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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 眼鏡と御堂が二人で会社を興して、共同経営者になってから半年が
経過していた。
 二人が設立したアクワイヤ・アソシエーションは…驚異的なスピードで
急成長し、その頃には大きな仕事を多数扱うようにまでなっていた。
 仕事が忙しくなれば、二人きりで過ごす時間が減ってしまったり…暫く
会えない期間も当然出てくる。
 来週の頭から、十日ほどの出張に眼鏡が発つことが決まった週末の夜。
 佐伯克哉のマンションのゆったりとした造りのリビング内にて、御堂孝典の
叫び声が響き渡っていった。

「き、君は一体…何を考えているんだっ! そんな事が出来る訳が
ないだろう…!」

 ワナワナと震えながら、御堂は勢い良くさっきまで腰掛けていたソファの上
に置かれていたクッションを、隣に座っていた克哉に投げつけていく。
 最初の一撃を相手があっさりとかわしていくと…御堂はすかさず次の
クッションを投下していった。

「おっと…危ないなぁ。こんなに近い距離でそんなに強く投げつけたら、クッションと
言えども、それなりにダメージはあるぞ?」

「…君がロクでもない提案を持ちかけるからだっ…! これくらいは当然の結果と
して受けろっ!」

 御堂はどうやら、先程…克哉が提案した内容に対してかなり憤っているようだった。
 顔を真っ赤にしながら、ジトリとねめつけるようにこちらを睨みつけてくる。
 相手の感情を剥き出しにした態度に、極めて意地悪い表情を浮かべながら眼鏡は
言葉を続けていった。

「…やれやれ、お前がそこまで怒るとはな…。俺は単純に、これから十日間も孝典に
会えなくなるのを寂しく思ったからこそ、おねだりしただけに過ぎないぞ?」

「…どうせおねだりするっていうのなら、もう少し可愛らしい内容を持ちかけたら
どうなんだっ! どうして、そんな発想が思い浮かぶのか君の正気を疑うぞっ!」

「…御堂。俺たちは恋人同士なのだろう? それなら…愛しい恋人の写真や
動画を携帯の中に収めたいと願うのはそんなに正気を疑うような行為か?」

 平静な態度で、克哉があっさりと言い返すと次の瞬間…御堂の拳がぎゅっと
握りこまれて、ワナワナと震えていった。
 その目線には強い殺気まで込められていた。

「お前はー! 私だって普通の写真や動画を求めたというのならこんなに怒ったりは
しない! だが…私が自慰している処や、お前に抱かれている時の画像を欲しいと
言うから怒っているんだろうがー!」

「しょうがないだろう。今回の場合…俺が出先に赴かなければ此度のプロジェクトは
動き出しそうにないし…あんたにはその間、会社に残って俺の代わりに仕事を
こなして貰わないと通常業務にさえ支障を来たしそうだからな。
 これから先、仕事が軌道に乗ればこういった機会は増えてくるだろう。そういう時に
心を慰めてくれる画像を欲することがそんなに可笑しいか?」

 だんだん怒り始めて冷静さを失っている御堂に対して、克哉の方は…平然と
した態度をまったく崩さなかった。
 それが余計に、御堂は気に食わなかった。
 自分ばかりが興奮して立ち上がって、相手が座ったままでいるのも癪だった。

「…そんな物を撮影されて万が一誰かに見られたり…携帯を紛失したら一体
どうするつもりなんだっ…!」

「俺がそんなヘマをすると思うか? それに…そんなお宝画像が収まっている携帯を
絶対に俺は失くしたくはないからな。…御堂」

 ふいに克哉が立ち上がっていくと…グイ、と腕を引かれて彼の方に強引に引き寄せ
られていく。
 一瞬の隙を突かれて、相手の腕の中に抱き締められていくと…耳元に唇を
寄せられていった。

『離れている間も、あんたの事をはっきりと思い出したいんだ…。俺の愛しい
恋人である御堂孝典の事をな…?』

「…っ!」

 熱い吐息を耳奥に吹き込まれながら、甘い声音で囁かれたのだから…それだけで
腰がジィンと痺れそうになってしまった。
 反射的に相手からバっと離れていく。
 だが…相手の唇と吐息が触れた耳朶には、痺れるような余韻が残されていた。

「…ダメか?」

「当然、だ…。そんな事を、言われたって…」

 先程と違い、今の攻撃に少しグラリと来たらしい。
 顔を真紅に染めながら…少し艶っぽい瞳でこちらを見つめてくる。
 嗚呼、この男から与えられる快楽にすっかりと馴染んでしまったこの身体が
恨めしい。

「あんたの痴態を…この網膜に焼き付けたい。そして…あんたを想って疼く夜を…
鮮明に思い出して、あんたの事だけをただ考えて…イキたい。俺は…そう考えて
こんな提案を持ちかけた。それでも…ダメ、か…?」

 ふいに意地悪な表情から、切なげな表情に一転して変わっていく。
 その顔つきの変化に、目を奪われていった。

「だから、そんな風に…熱く見られて、も…」

「御堂。これは…恋人からのお願いだ。それでも…聞き遂げてくれないだろうか…?」

 こちらが惑っている隙に、克哉に強引に抱き締められて…耳元で甘く囁かれていく。
 そうしている間に…耳朶をやんわりと食まれていった。

―御堂、ダメか…?

 そう呟かれながら、優しく背中を擦られていくと…何かこれ以上突っぱねるのも
難しくなってしまった。
 ああ、何故こんな酷くて厄介な男に自分は惚れてしまったのだろう。
 そんな己を歯噛みしたくなりながら、御堂は口を開いていった。

―三枚だけだ。ちゃんと…しっかりと他人に画像を見られないようにしっかりと
対策を立てた上でな。それでなら…応じてやっても良い…。

 そう応えると男は愉しげに微笑んで見せた。

―判った。その三枚はトコトン厳選させて貰おう。実に楽しみだな…。

 そうして、男は獰猛に微笑んでいく。
 その顔を見て…御堂はゴクリ、と大きく息を呑んで身構えていったのだった―
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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