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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※この話は結ばれて結構経過した眼鏡と御堂のお話です。
ふとした瞬間に、黒い欲望を克哉は覚えてしまい…それを
どう抑えるか、忠実になるか眼鏡が葛藤を覚えるお話です。

『刻印』               

 ―克哉がビデオカメラを密かに買い直したのは、御堂に告げたように
過去の自分の過ちを上書きしたいという心理が生まれたからだった
 
 かつて御堂を脅迫する為の暴行シーンを撮影した機会は、御堂を解放した
直後に即座に破棄した。
 それ以後…ビデオカメラに触ったり、購入しなおそうと思うことすらなかった。
 けれど御堂と再会し、良好な関係を築いていく内に…こうして一緒に過ごしている
日々をキチンと残しておきたいという思いが生じてきたのだ。
 愛しい人間と手を取って、共に歩んでいることを…一緒に過ごす日常の
たわいない一幕を残しておきたい。
 そう考えるようになったからこそ…先日、御堂に黙って密かにビデオカメラを
購入した訳なのだが…。
 
(まさか、最初にこんな目的で使うことになるとはな…)
 
 お互いにベッドの上で生まれたままの姿になりながら…御堂に覆い被さる
格好になって、克哉は機械を片手で持ちながら撮影していた。
 レンズを向けられて、御堂が顔を真っ赤に染めている。
 首筋から鎖骨、胸元に掛けては克哉が刻んだ赤い痕が御堂の肌に
刻み込まれている。
 耳まで真っ赤に染めて紅潮している恋人の姿に、見ているだけで大きく
心が煽られていくのを感じていく。
 お互いの身体を重ね合わせていきながら、上に乗っている克哉が片手を
ついてやや背中を仰け反らせるようにしながら右手でカメラを掲げて、
撮影する格好だった。
 
「くっ…君は悪趣味、だな…。私の顔ばかり撮影して何が楽しいんだ…?」
 
「ほう、そんなに顔ばかりを映されるのが恥ずかしいか…? それなら、
あんたの恥ずかしい場所を大写しで撮影してやろうか…?」
 
 紅潮している顔ばかり延々と撮られているのが耐えられなくなって御堂が
悔し紛れにそう言うと、克哉は実に意地の悪い笑みを浮かべながら…焦点を、
御堂の腹部から局部へと移していった。
 克哉の腹部が触れている箇所にはビクンビクンといきり立った御堂のペニスが
脈動を繰り返し、うっすらと先端から蜜を滴らせていた。

「…そんな処ばかり、映すな…!」

「随分とつれない処を言うな…。俺からすればあんたの全てが愛おしいんだから、
キチンと恥ずかしい場所も残させてくれよ…。一緒に過ごす時間の全てが
かけがえのないものだと思っているんだからな…」

「…よくも、ヌケヌケと言えるものだ…はっ…」

 それでも、克哉の視線が真っすぐにこちらに向けられて…浅ましく
欲望を滾らせている部分を撮影されている事で…御堂の身体の熱は
否応なしに高まっていった。
 その紫紺の瞳は甘く蕩け始めて、欲情になって潤み始めている様に
克哉の意識は嫌でも釘付けになっていく。

(あんたのそういう顔…レンズ越しで見ても、本当にそそるな…!)

 無意識の内に舌舐めずりをしていきながら、更に嗜虐心が
煽られていくのを感じる。
 だからこそ自然に、更に相手の快楽と羞恥を煽る為の命令が
ごく自然に唇から洩れてしまっていた。

「…孝典、あんたのもっと乱れる姿を映したい…。俺がこうして見てて
やるから…自分で扱いて慰めてみろ…」

「な、何を言っているんだ…! そんな、の…」

「…あんたの綺麗な処を、残したいんだ…」

「ぐぐっ…そんな顔して縋るように頼んでくるな…! 断りづらく
なるじゃないか…!」

 そうして耳まで真紅に染めながら御堂は暫く、長考していった。
 カメラを構えられた状態で自ら、ペニスを扱いてそれを撮影されてしまうなど…
想像しただけで屈辱的だし、恥ずかしかった。
 だが…そう頼んでくる克哉の目が、あまりに真摯だった為にとっさに
突っぱね切れず…御堂はつい、相手から視線を逸らしていった。

「…孝典、駄目か…? 俺はあんたの乱れた姿をもっと撮りたいだがな…」

「ぐっ…ぬぬぬっ…!」

 それは本来、自尊心が強い御堂からしたら容易に聞き遂げられる
内容ではなかった。
 しかし克哉が真剣な瞳で見つめてくるので…その心が徐々に
揺らぎ始めていき、そしてついに渋々とながら頷いてしまった。

「わ、判った…。君が、そんなに真剣な顔をしながら頼んでくるなら…
仕方ない、が…それくらいなら叶えて、やる…」

「ああ、ありがとう孝典。…本当にあんたは最高の恋人だな…」

「だから、どうしてこういう時だけ君はそんな風に蕩けるように優しい笑みを
浮かべるんだ! 本当に性質の悪い男だな…!」

 悔し紛れに顔を紅潮させながら叫んで行けば、躊躇いがちであったが…
御堂は自ら、己のペニスに手を宛がい…欲望を一層高めていくように
自ら扱き始めていったのだった―
 
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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