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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 ※この話はラブプラスを遊んでいて、眼鏡キャラとかでこういうの
やったら面白そうだな…という妄想から生まれています。
 基本、完全にギャグでアホな話なので流せる方だけ宜しくお願いします。
(一話掲載時とはタイトル変更しました)
 
 ラブ眼鏡+   

 
 克哉は渡されたゲーム機の画面を信じられないという様子で
眺めていった。
 何と言うかこんな形式のゲームが流行した…とはどこかで小耳に
挟んだ事はあるが、ポリゴンではなくテレビのように鮮明な画像を
通して、もう一人の自分がしっかりと映し出されている。

「あ、あの…これは一体何なんですか…?」

「ええ、貴方とあの方がいつでも身近にいられるように私がちょっと
戯れで作ったものです。その機械を通して、貴方の無意識下にいる
もう一人の貴方といつでもアクセス出来るようにした物ですよ…。
これで気軽に話したり、コミュニケーションを取ったり出来るようになりますよ…」

「あの~本当に、そんな事が出来るんですか…?」

「ええ、私には朝飯前ですよ(ニッコリ)」

「そ、そうなんですか…(相変わらず謎の多い人だ…)」

 まるで当たり前の事のようにあっさりと言い切られてしまったので、克哉と
してもそれ以上何もいう事は出来なかった。
 見た目も巷で流行っているゲーム機と似た感じで作られているので
感心しながら克哉は外観を眺めていった。

『…おい、いつまでもその男とばかり話していないで少しは俺の方を
見たらどうなんだ…?』

「うわ! またしゃべった! 一体これ、どういう仕組みなんだ…?」

『そんな瑣末な事はどうでも良いだろう。これで今まで殆ど会話したり、
この男の気まぐれがなかったら接点を持つ事が出来なかった俺達が
気軽に話したり、色々と愉しい事をするチャンスが増えた訳だしな…。
もう少しぐらい喜んだらどうなんだ…?』

「あ、ゴメン…その、お前とこうして話せて嬉しくない訳じゃないんだけど…
ちょっと、びっくりして展開についていけなかったから…」

 そう、今まで何カ月に一回ぐらいの頻度でしかもう一人の自分に
会えなかった。
 ついでに言うとザクロを食べた時ぐらいしか会えず、その逢瀬の後は
大抵頭の中がぼやけて記憶が曖昧になる事が殆どだったので
こんな形でやりとり出来るようになったのがとても信じられないのだ。

(しかし確かこういう仕組みのゲームってどっかで見たような…。しかもこの
ゲーム機械だって、一番古い型のDSそっくりだし…。折りたたみ式だし、
もしかしたら下の画面をタッチすると反応するのかな…?)

 最初はびっくりしたけれど、徐々にこの状況に順応していくと…ふいに
そんな疑問が湧き上がってくる。
 眼鏡は今、顔から首の部分が上の画面に。
 首から胸元に掛けてが下の画面に表示されている形になっている。
 恐る恐る、下画面のタッチパネルと思われる部分にそっと手を伸ばし
指先をスライドさせていくと、ビクン…と眼鏡が震えていった。

『っ! 貴様…俺に断りもなく勝手に触れるな!』

「うわっ! ゴメン」

「おやおや克哉さん、それは少し先走り過ぎですよ。まだ説明は全て
終わっていませんのに…。まあ、簡単に説明すればそれは上下の画面とも
触れれば反応が出る仕様になっております。
 今は私が目の前にいるので控えて頂きたいのですが…その画面に表示
されているもう一人の貴方に触れたり、言葉のやりとりを交わして…
気分を最高にまで高めて下されば…その夜、もう一人の貴方様が一晩
ずっといてくれる事でしょう…」

「はぁっ…?」

 それではまるっきりゲームの攻略みたいな感じではないか。
 思いっきりそう考えた瞬間、まるでこちらの心を読んだかのように
答えが返ってくる。

「ええ、そうですよ…これはいわば、もう一人の貴方様をご自分の手で
口説き落とす為のゲームです。期限は三カ月だけ差し上げましょう。
その間に相手を口説き落とす事が出来てずっと一緒にいたいと
思わせるようになったら貴方の勝ち。ですが…それに至らなかった場合は…」

「ど、どうなるんですか…?」

「さあ、どういたしましょうかね…。こんな千載一遇のチャンスを与えても
ダメだった場合はそれ以上の救済処置を与えて差し上げるのは
どうかなって思いますし…」

(そ、それって…成功しなかった場合はもしかして二度と、
もう一人の自分と会えない、とか…?)

 ヒヤリ、としたものが背中を伝っていくのを感じていく。
 
『グダグダと説明は良い。お前はともかく…俺をその気にさせる事を
考えろ。まあ…一応、この画面上では俺は全部は脱げない仕様に
なっているから安心しろ。その状態でお前が俺に上手く接触出来れば
実際に抱きあったり、触れ合ったりする機会もその日一晩だけだが
可能になる。お前が俺に逢いたいならせいぜい頑張るんだな…おっと』

「え、どうしたの…<俺>!」

『そろそろこの機械の充電が切れそうな感じだ。さっさとそいつから
コードを受け取って充電してくれ』

「えええええっ! ちょっと待ってて!」

「はい、克哉さん…こちらを受け取り下さい。では、説明も大体
あちらの方から受けたみたいですから、これで退散しますね」

「えっ、あ…ちょっと待って! っていうか何ですかこれは!
何だか変なものがついていますよ! って…もういないし!」

 電源コード自体の形状は普通だったけど、そのコードの先端部分付近に
どうもエネ○グラに良く似たアクセサリーのようなものが付けられていて
克哉はついツッコミの声を漏らしていった。
 あ、あまりに悪趣味過ぎる! と思ったが充電を切らしたらどうなるか
判らなかったので…とりあえずコードを機械と電気プラグに差していくと…。

『ああ、生き返るな…悪くない感覚だ…』

「…うん、それなら良かったね…」

 と当たり触りのない事を言いながら、ポツリと呟いていった。
 しかしドっと疲れが襲ってきたのも事実だった。

(うう、一体これからどうしていけば良いんだ…!)

 心の中で嘆いていきながら、こうして克哉の眼鏡を攻略する為の
受難の日々がいきなり始まっていったのだった―
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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