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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 ―交わされた口付けはどこまでも甘美だった。
  今までに何度も御堂と、身体も唇も重ねて来たけれど…今夜ほど、
キスするだけでここまで気持ちよくなれた事はなかった。

「はっ…あっ…んんっ…」

 接吻の合間に、克哉の唇から絶え間なく熱い吐息と…切なげな
喘ぎ声が漏れていく。
 無意識の内に縋る場所を求めるように…御堂の手を強く握り締めていた。
 だが、それは振り解かれることなく…一層深く、指先までも絡めながら…
互いの舌先を情熱的に擦りつけあった。
 
 クチャ…ピチャ…ピチュ…ジュル…

 いやらしい水音が脳裏に響き渡っていく。
 その音にも激しく性感を煽られていきながら…もう一方の腕で御堂の
背中にすがり付いていった。
 御堂の舌は的確に、克哉の口腔内の脆弱な場所を探り当てて…刺激
し続けていく。

 気持ち良いような、ゾクゾクするような奇妙な感覚が深い口付けを施されて
いるだけで強烈に走り抜けていく。
 こんな状態で、御堂に最後まで抱かれたら自分は果たしてどうなって
しまうのだろうか…? 
 想像するだけで怖いものがあった。
 
「やっ…御堂、さん…そこ…」

 御堂もまた、克哉を壁際に追い込んで…自分の腕の中に閉じ込めていく。
 服越しに、相手の体温を感じ取っていく。
 熱くなった肌が、荒い鼓動が…相手の乱れた呼吸が、これだけ近いと嫌でも
感じられる。
 ふと、御堂の瞳を見て…ゾクリ、となった。
 まるで獰猛な獣のような、鋭い眼差し。
 それを見て、体中の肌が粟立つくらいに…克哉は感じてしまっていた。
 
(いつもこの人は…淡々と、オレを抱いているんだと思っていた…)

 こんな瞳を、この人が向けていてくれた事など…今まで知らなかった。
 自分は、ずっとこの熱さを…この瞳の輝きを知らないままで抱かれ続けて
いたのだろうか。

「克哉…」

 ドキン、と名を呼ばれるだけで鼓動が大きく跳ねていく。

「…はい」

「…ベッドへ。其処で君を抱く…良いな」

 そう宣言された瞬間、歓喜が快感へと変わって…背筋全体に走り抜けた。
 この人に、抱かれる。
 かつてのように、深く貫かれて…悦楽を強引なまでに引きずり出されて。
 苦しいぐらいに、御堂に突き上げられて…中を擦られていく。

「…はい。オレも、それを望んでいます…から…」

「良い子だ…」

 そうして、髪を掻き挙げられながらふいに、額にキスを落とされていく。
 突然の事に、克哉はびっくりして声にならない悲鳴を上げてしまった。

「…っ!」

「…どうしたんだ?」

「えっ…いや、何も…」

 惑うような顔を浮かべながらも、御堂からの問いには首を横に振って答えた。
 そのままさりげなく…ベッドの方に誘導され、腰を先に下ろすように促されていく。
 だが御堂は、その隣に座る気配はない。
 その前に静かに立っているだけだ。
 それを怪訝に思っていくと…。

「み、御堂さん…! 何を…!」

 いきなり、御堂が自分の前に跪いてチャックに手を掛け始めていったものだから
驚愕した。というかパニックに陥った。

「…君のを愛してやろうと思っただけだが…いけなかったか?」

「えっ…ええっ…?」

 突然、相手から言われたないように驚愕して慌てふためいていく。
 だが御堂は…相変わらず強気で余裕たっぷりな態度を崩そうとしなかった。

「…今更、バージンみたいな反応をするな? 私とは…これが初めてという
訳ではないだろうに…」

「そ、そうなんですけど…久しぶりですから、凄く…緊張して、しまって…」

 今思えば、御堂と関係を持っていた頃は週末が訪れる度に逢瀬を重ねて
抱かれ続けていたような気がする。
 最初の頃の強烈な苦痛と苦悩が薄れて、いつしか…御堂に抱かれる事が
嫌ではなくなり。
 ふと、十日ほど間が空いた時には強烈な思慕となっていた。
 それから更に一ヶ月が経過して…本日の再会という運びになった訳だが…
そのせいだろうか。
 いや、それまでよりも御堂がどこか優しくて…暖かい感じがするから、
ただ食事をして一緒の時間を過ごしただけでも凄く新鮮に感じられて。
 
―ドキドキがずっと、止まらないままだった。

「…随分と初々しい反応だな。此処には…この一ヶ月、誰にも触れさせて
いないのか…?」

「そんなの…! 最初から、いません…! 貴方しか…貴方以外の男と…こんな、
事…する訳がないじゃないですか…!」

 御堂に、誤解されるのは嫌だった。
 だからはっきりと、その事実を訴えていく。

「…本当に、私以外の男にこんな真似をさせた事はないのか…君は…?」

「…ありま、せん…。男に抱かれたのも、触れられたのも…全て、貴方が
最初…です…」

 そのようなやり取りをしている合間も、ゆっくりとだが御堂の手は動き続けて
チャックの隙間からみっしりと硬く張り詰めている克哉の性器を丁寧に取り出し
始めていく。
 御堂の掌の中で、自分の欲望が脈打っている光景はひどく卑猥だった。

「…まだキスぐらいしかしていない割には…君の此処は随分と元気みたいだな…?
 もうこんなに硬く張り詰めて…いやらしい汁を溢れさせ始めているぞ…?」

「やっ…言わないで、下さい…」

 いやいや、と懇願するように御堂に訴えていくが、その声が聞き遂げられる
事はなかった。
 御堂の優美な指先が…悪戯するように、克哉の竿や…袋を撫ぜたり、
揉みしだき始めていく。
 カチンカチンに張り詰めているモノに、そんなにじれったい愛撫を施されて
いくのは一種の拷問に近いものがあった。
 克哉の息は一層忙しく乱れ、早くも…もっと強い刺激を求めて、身体の奥が
燻り始めていった。

「やっ…御堂さん、焦らさないで…下さい…! 早く…オレは、貴方が…
欲しくて、堪らない…のにっ!」

 涙目で相手に訴えていくが、ゆったりした動作は変わることがない。
 それに対して、困惑した表情を浮かべていくと…いきなり、蜜がトロトロと
滴っているペニスの先端を唇で包み込まれた。

「あぁっ…!」

 ふいに舌先で的確に、鈴口の部分を抉られて克哉の喉から鋭い悲鳴が
零れ始めていく。
 だが御堂は容赦するつもりは一切なかった。

 ジュル…グチャ、ヌチャ…チュル…!

 自分の性器を含んでいる箇所から、あまりに淫らな水音が奏でられていって
余計に克哉は羞恥で死にそうになった。
 御堂の口の中に、己のあからさまな欲望が含まれている。
 しかも相手の目が熱心にこちらの性器を凝視しているのを間近で
見せ付けられて…本気で憤死しそうになった。
 以前にこういう事をされた時は意地悪されていたし、ただ快楽を一方的に
与えられて追い詰められた果てでの口淫だった。
 だから…ここまでの居たたまれなさを感じる事はなかったが、今夜は本気で
恥ずかしすぎる。

「だ、ダメ…御堂さん、ダメ…です…! そんな、事…されたら…オレ、は
もう…!」

 必死になって口を離すように懇願していくが、その願いが聞き遂げられる
気配は一切ない。

「…イケば、良い。ここで…君が達する様を…見させてもらおう…」

「そ、そんなっ…! あっ…ああっ…!」

 もうそれからは、克哉が言葉を挟む余裕すら与えられなかった。
 まるでこちらの弱い場所を知り尽くしているかのように…御堂は的確に
克哉の性器を刺激し続けていった。
 御堂の舌が、指先がこちらの性感を弄る度に走り抜ける強烈な快楽の
奔流は…抗っても、抗っても強烈に押し寄せて…克哉の理性など完全に
コナゴナに打ち砕いていく。

 部屋中に御堂に口で愛されている音が響き渡る。
 まるで聴覚でも犯されているみたいだった。
 そうしている間に…頭が真っ白になって、頂点が見えてくる。
 御堂の髪にそっと指先を絡めて…縋るようにギュっと握り締めていく。

「ひゃっ…はぁ…! み、どう…さ、んっ…! み、ど、う…さっ…あぁぁ!!」

 そして、ふいに訪れる強烈な衝撃に克哉は陥落する羽目となった。
 全身の筋肉が強張るような感覚を覚えながら…克哉はついに、御堂の
口腔に勢い良くこちらの精を放っていった。

「…悪くない味だったぞ。克哉…」

 ペロリ、と自らの口元を舐め上げながら…御堂が呟いていく。
 その表情一つをとっても、妙に扇情的で色気があって。
 克哉は本気で穴があったら入りたいような…そんな心境に陥りながら
ジっと相手の顔を見つめていった。

「…御堂さんは、本当に…意地悪、です…」

「…嗚呼、君はそれを良く知っている筈だろう…」

「そうです…けれど…」

 そうして、相手の頬にそっと手を添えながら…優しく撫ぜていく。
 相変わらず、こちらの事を…愛しているとも好きとも、言ってくれない
冷たい男。
 けれど…瞳の奥だけは、以前と明らかに違って暖かい色を宿していた。
 だから自分はほだされてしまったのだろうか…?

「それでも、オレは…貴方を好きなんです…」

 半分、泣きそうになりながら…想いを伝えていく。
 その瞬間、克哉の身体はやや乱暴な感じで…ベッドの上へと
横たえられていったのだった―


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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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