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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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  ―ベッドの上で深く、唇を重ねあっていく。

  窓の外には綺麗な弧を描く三日月が浮かんでいた。
  二月の初旬、空気が冴え渡る夜。
  窓も薄っすらと曇って外も満足に見れない。
  服を丁寧に剥かれていく度に、吐く息すらも白く染まりそうな
冷たい外気に晒されて凍えていきそうだった。

 空調で一定の温度になるようにコントロールされている室内であっても
この時期、深夜の時間帯を迎えれば寒さを感じる。
 けれど…眼鏡の熱い舌が、こちらの口腔をねっとりと弄り…服の上
からでもその掌がこちらの肌をなぞりあげていけば、徐々に寒さなど
気にならないぐらいに…身体が火照り始めていった。

「はぁ…ん…」

 克哉が悩ましい声を、キスの合間に零していく。
 その間に、また相手の舌が唇から…歯列に掛けてやんわりと舐め上げて
こちらを煽るように蠢き続けていった。
 すでに克哉の方は先にベッドの傍らに腰掛けられる体制になり…眼鏡の
方はゆっくりとその上に乗り上げていった。

 ギシ、とスプリングが軋む音を立てながら…キングサイズのベッドの
上へと組み敷かれていく。
 淡い暖色系の照明に照らされながら…相手の顔を間近に見上げていくのは
やはり…結婚してから一ヶ月程度は経過しているのに、未だに慣れない。
 キスの合間にも、残されていた衣類は性急な手つきで剥ぎ取られていく。
 今夜もまた…克哉の方だけ、全裸にさせられていった。
 相手の舐めるような視線を感じて、それだけで血液が沸騰しそうになる。
 一緒の屋根の下で暮らして、毎晩のように抱かれ続けているにも関わらず
やはり…もう一人の自分に、抱かれる時は緊張していた。
 
「…寒いか…?」

「ううん、大丈夫…お前の体温を、感じるから…」

 先に脱がされると、やはり最初は寒さを感じていく。
 だが…それでも、相手の身体と触れ合っている箇所からじんわりと
温もりが伝わって来て徐々に気にならなくなっていく。
 
「…随分と、可愛いことを言うようになったもんだな…」

 相手が喉の奥で、ククっと笑いながら…こちらの胸元を弄っている姿を
見ると…つい、羞恥で頬を染めてしまう。

「…本当のこと、言っているだけだよ。…お前の体温を感じると…
凄く、気持ち良いし…」

「体温、だけか…?」

 耳朶に、そっと小さくキスを落とされながら…そんな意地悪な問いかけを
されていく。
 何となく、相手のその一言の裏に隠された意図らしきものは読み取れる。
 だから、つい照れてしまって拗ねたような表情を浮かべてしまった。

「…意地悪。確かに、お前と触れ合っていて気持ち良いのは…温もり、
だけじゃないよ…」

 プイ、と相手の方から顔を背けていくと…顎から耳の付け根の辺りに
そっと掌を宛がわれて、ゆっくりと耳穴の辺りを舌でくすぐられていく。
 その様子を見て、眼鏡は一層…楽しそうに笑っていった。

「…何か、今夜のお前は…可愛いな。少し普段と趣向を変えてみたくなる…」

「趣向って、何だよ…。まったく…また、エッチな事ばかり考えているんじゃ
ないだろうな…」

「…お前とこういう体制で一緒にいて、俺がそういう方面のことを考えないで
いるとでも思っているのか…?」

「うっ…確かに…」

 こちらは全裸で、相手の方だってすでに上半身の衣類は脱ぎ去って、ズボンの
フロント部分は寛げているような状態だ。
 この体制で抱き合っていて…確かにエッチな方向を考えないでいるのは
かなり難しい。
 克哉だって、つい…淫らな期待とか、そんな事が過ぎってしまう状態なのに…
この相手が、そっち方面に思考が行かないなんて確かに考えれなかった。

「…お前って、本当に…スケベ、だし…。一緒に顔を合わせていると…いつも、
エッチな事を仕掛けるか、オレを抱いてばかり…じゃないか…」

 途切れ途切れに、顔を赤くしながら呟いていく合間に…ゆっくりと下肢に
指先を這わされていく。
 すでに勃ち上がり切っているペニスを握りこまれていくと…先走りが滲んで
いる先端部分を、的確に指先で弄られ続けていく。
 その度に…いやらしい糸がネチャ…と引いて、クチュクチュと卑猥な水音が
聞こえていった。

「…お前は可愛いからな。こうやって抱いて…つい、虐めたくなる…」

「意地悪…はぁ…ん…」

 相手の手の動きは、じれったくなるぐらいにゆっくりだった。
 すでに火が点いてしまった肉体には…これぐらいの刺激じゃ全然足りないと
いうのに…それでも、煽るようにゆっくりとした動作で行為を続けていく。

「もっと、強く…擦って…足りない、から…」

 相手はこちらの快楽のポイントを知り尽くしている。
 そしてこの一ヶ月、克哉は散々抱かれているおかげで…相手がこちらの
感じるところを的確に付いてくれる時の強烈な愉悦をすでに覚えこまされている。
 だから、足りない。
 もっと深く弄って、気持ち良くして欲しい。
 おかしくなるぐらいに…こちらを乱して、理性など吹っ飛ぶぐらいに激しく
感じさせて欲しいのに…相手のこの動きでは、全然その領域にまでイケない。

「…さあな。今夜は、ジワリジワリ…とお前を追い上げていきたい気分なんだ…。
こうやって、たまには時間をじっくりと掛けるのも悪くない…」

 そう言いながら、相手は熱い眼差しを向けながら…相変わらず、ゆっくりと
した動きでこちらの性器を扱き続けていった。
 眼鏡の視線を感じるだけで、奇妙な電流が肌の上に駆け抜けていく。

「やっ…あんまり、焦らすなよ…。もう、オレは…耐え切れ、ないのに…」

 つい無意識の内に自ら性器の方に手を伸ばして慰めたくなってしまいそうな
心境に陥っていく。
 瞳の甘い涙を浮かべていきながら、必死になって懇願していく。
 
―早く相手が欲しくて仕方なかった

 眼鏡の情熱の証を、この身で受けてどこまでも乱されて、犯されていきたい。
 今夜の克哉は、特にその欲求が強かった。
 いつもは克哉の気持ちなどお構いなしに一方的に求めて抱いてくる癖に…
こちらがこんなに求めている夜に限って焦らすなんて、何て意地悪な男
なんだろうと心底思う。

「…今日は、凄く…オレ、お前が…欲しくて…堪らなかったのに…」

 日中に、つい…相手を想ってしまって自慰をしてしまうぐらい。
 それぐらい…待ち焦がれていたのに、なのにそんな日に限って
仕掛けてくるのも遅ければ、いざ行為になっても焦らされ続けるのだから
克哉にしてみれば堪ったものではなかった。

「ほう…? 俺は逆に…今夜は時間を掛けて、じっくりと追い上げて…
俺が欲しくて堪らないとばかりに狂わせていきたい気持ちなんだがな…」

「もう、そうなっているよ…! 意地悪…」

 克哉は、身の奥からジワリジワリと湧き上がる衝動に我を失いそうに
なっている。
 彼は、知らない。自分のその状態が…相手が今朝、さりげなく枕元に
置いてくれたレモン水の中に仕込まれた媚薬の作用である事を。
 それを一日掛けてじっくりと飲み干してしまった為に…克哉は
今日一日…身体が熱くなり続けて仕方なかった。
 男はそれを判った上で…ともかく、追い込んで愉しんでいる事実を…
まだ知らなかった。

「早く…お前を、頂戴…!」

 ずっと性器に手を伸ばしても、阻まれ続けたが…耐え切れずに腰を
淫らにくねらせ続けて、相手の熱を切望していく。

「…其処まで、俺が欲しくて仕方なくなっているのなら…その
気持ちを汲んでやろう…。口で、俺のを愛して…ソノ気にさせてみろ。
そうしたら…すぐにでも、お前の中に熱いのをくれてやる…」

「本当…?」

 淫蕩な瞳を浮かべながら、克哉が期待したように相手を見上げていく。

「あぁ、俺はこういう事では嘘を言わない…正直な男だからな…」

「良く、言うよ…けど、その言葉…信じる。だから…」

 そうして、克哉は自ら身体を起こしていくと…相手の下肢の方へと
顔を埋めていく。
 普段だったら羞恥の余りにきっと、躊躇いを感じてしまうだろう。
 だがもう…今はそんな事に構っていられる余裕などまったくなかった。
 欲しくて欲しくて、気が狂いそうで。
 その為だったら何でもやれる…そんな危険な状態の一歩手前まで、
欲情の余り…克哉は、追い込まれてしまっていたから…」

―お前を、頂戴…

 そう、魅惑的な笑みを浮かべて克哉が強請り…ゆっくりと眼鏡の
性器へと舌を這わせていった。
 その様子を…眼鏡は、実に満足そうに眺めていった―
 
 
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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