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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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2010年度の九月、月見を題材にして思いついた
御堂と克哉のイチャイチャ話です。
 浴衣着て乱れるノマを書きたいっていうのが動機なので
それを承知の上でお読みください。

月夜の恋人   

 旅館の窓ガラスに乱れた身体を押しつけている克哉の姿
は酷く扇情的だった。
 夜空には満月から少し欠けた白い月が浮かび、欲情して朱に染まった穏やかな
風貌の青年の裸身を淡く輝かせているようだった。
 その美しさに御堂は思わず息を呑み、言葉すらも失いかけていく。
 
嗚呼月に照らし出された君は何て綺麗なんだ
 
 心の中でそう感嘆していくと、剥き出しになった克哉の白い臀部に手を這わせて
淫猥な手つきで揉みしだいていった。
 
「はっあっダメ、ですダメ
 
「何がダメなんだ? こんなに乱れて、私の手に敏感に反応している癖に
 
「やっ言わないで、下さい。そんな事、言われたらオレ
 
 御堂の手が弾力に富んだ尻肉をこねくり回して、その奥に隠された秘所を
間接的に刺激していけば、もう堪らないといった風に克哉はしきりに
身体を捩らせていった。
 そんな無意識の仕草と反応の一つ一つが、御堂の心を大きく揺さぶっている事
などこの年下の恋人はきっと自覚していないに違いなかった。
 
「何を今更、イヤだというんだ? 散々私の下で喘いで快楽を教え込まれている癖に
今更、私の手を拒んでじらすような真似をする必要なんて全くないんだぞ?」

「や、焦らして、なんかあうっ!」

 グイ、と尻肉を割り開かれて浅ましく息づいている蕾が暴かれていってしまうと
それだけで呼吸が大きく乱れて、興奮が高まっていった。
 御堂の視線が、其処に注がれているのが判ると羞恥で本気で死にたくなっていく。
 なのにその想いと裏腹に身体の熱は一層高まり、御堂が欲しいと全力で
身体が訴えているようだった。
 克哉はガラス戸を掻き毟るようにして、不安定な身体をどうにか支えようしていく。
 縋るように天を仰ぎみれば其処にはまるで、宝石のように白く輝く
欠けた月が浮かんでいる。

「綺麗、だ

 相手が欲しくて、身体は淫らに反応しているのに月を見て、素直にそう
感じて自然とそう呟いていく。

克哉、今の君も凄く、綺麗だぞ

「えっふっああっ!」

 そして、月を見て一瞬気が緩んでしまったタイミングを見計らって、御堂の
熱いペニスが挿入されていった。
 熱い楔に、己の身体が一気に割り開かれていく鮮烈な感覚に克哉は
大きく全身を震わせて耐えていった。

「ひっイッあああっ!」

「相変わらず君は、イイ声で啼くな。聞いているだけでそそるな。なら
こうしたら、他の人間に聞かれてしまうんじゃないのか?」

「ひっ!」

 御堂がガラス戸の鍵を開けて、ほんの少しだけ端の部分を開けていった。
 其れは本当に数センチの僅かな隙間。
 だがぴっちりと閉まっている状態に比べて、こうなってしまえば外に自分の
声が大きく漏れてしまう事は明白だった。

「やっ孝典、さん止めて、くだふぁ!」

 消え入りそうな声で懇願していくが、それが聞き遂げられる事はなかった。
 声が外に漏れて誰かに聞かれてしまうのではないかというスリルが、
克哉の身体を一層熱く燃えさせていった。
 月が、まるでこちらの痴態を静かに眺めているようにふと感じられていく。

(まるで月に、見られているみたいだ

 ふと、そんな事を考えた瞬間ズン、と最奥を突き上げられて
克哉は崩れ落ちそうになるぐらいに感じていった。
 接合部からは淫靡な水音がグチャヌチャと響いて、聴覚すらも
犯されてしまいそうだった。
 本当は誘いを掛けた時は、ゆったりとした時間を一緒に御堂を
過ごす筈だった。
 なのに風呂に別々に入ろうと言われたのが少し切なくて、自分が
入浴に向かう寸前御堂の瞳の奥に、欲望の色を感じ取ったら気づいたら
下着を履かずに、克哉は浴衣を纏っていた。
 淫乱と罵られてしまっても、仕方ないと思える行動だという自覚はあった。
 けれどきっと、下着をつけずに部屋に戻ったら、いやらしい子だと
言いながら御堂はこうやって自分を抱いてくれるだろうと強く期待して
しまっていたのだ。

「あっ…はっ…んんっ…や、おかしく、なる…!」
 
「おかしく、なれば良い…。私だけを求めて、もっと狂うんだ…克哉…。
君が乱れる姿を、もっと見たい…!」
 
「ひっ…あっ…孝典、さん…やぁ…!」
 
 そうして必死になって強烈な快楽に耐えていくと…ふいにガラス戸に自分と
御堂の姿がくっきりと映し出されていた事実に改めて気付いていく。
 感じて上気しきっている顔と…御堂の淫蕩で…強気な笑みが鮮明に映っていたのを
自覚すると更に身体の熱は上がっていきそうだった。
 月に照らされて、克哉は更に淡く輝いていく。
 背後からこちらを閉じ込めるように抱いている男は…恋人のその艶やかな
姿を見て、一層欲情を高めていた。

「…ガラスに、君の感じている顔が…鮮明に映し出されているぞ…。
凄く、綺麗だ…。見ていて、もっと興奮してくる…」

「やっ…お願い、ですから…見ないで…」

「断る…もっと、見たい…」

「んっ…あっ…! やっ…貴方に、そんな風に見られたら…オレ…」

 ガラス戸を通して、御堂がこちらの感じ切っている表情を熱く
見つめているのが判って、余計に羞恥が煽られていった。
 もう声と快感を抑える事など、出来る訳がなかった。
 身体を揺すられる度にガラス戸が軋みを上げている。
 このまま、この扉ごと外れてしまうのではないかと危惧さえ覚えたが…
もう、悦楽を求めて貪る身体を制御する事は不可能だった。
 克哉の内部は熟れきって食いちぎれそうな勢いで御堂の性器を
強烈に締めつけ続けていた。
 
グチャ…グプ…グチ、グチュ…

 接合部からは、淫靡な水音が響き続けて…それがお互いの荒い
息遣いと相まって、淫らな演奏へと変わっていく。
 それもまた情欲を煽られる大きな要因となり…克哉のペニスもまた
先端からずっと先走りを溢れさせていった。
 それが露となり、幹を伝ってガラス戸や床を濡らし続けているのを
自覚すると…また、羞恥でおかしくなりそうだった。
 腰を掴んでいた御堂の手の片方が…幹に絡んできたのを自覚すると、
克哉はビクン、と背中を震わせていった。
 
「やっ…孝典、さん…もう!」

「あぁ…私も、もう…イキ、そうだ…。克哉、一緒に…!」

「はい…オレも、貴方と…ひっ…あああっ!」

 そうして、間もなく絶頂が訪れていく。
 達する瞬間、窓の向こうに浮かぶ月を鮮明に意識していきながら…
頭が真っ白になりそうな感覚に身を委ねていった。
 ガラスに白濁を勢いよく吐き出し、全身を大きく震わせた瞬間…
御堂もまた熱い精を克哉の中に解放していった。

「あっ…はっ…凄く、熱い…」

 御堂の熱を享受して…克哉はフルっと全身を震わせていく。
 その瞬間、身体が崩れ落ちそうになっていったが…背後から御堂に
支えられて、辛うじて保っていった。

「…今夜の君は…とても、綺麗だったぞ…」

「そんな…でも、ありがとう…ございます…」

 そして顎を軽く掴まれて後ろを振り向かされていくと…御堂の微笑んでいる
顔が飛び込んんで、そう声を掛けられていった。
 それが嬉しくてごく自然に克哉の顔も綻んでいくと…そっと愛しい人から
暖かく優しい口づけを与えられて、満足そうな笑みをたたえていったのだった―
 
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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