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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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―見るのなら、真っ直ぐに私を見ろ…克哉!

 強い感情を讃えた双眸をこちらに向けながら、きっぱりと御堂は
言い切っていく。
 そして噛み付くように、深く唇を重ねていった。

「むっ…ぅ…」

 その挑発的な行動に、今度は克哉の方が虚を突かれる形となった。
 荒々しく御堂の方から熱い舌先が絡められて、こちらの舌先を強烈に
刺激されていく。
 
 クチュ…ピチュ…ジュル…グチャ…

 こちらの口腔を掻き回していくように、積極的に御堂の方から舌を
蠢かしていくと…こちらも余裕などかましていられなくなる。
 
「はっ…ぁ…」

 息苦しくなって、一瞬だけ唇を離していくと…相手の魅惑的な光を放つ
その双眸に目を奪われていく。
 こんな時でも強気な態度を決して失わない愛しい相手の…そんな姿を
見て、ズクンと再び欲望が疼いていった。

「克哉…撮影よりも、私を…見ろ…! 君のその瞳が…携帯越しで
私を見るなど、もう…我慢、出来そうに…ない…!」

 宝石のように綺麗な、克哉の蒼い双眸。
 その透き通る二つの宝が…こちらの痴態を眺めて、深く濡れるように輝きを
放つ様は…とても美しく、同時に御堂の心を煽っていた。
 当然、見られれば激しい羞恥が生まれるのは否めない。
 だが同時にとてつもない喜びもまた…彼の心に齎しているのだ。

「私を、見ろ…君のその瞳で、私…だけ、を…!」

 ギュっと強く縋りつきながら、こちらを煽るように…耳元を強めに噛んで
熱っぽい声で囁いていく。
 愛しい相手に、こんなに精神的にクる言葉を言われてしまえば…克哉の
方とてただでは済まない。
 彼の内部に深く埋め込まれた熱い欲望が、一層滾っていくのを感じる。
 もう、撮影など…どうでも良かった。
 この人を全てで感じ取って、ムチャクチャに貪りつくしたくて仕方が無い。

「あんたは…本当に、俺を挑発することに掛けては一流だな…」

 感心と、呆れを半々に混ぜながら呟いていくと…克哉は片手に構えていた
携帯をベッドサイドに荒々しく放り出して、自分の両手を自由にしていく。
 本来ならもう一枚、恐らく御堂が知ったら憤死もののシチュエーションを
指定して撮影する予定だったが、気が変わった。
 これだけ夢中になって御堂がこちらを求めてくれているのならば、自分も
その気持ちに応えたかった。

 ズックン…!

 相手の中で、荒々しく克哉のペニスが脈動していく。

「あぁ…!」

 それに反応して、御堂もまた…歓喜の声を上げながら、相手のモノを強く
締め付けてしまっていた。
 それと同時に御堂の胸の突起に両方の指を這わせていくと…その肉体が
ビクン、と大きく震えていった。

「あっ…か、つや…其処…!」

「全身、すでに過敏になっているから…ここを弄るだけでも凄くイイ顔を浮かべて
いるじゃないか…。もっとおかしくしてやろう…」
 
 一見、酷薄とも見える嗜虐的な笑みを刻みながら…克哉の執拗な胸への
責めが始まっていった。

「あっ…ふっ…! だ…ヤメ、本気で…!」

 その動きに連動させるように、本格的に抽送を開始されたものだから堪った
ものではなかった。
 克哉の丸みを帯びた先端の部分が的確に、御堂の弱い場所を探りながら
抉って来て、その度に嫌悪感と紙一重の凄まじい快楽がその部位から溢れ
出して翻弄させていった。

「止めてなんて、欲しくない癖に…相変わらず、嘘つきだな…孝典は…」

「嘘つき、なんか…じゃ…! あぁ…やだ、本気で狂い、そうだ…から…
うっ…はぁ…克哉…!」

 克哉の背中に爪を立てる勢いで、その背中にしがみ付いていくと…ともかく
相手が与える凶悪すぎる快感を必死にやり過ごしていった。
 だが、もう完全に抗えない段階にまで来てしまっている。
 相手の腹部に擦られて挑発された彼のペニスは、再び限界が近いと
訴えるようにしとどに先走りを零し続けている。

 この快楽から逃れたいのか、更に深いものを求めているのか…もう自分でも
判らなくなりそうだ。
 恐怖すら覚えそうな、あまりに強すぎる感覚に…ただ翻弄される以外に何が
出来るのだろう。

 パン、パン、パン、パン…!

 グチャグチュ…ヌチャネチュ…!

 肉を打つ音と、淫靡な水音がお互いの接合部から同時に響き渡っていく。
 その淫らな演奏に…聴覚さえも犯されてしまいそうで、更に深い愉悦が…
身体の奥から湧き上がっていった。
 しこった胸の突起に爪を立てられた瞬間、ビリリ…と鋭い電流が全身を
駆け巡っていった。

「い、や…だ…こんなの、は…! もう…訳が、判らなくなり…そ、うで…
あぁ…はぁぁ…!」

 一足先に、また先に御堂の方が達していく。
 それと同時に相手のモノもまた限界寸前まで、自分の中で膨張しているのを
感じ取っていった。

「…あっ…!」

 ジュッ…と相手の先走りが自分の内部に滲み出ているのを感じて、彼の
腕の下でピクン…と御堂は震えていった。

「孝典…も、う…イクぞ…!」

 先程からイキたくても…愛しい相手が乱れる様を一秒でも長く見ていたい一心で
堪え続けていたが…そろそろ彼も真の限界が訪れようとしていた。
 克哉の余裕のない表情が、こちらの視界に飛び込んでくる。
 それが…自分だけが感じている訳ではない、その事実を如実に伝えてくれているから
酷く…御堂にとっては嬉しかった。 

「ん、来い…」

 強気に微笑みながら、再び唇を重ねていく。
 上も下も…相手で満たされながら…また、達していくのを感じる。
 射精の快感ではない、もっと性質が悪く…疼くような感覚だ。
 相手を根元までキツく締め付けていきながら…その強烈過ぎる感覚に
御堂は身を委ねていった。

「た、かのり…」

「はっ…んっ…! かつ、やぁ…!」

 珍しく鼻に掛かった甘えるような声で、御堂は彼の名を呼んでいった。
 それだけで…克哉は酷く満たされるような感じがした。
 今度はほぼ同時に絶頂を迎えて…熱い精を相手の最奥に向かって
飛沫かせていく。
 自分の深い場所で…相手の熱を受け止めていくと…ホウ、と御堂は
甘い吐息を零していった。

「…本当に、君という男は…」

 半分呆れ混じりに、同時にどこか優しい眼差しで…御堂はたった今、
自分を激しく抱いた男の事を見つめていく。
 強引で傲慢で、自分勝手で…ついでに意地悪で仕方が無い男なのに…
どうして、こんなに愛しく思えてしまうのか。
 自分でも本当に不思議でしょうがなかった。

「…俺が、何だって言うんだ…? 孝典…?」

 荒く呼吸を繰り返すこちらの頬を、優しく撫ぜながら男は問いかけてくる。
 嗚呼、本当に性質が悪い。
 抱く時はいつも意地悪な癖に…再会してからの彼は、ふとした拍子に…
こんなに優しい表情や仕草をするようになったから、余計にこちらは困るのだ。
 あのロクでなしの彼のままだったら…きっと自分は、こんな熱病のような
厄介な感情を今も抱き続けないで済んだ筈なのだから…。

「…本当に性質が悪い男だ…。こんなに私を翻弄させるんだからな…」

 そういって、強気に微笑みながら…チュっと相手の唇にキスを落としていく。
 強い快楽の余韻のせいか…殆ど力が入らない状態では、それが精一杯の
意趣返しだった。
 しかし克哉は大層、今の台詞と口付けが気に入ったらしく…心から愉しそうな
笑みを浮かべながら、言い返してくる。

「それを言ったら…あんたも充分、性質が悪い。こんなに…こちらの心を
熱くして、翻弄してくれるんだからな…」

 そう呟きながら、克哉の方からも触れるだけのキスを落としてくれる。
 たったそれだけのやり取りなのに…最高の気分だった。
 今日なんて、さっきまでは羞恥で死にそうなくらいだったのに…こうやって
事が終わってしまえば、それも強烈な快楽に導く為の導火線に過ぎなかった
ことを思い知らされる。

「ふっ…お互い、さま…だ、な…」

 嬉しげに呟きながら、フっと意識が遠くなっていくのを感じた。
 強烈な快感は、同時に激しい疲弊をも齎すものだ。
 フっと気が緩んだ瞬間に、猛烈な睡魔が彼に襲い掛かっていく。
 もう…御堂は、それに抗えそうになかった。
 
―好きだぞ

 夢現に、ついそんな事を呟いてしまっていた。
 滅多にそんな事を言わない御堂が、そんな発言をかました事によって…
克哉は驚愕で目を見開いていった。

(君でも…そんな顔をするんだな。悪くない…気分、だ…)

 御堂は、自分がたった今…口にした言葉を良く把握していなかった。
 それぐらい自然に、無意識に出た発言だったからだ。
 ただ相手のその驚いた顔が心地よくて。
 嬉しげに瞳を細めながら…そのまま瞼を閉じていった。

『最後の最後に…あんたに、やられたみたいだな…俺は…』

 眠りに落ちる直前、克哉のそんな呟きが耳に届く。
 それが妙に小気味良くて、嬉しそうに御堂が唇に笑みを刻んでいくと…
柔らかく暖かい克哉の唇が、そっと其処に落ちていくのを…眠りに堕ちる寸前
確かに、感じられたのだった―
 
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香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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