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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 2009年度 御堂誕生日祝い小説
(Mr.Rから渡された謎の鍵を使う空間に眼鏡と御堂の二人が
迷い込む話です。ちょっとファンタジーっぽい描写が出て来ます)

  魔法の鍵  
        


 ウォーターベッドの上に愛しい人間の体を組み敷いていきながら、
克哉はゆっくりと御堂のスーツを寛げ始めていった。
 均整の取れたしなやかな肌がゆっくりと露になっていくのを愉快そうに
眺めていきながら…首の付け根にそっと己の所有の証を刻んでいく。
 
「こら、克哉…あまり痕はつけないで、くれと…あれだけ…」
 
「…すまないな。今はあんたの身体に俺の痕跡を刻みたいんだ…」
 
「…なら、あまり目立たない場所にしてくれ。仕事に差し障りが出したくない…」
 
「ああ、それくらいは心得ているさ…」
 
 御堂は仕事上、外部の会社に赴く機会が非常に多い為…見える位置に
キスマークを刻むのをひどく気にする。
 確かにそれは社会人としては正しいことだが、こうして二人きりで過ごしている
時は恋人として少し拗ねたくなってしまう。
 
(まあ…そういう処にひどく拘る部分があんたらしいと言えるんだがな…)
 
 そうして苦笑していきながら、鎖骨から胸元に掛けて唇を滑らせて軽く
啄ばんでいってやる。
 
「克哉、君も…脱いでくれ。私だけ裸にさせられるのは…嫌だ…」
 
「なら、あんたも手伝ってくれよ。俺は気を抜いたらあんたを悦くしてやる事
だけに専念しそうだからな…?」
 
「っ…! また、君はいつもそういう言い回ししか…しないんだな…まったく…」
 
 酷く低い声音で耳元で意地の悪いことを囁かれると御堂はボソっと呟いていく。
 だが、すぐに気を取り直して御堂の方から克哉の衣類を脱がしに掛かった。
 数分後にはお互いに生まれたままの姿となり、ウォーターベッドの上で
互いに向き合っていく。
 薄暗く、淡い光しか存在しない深海を思わせる部屋で…水特有の弾力を
持つベッドの上でこうして抱き合っていると確かにいつもと少し気分が違って感じられた。
 
「…何かやっぱり、いつもみたいに君の部屋で抱き合っている時とは
違って感じられるな…」
 
「あぁ、そうだな。確かにいつも同じ場所でばかりヤっているとマンネリに
なってしまうからな。たまには違った場所でするのも刺激的で良いかも知れないな…」
 
「こら! どうして君はそういう言い回ししか出来ないんだ…。もう少し、
他に言いようというものが、ムグ…!」
 
 このままではセックスではなく、軽い口論が始まってしまいそうな気配
だったので一先ず相手の唇を深く塞ぐことで克哉は本来の流れに
戻そうと試みていった。
 それは上手くいったらしく、熱い舌先を相手の口腔に滑り込ませていくと…
最初は軽く身じろぎして抵抗を試みていた御堂も、すぐに甘く絡ませ返してきた。
 ピチャクチャ…という水音が脳裏に響き渡って、互いの背筋に甘い痺れが
走り抜けていく。
 相手の胸元から腹部に掛けて手を這わせていきながら深い口付けを
繰り返しているうちに御堂の身体からは力が程好く抜けていって、
合間に甘い吐息を零し始めていく。
 
「はっ…あ…」
 
「…あんたに触れるのも、久しぶりだな…」
 
「…そう、だな…。最近は特に決算期間近だから普段以上に忙しくて…仕事
上がりに君の自宅に上がり込んでもすぐお互いに寝てしまって、セックスまで
する余裕がなかったからな…」
 
「ああ、そうだな…最近は色っぽい事から少し遠ざかっていたからな…。
だから今夜、あんたにこうして触れられるのが、嬉しい…」
 
「えっ…」
 
 克哉の言葉に少し瞠目して驚いた様子を見せたが、克哉はすぐに相手の胸の
突起を両手で攻め始めたのでそれ以上はまともに会話が出来なくなってしまった。
 最近御堂はようやく、仕事場の真上にある克哉の自宅に泊まることに抵抗は
なくなってきたようだが、こうして忙しい時期を迎えてしまうと…別に借りている
マンションの部屋に戻る時間すら惜しいという感じの方が強かった。
 御堂が泊まって、せめて寄り添って眠れるだけでも克哉としては充分なのだが…
散々そのまま一緒に暮らそうと誘いを掛けても御堂は決して首を縦に振らなかった。
 克哉の家に頻繁に泊まっているだけで疑われそうなのに、一緒に暮らして
いるとなったら流石に誤魔化しが効かなくなるから、というのが御堂の弁だ。
 克哉は一応それに納得しているが、対面よりも何よりも御堂と一緒に過ごす
時間をもう少し増やしたいという想いがある為、少しだけ不満だった。
 
「はっ…あっ…克哉…」
 
「ククッ、相変わらず敏感な身体だな…」
 
「…本当に、君という男は…あっ…もう少し、優しい事ぐらい…んんっ…
言え、ないのか…!」
 
「…俺がこういう男である事はお前は最初から承知の上だろう…? こういう
所を込みで、愛してくれているんじゃないのか…?」
 
「っ…! ったく、本当にろくでもない…男だ、なっ! はあ…!」
 
 愉快そうに微笑みながら御堂の両方の敏感な突起を刺激していってやる。
 すでに何度も身体を重ねているせいか、再会したばかりのような強ばりは
御堂からは感じられない。
 それでも自分が受けに回っているというその羞恥からか、御堂は何かを
堪えているように眉根をしかめ続けている。
 
「…そんなのは判りきったことだろう…? それよりもあんたの此処はもうすでに
こんなになって…俺の手を汚しているじゃないか…?」
 
「言う、な…はっ…!」
 
 御堂の足を大きく開かせていくと、克哉は相手のペニスをしっかりと
握り込んで執拗に扱き始めていく。
 キスや愛撫ですっかりと硬くなってしまっていた其処は顕著に反応を示していき、
あっという間に先走りで手を濡らしていった。
 
「ふっ…あっ…其処ばかり、弄るな…」
 
「ほう…? 早く恥ずかしい穴にも触れて欲しくて堪らないのか…?」
 
「っ! 君という男は…! どうしてそんな露骨な言い方しか出来ないんだ!
 はあ…うっ…」
 
 顔を真っ赤にして反論しつつも、あっという間に御堂は限界寸前にまで
追い詰められていく。
 最近、色事関係に関してはご無沙汰になっていたのも大きく関係しているだろうが…
認めるのは悔しいが、克哉の手管が優れているのも大きな理由だった。
 
(…まったくどうしてこの男は、こういう事に関してはこんなにも巧みなんだ…)
 
 心の中で毒づきながらも、耳まで真っ赤に染めて快楽に翻弄されるしかなかった。
 御堂の息遣いはドンドンと荒くなり、忙しいものへと変わっていく。
 それに呼応して…克哉の手の中に収められているペニスもまた、荒々しく
脈動を繰り返して小刻みに痙攣を続けていた。
 頭が真っ白になる感覚がして、意識が浮遊するような気がした。
 
「はっ…あっ…あああっ!」
 
 そして一際高い声で啼いていきながら、絶頂に達していく。
 克哉の青い双眸がその様子を真っ直ぐに見つめていき…それだけで羞恥で
神経が焼ききれてしまいそうだった。
 
(そんな、目で…見るなぁ…!)
 
 愛しい男の手で達する歓喜と、どうしようもない恥ずかしさを同時に覚えて
いきながら御堂は相手の掌の中に白濁を放っていった。
 
「はっ…くっ…。やっぱり…久しぶりだと、疲れるな…」
 
「おいおい…まだ、前戯が終わったばかりだろう…? こんなに早くヘタばって
しまうような年でもないだろう…?」
 
「うるさい。一応私はこれでも君よりも七歳年上なんだ。少しぐらい気遣ったら
どうなんだ…?」
 
「その件に関しては気にしない事にしますよ。気にしてしまったらあんたにこうやって
触れられなくなりそうだからな…」
 
「あっ…」
 
 そうして克哉の濡れた指先が奥まった蕾に宛がわれていく。
 たった今、御堂が放ったばかりの精が塗りつけられて…指を沈められて
じっくりと解されていった。
 何度も身体を重ねて来ているがやはり未だにこの瞬間に慣れない。
 自分が抱かれる側に、しかもそれを享受する側になるなど想像もしたことも
なかったし…今だって、多少の戸惑いは存在しているのだ。
 だが、真摯な目をしてこちらを求めている克哉の顔を見ていると…次第に、
そんなささやかな矜持はどうでも良くなってくる。
 
「…やはり久しぶりだから、硬いな…」
 
「そう、だな…。だが、今日はキチンと最後まで抱かれたい。夢の中でも、
何でもな…」
 
「ああ、俺も同じ気持ちだ…だから、ちょっと我慢していてくれ…」
 
「う、む…判った…」
 
 そうして的確に指を蠢かして、御堂の蕾を慣らしていく。
 男女のセックスと違い、男同士のセックスは潤滑剤やしっかりと解さなければ
受け入れる側に甚大な負担が掛かってしまう。
 かつてはそんな事を無視して、一方的に御堂を抱いていた時期もあった。
 だが、この人を大事にしたい今となってはそんな振る舞いは二度としたく
なかったから…克哉は丹念に時間を掛けて、自らを受け入れる準備を施していった。
 そして前立腺を何度も擦り上げて、容赦ない快楽を引きずり出していく。
 その段階にまで達すれば今度は御堂の方が懇願する側になった。
 
「克、哉…。もう、良い…大丈夫、だから…君を…」
 
「ああ、そろそろ大丈夫そうだな…抱くぞ。孝典…」
 
「ん…来い…」
 
 そうして正面から向かい合いながら…相手の身体の上に圧し掛かって、
正常位の体制で抱き合っていく。
 深く唇を重ねあい、お互いに強く抱き合いながら…克哉は御堂の中へと
ゆっくりと押し入っていったのだった―
 

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香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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