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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※これは某所で以前に書くと宣言していた眼鏡×御堂ものです。
 エロと砂吐きそうなぐらいに甘いものしか存在しません。
 それを覚悟の上でお読みください。
 大変に遅れてしまって本気ですみません…(汗)

 興味ある方だけ、「つづきはこちら」をクリックして
お読みになって下さいませv

―じれったいぐらいのしつこく、濃密な口付けが繰り返されて…
御堂孝典は、気が半ば狂いそうになっていた。
 
 久しぶりに訪れた克哉の部屋は、普段忙しくて寝る為だけにしか
殆ど戻っていないと本人が言っている割には随分と綺麗に
片付けられて、整理されていた。
 もしかしたらMGNでの部長時代の自分がしていたように定期的に
清掃業者にでも依頼しているのかも知れない。
 働き盛りの男の一人暮らしの部屋の割には、生活感を意識させないぐらいに
その部屋は整えられていたのだった。
 そんな余分な家具の類もない、どこか無機質ささえ感じられる室内の窓際で、
御堂は克哉の腕の中に強く抱きしめられていた。

 最近、あまりに二人とも多忙すぎて…肌を重ねるのは久しぶりの事だった。
 二人で会社を興して、そして共同経営者という立場で公私ともにパートナーに
なってから一年近くがあっという間に過ぎていった。
 
 窓の向こうで満月が、怖いぐらいに美しく輝いている。
 その清冽な光に照らされながら…職場のすぐ真上にある克哉の部屋の中で…
二人のシルエットは重なり合っていく。

「はっ…あっ…」

 悩ましい声を上げていきながら…御堂は息苦しさの余り、唇を離していく。
 だが克哉の方はそれを許さないとばかりに…執拗に相手を追いかけていった。

「はっ…さえ、き…んんっ…」

 御堂の呼びかけは、熱い唇によって途中で遮られていった。
 こちらの吐息の全てを奪いつくすような…そんな熱い口付けに
眩暈すら感じていく。
 そのままクチクチ…と音を立てながら二人の舌は深く絡まりあい、
電流のような快感が背筋に這い上がっていく。
 ただキスをするだけでも双方ともに下肢は反応し始めて、ゆっくりと
服の下で息づき始めていった。
 膝で相手の下肢を擦り挙げて…欲望を一層育て上げていくと御堂は
耐えられないとばかりに、必死に肩を震わせていく。
 そのまま軽くもがいて…どうにか、息苦しくなるぐらいの熱烈な
キスから逃れて、呟いていった。

「…息、ぐらいはさせてくれ。窒息死をして…しまう、だろう…?」

 頬を赤く染めながら、悩ましい表情を浮かべて御堂が呟いていく。
 その様子を眺めて…克哉は舌なめずりをしながら、返答していった。

「それだけ…あんたは欲しいだけ、だがな…」

「…まったく、君という男は…」

 苦笑していきながら、そのままスーツの上着を脱がされていく。
 御堂もそれに習って、相手の上着とシャツのボタンをそのまま剥いでいった。
 二人の欲望はすでにかなり高まっていて、服を脱ぐ時間すら惜しいぐらいだった。
 御堂の上半身が外気に晒されていくと…そのままさりげなくベッドの方に
誘導して、シーツの上に組み敷いていく。
 すかさず克哉はその上に乗り上げていくと…首筋に顔を埋めて、
己の所有の証を恋人の肌に刻み込んでいった。

「んっ…んんっ…」

 克哉が痛みを感じるぐらいに強く吸い上げていく度に御堂の
全身が小刻みに震えていった。
 そのままその胸肌に指を彷徨わせていくと…両手で胸の突起を
摘みあげて、膝で再び下肢を擦り挙げていく。

「はっ…あっ…。さ、えき…あまり、焦らさないで…くれ…」

 この部屋に今夜、招かれる前から…御堂は、すでに克哉が欲しくて
堪らなくなるようにオフィスで誘導されていた。
 それから、あまりに長い時間掛けて唇を貪られ続けたものだから…
すでに、身体の奥まった箇所では克哉が欲しくて堪らないと…収縮を
繰り返している有様だったのだ。

「孝典…あまり、がっくつな…。こういうお愉しみの時間はじっくりと
長く味わった方が…良いだろう…」

「っ…! 君はいつだって、そうやって…意地悪な事ばかり、口にする、な…! 
こんなに焦らされ…続けたら、耐え切れられる訳がないだろう…!」

 自分の上にいる、恋人をキっと半分憤りながら睨み付けていくが…快楽で
目元が潤んでしまっているので、あまり迫力がないかも知れなかった。
 そんな恋人の反応が可愛くて仕方なくて、少し意地悪したい気分になり…克哉は
ゆっくりと耳朶に唇を寄せて、掠れた声でねっとりと囁いていく。

「くくっ…あんたが焦れて、焦れまくって…俺を欲しくて堪らなくなっている姿は
酷く艶があって色っぽいんだがな…。それがどれだけ、俺の心を熱く滾らせているのか…
見せてやりたいものだな…」

「…っ!!!」

 その瞬間、ボワっと火を噴きそうになるぐらいに真っ赤に御堂の顔全体が
染まっていった。

「き、君という男は…むぐっ…!」

 口を開きかけた瞬間、両方の手首を掴まれた状態でまた更に濃密な
口付けを繰り返されていく。
 こんなの、耐え切れる訳がない。
 キスだけ延々と続けられて…触れて欲しい場所に全然触ってもらえない、
こんな甘い拷問を繰り返されては…こちらの理性とかそういうものが見事に
壊されていってしまう。
 なのに、この男はこちらの心情を知ってか知らずか…執拗に、口付けだけを
続けてそれ以上の行為に進もうとしなかった。

「さ、えき…も、う…」

「まだた…もっと、俺を欲しがれ…」

「もう、充分…君が、欲しくて…気が、狂いそうになっている…だか、ら…」

 もう、キスだけではこの欲望は収まりそうになかった。
 頭を必死に振りながらキスを解いていくと…その意思を伝えていくかのように…
相手の首元に夢中になってしがみついていく。
 その腕の強さに、熱さに…ようやく、克哉は満足げな笑みを浮かべていく。

「…もう少し、あんたを追い詰めてギリギリになっていく様を愉しみたかったんだがな…。
まあ、今夜はこの辺で止めておくか…」

「ほんっとうに君は悪趣味な男だな…どうして、そんなに…意地が、悪い…んんっ…」

 眼鏡がようやくその気になって、キス以外の行為に移ってからは実に
手馴れたものだった。
 舌をチロチロとこちらの口腔に差し入れたり、唇に這わしていきながら…こちらの
上着とワイシャツのボタンを外して、ズボンのフロント部分を寛げていったかと思うと…
素早く、剥き始めていく。
 ここら辺の一連の動作は流れるようにスムーズで…その手際の良さに、たまに相手の
過去を覗き見るような気がして…チリリと嫉妬の感情が浮かんでいってしまう。

(…こんなにスムーズに服を脱がせられるようになるぐらい…君には、経験が
あるんだろうな…)

 過去に拘りすぎるなど愚かな事だと思うし、自分と知り合う以前のことを詮索して
嫉妬したりして相手を責めるなどみっともないから…御堂の性格上、一言も
言わないが…それでも、今はこの男を好きすぎるからこそ…そんな苦い思いを
感じる事もあった。

「克哉…はや、く…」

 そんな嫉妬など、早く自分の心の中から消し去りたくて…もっとこちらの
身も心も熱くして欲しくて必死に縋っていく。

「がっつくな…孝典。そんなに煽らなくたって…俺はもう充分に、あんたが欲しいんだ…」

「あっ…はっ…」

 御堂の衣類の全てを剥ぎ取っていくと…克哉自身もまた、素早く
自らの衣類を脱ぎ去っていく。
 胸の突起を執拗に弄られていきながら…ベッドの上でお互い全裸を晒していった。
 二人とも引き締まった、実に男性美に満ち溢れた体躯をしていた。
 その骨ばった手が…こちらの胸元から腹部にそっと這わされて敏感な場所を
刺激した。
 首筋を吸い上げていきながら…両方の突起をちょっと摘まれて弄られて
いくだけで甘い痺れが襲い掛かって…もどかしくて仕方なくなる。
 胸をちょっと弄られただけでも、充分に感じてしまうが…熱くなった肉体は、
もっと深い場所への刺激を求めて蠢き始めている。
 
「ん…はっ…そこ、よりも…もっと…」

「焦るな。孝典…夜は、まだ…長いんだ…」

「ん、でも…早く、君が…欲しい…」
 
 自分の首筋に顔を埋めている克哉の髪を必死になってしがみ付いていく。
 もう…この男に官能を叩き込まれてしまった身体は限界寸前まで昂ぶり、
お互いの身体の間で…御堂の欲望ははしたないまでにドクドクドク…と
息づいてしまっている。
 先端からは淫らな蜜も滴り落ちて…どれだけ、上半身の刺激だけでも自分が
興奮しきっているかを相手に伝えていってしまっている。

 こんな事、正直に口にするのは素面な状態なら恥ずかしくて仕方ない。
 だが…追い込まれてしまっているからこそ、正直に…珍しく口にしてしまっていた。

「…随分と今夜の孝典は素直だな。なら…存分に御褒美をやる事にするか…」

「あぅ…」

 素直になった瞬間に、いきなりペニスから足の間に掛けてトロリと…
ベッドサイドに置いてあった冷たいラブローションを落とされていった。
 それを指先で蕾に塗りつけられると同時に…そのまま克哉の熱いペニスが、
アヌスの縁に宛がわれていく。
 ようやく望んだものが宛がわれて御堂が無意識の内に口元を綻ばしていくのと
同時に…待ち望んで焦がれていたものが、中にゆっくりと押し入って来た。

「あっ…はぁぁ…!」

「相変わらず…あんたの中は、熱くてキツくて…気持ちが良いな…」

「バ、カ…そういう、事は…口に、出して…言うなと、何度…言ったら、はうっ…!」

 相手の意地悪な物言いに、反論していくが…グリっと奥深い場所を
抉られていくと…そんな悪態めいた言葉すらも語尾は甘くなっていった。
 そのまま…内部をたっぷりと克哉のペニスで擦り上げられて、快楽を
引きずり出されていく。
 相手の腹部が…時折、こちらの性器を刺激していって…その度に息が
詰まりそうなぐらいに強烈な快感が背筋を走り抜けていった。

「ん…あっ…克哉…かつ、や…」

「…孝典。そんなに、締め付けるな…あんたに、キツく…絞られ、続けたら…
あっという間に、終わってしまう…だろう…?」

「…そんな、事を言われても…私に、其処を制御…なんて、出来なっ…ひゃう…!」

 そう、嗜めるような口調は酷く甘くて…それだけで御堂の心は
蕩けそうになってしまう。
 そのまま、啄ばむようなキスを繰り返されながら性感を高める箇所ばかり
刺激されて…徐々に御堂の身体は追い上げられていった。
 相手の一部を納めている、内壁が激しく収縮して…締め上げているのが
自分でも判ってしまう。
 それが恥ずかしくて仕方ないのに…快楽の一因にもなっているなんて、何て
性質が悪いのだろう。
 そのまま克哉の腰の動きが早まって、徐々に頂点へと追い上げられていく。

「あっ…くっ…! 克哉、私は…もう…!! あぁぁぁー!!」

「くっ…俺、も…孝典…!」

 そしてそのまま…達していくと同時に…御堂の内部で克哉の情熱が解放され、
勢い良く精を放っていった。
 お互いに激しく動いていたせいか…荒い呼吸を繰り返していく。
 まだ、快楽の余韻が冷めず…身体が火照るように熱かった。その時…ふいに、
左手を掬い上げられて…何かを、されていった。

「はっ…ん…克哉、何を…?」

 イったばかりで…どこかぼんやりした状態になっていたので何をされたのか…
まだ、御堂は把握していなかった。
 その瞬間、相手の指先がキラリと輝いていった。
 何だろう…? と思ったすぐ後に…自分の左手にも同じ輝きがある事に
気づいて、言葉を失っていく。

「…これ、は…?」

「俺からのあんたに捧げる婚約指輪…いや、結婚指輪みたいなものだ…。
まだ、正式な式とか…そういうのは行っていないが…気持ちとしてはな。
あんたとこれからも連れ添って…歩んで行きたい。そう思ったから…
これを、贈ることにした…」

「えっ…?」

 思ってもみないタイミングで、そんな事を言われて指輪を贈られて…
御堂は言葉を失っていた。
 あまりに驚きすぎて最初は実感が湧かなくて…ポカンとした表情を
浮かべていってしまった。
 だが…自分で、その指輪をじっくりと眺めていくと…徐々に実感のようなものが
生まれていく。

―それはあまりに幸福な感覚だった

 嬉しくて…不覚にも口元が笑みを浮かべて、目元が潤みそうになってしまう。
 こんなの、不意打ち以外の何物でもない。
 けれど…この歓喜を、どう表現したら良いのだろうか。
 意地悪で傲慢でどうしようもない男が、ストレートに…自分と一緒にこれからも
歩み寄って行きたいと珍しく語ってくれた瞬間、御堂は幸せで幸せで仕方なかった。
 だから…言葉に詰まっていたのだが…その沈黙に、克哉はふと不安になったらしい。

「…孝典。これが俺の気持ちなんだが…あんたの、答えは…?」

 そう、指輪を嵌めた方の手を掬い取っていくと…指先に小さくキスを落としていく。
 もう、答えなんて判り切っている。
 今…こうしてこの男の傍にいる事。
 そしてこんなに彼を求めていた時点で、こっちの答えなんて判り切っている
癖に…ちょっとだけ不安そうな表情を浮かべる彼が妙に愛おしく感じられた。

「…私の答えなんて、判り切っているだろう…?」

「…まあな。だがそれでも…あんたの口から、はっきりと俺は聞きたいんだ…」

 そう、甘く目元を細めていきながら…克哉が小さく微笑んでいく。
 その滅多に見せない優しい表情に…知らず、御堂の表情も
柔らかいものになっていった。
 官能が極まった直後に…こんな指輪を渡すなんて、これを見る度に
思い出してしまったらきっと仕事になんてならなくなると思った。
 こういう意地悪なタイミングで渡す辺りが…本当にこの性悪な男らしいとつくづく思った。

―だが、同時に凄く嬉しくもあった

 だから…御堂はそっと克哉の首元に両腕を回していくと…強く抱きつきながら、
耳元に囁いていった。

―私の答えは、イエスだ…

 そう告げた瞬間、克哉は嬉しそうな表情を浮かべて…腕の中の愛しい恋人を、
大切そうな仕草で…そっと唇に口付けを落として微笑んでいったのだった―
 

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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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