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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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  ―ベッドに組み敷かれていくと、御堂の手で容赦なく…克哉は
暴かれていった。
 
 本来なら同性相手に裸身を晒す事など他の人間相手なら何てこと
ない筈なのに…どうして、この人が相手だとこんなに恥ずかしいのだろうか?
 シャツを乱暴に剥かれ、下肢の衣類や靴下までもが脱がされていく。
 一足先に自分だけが裸にされる居たたまれなさに、克哉の心臓は
破裂寸前になっていた。

「…そ、んなに…見ないで、下さい…」

「…ダメだ。キチンと…私に、確認…させるんだ…」

「あっ…」

 まるで自分の痕跡を刻んでいくかのように…御堂は、克哉の首筋や
鎖骨の周辺に強めに吸い付いて赤い痕を刻み込んでいく。
 その度に肌に鋭い痛みが走って…克哉の身体が大きく跳ね上がる。
 アイボリーのシーツの上で、克哉の白い肢体が躍動する様は…思わず
目が奪われそうになるくらいに扇情的だった。
 白い肌の上に、御堂が刻んだ赤い華が鮮やかに色づいている。
 御堂はその様子を見て、酷く満足げに微笑んでいった。

「ん、ん…」

 そして深く唇を塞がれて、胸の突起を弄られる。
 硬く張り詰めた其処をこねくり回されたり、軽くつねられていくだけで
甘い痺れが背筋を走り抜けて、先程精を放ったばかりのペニスが…再び
もたげていくのが判った。

「…君のは、随分とまた…元気になっている、みたいだな…」

「…い、わないで…下、さい…」

 言われるまでもなく克哉の性器は、再び硬度を取り戻して…うっすらと
赤い鈴口の割れ目がヒクヒクと震えているのが自分でも判った。
 何故、御堂に触れられると自分はここまで強く感じてしまうのだろうか。
 こんなの…自分の身体じゃない。
 そう疑いたくなるくらい、どこもかしこも敏感になって…触れられる度に
強い快感が走り抜けていった。

「み、どう…さ…ん…」

 だが、克哉が触れられたいのは今、元気になっている其処ではない。
 もっと奥深い場所だった。
 其処は貪欲に御堂を求めて、蠢いているのを自覚する。
 つい…物欲しげな、潤んだ瞳で相手を見つめていくと…その意図を
読んだように、御堂の指先が蕾に宛がわれていった。

「あっ…ぅ…」

 御堂の指先は、潤滑剤のオイルで濡れていた。
 予め用意してあったのだろうか? 
 潤った指先が克哉の内部に容赦なく侵入してくる。
 それで的確に前立腺の部位を探り当てられて、其処を弄られていくと
克哉は嬌声を漏らしていった。

「やっ…御堂さん! 其処…っは…あぁ…!」

 もう、自分の感じる場所は御堂は熟知しているに違いない。
 彼の指先がこちらの内壁を縦横無尽に弄り倒している内に…克哉は
耐え切れないとばかりにその背中に縋り付いていく。
 御堂の方は、まだ…衣類を殆ど脱いでいない。
 これじゃあ、直接触れ合えない。
 衣類でこの人と隔てられているような気がして…少し寂しく思いながら
克哉はそのシャツを握り込んでいった。

「…いや、じゃないだろう。君は…此処が、凄く感じる癖に…」

「んっ…はぁ…」

 自分の内部が、この人を求めてどこまでも浅ましく貪婪に食い締めて
いるのが良く判る。
 次第にこんな刺激では物足りなくなって、克哉は淫蕩な表情を無意識の
内に浮かべていた。
 澄んだアイスブルーの瞳が、御堂を求めて強く煌いていく。
 恐らく克哉本人は、自分のその双眸が…彼を求める男にとっては
何よりも扇情的に映ることなど自覚していないに違いない。

(その眼だ…)

 こうしている時、御堂の心を強く揺さぶり続けたのは。
 ただ従順に…こちらに抱かれているだけの腑抜けの男だったら、
恐らく御堂は克哉に其処まで惹かれることはなかっただろう。
 時折、セックスの際に見せる…強い瞳の輝き。
 それは美しい一対の宝石のようにさえ思えて…何度も、御堂の心を
揺さぶり続けていた。
 
 その眼がもっと見たかった。
 自分に単純に屈服しない男に苛立つ気持ちが半々と。
 心から今、愛しいと思う気持ちをない交ぜになりながら…その瞳を
良く見ようと顔を近づけていく。
 深く口付けながら…内部で指先を蠢かしていくと…克哉が堪えきれ
ないとばかりに、激しく頭を振り続けていた。

「ふぁ…御堂、さん…もう、オレ…っ!」

 欲しくて、堪らなかった。
 早くこの人と繋がりたかった。
 そう瞳で訴えかけながら、涙目で克哉は御堂を見つめていった。
 それに煽られるように、御堂も…我慢の限界を迎えていく。

―この瞬間、二人の気持ちは確かに重なっていた。

 一旦身体を離して、手早く全ての衣類を脱ぎ去っていく。
 今まで…こんな風に二人共、全ての衣類を脱ぎ去ることは一度も
なかった。
 何もかもを脱ぎ捨てて、初めて…裸のままで向き合う。
 靴下も、何もかもを取り払って指を引き抜いていくと…無言のまま
克哉の内部に、己の性器を突き入れていった。

「あっ…あぁぁ…!」

 初めて、顔を向き合いながら…全てを脱ぎ捨てて抱かれた。
 言葉では、好きだとか愛しているとか…そんな甘い睦言は、言っては
くれなかった。
 けど、それで良い。
 今…御堂の瞳は熱く燃えて、こちらを求めてくれているのが良く
判ったから。

 熱い塊が克哉の内部を灼いていく。
 こんなにこの人のモノを熱く感じた事なんて今までなかった。
 それをもっと深く感じたくて、強烈に食い締めていく。
 もっともっと…激しく、この人が欲しかった。
 強く、御堂を感じ取りたかった。

「克哉…」

 初めて、御堂が…こちらの名を呼ぶ。
 たったそれだけの事でも、嬉しい。
 うっすらと…快楽と、喜びの感情が織り交じった涙が目元に
浮かんでいく。
 それを少しだけ優しい指先で拭われながら、激しく身体を
揺さぶられていった。

「んっ…み、どう…さん…」

 本当は、自分の下の名前で呼んでくれたのだからこっちも孝典さんと
返したかったけれど…まだ、躊躇いがあって…いつもと同じ呼び方を
してしまった。
 グチャグチャ、と淫らな接合音が部屋中に響き渡っていく。
 身体の全てで、御堂を感じている実感があった。
 あまりに気持ちよくて、何も考えられなくなる。
 熱に浮かされるように、克哉は…相手に己の思いを告げていった。

「はっ…あぁ…好き、です…御堂、さん…好き…」

 もう、この気持ちを隠したくなかった。
 この人が求めてくれているのは判ったから。
 自分だけがこの思いを抱いている訳ではないって…再会して、数時間
一緒にいただけでも充分に判ったから。
 だから、克哉はしっかりと思いを告げていく。

―その瞬間、御堂が優しく微笑んでくれたような気がした。

 そして、耳元に唇を寄せられて囁かれていく。

「私、もだ…」

 たった、一言。短い単語。
 けど…それだけで克哉は堪らなく幸福だった。
 強く強く、この人の身体に抱きついていく。
 幸せで、今だったらこのまま死んでも構わないと思えるくらいの
喜びと快楽に浸りながら。

―ほぼ、同じタイミングで二人は昇り詰めていったのだった―
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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