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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※この話は結ばれて結構経過した眼鏡と御堂のお話です。
ふとした瞬間に、黒い欲望を克哉は覚えてしまい…それを
どう抑えるか、忠実になるか眼鏡が葛藤を覚えるお話です。

『刻印』                    

 レンズ越しに熱い眼差しで克哉に見られているのが
嫌ってほど伝わってくる。
 相手のワガママを聞く形で、ビデオカメラで撮影されながら御堂は
己のペニスを自ら弄っていた。
 幾ら華々しいエリート街道を邁進していた彼とて、男である。密かに自慰を
して欲求不満を解消した経験はそれなりにあったが、流石にその姿を誰かに
撮影される事は初めての体験であり、それがどうしようもなく御堂の
情欲を高めていった。

「はっ…うぁ…!」

「…はっ、孝典…良いぞ…。そんな顔を浮かべながらあんたが自らを慰めている
姿を見ていると、本当に…興奮して、くる…」

「…全く、この変態、め…くっ…!」

 口では悪態を吐いているが、御堂自身もこの状況に高ぶりを覚えて、
全身が朱に染まり始めていた。
 克哉の視線が、こちらに絡みついてくるように注がれているのを感じていく。

(視線だけで…克哉に、犯されているような気分だ…)

 かつて監禁されていた時もこちらの痴態を相手に食い入るように見られた事は
数え切れないぐらいにあった。
 けれどあの時と、今とでは大きな違いがあった。

―どれだけ意地悪な事を言っていても、今の克哉の瞳の奥には優しい色が
滲んでいるからだ

 かつての克哉は傲慢な支配者であり、御堂にとっては最悪の略奪者に
過ぎなかった。
 今まで必死になって築き上げて来たものを破壊し尽くす憎い敵であり、
その殆どを壊したのは紛れもない事実だった。
 だが、相手がこちらに労りと情を示して、解放すると言った時から…
佐伯克哉は御堂にとって、特別な存在になったのだ。
 だから、どれだけ言葉で辱められようとも…欲情しきった眼差しを
向けられても、今の御堂は恐怖も不快感も覚える事はなく…むしろ大きく
煽られていった。

―全ての行動や仕草から、相手の想いや愛をちゃんと感じられるように
なったからだ

 だから身体全体が火照るような感覚を覚えつつ、御堂は相手の前に
自らの浅ましい姿を晒し始めていく。
 いつしかペニスの先端からは溢れるような蜜がしたたり始めてこちらの
手を汚していった。
 指先を動かす度にグチャヌチャと淫猥な音が部屋中に響き始めていった。
 
「孝典、今のあんたは見ているだけで凄く興奮するぜ…。だが、もっと
俺を煽ってくれよ…。さあ、その足をもっと広げてあんたの恥ずかしい
場所を見せてくれよ…」

「ふっ…あ、判った…」

 相手の言葉に若干の抵抗を覚えたが、それでもどうにか頷いて…
躊躇いがちだが、もう少し大きく足を広げ始めて秘所がもっと見える
ように晒し始めていく。
 そうする事で相手には、力強く息づいたペニスと共に…浅ましく収縮を
繰り返している蕾も見られる事になるだろう。
 その事を自覚した瞬間、一層御堂の身体の熱は高まっていった。

「そう、良いぞ…。あんたの浅ましい口がしっかりと見えて…
凄くいやらしい画が撮れているぞ…」

「ふっ…あっ…言う、な…ん、あっ…」

 必死に頭を振って否定しようとするが…ここまで情欲を煽られて
しまっていてはすでに儚い抵抗に過ぎなかった。
 全身に、特に一番恥ずかしい場所に克哉の視線が絡みついて
来ているのを自覚すると、本気で狂いそうだった。
 だが、今の克哉は直接愛撫はせずに…ビデオカメラを構えて
こちらの姿を撮影するのみだ。
 御堂はそれをもどかしく思いながら…だが、どうしようもなく疼く
身体を少しでも慰めようと、ついに己の蕾にまで手を伸ばしていった。

「ほう…俺に言われる前に、先に自分から其処に触れていったな…。
良いな、今のあんたはAV女優も真っ青なぐらいに淫乱になって
いるみたいだな…」

「ったく…君と、言う男は…そういう、意地悪な…物言い、しか
出来ないのか…っ!」

 ついに耐えきれなくなって、御堂は欲情に瞳を潤ませていきながら
相手を睨みつけていく。
 レンズを当てていない方のアイスブルーの瞳が、愛しげに細められて
いるのに気づいて、とっさに言葉を失ってしまった。

「き、君という男は…! どうして、こんな時に滅多に見せないぐらいに…
優しい、目をしているんだ…うあっ!」

 相手にそう文句を言うのと同時に、自分のペニスに克哉の指先が
絡みついて来て御堂はとっさにくぐもった声を漏らしていった。
 自分で刺激していた時とは段違いの刺激が唐突に襲い掛かり、
間もなく相手に深く唇を塞がれていく。
 熱い舌先がこちらを蹂躙するように、情熱的で貪るように侵入してきて…
何もまともに考えられなくなる。

「はっ…もう、限界、だな…。これ以上は抑えきれない…。抱くぞ、
孝典…」

「えっ…少し、待、て…うあっ!」

 キスを解いた瞬間、克哉がそう熱っぽく呟くと同時に相手に
改めて覆いかぶされて、秘所に熱い塊が宛がわれていった。
 そして抵抗する間もなく、其処に濡れそぼった克哉の熱くて硬い
ペニスが触れると同時に…御堂の中に容赦なく押し入ってきたのだった―



 

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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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