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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 ―熱くて堪らなかった。

 相手の昂ぶりが自分の中に入って来た瞬間、その熱さに思わず酔いしれそうだった。
 あっという間に奥深くまで挿入されて…自分の眼前に、相手の情熱的な眼差しがあった。

「あっ…そんなに、見る、な…!」

 煌々と明かりが灯された室内で、深々と相手のモノを飲み込んでいる姿など…
見られたくない、そう思う反面…身体はそんな心とまったく異なった反応を見せている。

「…何を今更。それに…こんなに興奮する場面を…見ないで済ませるなど、
勿体無いことは出来ないさ…」

 そして眼鏡は淫蕩に微笑んで見せる。
 奥深くまで入り込んでいる癖に、腰を動かす気配はまったく見せない。
 相手と自分の身体の間には、御堂のペニスが元気良く勃ち上がっていた。
 その先端からはしたなく蜜が溢れて、しとどと…下になっている自分の袋から
下肢の茂みを濡らし始めていった。

「あんたのここ…こんなに熱く、濡れているな。俺に挿れられただけで…そんなに
興奮してピクピクといやらしく震えて…本当に孝典は、淫乱だな…」

「だれ、が…淫乱だっ! 人の身体を…こんな風に仕込んだのは、君じゃ…
ないかっ…!」

 キっと眦を上げて相手を睨んでいくが…やはり克哉は涼しい顔をしたままであった。
 本当に今夜は、腹立たしくて仕方ない。
 自分ばかりがこの男に乱されて喘がされてばかりで…この男は平静な態度を
まったく崩そうとしない。

「あぁ…そうだな。あんたの身体をこんな風にして良いのも…俺だけだ。そうだろう…
孝典…?」

 そういって、こちらの手をいきなり掬い取ると…指先をゆっくりと口に含んでいく。
 熱くて柔らかい舌先が、こちらの人差し指と中指を辿り始めていった。

「んっ…ぁ…」

 内部に克哉自身が入ってきた事でこちらも感覚が鋭敏になっているのだろう。
 指と指の境目や、付け根の周辺を舐め取られるだけで…何とも形容しがたい奇妙な
快感が背筋を走り抜けていった。

 ピチャ…クチャ…。

 わざと音が立つように、こちらの指先を舐め上げて…実に淫猥な眼差しで
熱っぽくこちらの瞳を覗き込んでくる。
 何とも挑戦的で、同時に…危険な眼差しだった。

(そんな目で…見る、なぁ…)

 背筋がゾクゾクして、頭が霞み掛かっていく。
 あぁ…そうだ。自分はこの男に見つめられるだけでこんなに身体を熱くして…
その言葉に逆らえなくなっていく。
 屈服したくないのに、この甘い責め苦から逃れたいという気持ちが…あっという間に
押し潰されていく。

「孝典…俺を、愉しませてくれ…」

 男が、危なげな笑みを浮かべながら…甘く囁く。
 まるで催眠術にでも掛けられてしまったかのようだ。

「あっ…あぁ…」

 決して、男は動いてくれない。
 内部で…はっきりと自己主張をして、圧倒的な熱量と質感を持って…こちらを内部から
圧迫している癖に…それ以上の刺激を与えてくれなかった。

(ダメ、だ…。もう…おかしく、なりそうだ…)

 ビクン、と震えると同時に…こちらの先端からドロリとした体液が溢れてくる。
 男のモノも…こちらの内部で、先走りを微かに滲ませているにも掛からず…それでも
抽送を開始する気配はなかった。

「克哉…早く、動いて…くれっ…」

 もう焦れったくて溜まらなくて…堪えきれないようにしきりに御堂が腰を捩っていく。
 キュっと相手のモノを強く締め付けて、煽っても…微かに眉を顰めるだけで…
克哉は望んでいる強烈な感覚を与えてくれなかった。

「まだ、だ…あんたの痴態を…まだ納めていないからな…」

 そう告げると、再び…片手にカメラを構えて、撮影の準備に入っていく。

「俺の目を愉しませろ…それなら、お前が与えて止まない強烈な快楽を…
此処に与えてやるぞ…?」
 
 そう言って、一回だけ腰を突き入れていく。

「はっ…うっ…!」

 耐え切れずに御堂は甘い声で啼いていった。
 ビリビリビリ…と背筋から電流が走り抜けていったかのようだった。
 だが…もっとと強請るように腰を突き動かしても、それ以上は克哉は与えてくれる
気配はなかった。

「克哉…欲しい、のに…どうし、て…」

「それなら…早く、俺の前で…この状態で自分で慰めてみせろ…。それで俺の目を
存分に愉しませてくれたら…お前が望むものをご褒美にたっぷりと与えてやるぞ…?」

「はっ…あ、判った…」

 普段の御堂なら、決して受け入れないであろう提案も…ここまで欲望を焚き付けられて
しまった後でなら受け入れざるを得なかった。
 オズオズと自分のペニスに指を絡ませていく。
 もう痛いぐらいに硬く張り詰めている先端に自ら指の腹を這わせて…もう一方の手で
竿と袋の境目に当たる部分を握り込んでいった。

「あぁ…良い、眺めだぞ…孝典…」

「バ、カ…本当に、お前は…意地悪で、酷い…男、だ…」

 恥ずかしくて血液が沸騰して、そのまま死んでしまいそうなくらいだった。
 だが…男の目が、さっきまでと違って余裕のないものに変化していっている事に…
御堂は気づいていく。

―はっ…はぁ…はっ…。

 表情はあまり変わっていなかったが、呼吸が荒くなって紅潮が始まっているようだ。
 
(克哉が…私の姿を見て、興奮…している…)

 その事実に直面した途端、受け入れている箇所が更に淫らに…相手のモノに
絡み付いて、ジンワリと締め付け始めていく。
 もうこちらも…堪らなかった。
 もっと相手を感じさせたくて、煽りたくて…夢中になって自らの性器を弄り上げていく。

「んっ…んぁ…こ、んな…!」

 羞恥の余り、頭がどうにかなってしまいそうなのに…同時に、自分の性器に触れる度に…
強烈過ぎる悦楽が尾骶骨の辺りから競り上がって来ていた。
 瞬く間に、自分の手が蜜によってビショビショになっていく。
 その度にドクンドクン、と相手の性器も内部で蠢いて…もう何も考えられなくなっていった。

「あぁ…凄く良い画(え)だ…孝典…」

 克哉はこっそりと動画撮影モードに切り替えて、夢中で自慰を続けていく御堂の
艶っぽい表情と…手元を交互に撮り始めていった。
 カメラ越しに見ているだけでも、そのままオカズにしてイケそうなくらいの御堂の
淫乱な姿に…こちらも腰を一切動かさなくても達せそうなくらいだった。

「んんっ…言う、な…言うな…! も、ダメだ…克哉…!」

 半分、快楽によって涙目になりながら御堂が訴えていく。
 異常なシチュエーションのせいか…普段より遥かに早く絶頂が訪れようとしていた。
 もうじき、最大のシャッターチャンスが来る。
 そう判断して、辛うじて…理性を総動員しながら、動画撮影モードから…通常の
写真撮影モードの方へとボタン操作して切り替え…。

「克哉ぁ…!」

 相手が、一際高い声音でこちらの名を呼びながら…自分の身体の下でついに
絶頂に達していった。
 それに導かれるように、こちらも達する後一歩の処まで追い詰められていく。
 だが…ここでイったら、撮影などする余裕がなくなるだろう。
 ギリギリの処で耐えていくと…徐に撮影ボタンに指を這わせて、プッシュしていった。

 パシャッ!

 その瞬間を狙うように…克哉は御堂の顔をドアップにして撮影していった。
 達した瞬間の御堂の苦しげで…最大にセクシーな顔の確認画面が…携帯の
ディスプレイに表示されていく。

(本当に昨今は…優秀な手ブレ修正機能がついていて助かったな…)

 綺麗に撮影された二枚目の画像を見ながら、克哉は満足げに微笑んでいく。
 それを御堂にでも見せてやろうかと思った次の瞬間…。

「はっ…ぁ…かつ、や…」

 苦しげな呼吸を繰り返しながら、御堂が上半身を起こして来て…。

「もう、私を…カメラ越しで何て、見るな…!」

 怒ったような悲しんでいるような、切なげな表情を浮かべながら…ギュっとこちらの
首元に強く抱きついてきたのだった―
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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