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―はぁ…ん
まどろみに落ちて、体中の皮膚が粟立つような感覚を覚えて、
悩ましいを出しながらゆっくりと克哉は意識を覚醒させていく。
うっすらと目を開いていくと、見慣れたシンプルな内装の寝室が
広がっている。
そして、意識を覚醒していくと…裸のまま、ベッドの柵の部分に
両手首を拘束された状態で、もう一人の自分に組み敷かれているという
異常なシチュエーションに出くわしていた。
「…やっと起きたか。…頭ははっきりとしているか、『オレ』…?」
「えっ…何だよ。こ、れ…?」
目覚める早々、とんでもない状況に陥っていて克哉は狼狽したような
表情を浮かべていく。
しかも起きたばかりで全然頭が働いていなくて、何故こんな状況に
陥ったのかまったく繋がらない。
「…お前が今夜は、夕食も風呂の支度も何もしないで…眠りこけて
いた事に対するお仕置きだな…。まあ、毎晩遅くまで抱いているから
日中に疲れて眠ってしまうのは仕方ないと割り切ってやるが…妻の
立場として、夫が帰って来るまで昼寝をしてしまうのはどうかと思うぞ…?」
眼鏡の口調は、どこか優しいが…口元に湛えている笑みがあまりに
怪しすぎた。
はっきりいうと、口調が優しい分だけ余計に怖いものを感じる。
それでようやく、克哉は思い出していく。
問答無用で挙式してこのマンションで一緒に暮らすようになってから
すでに二ヶ月余りが経過していた。
そして本日の日中は…そろそろ、家中の細かい部分の汚れが目立って
来た事に気づいて、はりきって大掃除をしたのだ。
真面目な性分の為か、一度こだわって掃除をし始めると夢中に
なってしまい朝十時から三時ぐらいまでぶっ続けで作業を続けて。
一区切りつけて終わった頃に…疲れてしまったので、ついリビングの
ソファで横になったら…。
「あっ…」
チラリ、と寝室の壁に掛けられている時計を眺めていくと…時刻は
すでに午後八時を回っていた。
眼鏡が帰宅する時刻は、19時…今から一時間近く前だ。
夜遅くまで激しく抱かれて、日中大掃除なんてしたら4~5時間ぐらい
爆睡してしまうのは仕方ないかも知れない。
けれど、あまり口に出して褒めてはくれないけれど…眼鏡はこちらが
暖かい夕食を毎日用意して待っている事を喜んでくれているのは確かだった。
「あ、あの…御免。今日はちょっと本腰を入れて大掃除をしていたら
夢中になっちゃって…その…」
「言い訳は良い。夕食も簡単なものを自力で作って満たしておいたからな…。
代わりに、今夜はお仕置きという名目をつけていつもと違った趣向で楽しませて
貰おうか…」
「えっ…何を、あっ…」
眼鏡が強気に微笑むと同時に深く唇を塞がれて、同時に胸の突起を
両手で執拗に弄られていった。
熱い舌先がこちらの口腔全体を撫でくり回すように蠢き、こちらの舌を
甘く激しく絡ませていく。
クチュ…グチュ。ピチャ…ヌチャ…
互いの唾液が混ざり合ういやらしい水音が頭の芯に響き渡りながら
早くも硬くしこり始めた突起を執拗に責められていく。
たったそれだけの刺激で…克哉の下肢は早くも反応し始めて…ゆっくりと
性器が勃ち上がり始める。
唇が離れると、ツウっと糸が伝い始める。
眼鏡が舌先でそれを切る仕草をしているのが、妙に艶かしく感じられた。
「くくっ…相変わらずイイ感度をしているな…。もうこんなに元気に、硬く
張り詰めているみたいじゃないか…」
「や、だ…バカ、言うなよ…」
相手は服をしっかりと着込んでいる状態で、自分だけが全裸で拘束されて
一方的に快楽を与えられているなんて、恥ずかしくて仕方がない。
なのに…幾らもがいて解こうと試みても、白い布での戒めからは
解放される事はなかった。
「あ、んっ…」
眼鏡の唇がゆっくりと降下してきて、胸の突起をそっと口に含んでいく。
コロコロと巧みに舌先で転がされていくとそれだけで気が狂いそうになる程の
快楽が走っていく。
その度に克哉のペニスは痛いぐらいに張り詰めて、先走りを滲ませていく。
「…随分と元気になっているじゃないか。もう先の方から…いやらしい汁が
溢れ始めているぞ…?」
「言う、なよ…はっ…あ…や、見るな…」
いきり立ったペニスは触れられる事なく、代わりに熱い眼差しを浴びせられる。
触れられていない筈なのに、それで一層興奮が高まって収集がつかない程の
甘い痺れが背筋を走り抜けていった。
「…これは、お仕置きだと言っただろう…? これぐらいで止めてやる程…
俺は甘くはないぞ…?」
(うわ~! もう一人の『俺』…心底楽しそうだ…!)
その瞬間の眼鏡の心底愉しそうな笑みを見て、克哉は心の中で叫んでいった。
胸全体に赤いキスマークをつけられながら、時折…尖りきった突起を歯でカリっと
甘噛みされて、耐えられないとばかりに克哉が腰をくねらせていく。
いつの間にか相手の身体が、こちらの足を割って覆い被さる体制に変えられた
おかげで…相手の腹部が、ペニスに当たって身動きする度に擦られていく。
それが余計にじれったくて、もどかしくて…もっと強い刺激を求めるように
克哉は何度も腰を捩じらせていった。
「やっ…そんな、焦らすような真似…しないで、くれよ…」
胸の突起と、ペニスへの刺激だけで…自分の蕾はいやらしく
収縮を繰り返して息づき始めている。
二ヶ月間、散々抱かれ続けて快楽を覚えこまされた身体は…相手に
少し触れられるだけで反応するぐらいに淫らなものへと変わっていた。
それなのに、こんな風に焦らすような行為を続けられるのは一種の
拷問に近かった。
(あぁ…だから、お仕置きなんだろうけど…)
半ば諦めながら、潤んだ瞳で克哉は眼鏡を見つめていく。
「そんな目をしても駄目だ…もっと、お前を焦らしてトコトンまで
おかしくさせてやる…」
「ひゃう…!」
キュっとペニスを握りこまれる程度の刺激だけで、もう気が狂いそうに
なっている。
早く相手の熱いのが欲しくて堪らない。
そう熱望しているにも関わらず、もっとも求めているものが与えられない状況を
打破すべく、上目遣いで相手を見つめて訴えていった。
それから、荒く忙しい呼吸を繰り返していきながら…懸命に相手の耳元に
唇を寄せて、殺し文句を囁いていった。
「やっ…これ、以上…焦らさない、で…! お前が、欲しくて…堪らない、
のに…意地悪、するなよぉ…!」
「っ…!」
その時、相手を煽るべく…克哉は懸命に、相手の耳穴に舌を差し入れて
クチュリ…と水音を立ててから、その耳朶を甘噛みしていった。
―お前が、一刻も早く…欲しいんだ…
確かに、夕食の準備も何もしないで昼寝して眠りこけた自分も悪かった
かも知れない。
だからこんな風に「お仕置き」という名目の意地悪をされてしまったというのは
克哉も充分に自覚していた。
だが、もう…そんなのどうでも良くなるぐらいに、身体が熱くなって堪らなく
なってしまっていた。
早く、この男の熱いモノが欲しくて身体の奥が疼いている。
だから余裕がない声で、克哉はただ…求める言葉を紡いでいった。
「くっ…お前、煽るのが上手くなったものだな…」
その一言で、眼鏡もまた…余裕なさそうな表情を浮かべていく。
まだまだ焦らして、相手を追い詰めるつもりだったのに…今の殺し文句を
囁かれたせいで…服の下で己の欲望が痛いぐらいに張り詰め始めていった。
余裕しゃくしゃくだった眼鏡の表情も、切羽詰ったものとなり…荒い呼吸を
繰り返しながら、ズボンのフロント部分を下ろして、熱い性器を露出させていく。
そのまま、トロリ…と先端部分にたっぷりとローションを落として滑りを
良くしていくと…相手の蕾に宛がい、一気に貫き始めていった。
「そん、なの…知らない…! オレはただ、本心を…言った、だけだよ…」
「だから、それが…俺を煽っているんだと、自覚しろ…バカが…」
熱っぽい眼差しで、顔を真っ赤に火照らせて淫蕩な表情を浮かべている
克哉を見つめていくと…噛み付くようなキスを落としていく。
その時、スルリ…と両手を戒めていた白い布を解いて、克哉の両腕を
解放していった。
「あぁっ…」
克哉はすかさず、相手の背中に腕を回してしがみついていく。
眼鏡のモノを深く受け入れながら…強くしがみつくことで、克哉は
満たされたような笑みを浮かべていった。
ただ、自分の中に存在しているというだけで満たされて、感じていく。
その表情を見て…苦笑めいた笑みを浮かべながら眼鏡は呟いていった。
「…まったく、これではこれ以上はお仕置きにならないな…」
「ん、凄く…気持ち良い…だけだね、これだと…」
甘い睦言を紡ぎながら、克哉の方から相手の方へと顔を寄せて
何度も啄ばむようなキスを繰り返していく。
それで機嫌が直ったのか…柔らかく微笑みながら、眼鏡はそっと
告げていった。
「…まあ、良い。今夜はこの程度で止めておいてやる…後は、ただ
俺だけを感じ続けろ…」
そう告げて、激しい抽送が開始されて…克哉は翻弄されていった。
そして、克哉が意識を失うまで眼鏡は夢中で彼を突き上げ、抱き続けて
いったのだった―
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当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
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…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。