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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 ※これは3月10日の御堂さんの日の参加作品です。
 御堂×克哉で甘いバカップルものなので、ご了承の上で
お読みください。終わり次第、他の連載物に手をつけます…(汗)
 時期ものなので、一応これを今は優先させて貰います~。

  朝食を食べ終わると、克哉は片付けと洗濯物を干しに…
御堂はリビングで、ゆったりと本日の新聞に目を通しながら
過ごしていた。
  リビングから繋がる、ベランダの向こうには快晴の空が広がっている。
  まだ3月の初旬のせいか…気温は若干低めだが、ポカポカと
暖かい日光が注いでいるおかげであまり寒くは感じられない。
 そんな中で、恋人がかいがいしく交換したばかりのシーツ等を
干している姿を何気なく眺めていく。

(…たまにはこういう一時も良いものだな…)

 パラリ、とまた新聞のページを捲っていきながら必要な情報を拾っていく。
 自分の為に甲斐甲斐しく動いてくれる克哉を眺めながら、こういう穏やかな
時間を紡ぐのは悪くなかった。
 付き合い始めの頃は、一緒にいる時間は殆ど抱き合って過ごしていたが…
時を重ねるごとに、それ以外の時間も混ざり始めていく。
 克哉は鼻歌を歌いながら、ベランダで洗濯物を干している。
 それは所帯じみた光景であったが、幸福な日常の一幕とも取れる場面だ。
 パラ、パラ…と新聞を捲っている合間、御堂はとても幸せそうな
表情で恋人のそんな光景を見守っていく。
 ふと、こちらの視線に気づいたのだろうか。
 克哉が御堂の方を振り返っていくと、瞬く間に恥ずかしそうに頬を染めていく。
 それから、少ししてモジモジしたような動作になっていくが…それでも
洗濯物を干す作業を続けていった。

(恐らく私に見られていると気づいて、照れているんだな…まったく、克哉は
そういう所が可愛くて仕方ないな…)

 ククっと喉の奥で笑いながら、今度は新聞ではなく…ただ克哉だけを真っ直ぐに
見つめていった。
 視線を向けられていることに気づいているのだろう。時折、チラチラとこちらの
様子を伺っていたが…それを何度も振り払いながら、指先を震わせて大きな
シーツのシワを伸ばして、丁寧に干し続けた。
 彼が泊まった場合、キングサイズのベッド用のシーツの交換は必須だ。
 一応、最初の頃は週末明けに纏めてマンションの洗濯サービスを利用していたが…
それを不経済ですから、と言って彼が干すようになったのはつい最近の事だ。
 高校生のカップルのように、無我夢中にセックスを一日中し続けるのも良いが、
こういう平穏な日常の一時を共に過ごすようになるのも悪くなかった。
 どうにか彼が全ての洗濯物を干し終えて、リビングに足を踏み入れていくと
その表情はどこか拗ねたものになっていた。

「…ずっと、オレのことなんて見ていなくたって良いじゃないですか…。そんなに
面白いんですか…?」

「あぁ、面白い。私の視線を感じて、照れている君の姿は可愛かったぞ」

「…もう、今日…御堂さんは何回、オレのことを可愛いって言っているんですか!
そんな風に言われるの、本当に恥ずかしいですから止めてくれませんか…?」

「…それは無理だな。私は率直な感想を述べているだけだからな…克哉…」

「うわっ!?」

 ゆっくりと克哉がこちらの方に歩み寄ってきている最中、身体を起こせば
彼の方に手が届く圏内まで来た途端に、御堂は…彼の腕を強引に掴んで
自分の腰掛けているソファの上へと引き寄せていった。
 ドスン、と大きく音を立てて彼の身体が革のソファの上に沈んでいく。

「せっかくの休日だ。一仕事終わったのなら…私の傍で過ごすと良い…」

「あ、は…はい…んっ…」

 御堂が間髪を入れずに、克哉の目元に小さくキスを落としていくと…狼狽したように
瞳を何度も瞬かせながら、頷いて見せた。
 それから相手の頬から、耳の後ろの周辺に指先を這わせてツウっとなぞりあげて
いくと…目をキュっと伏せて、何かを堪えているような表情になっていく。
 その一挙一足がともかく愛らしく感じられて仕方ない。

(本当に…初心な反応ばかりするな…。見ているとどんどん、からかいたくなって
仕方なくなってくる…)

 本人に自覚はないだろうが、彼の反応の一つ一つが御堂の嗜虐心を時に刺激して
ひどく意地悪したい心境に陥ってしまう。
 同時に慈しんで、どこまでも可愛がりたい。
 少々矛盾した二つの思いがない交ぜになっていくのを感じながら…御堂はそっと
克哉の肩を抱いて、そっとソファの上で寄り添っていった。
 この体制だと、相手の顔は…近づけていかないとあまり見えない。
 けれど身体が硬くなっているのと…相手と触れ合っている箇所から、相手の脈動が
荒くなっているのに気づいて…ついほくそ笑みたくなった。

「…緊張しているのか?」

「えっ…その、そんな…事は…」

 克哉は慌てて、その言葉に否定していくが…トクトクトクと忙しくなって
いる鼓動が、彼の心情を如実にこちらに伝えてくれている。

「嘘だな。君の心臓は…こんなに荒く乱れているのに…」

「あっ…それ、は…んぁ…!」

 御堂がスルリと手を滑らせて、シャツの上から相手の胸の周辺をそっと
なぞり上げていく。
 たったそれだけの刺激でも、過敏に克哉は反応して身体を揺らしていたので…
つい悪戯心が湧いて、胸の突起を軽く摘みあげていく。

「…何だ、もう感じているのか…? ここをもっと弄ったら、君はもっと…
私の腕の中で甘く啼くんじゃないのか…?」

「やっ…まだ、昼間です、よ…御堂、さん…っ!」

「関係はないな。朝でも夜でも、こうして…休日に、二人で寄り添っているのなら
欲しいと思った時に求め合えば良いだけだ…。自分の欲望に正直になれ、と何度も
君に言っている事だろう…?」

 そう言いながら、御堂は背後から克哉を抱きとめているような体制になり…
執拗に胸の突起を、両手で弄り続けていく。
 首筋に、御堂の唇と舌先を感じる。
 時折強く吸い上げられて、鋭い痛みが走った箇所を…甘く舌先で舐め上げられながら
胸を弄られている内に、克哉の思考はまたボウっと霞がかっていく。

「んっ…正直に、なっていますけど…あっ…けど、まだ…こんなに明るい、のに…」

 窓から、明るい陽光が差し込んでいる事実に…余計に克哉は羞恥を
覚えていった。
 さっき御堂が言った通り、昼間に求め合った事など今までに何度もあった事だ。
 けれど…同じ昼間でも、ベッドの上でのセックスと…それ以外の場所でするのとでは
心情的に大きな違いが出てしまう。

「…もしかして君は、太陽の下で抱かれるのは抵抗があるのか…?」

「は、い…同じ明かりでも、電灯と…日の光では、大きな違いがあると思います…。
それに、ベランダの戸も…」

 そうして、克哉はチラリとさっき自分が出てきたベランダのガラス戸の方へと
視線を向けていく。
 その扉は、御堂の視線を意識してしまっていたおかげで…少し注意力が散漫に
なってしまって、少し隙間が開いてしまっていた。

「あぁ、君の声は案外大きいからな…。一応、この部屋は防音設備がしっかり
しているが…少し隙間が開いていたら、どうなるか判らないな…」

「はい、その通りです…だから、その…せめてカーテンを引かせて…ガラス戸を
閉めさせて下さい…! それからなら、良いですから…!」

 克哉はジタバタと御堂の腕の中でもがいていきながら、必死に訴えていく。
 …しかし、耳まで赤くしてそう訴えている克哉は本気で可愛くて。
 相手の願いを聞き遂げてやりたい気持ちと共に、この状況を利用して
追い詰めて苛めてやりたい衝動も湧き上がっていく。
 しかし少し考えた後、御堂が出した結論は…。

「…却下だな。その方が色々と安全かも知れないが…そんな事を
している間に、こちらの興は削がれてしまいそうだ。…だから克哉、
出来るだけ声を押さえて良い子にしているんだぞ…?」

「えぇっ…?」

 御堂の思ってもいなかった返答に驚愕の声を漏らした瞬間、克哉は
目を大きく剥いていった。
 グリ、と臀部の周辺に熱い塊が押し当てられているのを感じて…体温が
一気に上昇していくのを感じていった。

「こ、これ…もう、御堂さん…こんなに…!」

「あぁ、そうだ。また君が欲しくなって反応している。…判るだろう…?」

「あっ、はっ…ん。判り、ます…」

 克哉は恥ずかしそうに俯きながら、頷いて見せた。
 それと同時に、ジタバタと暴れていたのが収まり…克哉が大人しく
御堂の腕の中に納まり始めていく。
 その事実に、男は満足そうに微笑みながら…。
 
「良い子だ…」

 そう呟きながら、ゆっくりと克哉のシャツのボタンを外し始めていった―

 

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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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