの歓楽街。もう一人の自分を探しに来た夜と、想いを告げたたった
二日間だけ足を向けた場所。
今となってはそれすらも随分と懐かしく思えた。
(…ここに来た理由もそもそも、あいつに会いたいと思って…ヒントを出されて、それで
探し出してみろって言われたからだよな…)
そんな事を思い出して、つい克哉は懐かしくなった。
夢遊病者のように、頼りない足取りで…フラフラと駅周辺を歩き回っていた。
この一か月、克哉もまたグルグルとしながら過ごしていた。
あの夜…手応えがあったのに、それはまるで幻のように消えてしまって。
こんな風に迷惑がられてしまうぐらいなら…何も言わないで、遊びの関係をそのまま
続けた方が良かったのだろうか…という弱気な気持ちが生じてしまっていた。
―そんなに、お前にとってオレの気持ちは迷惑…だったの、かな…?
泣きそうな想いを抱えながら多くの人間が行き交う新宿駅周辺を
彷徨い歩いていく。
歓楽街、夜に沢山の人間で賑わい…活気づく場所。
完全に日が暮れて、ネオンという名の地上の星が鮮やかに瞬く頃には
この場には多くの人間の欲望が渦巻く場へと様変わりしていく。
見た目的にも堅気と言えない男たちや、派手な装いをしている女たち。
奇天烈なファッションを身に纏う男女や、呼び込みをしている男達など…
少し歩きまわるだけで、沢山の人間が存在しているのが判った。
人の波がうねり、一つの流れを生み出していく
それに逆らうことなく、身を委ねるようにその流れに乗って歩いていくと
自分という個など、埋没してしまいそうだった
―こんなに沢山の人間が目の前にいるのに、今…克哉はひどい孤独を
感じてしまっていた
この場に、克哉を知る人間など誰もいないから。
どこまでも無関心で、冷たい…雑然としているのに、突き放しているような
そんな空気に包みこまれて心が乾いて、同時に冷えていってしまう
心がとても寒かった。
二日酔いという形で、本日は体調も悪い状態で過ごしていたからだろう。
変に感覚が鋭敏となってしまって、普段は気にならない…都会に潜む
そんな突き放したような冷たさが、今夜に限っては妙に身に染みてしまった
―その時になってようやく、克哉は…一夜の温もりを求める心理を何となく
理解出来たような気がした
想っている存在がいて、その存在に会えるかも…と期待していた時は
他の人間と遊ぼうなどと、まったく考えなかった。
だから遊びというルールで、一夜の温もりを求める同性愛者達の…
そんな気持ちがどうしても察することが出来なかった。
けれどこの世の中で独りぼっちになってしまったような、不安な気持ちを
抱えてこの界隈に繰り出したことで…ようやく見えて来た。
心が寒かったし、不安だらけだった。
あいつにとってこの気持ちが迷惑かも知れない。そう考えた瞬間…暗い
感情が胸の奥から溢れて来る。
その不安を、紛らわしたかった。温かいものが少しでも欲しかった。
そんな心境になって歓楽街に来たからこそ…初めて見えた。
虚構でも、癒されたい気持ちを。それが儚く、脆い幻想だと判っていても…
それに縋りつきたい、人の中に潜む弱さを…初めて、克哉は理解していく。
(今のオレは…きっと、誘われたらついていってしまいそうだ…)
自分を支えていた、なけなしの勇気を振り絞れていた想い。
それが今は…克哉を不安定にしてしまっていた。
波を縫うように、あてもなく歩き続けていく。
その時…克哉は、見てしまった。
とても幸せそうに寄り添う、一組のカップルを…。
「ユキ、さん…?」
もしかしたら、見間違いかも知れなかった。
けれど一瞬だけ目の端に止まった後ろ姿は…この街で知り合ったあの黒髪の
青年と良く似ていた。
たった一度会っただけの人だから、人違いかも知れない。
だが彼は、あの茶髪の青年ととても仲良さそうに歩いていた。
彼らはこちらに気づかない。あっという間に人波に乗っていって…目の前から
消えていってしまう。
「は、ははは…」
あの人は、上手くいったんだな…と安堵すると同時に、胸の中に…
嫉妬めいた感情が浮かんでいく。
本当なら、あの後に…彼の方は想い人と上手くいったのだと喜んで良い
筈なのに…こんな状況だからこそ、複雑な想いが浮かんでしまっていた。
「…情け、ないな…。今のオレって…人の幸せも、祈れないぐらいに…
心が冷えて、しまっているのかよ…」
グッドラック、とあの青年は告げた。
たった一か月前の出来事。
嵐のように立て続けにもう一人の自分に抱かれた二日間。
その記憶が鮮明に克哉の脳裏によぎっていく。
偶然、あの青年が視界に入ってしまったことで改めて…一か月前の出来事を
はっきりと思い出してしまった。
(…お前に、会いたいよ…)
あんな風に、お前と…寄り添いながら、笑いあって歩きたいと…
そんな自分の本心に、気づかされてしまう。
この一か月、克哉は塞ぎ込みがちだった。
そんな自分を片桐や本多はとても心配してくれたけれど…どれだけ周囲の人間が
優しく、こちらを気遣ってくれても…満たせない飢えが、自分の中に存在していた。
自分を満たせるのは、あいつだけなのに…その存在に会えない苦痛。
「会い、たい…」
うわごとのように、地上の星を眼の端に据えながら呟く。
瞳にはうっすらと、涙が浮かび始めていた。
切なくて、哀しい想いが胸の中に充ちていく。
求めよ、されば与えられんというのなら…どうか、あいつを与えて下さい。
身体だけでも、良いから…まだ、求められている方がマシかも知れないと思った。
関係を変えたくて、遊びでなんて嫌だと思ったから…本心を告げたのに、それで
こうやって疎遠にされるぐらいなら、いっそ…。
「克哉君…?」
そんな事を考えている最中に、背後から声を掛けられた。
「えっ…?」
聞き覚えのない声。けれど何故か…初めて聞いたような、そんな気が
しなかった。
たったそれだけの言葉なのに、どうしてか心が更にざわめき始めていく。
「克哉君、だろ…? まさかこんな処で君と会うなんてね…奇遇だよね。
今、一人かい…?」
けれど人波に乗って進んでいる自分を、相手ははっきりと名指しで呼びかけてくる。
それでようやく足を止めて振り返っていくと…背後には、顔を知らない青年が
酷く馴れ馴れしい笑みを浮かべながら、立っていた。
(誰だ…? 知らない人の筈なのに、見たことはあるような…気がする…)
けれど必死になって記憶を探っても、答えは見つからなかった。
無理もない。『克哉』の方は、この男性との事はまったく覚えていなかったから。
彼という存在そのものが、この存在を忘れる為に生み出されたもの。
だから…思い出せる筈がない。
けれど心の中で派手に警鐘が鳴っていることだけははっきりと伝わって来た。
「どうしたの? 僕のこと…思い出せないの…?」
赤いフレームのおしゃれ眼鏡を掛けた、自分と同じぐらいの背丈の
青年は人懐こい笑みを浮かべながら問いかけていく。
克哉は眼を見開きながら、動揺した様子で問いかけていく。
「貴方、は…誰、ですか…?」
ザワザワザワ…と心が激しく波立っていくのを感じながら…克哉は
目の前の男にそう尋ねていった。
―その瞬間、かつて…もう一人の自分との間に深い確執を作った存在は
剣呑な光を、その瞳に宿していったのだった
この話になります。
克克で、歓楽街を舞台にしたお話です。
良ければ読んでやって下さいませ。
夜街遊戯(克克) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
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―好きな人間にとって真剣な自分の想いが迷惑がられているのならば
あのまま、遊びの関係を続けていた方が良かったのだろうか?
佐伯克哉は、酷い二日酔いに悩まされながら週末の休日に悩んでいく
本心を伝えて、こうして会えないで一か月が過ぎてしまって
朧げながらに…あいつが、苛立っているのを知ってしまい、克哉は
絶望を覚えていく
今までと、自分たちの在り方を変えたいとか…そんな風に願ったこと自体が
間違いだったのかと、本気で彼は…思い詰めてしまっていた
せっかくの休日も、目覚めた時には酷い二日酔いになっていて…結局
本日は夕方までベッドの上で苦しみ続けてしまった。
日が暮れた頃になってようやく酒が抜けて、コンディションも幾分かマシに
なってきたけれど…何かする気力も、食欲も何もなくなってしまっていた。
一人でいても悶々としてしまって、部屋でぼうっとしているのも苦痛だ。
空腹だけど何も食べたくない。
身体にあまり、力も入らなくなってしまったけれど…暗い部屋に一人でうずくまって
いると余計に気が滅入ってしまって。
(…一人でずっと、こうしているのも…何か、辛いかも…。どこか、に行った…
方がまだマシ、だよな…)
ぼんやりとだけ、昨日の晩は…もう一人の自分が出ていた事は覚えていた。
あの赤い天幕で包まれた部屋で、眼鏡は酒を煽っていた。
その事だけは何となく記憶があっただけに…何もしないでいると、相手がこちらの
想いに困惑していたり、イライラしていたりといったネガティブな情報だけが
伝わって来てしまうから。だから克哉は、気分転換がしたいっって切に願った。
億劫ながらも結局克哉は、少しでも気を紛らわせたくて…着替えて、そのまま
新宿の方に向かってまっていた。
一か月ぶりの歓楽街。もう一人の自分を探しに来た夜と、想いを告げたたった
二日間だけ足を向けた場所。
今となってはそれすらも随分と懐かしく思えた。
(…ここに来た理由もそもそも、あいつに会いたいと思って…ヒントを出されて、それで
探し出してみろって言われたからだよな…)
そんな事を思い出して、つい克哉は懐かしくなった。
夢遊病者のように、頼りない足取りで…フラフラと駅周辺を歩き回っていた。
この一か月、克哉もまたグルグルとしながら過ごしていた。
あの夜…手応えがあったのに、それはまるで幻のように消えてしまって。
こんな風に迷惑がられてしまうぐらいなら…何も言わないで、遊びの関係をそのまま
続けた方が良かったのだろうか…という弱気な気持ちが生じてしまっていた。
―そんなに、お前にとってオレの気持ちは迷惑…だったの、かな…?
泣きそうな想いを抱えながら多くの人間が行き交う新宿駅周辺を
彷徨い歩いていく。
歓楽街、夜に沢山の人間で賑わい…活気づく場所。
完全に日が暮れて、ネオンという名の地上の星が鮮やかに瞬く頃には
この場には多くの人間の欲望が渦巻く場へと様変わりしていく。
見た目的にも堅気と言えない男たちや、派手な装いをしている女たち。
奇天烈なファッションを身に纏う男女や、呼び込みをしている男達など…
少し歩きまわるだけで、沢山の人間が存在しているのが判った。
人の波がうねり、一つの流れを生み出していく
それに逆らうことなく、身を委ねるようにその流れに乗って歩いていくと
自分という個など、埋没してしまいそうだった
―こんなに沢山の人間が目の前にいるのに、今…克哉はひどい孤独を
感じてしまっていた
この場に、克哉を知る人間など誰もいないから。
どこまでも無関心で、冷たい…雑然としているのに、突き放しているような
そんな空気に包みこまれて心が乾いて、同時に冷えていってしまう
心がとても寒かった。
二日酔いという形で、本日は体調も悪い状態で過ごしていたからだろう。
変に感覚が鋭敏となってしまって、普段は気にならない…都会に潜む
そんな突き放したような冷たさが、今夜に限っては妙に身に染みてしまった
―その時になってようやく、克哉は…一夜の温もりを求める心理を何となく
理解出来たような気がした
想っている存在がいて、その存在に会えるかも…と期待していた時は
他の人間と遊ぼうなどと、まったく考えなかった。
だから遊びというルールで、一夜の温もりを求める同性愛者達の…
そんな気持ちがどうしても察することが出来なかった。
けれどこの世の中で独りぼっちになってしまったような、不安な気持ちを
抱えてこの界隈に繰り出したことで…ようやく見えて来た。
心が寒かったし、不安だらけだった。
あいつにとってこの気持ちが迷惑かも知れない。そう考えた瞬間…暗い
感情が胸の奥から溢れて来る。
その不安を、紛らわしたかった。温かいものが少しでも欲しかった。
そんな心境になって歓楽街に来たからこそ…初めて見えた。
虚構でも、癒されたい気持ちを。それが儚く、脆い幻想だと判っていても…
それに縋りつきたい、人の中に潜む弱さを…初めて、克哉は理解していく。
(今のオレは…きっと、誘われたらついていってしまいそうだ…)
自分を支えていた、なけなしの勇気を振り絞れていた想い。
それが今は…克哉を不安定にしてしまっていた。
波を縫うように、あてもなく歩き続けていく。
その時…克哉は、見てしまった。
とても幸せそうに寄り添う、一組のカップルを…。
「ユキ、さん…?」
もしかしたら、見間違いかも知れなかった。
けれど一瞬だけ目の端に止まった後ろ姿は…この街で知り合ったあの黒髪の
青年と良く似ていた。
たった一度会っただけの人だから、人違いかも知れない。
だが彼は、あの茶髪の青年ととても仲良さそうに歩いていた。
彼らはこちらに気づかない。あっという間に人波に乗っていって…目の前から
消えていってしまう。
「は、ははは…」
あの人は、上手くいったんだな…と安堵すると同時に、胸の中に…
嫉妬めいた感情が浮かんでいく。
本当なら、あの後に…彼の方は想い人と上手くいったのだと喜んで良い
筈なのに…こんな状況だからこそ、複雑な想いが浮かんでしまっていた。
「…情け、ないな…。今のオレって…人の幸せも、祈れないぐらいに…
心が冷えて、しまっているのかよ…」
グッドラック、とあの青年は告げた。
たった一か月前の出来事。
嵐のように立て続けにもう一人の自分に抱かれた二日間。
その記憶が鮮明に克哉の脳裏によぎっていく。
偶然、あの青年が視界に入ってしまったことで改めて…一か月前の出来事を
はっきりと思い出してしまった。
(…お前に、会いたいよ…)
あんな風に、お前と…寄り添いながら、笑いあって歩きたいと…
そんな自分の本心に、気づかされてしまう。
この一か月、克哉は塞ぎ込みがちだった。
そんな自分を片桐や本多はとても心配してくれたけれど…どれだけ周囲の人間が
優しく、こちらを気遣ってくれても…満たせない飢えが、自分の中に存在していた。
自分を満たせるのは、あいつだけなのに…その存在に会えない苦痛。
「会い、たい…」
うわごとのように、地上の星を眼の端に据えながら呟く。
瞳にはうっすらと、涙が浮かび始めていた。
切なくて、哀しい想いが胸の中に充ちていく。
求めよ、されば与えられんというのなら…どうか、あいつを与えて下さい。
身体だけでも、良いから…まだ、求められている方がマシかも知れないと思った。
関係を変えたくて、遊びでなんて嫌だと思ったから…本心を告げたのに、それで
こうやって疎遠にされるぐらいなら、いっそ…。
「克哉君…?」
そんな事を考えている最中に、背後から声を掛けられた。
「えっ…?」
聞き覚えのない声。けれど何故か…初めて聞いたような、そんな気が
しなかった。
たったそれだけの言葉なのに、どうしてか心が更にざわめき始めていく。
「克哉君、だろ…? まさかこんな処で君と会うなんてね…奇遇だよね。
今、一人かい…?」
けれど人波に乗って進んでいる自分を、相手ははっきりと名指しで呼びかけてくる。
それでようやく足を止めて振り返っていくと…背後には、顔を知らない青年が
酷く馴れ馴れしい笑みを浮かべながら、立っていた。
(誰だ…? 知らない人の筈なのに、見たことはあるような…気がする…)
けれど必死になって記憶を探っても、答えは見つからなかった。
無理もない。『克哉』の方は、この男性との事はまったく覚えていなかったから。
彼という存在そのものが、この存在を忘れる為に生み出されたもの。
だから…思い出せる筈がない。
けれど心の中で派手に警鐘が鳴っていることだけははっきりと伝わって来た。
「どうしたの? 僕のこと…思い出せないの…?」
赤いフレームのおしゃれ眼鏡を掛けた、自分と同じぐらいの背丈の
青年は人懐こい笑みを浮かべながら問いかけていく。
克哉は眼を見開きながら、動揺した様子で問いかけていく。
「貴方、は…誰、ですか…?」
ザワザワザワ…と心が激しく波立っていくのを感じながら…克哉は
目の前の男にそう尋ねていった。
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
鬼畜眼鏡にハマり込みました。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/
リンクは同ジャンルの方はフリーです。気軽に切り貼りどうぞ。
…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
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