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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 この話は鬼畜眼鏡とセーラームーンをミックスさせたパロディものです。
 登場人物が女装するわ、必殺技をかまして怪しい奴らと戦い捲くります。
 無駄にお色気要素満載です。1話&2話目まではギャグ要素に溢れています。
 そういうのに不快になられる方はどうぞ回れ右をお願いしますです(ふかぶか~)

 その場にいた3人が、一時の勝利の余韻に浸っていると…下の階からやっと
本多と片桐の姿が見えていた。
 片桐がほんのりと照れくさそうに…変身した後のコスチュームのまま、眼鏡に
笑いかけて報告を口にしていった。

「セレニティ様。とりあえず…命じられていた通り、下の階の…ビルの柱の
舗装と修理、完了しましたよ。これで…この本社ビルが倒壊する事はなくなったと
思います」

『ご苦労だった…お前達も、初めて変身した割には案外良く頑張ってくれたな。
そこにいる一回目は役立たずだった奴とは大違いだな…』

(…それってオレの事、だよな…)

 眼鏡の言い分に、思いっきり克哉は心の中で泣いていた。

「おう! とりあえず…俺の方もどうにか片桐さんが修理を完了させるまで
言っていた通り、ビルを持ち上げて支え続けていたぞ。いや~この格好…最初
させられた時はふざけて過ぎているぞ! って思ったけど…とんでもない
力を出せるもんなんだな。まさかビルを支えるなんて芸当が出来るまでとは
思ってもみなかったぞ」

『『『えぇぇぇぇッ!』』』

 流石に本多の話には、克哉、太一、御堂の三人もびっくりしたようだった。
 皆、似たような叫び声を上げて反応していた。

『…まあ、今も昔も…お前は力だけが誇れる奴だったからな。その点に
関してもご苦労様だった。お前達のおかげで…敵は退けられたぞ…。
そこら辺に関しては胸を張って誇っても構わないがな…』

 相変わらずやる気はないのに、態度だけは物凄く偉そうだった。
 それでも勝利した、という結果の為か…その場にいた全員の顔に
安堵の表情が浮かんでいた。
 最初、眼鏡に強制的に変身させられた時には一体どうなってしまうのだろうと
思ったが、実際に黒い妙な影とかとワラワラ戦わせられて…全員がどうやら
戦う為にはこの妙な格好をしなきゃどうしようもないらしい、という現実を
受け入れ始めているようだった。
 相変わらず、太一を除いた全員が…どこか恥ずかしそうな顔をしていたが…
最初に変身した直後よりも少しは落ち着き始めていた。

「セレニティ様~」

 一時の安息が訪れたその時、可愛らしい声を挙げて白い猫が…眼鏡の元へと
トコトコトコ…と歩いてくる。
 それに付き従うように…Mr.Rも共にやってきて…自分達の主の前に
跪いて、報告を始めていった。

「セレニティ・眼鏡様。ご申しつけの通り…このビルの中にいた人達全員への
暗示、及び記憶操作作業…完了致しました。これでこの件の事が、必要以上に
騒がれたり問題になる事もないでしょう…」

「僕も言われた通り、この近隣にシールド貼って…外部の人が迷い込んだり
このビルを覗いたり出来ないようにしておきました。これで…この人達も
安心だよね?」

 白い猫が長い尻尾をフリフリさせながら、クルリと回って…5人の女装する
羽目になったいい年した男性を愛らしく見遣っていった。

「ね、猫がしゃべっている!」

「しゃべっていますねぇ…どうしてでしょうか…」

「嘘だろ…何で猫がしゃべっているんだよ…一体どんな仕掛けなんだ…?」

「うっわ…相変わらずアキちゃん、可愛いなぁ。抱っこしたい…」

「…情報操作とか、そういう事…出来たんだ…」

 御堂が驚き、片桐は純粋にのんびりと不思議がり、本多は現実かどうか疑い
太一は白い猫の愛らしさに瞳を細めて、克哉は冷静な一言を呟いていた。

『あぁ…一応、アキには…俺の力が及ぶ効果範囲を広めたり、戦っている現場に
外部の人間が不用意に迷い込んだりしない為のシールドを貼ったり…霧を使って
大気中の水分を上手く屈折させて…幻を見せる能力ぐらいは備わっている。
 これは元々…王家に代々仕える守護猫だからな。それくらいのことは朝飯前だ』

「…もう何が何だか、訳が判らないがな…。しかし今、この怪しそうな男が
情報操作と暗示を完了させた…と言っていたが現実にそんな真似が可能なもの
なのか…?」

 Mr.Rを指差しながら、御堂がその場にいた全員の疑問を代わりに口にしていく。

『…あぁ、それくらい簡単だ。一応…今、月に残っているホストコンピューター
でも…この狭い島国の中くらいだったら充分に情報を把握して…操作する事は
容易いしな。他人に暗示掛ける事はこいつにとっては十八番だからな。
だから安心しろ…一応、妙な格好をして外で戦う羽目になっても…その格好が
一般人の目に必要以上に触れたり、メディアに流されるような事はないように
しておいてやる。それくらいは保証しておいてやろう…』

 眼鏡のその言葉を聞いた時、その場にいた5人は心から安堵していた。
 限りなく胡散臭い話ではあるが、このスカートヒラヒラな格好が…メディアに
よってお茶の間に全国展開などされたら、全員の社会生活など抹殺される事
請け合いだったからだ。

『…お前達、ご苦労だった。お前たちが俺の指示を守って…それぞれの
役割を全うしてくれたおかげで予想外にスムーズに事が片付いてくれた。
それで…一応、いつまでも本名で呼び合うのもどうかと思うので…
戦いの最中のお前達の別の名、コードネームをつけておいてやろう…』

「…あの、コードネームって…何で…?」

 克哉が不思議そうに問いかけていくと、眼鏡は思いっきり呆れた表情を
見せていく。

『…あのなぁ、一応情報操作や暗示を掛けたからと言っても…お互いの
名前の呼びかけとか、ささいな事は…一般人の記憶に残る可能性がある。
だから正体を外部の人間に知られたくなかったら…変身中はそっちの名前で
呼び合った方が良いだろう…という俺の判断なんだが…いらないのか?』

「あっ…そういえば、そう…だよね…そこら辺、まったく失念してた…」

 そう、変身してからも…思いっきりお互いの名前で呼び合っていた。
 あれだけ大声で名前を連呼していたら…確かに誰かに名前を知られたり、
覚えられてしまってもおかしくはなかった。
 眼鏡に呆れられて…やっとそこら辺の事を自覚した。

「…で、お前は私達にどんなコードネームとやらをつけるつもりなんだ…?」

 険を含みながら御堂が問いかけていくと…不敵な笑みを浮かべながら、
眼鏡は答えていく。

『そうだな…こいつは最初から自分の事を『セーラーロイド』とか名乗っている
からな。それを踏んで…御堂、お前はさしずめ『セーラーワイン』だな。
片桐は…『セーラーインコ』本多は『セーラーカレー』…と言った感じだな。
一応、お前達が好きなものや愛してやまない物から取ってやったんだが…
それぞれの個性が出て悪くないだろ…』

「あの…オレのは?」

 自分だけつけられなかった事に…克哉は問いかけていくが、眼鏡は少し
考え込んで…はあ、と溜息を突いていく。

『…お前は『セーラーノーマル』とでも名乗っておけ。あまりに平凡過ぎて
お前だけどうつければ良いか思いつかなかったからな…』

「そ、そんな…」

 眼鏡のあまりの適当な名づけっぷりに克哉は少しだけ傷ついていく。

「さ、佐伯…いや、ノーマル君。大丈夫ですよ…それだって呼んでいれば
その内…愛着が湧いてくるでしょうから…」

 この異常な状況でも、片桐の柔らかい笑いは健在である事がほんの少しだけ
嬉しかった。
 けれど何の特徴もない、という理由で自分だけいい加減な名前をつけられた
ような気がしてならなかった。
 …まあ他の人間も納得しているかどうかは微妙だったが…本名を公に知られる
よりはマシ、みたいな感じで一応受け入れたようだった。

『さて…お前達。この度の戦いは本当にご苦労だった。今回は誰も大きな
負傷なく戦いを終えられた事は僥倖だった。
 四天王と言われる敵の配下も残り3体、それと黒幕となる…『ダーク・
エンディミオン』との戦いは残っているが…今日の処はこれで解散して
戦いの疲れを各自、取って貰いたい…」

「あの…『ダーク・エンディミオン』って…?」

「…人間の中の悪意と悲しみ、嘆き、憎悪から生まれたものだ。まだ…新たに
目覚めたばかりでモヤ状態になっているが…奴らが人の生命力…エナジーを採取
するのもその為だ。奴はまだ完全に復活しておらず、形を保つ事も出来ない。
…人の中の『憎悪』が形になったもの…と解釈しておけ。奴の仮の名が今は…
『ダーク・エンディミオン』…そういう訳だ」

「そう、なんだ…」

(これは偶然…なのか…?)

 眼鏡の返答を聞きながら、克哉は釈然としない気持ちになった。
 昔から…幼い頃から繰り返し見る夢。
 その夢の中でいつも自分は最後に、目の前で倒れた人を「エンディミオン」と
呟いていた。
 そして…これから自分達が戦う敵の名前が『ダーク・エンディミオン』
 これが意味する事は何だろうか…と克哉は本当に不思議に思った。
 この偶然の一致が何を指しているのだろうか…と。
 
「何? どうしたの…克哉さん? 何か浮かない顔しているみたいだけど…?
そのダークなんとか…っていうのが、そんなに気に掛かるの?」

 克哉の反応に、太一は本当に不思議そうになっていく。
 しかし…敵の名前を聞いて、御堂は本気で青ざめていた。

「…エンディミオン、だと…?」

 本気で肩と唇を震わせながら…呟いている様は鬼気迫る様子があった。

「…知っているんですか?」

「…いや、私もはっきりとは思い出せないが…な。嫌なものを感じた。
ただそれだけだ…」

 そうして御堂が押し黙っていったのを見て、
更に判らなくなっていく。
 あの夢の中で…目の前で散って行った人の顔がどうだったのか…
どんな人物だったのか、克哉の中には一切記憶が残っていない。
 ただ繰り返し繰り返し…悲劇とも見れる、悲しげなやり取りだけが
印象に残る。そんな夢だったから―

「しかし…本当に私は、これからもこんな格好を続けて…戦い
続けなければならないのか…」

 御堂がコメカミを抑えながら、深い溜息を突いていく。
 それに克哉も思いっきり同調してしまった。

(心中お察しします…御堂さん…)

「ん? 別に拒否しても構わないぞ? その場合は…今は保護して漏洩しないように
守ってやっているお前の変身シーンとか、戦っているシーンの映像をあちこちに
流れるかも知れないがな…?」

「えぇ、貴方様の雄姿は監視カメラの類とかに沢山残されておりましたからね。
一応データーのバックアップとかは取ってありますから…いつでも閲覧可能ですよ?」

「うわぁぁぁぁ!」

 ニッコリと心から楽しそうに笑いながら、眼鏡とMr.Rが恐ろしい発言を口の上に
載せたので…御堂は叫び声を上げるしかなかった。
 傍から聞いていても、これは二人からの遠まわしな脅迫だという事は丸判りだ。
 …断ればどういう事態になるのか、それは言わずとも予想がつきそうな事だった。

「…判ったから、それだけは止めてくれ。…こんな格好をしているのがアチコチに
ばら撒かれたら…私の社会生命はそれだけで終わりそうだからな。
 …その代わり、協力している限りは…漏洩する事はない。それは誓って貰える
のだろうな?」

『あぁ…当然だ。こちらに従って戦って貰う以上、俺達もそこら辺の事ぐらいは
配慮するさ。…で、今回はたまたま…敵の方が先走って、宝石に操られている奴が
直々に仕掛けて来たが…次からは向こうも警戒して長期戦になると思う。
その為に…これを至急しておく。各自一本ずつ持っておけ…』

「はい…皆様。どうぞこれを…」

 眼鏡が指示すると同時に…Mr.Rが全員に透明なキラキラ光るペンを渡していった。

「これは…何ですか?」

 克哉が聞くと、Mr.Rは悠然と微笑みながら答えていく。

「…このペンは幻の銀縁眼鏡の力を一部、受け継いで作られております。
現状では克哉さん、貴方が例の眼鏡を掛けて傍にいない限りは誰も変身が出来ません
でしたが…このペンを携帯して、手に握りながら変身の言葉を唱えればいつでも
戦いの装束を纏うことが可能になります。戻りたい場合は握った状態で『武装解除』と
唱えれば…ご自分の格好に戻られる事も出来ます。
 これから先は…いつ、変身する事態に陥るか判りませんから…どうぞこれを各自
一本ずつお持ち下さいませ…」

「へえ…随分と綺麗なペンだな。かっわいい!」

「う、む…しかし、このデザインは…」

「…うわっ…! これ少し、少女趣味過ぎないか…?」

「…これは、私が持つには…少し、可愛らしすぎますね…」

「……もうどうにでもして下さい」

 太一は意外とあっさり受け取っていったが…残りのメンバーは少しだけ難色を
示していく。克哉に至ってはやや自暴自棄気味になりつつあった。
 幼少の頃、男の子なら誰でも変身ヒーローには憧れるものだ。
 しかし…実際に変身して戦う事態に巻き込まれても…いい年した成年男子が
ヒーロー物ではなくセーラー服っぽい装いを着て戦う羽目になっているのだ。
 その現実をあっさりと受け入れろと言われても到底無理だろう。

「…どうした? 持たないのか? 恐らくこれから…この都内ではエナジーを
搾取しようと…奴らが暗躍し始めるだろう。
 もしお前達が戦う術も持たずに奴らに遭遇したら…そこに倒れている一般人と
同じような末路を辿るだけだぞ?」

 そうして…克哉に癒されはしたが…まだ部屋の隅で意識を失ったままぐったり
しているMGN社員達に目を向けていく。
 …自分達が駆けつけるまで、彼らはミイラのように干からびるまで生命力を
奴らに奪い取られていた。
 それを見て…一番最初に克哉が覚悟して、手に取っていく。

(あんな奴らを…許しておける筈がない…っ!)

 こんな格好をしながら戦うのは死ぬ程、恥ずかしい。
 しかしそれ以上に、あんな真似を平気でしでかす奴らを許すことが出来なかった。
 克哉が険しい顔をして手に取ったのを見て…残りのメンバーも何かを感じたらしい。
 太一、本多、御堂…片桐の順にペンを手に取って、しっかりと握り締めていった。

『…お前達、腹は決まったらしいな。最初の頃より…随分と良い顔になったぞ?
それじゃあ…言うべき事を終えたから、そろそろ消えるが…御堂…』

「何だ?」

『今晩、お前の夢枕に立たせて貰うから覚悟しておけよ?』

「っ…! 二度と来るなっ! この変態がっ!」

 眼鏡がその一言を放った瞬間、御堂は高速で相手に拳を繰り広げていく。
 しかし…あれだけの存在感があるのですっかり失念していたが、眼鏡は所詮…
思念体なのである。
 どれだけ痛烈な一撃であろうとも、実体のないものには当たる訳がない。
 盛大な空振りをして、御堂の身体はつんのめっていった。

「危ないっ!」

 咄嗟に転びそうな身体を本多と片桐は支えていったが…御堂は、顔を真っ赤に
しながら…眼鏡だけを思いっきり睨んでいた。
 しかし…殴れない相手に拳を握り続けてもしょうがないと悟ったのだろう。
 暫くすると…平静の顔と態度に戻っていった。

「すまない…取り乱した。支えてくれて感謝する…」

「いや、これくらい何てことないっすけどね…。大丈夫ですか?」

 本多が御堂に気遣う発言をするが、そんな態度も今の御堂を苛立たせるもので
しかない。短く「大丈夫だ」とだけ告げると…それきり、口を閉ざしていった。

『気は済んだか? それなら…俺はもう行くぞ。お前達の活躍…期待しているぞ…』

 そうして、強気に微笑んでいきながら…セレニティ・眼鏡の姿は消えていった。
 残ったメンバー全員が…まるで信じられないものを見たような、どこか呆けた
力のない表情を浮かべていた。
 一番最初に、元に戻ったのは御堂だった。
 どうやら眼鏡の顔が目の前からいなくなったので…通常の自分のペースを
取り戻せたらしい。
 そこにいるのは眼鏡に弄られて顔を真っ赤にしていた面影など微塵もない
出来るエリートそのものの…御堂孝典の姿だった。

「今のが夢だったらな…まあそんな事を考えても仕方がない。…とりあえず、君たち
には世話になった。釈然としないが…とりあえず例のプロトファイバーの営業権を
三ヶ月だけ、君たちに委任しよう…約束だからな…」

「本当っすかっ! 御堂さんっ!」

 その言葉に一番喜んだのは、本多だった。
 彼のその表情を見て、片桐と克哉もまた嬉しそうな顔を浮かべていく。
 こんな事態に巻き込まれたのは災難だったが、おかげで…この魅力的な商品を
扱う事が出来るようになったのは大きな僥倖だった。

「詳しい話はまた後日にさせて貰う。本日は…これで失礼させて貰おう。
まだ社内は混乱していると思われるし…誰か指揮を取らなければいつまで経っても
事態は収まらないからな…」

 そうして、踵を返して…御堂は最上階のフロアから立ち去っていく。

「おいっ! 克哉…良かったなっ! 俺達…営業権をもぎ取れたぞ!」

「まさか…本当に、取れるとは思ってもみませんでした…やりましたね、本多君、
佐伯君っ!」

「はいっ…! まさか…取れる、何て…」

 その喜びに、克哉は少しだけ瞳を潤ませていた。
 三年も所属している、愛着のある自分の課が…このまま黙ってリストラされる
結果にならなくて本当に良かった…と安堵したからだ。
 太一だけは途中で参入したから、話しの全てを把握出来ず…遠くから
見ているだけしか出来なかったけれど。
 …この人がこんな風に嬉しそうに笑ってくれている顔が見れて良かったと
考えて、穏やかな顔をして…他三人を見守っていく。

(…話、判らないけれど…克哉さんがあんな嬉しそうな顔しているのなら…
凄く良い話だったんだろうな。あの御堂って人がした話は…)

 その中に入れない事を少しだけ寂しく。
 けれど…同時に、今まで見る事が出来なかった色んな顔を見る事が
出来た喜びもまた、太一の中に同時に芽生えていって。

(…ヤバイ、な…。本当にあの人に…ハマり、そうだ…)

 自分の仲間達に小突かれて、嬉しそうに笑う克哉の顔は本当に愛らしくて。
 その顔を見て、余計に自分はあの人に惹かれていく。

(良かったね…克哉さん)

 自分の仲間達と肩を組んで喜び合う克哉の顔を見て、祝福の笑みを浮かべていく。
 太一にとってその顔は…とても、眩しいくらいに輝いて…綺麗に、映っていた―
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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 …一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
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