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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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お待たせしました。3月23日から連載再開しました。
 御堂さんの日の企画に参加して間が開いてしまったので過去のリンクも
貼っておきますね。

 夜街遊戯(克克)                             


―店の裏口から出た、暗い裏路地はひっそりと静まり返っていた。
 だが歓楽街の真っ直中に存在しているせいか、喧噪だけはザワザワと
風に乗って運ばれて来る。
 ガチャ、と大きく音を立てて扉が閉められていくと…克哉はもう一人の自分に
思いっきり壁際へと突き飛ばされていく。
 とっさに手を突いて、全身が激突しないように庇ったが…勢い良く飛ばされた
事によって、手のひらが打ちつけられる形となり鋭い痛みが走っていく。

「いつっ!」

 その衝撃に眉を顰めた瞬間…眼鏡は直ぐに彼の背後に覆い被さり…
克哉を薄汚れた壁と自身の身体で閉じ込めていった。

「っ…! 何、するんだよっ…くっ…!」

「うるさい、少し黙れ…」

 克哉が相手の方に振り向いて反論しようとした瞬間…口元を掌で覆われて
しまって言葉を塞がれていく。
 それとほぼ同時に、臀部の狭間に…熱い感触を覚えて克哉は眼を
見開いていった。
 最初は少しだけ何か温かいものが触れているな…程度だったが、それが
次第に熱を帯びて硬くなっていくのを感じて…声を失うしかなかった。

(まさかこいつ…欲情、しているのか…っ?)

 その事実に気づいた瞬間、克哉の背筋にゾクンと悪寒めいた感覚が
走り抜けていった。
 以前にもう一人の自分に抱かれたのは、随分と以前の話だ。
 そして無事再会出来たら、こうして触れられることもどこかで期待はしていた。
 しかし…あんな衆人環視の中で激しいキスをされたばかりで…
こんな薄汚れた路地に連れ込まれてこんな振る舞いをされて抵抗感を
まったく覚えない訳がない。
 相手の興奮の証を感じ取った瞬間、欲望と憤りの両方が胸の中で
渦巻き始めていく。

「お前…一体、ここで何を、する…つもり…だよっ!」
 
 必死に頭を振って相手の掌を振りほどきながら声を上げていく。
 頭の中がグチャグチャで上手くまとまってくれない。
 だが相手は、そんな克哉を更に挑発するように…何度も、何度も布地越しに
熱い昂ぶりを擦りつけてくる。
 そうしている間に相手の指先が身体の前面に伸ばされてやや
乱暴に…胸のボタンを外されていく。
 直接早くも反応し始めている胸の突起を弄られていくと…克哉は
自分でも息が上がり始めているのが判った。

「相変わらずお前は鈍いな…。さっきの俺からの濃厚なキスと…この体制で
察せられないのか…?」

「おまっ…ここ、外なんだぞ! 一体何を考えているんだよっ…!」

「…他の人間に見られたくないんなら、黙っているんだな。お前があまり…
大きな声とかあえぎ声を出したりしたら…他に人間がこの場所に
来るかも知れないぞ…?」

「…お前には、途中で止めるって選択肢はないのか…よっ…むぐっ!」

 克哉が文句を言っていると、「うるさい、黙れ…」とでも言うように
再び唇を深く塞がれていった。
 熱い舌先が容赦なく絡んで来て、こちらの意識を飛ばしていく。
 そうしている間に胸の突起を、押しつぶされるように強くこねくり回されて
ゾクゾクゾク…と甘い感覚が走り抜けていった。
 濃厚すぎるキスを施されながら、こんな風に挑発され続けたらこちらだって
堪ったものではない。 
 ようやく解放された時には、自分が手を突いている壁に身体を預ける
格好にならなければ支えていられないぐらいに…感じきって、呼吸が
乱れてしまっていた。
 
「…お前は、途中で止めて良いのか…? 此処も、この浅ましい場所も…
俺が欲しくて堪らないっていう反応ばかりしているけどな…?」

「そ、んな事…ないっ! やだ…其処、ばっかり…弄るなよ…!」

 克哉の意思に反して、さっきの店内での行為と…今、この状況に立たされて
肉体は熱く反応してしまっていた。
 お互いが纏っている衣類に阻まれている形とは言え…確かに欲情
しているせいで、克哉の奥まった箇所は相手のモノが触れる度に大きく
収縮を繰り返している。

「…お前は本当に、嘘つきだな…。こんなに呼吸を荒げて、俺を貪欲に
求めている癖に…口では、拒むことばかり言って…」

「だってっ…! こんな、場所で…なんて…嫌、だよ…! 」

「嫌だと言っている割には、いやらしく腰をくねらせているじゃないか…?
さっきから言っている事と、身体の反応が一致していないぞ…お前は…」

「お前、が…! こんな事を仕掛けて、いるから…だろう…!
オレは、こんなの…嫌、だ…あっ!」

「うるさい…。お前は俺の腕の中で甘く啼いてさえいれば…良いんだ…。
少し、黙っていろ…」

 そういって眼鏡の手が乱暴に、克哉の衣類を引き摺り下ろしていく。
 瞬く間に克哉の滑らかな臀部と…淫らに勃ち上がってヌラヌラと濡れている
ペニスが外気に晒されていく。
 
「やっ…だっ…本気で、止め…て、くれっ…うぁ!」

「黙れと…言っている…だろうが…」

 そうしている間に、首筋に顔を埋められて強く吸い上げられていく。
 鋭い痛みを覚えるのに、こんな風に高められてしまった肉体にはそんな
刺激すらも、アクセントになって感じてしまっている。
 眼鏡のペニスが、蕾に宛がわれていく。
 その瞬間に期待するように喉を鳴らしていきながら…克哉は身体を
大きく竦ませていった。
 強烈な快感を得たい気持ちと、こんな場所で抱かれる抵抗感の両方が
胸の中で大きくせめぎ合っている。

「お前は、俺に抱かれてさえいれば…良いんだ…。初めて顔を合わせた
男に、媚を売るような淫乱はな…」

「それ、何を…言って…いるんだよ…んぁ…!」

 その言葉を言われた時、思い浮かんだのは…さっきまで話していた
ユキのことだった。
 だが、自分はあの人に媚を売っていた覚えなどまったくなかった。
 けれど…眼鏡にはそういう風に映っていた事に気づかされて、一瞬
青ざめていった。
 だが…そんな克哉の心中などまるでお構いなしに…熱い性器が
宛がわれていって―

「くぁ…!」

 指を唇に挟まれ、それを噛まされながら声を抑えられた状態で…
熱いペニスが容赦なく克哉を貫いていったのだった―
 

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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/

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