鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※ とりあえずボチボチ、連載を開始します。
一先ず、新規で一本立ち上げます。
その上で未完になっている話も合間に書き進める
スタイルで行きます。
今回の話は、克克になります。
変わらない筈なのに、何かが歪んでいる世界。
一人の筈の彼らが、当たり前のように二人で生きている世界。
片方は必ず、部屋の中にいなければならない。
一人しか、外に出る事は出来ない。
そういうルールの存在する世界で二人は…?
切ない要素を含んだ話になります。
それを了承の上でお読みください。
―克哉は記憶が、曖昧だった
時間感覚は、当に失われていた。
基本的に頭の中は、常に霞が掛かったようになっていて
まともに思考が働かなかった。
身体は鉛のように常に重くて、指一本動かす事すら億劫で。
常に身体のどこかは痛みを訴え続けていた。
(どうして、オレはここにいるんだろう…?)
ここが、自分の部屋なのかどうかすら疑わしい。
恐らくそうだと思うのだが…今の克哉には確信が持てなかった。
白いシャツ一枚を羽織っただけの姿は秋になったばかりの今の
時期にはすでに肌寒く思える。
「寒い…」
そう呟きながら、無意識の内に自らの身体を抱きしめていく。
窓の外には、鮮やかな夜景が広がっている。
其れを眺めながら…もっと、近くで眺めようとガラス戸を引いて、
ベランダに足を踏み出していく。
コンクリートの上を素足で歩いて、吹き抜ける夜風を全身で
感じていきながら…克哉は小さく呟いていく。
此処だけが、今…彼が出る事が許されている唯一の、外界だった。
「…どうして、此処には出れるのに…玄関から、外にはオレは
行けないんだろう…?」
何度も、意識がはっきりしている間…ここ数日、外に出ようと
試みていた。
だが、克哉には外に出る事は許されなかった。
鍵を掛けられている訳ではない。
扉は確かに開ける事が出来る。
だが、外に出ようとすると…まるで、見えない壁に阻まれているかのように
克哉の身体だけは、弾かれてしまうのだ。
試しに何かを外に投げると、其れは扉を素通りしてマンションの
廊下に転がっていき…暫くすると自動的に戻って来る。
そんな不思議な体験を疑問に思いながら…克哉はせめて、
全身で風を感じ取っていった。
「気持ち良い…」
肌寒さを感じずにはいられなかったが、冷たい風を浴びる事は
一種の強烈な清涼感も感じられる。
ついさっきまで寝てて、寝汗をうっすらと掻いていたおかげで
一層心地良く感じられた。
その瞬間に、身体の奥に感じる違和感を覚えて…眠りに落ちる直前に
何が起こっていたのかをうっすらと思い出していき…克哉は小さく、
眉をしかめていった。
「Mr.R…」
すると、記憶の中に鮮やかで長い金髪をなびかせていた
眼鏡の男の姿が思い出されていく。
そう、その男はこちらを愉快そうに見ていた。
浅ましい姿を晒して、啼いていた自分を…まるで、娯楽が
何かを見るかのような眼差しで…。
其れを思い出した瞬間、何が起こっていたのかを思い出した。
「あっ…」
瞬間、身体がカっと熱くなる。
其れと同時に玄関の方から何か物音がした。
克哉はその音に、ビクっと身体を竦ませていった。
期待と恐怖めいた感情が、同時に克哉の中に生まれていく。
ドクンドクンと、心臓が荒く脈動を繰り返していき…呼吸も
浅くせわしいものへと変わっていった。
ドスンドスン…!
荒々しい足音が、こちらに迫ってくるのが判る。
怒りや憤りを含んだものである事が、見なくてもそれだけで
充分に伝わってくるようだった。
(怒っている…今日も、凄く怒っているよ…)
その事に竦んでいきながら、克哉は振り返る事もせずに
立ちつくす事しか出来なかった。
そして、強い力で肩を掴まれていくと鋭い痛みを覚えていった。
「いたっ…!」
そして、強引に腰を掴まれて相手の方に突き出させられる格好を
取らされていく。
「やっ…やだっ…やめろ、やめろっ…!」
「黙れ…お前は大人しく、啼いてさえいれば良いんだ…」
低く、押し殺した声が背後から聞こえていく。
顔を見なくても、その相手が誰か克哉には判っている。
何度か身を捩って抵抗したが、強引に腰を掴まれて引き寄せられていくと
熱い塊が、蕾に容赦なく宛がわれていった。
「やだ…やっ…! あああっ…!」
慣らされる事もなく、強引に熱いペニスが入り込んでくる。
その状態で乱暴に腰を使われたら、快楽よりも…痛みと苦痛の方が
先に来てしまう。
腰を突き出す格好になっているので、必死になってベランダの手すりに
両手で掴まって不安定な身体をどうにか支えていく。
必死になって手すりにしがみついていないと…その場に崩れ落ちて
しまいそうで、怖かった。
(怖い、何でこんな処で…オレを、抱くんだよ…! この間は
玄関で、今日は此処かよ…! オレは、お前の性欲処理の為に
存在しているんじゃ…ないんだぞ! くそっ…!)
心の中で、相手を詰りながら…それでも、強引な抽送により…
快楽を徐々に引きずり出されていく。
最初は辛いだけだった行為が、甘い快楽を帯びたものに変わって
いくのが…余計に腹立たしかった。
此処は外だという意識が、克哉から声を出すものかという意地の
心を呼び起こしていく。
「っ…くっ…ぅ…!」
唇を必死になって、噛んで嬌声を堪えていく。
手すりが揺すられている微かなギシギシという音と、お互いの
荒い息遣い。
それと…お互いが繋がっている証である淫靡な水音だけが
周囲に微かに響き渡っていった。
―そうして克哉は行為が終わるまで必死に声を我慢し続けていき、
相手の欲望が中で弾けるのと同時に、また意識を失っていったのだった―
一先ず、新規で一本立ち上げます。
その上で未完になっている話も合間に書き進める
スタイルで行きます。
今回の話は、克克になります。
変わらない筈なのに、何かが歪んでいる世界。
一人の筈の彼らが、当たり前のように二人で生きている世界。
片方は必ず、部屋の中にいなければならない。
一人しか、外に出る事は出来ない。
そういうルールの存在する世界で二人は…?
切ない要素を含んだ話になります。
それを了承の上でお読みください。
―克哉は記憶が、曖昧だった
時間感覚は、当に失われていた。
基本的に頭の中は、常に霞が掛かったようになっていて
まともに思考が働かなかった。
身体は鉛のように常に重くて、指一本動かす事すら億劫で。
常に身体のどこかは痛みを訴え続けていた。
(どうして、オレはここにいるんだろう…?)
ここが、自分の部屋なのかどうかすら疑わしい。
恐らくそうだと思うのだが…今の克哉には確信が持てなかった。
白いシャツ一枚を羽織っただけの姿は秋になったばかりの今の
時期にはすでに肌寒く思える。
「寒い…」
そう呟きながら、無意識の内に自らの身体を抱きしめていく。
窓の外には、鮮やかな夜景が広がっている。
其れを眺めながら…もっと、近くで眺めようとガラス戸を引いて、
ベランダに足を踏み出していく。
コンクリートの上を素足で歩いて、吹き抜ける夜風を全身で
感じていきながら…克哉は小さく呟いていく。
此処だけが、今…彼が出る事が許されている唯一の、外界だった。
「…どうして、此処には出れるのに…玄関から、外にはオレは
行けないんだろう…?」
何度も、意識がはっきりしている間…ここ数日、外に出ようと
試みていた。
だが、克哉には外に出る事は許されなかった。
鍵を掛けられている訳ではない。
扉は確かに開ける事が出来る。
だが、外に出ようとすると…まるで、見えない壁に阻まれているかのように
克哉の身体だけは、弾かれてしまうのだ。
試しに何かを外に投げると、其れは扉を素通りしてマンションの
廊下に転がっていき…暫くすると自動的に戻って来る。
そんな不思議な体験を疑問に思いながら…克哉はせめて、
全身で風を感じ取っていった。
「気持ち良い…」
肌寒さを感じずにはいられなかったが、冷たい風を浴びる事は
一種の強烈な清涼感も感じられる。
ついさっきまで寝てて、寝汗をうっすらと掻いていたおかげで
一層心地良く感じられた。
その瞬間に、身体の奥に感じる違和感を覚えて…眠りに落ちる直前に
何が起こっていたのかをうっすらと思い出していき…克哉は小さく、
眉をしかめていった。
「Mr.R…」
すると、記憶の中に鮮やかで長い金髪をなびかせていた
眼鏡の男の姿が思い出されていく。
そう、その男はこちらを愉快そうに見ていた。
浅ましい姿を晒して、啼いていた自分を…まるで、娯楽が
何かを見るかのような眼差しで…。
其れを思い出した瞬間、何が起こっていたのかを思い出した。
「あっ…」
瞬間、身体がカっと熱くなる。
其れと同時に玄関の方から何か物音がした。
克哉はその音に、ビクっと身体を竦ませていった。
期待と恐怖めいた感情が、同時に克哉の中に生まれていく。
ドクンドクンと、心臓が荒く脈動を繰り返していき…呼吸も
浅くせわしいものへと変わっていった。
ドスンドスン…!
荒々しい足音が、こちらに迫ってくるのが判る。
怒りや憤りを含んだものである事が、見なくてもそれだけで
充分に伝わってくるようだった。
(怒っている…今日も、凄く怒っているよ…)
その事に竦んでいきながら、克哉は振り返る事もせずに
立ちつくす事しか出来なかった。
そして、強い力で肩を掴まれていくと鋭い痛みを覚えていった。
「いたっ…!」
そして、強引に腰を掴まれて相手の方に突き出させられる格好を
取らされていく。
「やっ…やだっ…やめろ、やめろっ…!」
「黙れ…お前は大人しく、啼いてさえいれば良いんだ…」
低く、押し殺した声が背後から聞こえていく。
顔を見なくても、その相手が誰か克哉には判っている。
何度か身を捩って抵抗したが、強引に腰を掴まれて引き寄せられていくと
熱い塊が、蕾に容赦なく宛がわれていった。
「やだ…やっ…! あああっ…!」
慣らされる事もなく、強引に熱いペニスが入り込んでくる。
その状態で乱暴に腰を使われたら、快楽よりも…痛みと苦痛の方が
先に来てしまう。
腰を突き出す格好になっているので、必死になってベランダの手すりに
両手で掴まって不安定な身体をどうにか支えていく。
必死になって手すりにしがみついていないと…その場に崩れ落ちて
しまいそうで、怖かった。
(怖い、何でこんな処で…オレを、抱くんだよ…! この間は
玄関で、今日は此処かよ…! オレは、お前の性欲処理の為に
存在しているんじゃ…ないんだぞ! くそっ…!)
心の中で、相手を詰りながら…それでも、強引な抽送により…
快楽を徐々に引きずり出されていく。
最初は辛いだけだった行為が、甘い快楽を帯びたものに変わって
いくのが…余計に腹立たしかった。
此処は外だという意識が、克哉から声を出すものかという意地の
心を呼び起こしていく。
「っ…くっ…ぅ…!」
唇を必死になって、噛んで嬌声を堪えていく。
手すりが揺すられている微かなギシギシという音と、お互いの
荒い息遣い。
それと…お互いが繋がっている証である淫靡な水音だけが
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相手の欲望が中で弾けるのと同時に、また意識を失っていったのだった―
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HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
鬼畜眼鏡にハマり込みました。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/
リンクは同ジャンルの方はフリーです。気軽に切り貼りどうぞ。
…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
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