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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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  連載中の小説、最終話掲載は水~木曜日の間くらいになります。
  多分、二回に掛けて執筆しないと終わらないと思いますので。
  ご了承下さいませ。
  もうここまで来ると焦って掲載を急ぐよりも、普段よりも少し時間を掛けて
納得いくまでやりたい心境に達しましたのでね。
 待たせる代わりに精一杯やらせて頂きます(ペコリ)
 いつも見に来て下さっている方々、本当に有難うございますです。

  と言っても何にも載せないのもいい加減、ちょっと心苦しいので
携帯の方で書いた原稿の冒頭部分だけちょこっと掲載。
 まあ…眼鏡×御堂本は大体こんな雰囲気ですよ~という
参考ぐらいにはなるかと。

 夜桜幻想2(冒頭部分)

克哉が三ヶ月前から予約していたという宿は古めかしく厳かな雰囲気を
漂わせている建物だった。
彼が宿泊手続きを終えて受付で合流すると、仲居に案内されて離れがある
一郭に通されていく。
 
「こちらでございます」
 
 こざっぱりした身なりの三十代半ばの仲居がハキハキした声で告げていく。
 それは十二畳程の和室二間と独立した露天風呂で構成されていた。
 見ただけで豪華な造りだと判るほどだ。
 
「この離れの場合ですと食事時以外は呼ばれません限りはお客様のお部屋に
立ち寄る事はございません。何か入り用でしたら内線でご気軽にお呼び下さいませ。
では私はこれで失礼致します…」
 
「あぁ、ご丁寧にどうも。これはささやかなこちらからの気持ちだ。気楽に受け取って
もらいたい…」
 
「あらあら、こちらこそご丁寧にありがとうございます」
 
 そういって女性は克哉からの心付けを恭しく頭を下げて受け取っていくと優美な
立ち振る舞いをしながら…目の前から立ち去っていった。
 その場に克哉と御堂だけが残されると、いきなり眼鏡に容赦ない力で強く腕を
引かれていった。
 
「佐伯っ?」
 
「…あまり悠長に過ごしていたらあっという間に二人きりの時間が終わるからな…」
 
「それは…判るが…! どうして君はいつだってそう強引なんた…! 少しはこっちの事も
考えてくれっ!」
 
 …いつも心から希望しているが叶った試しがない事を叫んで行きながら御堂は相手に
中へと連れ込まれていった。
 純和風な内装の部屋に有無を言わさずに誘導されると、入り口の付近でいきなり強く
抱き締められていく。
 
「…あぁ、あんたの匂いだな…」
 
 ほっとしたような、懐かしそうな…そんな口調で克哉がしみじみと呟いていった。
 
「…まったく。君はいつも行動が唐突過ぎるぞ…」
 
 ふう、と深く息を吐いて文句を言っていくが…口調と裏腹に御堂はおとなしく身を
委ねていった。
 そうしている間に、克哉の唇がこちらの髪や額にそっと落とされていく。
少しくすぐったいが、悪くない感覚だ。
 
「こら…くすぐったいぞ…佐伯…」
 
「…いい加減、俺を佐伯と呼ぶのはよせ。…今は二人きり…だろう?」
 
 そう指摘されて、御堂はグッと言葉に詰まっていく。
 …再会してからまだ数ヵ月しか経っていないし…職場では他の人間に悟られないよう、
佐伯と呼ぶ事を徹底している。
 …だから彼の事を下の名で呼称する事は未だに慣れないのだ。
 
「む…そ、それは…」
 
「…呼んで、くれないのか…?」
 
 フッと一瞬だけ克哉が切なそうに目を細めると、余計に困ってしまう。
 
(あぁ…もう、お前にそんな顔されるとこちらがそんな悪い事をしているような気分に
なるじゃないか…)
 
 …何か本日は克哉のペースに巻き込まれてしまっているように感じられる。
それが少し気に入らなかったが…更に瞳を覗き込まれるように相手に見つめられて
いくと漸く彼は観念していった。
 
「…判った。今は君を『克哉』と呼べば良いんだろう…?」
 
 そう口にした瞬間―克哉は心から嬉しそうな笑みをそっと浮かべていった。
 
「…やっと俺の名を呼んだな…孝典…」
 
「君が私に呼べとせがんだんだろう…」
 
 頬を赤く染めながら、相手から顔を背けていくと…間髪を入れずに克哉が
肩口に顔を埋めてきた。
 
「…っ!」
 
 すぐに強く吸い上げられて鈍い痛みが首筋の付け根に走っていく。
 反射的に相手を突き放そうとしたが、少しくらい力を込めたくらいでは…同体各の
相手は引き離せなかった。
 
「…こらっ…一体…な、に…を…!」
 
「…軽い味見だ。…最近忙しくて…全然、あんたに触れられなかったからな…」
 
 熱い舌先で、御堂の首筋をなぞりあげていきながら…男は余裕ありげに微笑んでいった。
 だが対照的に、御堂の方はそれ所じゃない。克哉が与えてくる感覚に
耐える事だけで精一杯だ。
 
 背骨のラインを指先でやんわりと辿っていきながらその手がゆっくりと下ってくる。
腰から臀部にかけて、じんわりと擦られるだけで甘い電流が走り抜けていくかのようだ。
 
「くくっ…あんたは本当に良い感度をしているな…。抱き締めて軽く触れるだけで
この反応か…?」
 
「…そういう事を、しれっと涼しい顔して言うな! 私ばかりが乱されて…非常に
不公平じゃ…あっ…ないのかっ…!」
 
 自分ばかりが反応している現状にいたたまれなくて…キッと目の前の男を
睨んでいくが、顔色一つ変える気配がなかった。
 
 そうしている間に、克哉のチョッカイは更にエスカレートしていった。
 両手でいつしか両尻を鷲掴みにされて、揉みしだかれていく。
 下肢の中心部分を太股で挑発されて、ゆっくりとズボン生地の下で性器が熱を
帯びていくのが自分でも判った。
 
「ん…はぁ…」
 
 口から悩ましい声が溢れて…もう抵抗する気力さえも萎えた瞬間。
 いきなり克哉は体を離して、御堂への愛撫を全て止めていった。
 突然の行為の中断に御堂が途方に暮れた眼差しを浮かべていくと…。
 
「な、んで…途中…で…?」
 
 自分でも不満げな声になっているのは少し悔しかったが…こんな中途半端な所で
投げ出されれば誰だって燻るしかないだろう。
 
「そろそろ夕飯がいつ運ばれて来てもおかしくない時間帯だ。…あんたが他の人間に
見られた方が燃えるっていうのなら…すぐに続きをしても構わないがな。
…それに最初から、俺はこれは味見だって言っていただろう…?」
 
 悪戯っぽく微笑みながらこちらにとっては逆鱗に触れるような事を平然と言って退けていく。
 
「…君は、味見でここまでやるのか…! 悪質にも程があるぞ…!」
 
「…怒った顔もあんたは可愛いな。…そういう顔が見たいから…ついこちらも
いじめたい気分になる…」
 
「きさま、はー! どこまで私を愚弄すれば気が済むんだー!」
 
 先程まで興奮していたせいだろうか。
 それとも自分のペースを乱されまくっているせいだろうか。
 こんなに声を荒げて叫ぶ事などみっともないと分かっているのに…今は高ぶりが
収まってくれない。
 
「…今のあんたの顔、凄くそそるぜ。見ているだけでこちらも勃ちそうになる」
 
 実に艶めいた眼差しを浮かべながらそんな際どい事をあっさり言われたら…言葉に
詰まるしかなくなる。
 フルフルと肩をわななかせている御堂に対して唇にかすめるようなキスを落として、
克哉は踵を返していった。
 
「…克哉っ! 一体どこへ行くつもりだっ!」
 
「車に忘れ物をしたから…ちょっと取りに行くだけだ。すぐに戻る…」
 
 そうして克哉は激昂している御堂をあっさりと置き去りにしてその場を立ち去っていく。
 その展開についていけずに暫し呆然とその場に膝を突いていき…。
 
「…あ、あいつは…あいつは一体何を考えているんだー!」
 
 御堂はその場に座り込みながら、下肢の高ぶりが収まるまで待つしかなく。
 歯噛みしたい気持ちをどうにか抑えて、平静さを取り戻そうと試みていたのだった―
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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