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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 八月一日は結構自分にとって、密度が濃い一日でした~。

 朝からHよさんとデートして、カラオケしたり巨大な本屋や100円ショップや
古本屋を練り歩いておりました。
 夕方からは、前住んでいたマンションのお隣さんに呼ばれて…其処から
まったりと寛ぎながら花火大会見て来ました。
 …楽しい一日だったけど、訓練校の結果が届いていて残念ながら落ちて
いた事は切なかったけど、自分を受け入れてくれている人達と一緒に過ごして、
人から活力貰った日でしたv

 で、カラオケで五時間過ごしている間…三時間目ぐらいで久しぶりに
歌ったのでこっちが休んでいる間、POMERAを見せて貰いまして。
 ん~と折りたたむと片手で収まるサイズになる電子メモです。 
 電源入れてから二秒で立ちあがったり、SDカードを使えばパソコンと
データー互換が出来ると聞いて、香坂ドッキドキ。
  以前から携帯で移動時間に小説書いたりしていたんですが…やっぱりキーボードを
打つ速度の半分ぐらいの速度以上は出せなくて悩みの種だったので…これに
凄い関心あったのですよ。
 で、この日ね・・・実物をHよさんに見せて貰って興味津々だった訳です。
 終わり間際の40分ぐらいの時点で…。

「これ、試しに打たせて~~!!」

 と香坂が駄々を捏ねた結果、快く打たせてくれました。サンキュウ~!
 それで人様のものを打たせて貰う訳だから、相手の好みに合わせたものを
書いてみようと思い、リクエストを聞きまして。
 そして幾つか挙げられたものの中で書けそうだな~と思った本多×片桐さんを
初書きしました。
 
 何ていうんだろ、日常の中のほのラブぐらいのレベルのノリです。
 本多が天然タラシで、片桐さんはちょっとのことでドキドキの乙女状態…
みたいな雰囲気。
 Hよさんに捧げる為に書いた話なので、了承の上で興味ある人だけ
お読み下さいませ(ペコリ)

 あ、ちなみにこの記事書く直前にPOMERAをアマゾンで注文しました。
 死ぬ気で仕事探したる…という背水の陣です。
 選んだ色はブラック! 香坂の持っているニンテンドウDSⅰがホワイトなので
さりげにコントラストです。
 黒と白、命名は眼鏡とノマで決めました。オイラは克克の人だしね。
 とお馬鹿なことを書きましたがこの辺で…。

 40分で即興で書いた話なのであまり期待しないで…下さいね(ちょっと弱気)
 興味ある方だけ、「つづきはこちら」でどうぞ~。


『君がくれた笑顔』  本多×片桐



同僚の佐伯克哉がMGNに移籍をしてから本多と片桐の距離は
随分と近くなった。
 もうじき盆休みを控えているある夏の日。
 一日炎天下の中を外回りしてクタクタになりながら八課のオフィスに戻ってきた
本多に向かって、片桐は優しい笑顔で迎えていく。

「あぁ・・・本多君。今日も一日、外回りお疲れさまです。冷たい緑茶を作って
おきましたから良かったら飲みますか?」

「えっ? マジっすか片桐さん! 今日、俺すっごく喉が乾いていたから有り難いっす!
すぐに頂けますかっ!」

「はいはい、すぐに用意しますね。そんな風に喜んで貰えるとこちらも作った
甲斐があります。ちょっと待ってて下さいね」

 片桐は穏やかに微笑みながら、一度・・・奥の冷蔵庫が置かれている区域
まで歩いて向かい、すぐにガラスのグラスに冷たい緑茶を淹れて戻ってきてくれた。
 うっすらと冷たい滴が浮かぶぐらいに冷やされた緑茶は、一日熱い太陽の下を
動き回っていた身には、見ているだけで喉が鳴るぐらいに旨そうに映った。

「はい、本多君・・・どうぞ召し上がれ」

「はい! 頂きます!」

 元気良く答えると同時に、本多はおもむろに冷たい緑茶を一気に喉に
流し込んでいった。
カラカラに乾いた躰に、冷たい液体が染み渡って、生き返るようだ。

「うっめー! 本当にこれ、最高っすよー!」
 
 心からの感嘆を込めながら本多が力一杯叫んでいくと、片桐の顔に
嬉しそうな笑みが浮かんでいった。

(あぁ・・・本多君がこんなに喜んでくれて本当に良かった)

 相手の喜んでくれる顔、それだけで冷たい飲み物を作って
待っていた甲斐があるというものだ。
 特に克哉が八課からいなくなってから、片桐にとって・・・心から
全幅の信頼を向けて、頼ることのできる部下は本多だけになってしまった。
 あれだけの成績を残した克哉が大会社であるMGNに声が掛かるのは
むしろ当然だし、それを片桐自身も素直に受け入れて彼を見送った。
 現在は御堂の下で、克哉は非常に上手くやっているらしい。
 だが、感傷というものだろうか。
 克哉の出向は笑顔で見送れたが、本多だけはこうして自分と一緒に、
これからも八課に残って一緒に働きたいと願っている。

(それが僕のワガママにすぎないことは判っているんですけどね・・・)

 瞳を軽く細めていきながら、そんな事を逡巡していく。
 だが、目の前の本多は明るい笑顔を浮かべながら無邪気に言ってくる。

「片桐さん! もう一杯貰って良いすか?」

「はいはい。まだまだいっぱい作ってあるからたくさん飲んで下さいね」

 そうしてもう一杯、おかわりを注いで相手の前に差し出していくと・・・
また、心底嬉しそうな顔をして本多がこちらが作った
お茶を飲んでくれている。
 たったそれだけでも暖かくこちらの心が満ちるようだった。
 家族もなく、一人で暮らしている片桐にとってはこんな風に自分のした事で
相手が喜んでくれることは滅多になくて。
 ただそれだけの事でもとても幸せな気持ちになれたかな・・・。

「うっまーい!! 本当、仕事でクタクタになっている時に片桐さんの
淹れてくれたお茶飲むと明日もがんばろうって活力が
得られる気がしますよ!」

「そ、そんな・・・本多君。大げさですよ。そんな大した事を僕は
している訳じゃないんですから・・・」

「いえいえ! 十分ですよ! そうだ! 良かったら盆にうちの地元の
祭りに一緒に来て下さいよ! 俺の家、毎年祭りの時は
結構豪勢な料理が並ぶから・・・日頃の礼という事でどうですか?」

「えっ・・・?」

 予想もしていなかった申し出を本多から受けて、片桐の顔は真っ赤に染まっていく。
 この思いは実ることがない自分の一方的な片思いで。
 相手のために何かできれば良いと、そう考えた為に本多から突然
誘われて片桐は一瞬、パニックになりかけていく。

「・・・えっ? もしかして迷惑でしたか?」

「いいえ! そんな事ないです! 嬉しいです! 僕で良いなら・・・
是非、伺わせて下さい!」

 顔を真っ赤にしながら片桐は慌ててうったえていく。
 その時に、本多が満面の笑顔を浮かべていった。

「よし、それじゃあそういう事で。俺の家でたらふく食って下さいね。片桐さん」

「は、はい・・・」

 そうして思ってもいなかった幸運を得られて片桐は頭が真っ白になりかけていく。

(夢じゃないん、ですよね・・・?)

 一瞬、そう疑いかけたが目の前にある本多の笑顔は紛れもない現実で。

「それじゃあ、お盆を一緒に楽しく過ごしましょうね・・・片桐さん!」

 そう力一杯、こちらに輝くような笑顔を本多が向けてくれているのを見て・・・
戸惑いながらも、片桐は心の底から幸せそうな
笑みを浮かべて、その一言に応えていったのであったー



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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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