鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※この話は御堂×克哉のクリスマスネタです。
切なさとほんのりとした甘さが信条の話と
なっておりますので了承の上でお読みください。
いつかのメリークリスマス 1 2 3 4 5
扉が開いた瞬間、克哉はどうしたら良いのか判らなくなった。
せめて後一分、いや30秒の猶予があれば頂点に達する事が出来たのに
その寸前で御堂が部屋に入って来てしまったせいで手を止めざるを
得なかった。
(どうしようどうしようどうしよう…!)
御堂の部屋で耐えきれずに自慰をしてしまった事に対しての後ろめたさが
一気に襲い掛かって、半ばパニックになりかけた。
動機と息切れがして、本気でこのまま意識を失くして眠りに落ちて
しまえたらどれだけ自分は救われる事だろうか。
心底そんな事を考えてグルグルしている克哉に対して、御堂は優しく
声を掛けてくれた。
「克哉…とりあえずあっさりと玉子ガユでも作って見た。コンソメを
ベースにした洋風の味付けのものだが…味は悪くないと思う。
良かったら食べてみてくれ…」
「あ、ありがとうございます…俺の為に、わざわざ…」
御堂の心遣いに思わず、ジーンとなってしまった。
だからこそ相手がこれを作ってくれている間に…欲情して自慰を
してしまった事実に居たたまれなくなってしまう。
(うう…オレってば、最低かも…。こんなオレに御堂さんはとても
優しく労わってくれているのに…)
まだ下半身は疼いて、半勃ち状態になっている。
だが御堂がわざわざ作ってくれた料理をムゲにするような真似を
する訳にはいかないとどうにか身体を起こしていく。
(よ、良かった…丁度、半分だけ身体を起こした状態だと、布団にも大きな
シワが出来るから…それで、テント張ったモノをどうにかギリギリで隠せる…)
一番危惧していた問題はどうにかなったので、意を決して料理が
乗せられた丸型のお盆を受け取っていく。
白い器に適量盛られたコンソメの風味がする玉子ガユは見ているだけで
食欲をそそっていった。
正直言うとお腹はペコペコだったが、一応自分は体調不良という事に
なっているのでがっつく訳にもいかない。
だからゆっくりとスプーンに手を伸ばしていき。
火傷しないように恐る恐ると口に運んでいっった。
「うわ、美味しい…」
そして素直に感嘆の言葉が漏れていった。
少量だが味付けにチーズの風味がしているその卵ガユはどちらかというと
洋風のリゾットに近い味わいだった。
その素朴で豊かな味に克哉は思わず顔をほころばしていった。
「そうか、君の口に合ったなら良かった…。そういえば君にこうやって手ずから
料理を作るのは初めてかもな…」
「そう、ですね…。先々週と先週の週末は、オレが全部料理を作っていましたからね…。
張りきって、良い処見せようと頑張ってしまったから…」
「ああ、そうだな。だから君の気持ちを無駄にしたくないから一切手を出さないで
任せる事にしていたが…私も、こうやって君に手料理ぐらい振る舞いたいとは
密かに思っていたからな…。思いがけず、その機会を得る事が出来て今は
少し嬉しいな…」
「えっ、そうだったんですか…?」
思ってもみなかった事を言われて克哉はポカンとなっていく。
だが御堂はベッドの傍らに腰をおろしていきながら、「そうだ」と
短く肯定していった。
「…こうして正式に恋人同士になったのならば、恋人の喜んだ顔が
見たいと思うのは自然な反応だと思うんだがな…。君は違う考えなのか…?」
「い、いえ…! そんな事はありません…! オレだって同じ気持ちだから…
だから、貴方の為に料理をいっぱい作った訳ですし…」
「ふふ、なら私たちの気持ちは一緒だという事か。そう知ると…何か
嬉しい気持ちになれるな…」
「あっ…」
きっとその表情は御堂本人にとっては無意識に浮かべたものに違いないだろう。
けれどフっと微笑したその顔に思わず克哉の視線は釘付けになっていく。
瞬間、ジワっと半勃ち状態になっていた性器が張りつめて自己主張をしていき…
先っぽから蜜が滲み始めていくのを自覚していった。
(ううう…何てオレって即物的なんだろう…。御堂さんに対してときめいて
しまっただけで身体がすぐ反応してしまうなんて…!)
けれどまだ御堂が作ってくれた料理を完食しきっていない。
幸いお盆が上に置かれているので隠せているけれど…パンパンに張りつめて
しまっている事で苦しさを克哉は覚えていった。
(幸せだけど、ある意味拷問だな…この状況は…)
本気で今すぐ御堂に抱きついて、貪るように口づけながらこの人から
深い快楽を与えられたいと望む自分がいる。
そのせいではぁはぁ、と熱っぽい吐息を零していってしまう。
「…どうやら君は今、本当に苦しいみたいだな…。それを食べたら今夜は
無理をせずに早く寝ると良い…」
「い、いえ…そんな事は…絶対に、嫌です…!」
それがこちらを案じた発言だと判っていたが、克哉は反射的に
否定していった。
その剣幕に御堂は思わず押されて、絶句していってしまう。
この状態で早くなんて寝られる訳がない。
けれど相手を直接的に求める言葉をどうにも言う事が出来なくて…
否定する言葉は言えど、それ以上続ける事は克哉にとっては困難だった。
「…どうして、だ? 君を無理させたくないんだが…」
「そ、それでも…オレは、今…凄く貴方が欲しいですから…! だから、
このまま大人しく寝るなんて…出来ません!」
食べる手を止めて、必死になって喰いついていく。
暫く重苦しい沈黙が訪れて、克哉は肩身の狭い気分を味わっていった。
だが…暫くすると、御堂がお盆をヒョイ、とサイドテーブルの上にどかして…
ベッドに膝をついて乗り上げていった。
「…せっかく、今夜は我慢してやろうと思ったのに…君は本当に…
私を煽るのだけは上手いな…」
「我慢なんて、して欲しくないんです…。オレは、今だって…貴方に
触れて欲しくて、仕方ないんですから…!」
そうして力いっぱい訴えていけば、御堂から容赦ない力で抱き寄せられ…
強引に唇を塞がれて、組み敷かれていったのだった―
切なさとほんのりとした甘さが信条の話と
なっておりますので了承の上でお読みください。
いつかのメリークリスマス 1 2 3 4 5
扉が開いた瞬間、克哉はどうしたら良いのか判らなくなった。
せめて後一分、いや30秒の猶予があれば頂点に達する事が出来たのに
その寸前で御堂が部屋に入って来てしまったせいで手を止めざるを
得なかった。
(どうしようどうしようどうしよう…!)
御堂の部屋で耐えきれずに自慰をしてしまった事に対しての後ろめたさが
一気に襲い掛かって、半ばパニックになりかけた。
動機と息切れがして、本気でこのまま意識を失くして眠りに落ちて
しまえたらどれだけ自分は救われる事だろうか。
心底そんな事を考えてグルグルしている克哉に対して、御堂は優しく
声を掛けてくれた。
「克哉…とりあえずあっさりと玉子ガユでも作って見た。コンソメを
ベースにした洋風の味付けのものだが…味は悪くないと思う。
良かったら食べてみてくれ…」
「あ、ありがとうございます…俺の為に、わざわざ…」
御堂の心遣いに思わず、ジーンとなってしまった。
だからこそ相手がこれを作ってくれている間に…欲情して自慰を
してしまった事実に居たたまれなくなってしまう。
(うう…オレってば、最低かも…。こんなオレに御堂さんはとても
優しく労わってくれているのに…)
まだ下半身は疼いて、半勃ち状態になっている。
だが御堂がわざわざ作ってくれた料理をムゲにするような真似を
する訳にはいかないとどうにか身体を起こしていく。
(よ、良かった…丁度、半分だけ身体を起こした状態だと、布団にも大きな
シワが出来るから…それで、テント張ったモノをどうにかギリギリで隠せる…)
一番危惧していた問題はどうにかなったので、意を決して料理が
乗せられた丸型のお盆を受け取っていく。
白い器に適量盛られたコンソメの風味がする玉子ガユは見ているだけで
食欲をそそっていった。
正直言うとお腹はペコペコだったが、一応自分は体調不良という事に
なっているのでがっつく訳にもいかない。
だからゆっくりとスプーンに手を伸ばしていき。
火傷しないように恐る恐ると口に運んでいっった。
「うわ、美味しい…」
そして素直に感嘆の言葉が漏れていった。
少量だが味付けにチーズの風味がしているその卵ガユはどちらかというと
洋風のリゾットに近い味わいだった。
その素朴で豊かな味に克哉は思わず顔をほころばしていった。
「そうか、君の口に合ったなら良かった…。そういえば君にこうやって手ずから
料理を作るのは初めてかもな…」
「そう、ですね…。先々週と先週の週末は、オレが全部料理を作っていましたからね…。
張りきって、良い処見せようと頑張ってしまったから…」
「ああ、そうだな。だから君の気持ちを無駄にしたくないから一切手を出さないで
任せる事にしていたが…私も、こうやって君に手料理ぐらい振る舞いたいとは
密かに思っていたからな…。思いがけず、その機会を得る事が出来て今は
少し嬉しいな…」
「えっ、そうだったんですか…?」
思ってもみなかった事を言われて克哉はポカンとなっていく。
だが御堂はベッドの傍らに腰をおろしていきながら、「そうだ」と
短く肯定していった。
「…こうして正式に恋人同士になったのならば、恋人の喜んだ顔が
見たいと思うのは自然な反応だと思うんだがな…。君は違う考えなのか…?」
「い、いえ…! そんな事はありません…! オレだって同じ気持ちだから…
だから、貴方の為に料理をいっぱい作った訳ですし…」
「ふふ、なら私たちの気持ちは一緒だという事か。そう知ると…何か
嬉しい気持ちになれるな…」
「あっ…」
きっとその表情は御堂本人にとっては無意識に浮かべたものに違いないだろう。
けれどフっと微笑したその顔に思わず克哉の視線は釘付けになっていく。
瞬間、ジワっと半勃ち状態になっていた性器が張りつめて自己主張をしていき…
先っぽから蜜が滲み始めていくのを自覚していった。
(ううう…何てオレって即物的なんだろう…。御堂さんに対してときめいて
しまっただけで身体がすぐ反応してしまうなんて…!)
けれどまだ御堂が作ってくれた料理を完食しきっていない。
幸いお盆が上に置かれているので隠せているけれど…パンパンに張りつめて
しまっている事で苦しさを克哉は覚えていった。
(幸せだけど、ある意味拷問だな…この状況は…)
本気で今すぐ御堂に抱きついて、貪るように口づけながらこの人から
深い快楽を与えられたいと望む自分がいる。
そのせいではぁはぁ、と熱っぽい吐息を零していってしまう。
「…どうやら君は今、本当に苦しいみたいだな…。それを食べたら今夜は
無理をせずに早く寝ると良い…」
「い、いえ…そんな事は…絶対に、嫌です…!」
それがこちらを案じた発言だと判っていたが、克哉は反射的に
否定していった。
その剣幕に御堂は思わず押されて、絶句していってしまう。
この状態で早くなんて寝られる訳がない。
けれど相手を直接的に求める言葉をどうにも言う事が出来なくて…
否定する言葉は言えど、それ以上続ける事は克哉にとっては困難だった。
「…どうして、だ? 君を無理させたくないんだが…」
「そ、それでも…オレは、今…凄く貴方が欲しいですから…! だから、
このまま大人しく寝るなんて…出来ません!」
食べる手を止めて、必死になって喰いついていく。
暫く重苦しい沈黙が訪れて、克哉は肩身の狭い気分を味わっていった。
だが…暫くすると、御堂がお盆をヒョイ、とサイドテーブルの上にどかして…
ベッドに膝をついて乗り上げていった。
「…せっかく、今夜は我慢してやろうと思ったのに…君は本当に…
私を煽るのだけは上手いな…」
「我慢なんて、して欲しくないんです…。オレは、今だって…貴方に
触れて欲しくて、仕方ないんですから…!」
そうして力いっぱい訴えていけば、御堂から容赦ない力で抱き寄せられ…
強引に唇を塞がれて、組み敷かれていったのだった―
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HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
鬼畜眼鏡にハマり込みました。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/
リンクは同ジャンルの方はフリーです。気軽に切り貼りどうぞ。
…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
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