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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※この話はラブプラスを遊んでいて、眼鏡キャラとかでこういうの
やったら面白そうだな…という妄想から生まれています。
 基本、完全にギャグでアホな話なので流せる方だけ宜しくお願いします。
(一話掲載時とはタイトル変更しました)
 
 ラブ眼鏡+   2      

 克哉が屋上に出ていくと、其処には眩いばかりの都会の街の
光景が広がっていた。

(ああ、良い天気だなぁ…。空はこんなに青いのに、どうしてオレの心は
こんなにも曇っているんだろう…)

 モヤモヤした思いが胸を満たしていると、天気が良いというそれだけの
事にすら何か切ないものを感じてしまう自分は重症だと思った。
 今日は幸いにも、屋上には自分以外の人影は存在しない。
 初夏の頃を迎えて、すっかり昼頃には此処は暑くて過ごしにくく
なっているのが大きな原因かも知れなかった。
 しかし、どんな理由があるとはいえ…今、自分以外の人間が
いない事は克哉にとっては救いだった。

(…どうかこのまま、他の人間が来ませんように…)

 そう祈りながら屋上の扉を閉じていき、給水塔の影になる場所に
座ってゲーム機を開いていった。

『…昼休みに入って随分経つと言うのに遅かったじゃないか…「オレ」…』

「ん、ゴメン…ちょっと本多に捕まっていたんだ…」

『…本多か、確かにあいつに誘われるとうざいな。とりあえず飯を食え。
それぐらいの時間は待ってやるぞ』

「ん、うん…ありがとう…」

 ゲーム機の中に存在しているもう一人の自分は相変わらず偉そうな感じで。
 それを見て少しイラつく自分と、ほっとする部分が同時に存在していた。
 カバンの中から駅前のコンビニエンスストアで購入したサンドイッチとおにぎり、
野菜ジュースなどを取り出していくとそれを食べ始めていく。
 ゲーム機を開いていきながら、こうして一人で昼食を食べている光景は
きっと他の人から見たら奇異に映るに違いない。

『飯は旨いか?』

「え、あ…うん。このサンドイッチセット、ちょっと喫茶店ロイドに出てくるエッグサンドの
味に似てて…食べててほっとするからね。そういえばお前って何も食べないでいて
大丈夫なのか?」

 ふと、ゲーム機に表示されている相手がいつ食事の類を食べているのか
気になったのでそんな質問が口をついていく。

『いや、お前の昼休みになる前にキチンと食べているから問題するな。
一応入浴とか着替えの類も此処は整っている環境だしな』

「そ、そうなんだ…」

 相槌を適当に打っていくが、克哉の中で余計にこのゲーム機の
向こうのもう一人の自分がいる空間に対しての疑問が広がっていく。
 一体どうなっているのか物凄く興味はあるが、何となく怖い回答が
返ってくるような気がして…ゴクンと息を飲んでいきながら言葉も
同時に飲み込んでいく。
 けれど、もう一人の自分とこうやって一緒にご飯を食べながら過ごすなんて
悠長な事をするのは初めての経験で。
 戸惑いと困惑が時間が経過する度にゆっくりと薄らいでいくtと…
克哉の胸の中にはじんわりと嬉しさがこみ上げて来ていた。

(それを口に出して伝えたらきっと「俺」は皮肉めいた口調で何か
言うに違いないけどな…。ま、良いか…何か嬉しいし…)

 今までは会いたくても、会えなかった。
 連絡を取る手段すら皆無の状態だった。
 それに比べればゲーム機を通してとはいえ…相手とコミュニケーションを
取る手段が存在しているだけ有り難いのだと、やっと思えるようになり…
ぼんやりとそんな事を考えている内に昼食を食べ終えていく。
 野菜ジュースを飲み干していった瞬間、克哉は無意識のうちに唾を
飲み込んでいった。

(そろそろかな…ゆっくりと食べて間を持たせていたけど…食べ終わると
やっぱり意識せざる得ない…)

 食べ終えた品の包装やゴミの類を小さなビニール袋に入れて纏めて、
自分のカバンの中に後で捨てる為に一旦収めていくと…眼鏡は
低い声で語りかけてきた。
 さっきまでの彼の声とは明らかに大きくトーンが異なっているその口調に
克哉は尾てい骨の辺りに寒気にも似た疼きが走っていくのを感じていく。

「やっと食べ終わったか…。なら、そろそろお愉しみの時間だな。
昼休み終了程度までは付き合って貰うぞ」

「う、うん…判った…」

 知らず、声が上ずっていくのを感じる。
 同時に胸の鼓動が乱れていくのを実感していった。
 今朝、一通り説明された内容が頭の中で再生されていく。

―俺をソノ気にさせれば…

 その言葉が蘇って、カッと身体が熱くなっていくのを感じる。

(逢いたい…お前と…。こんなゲーム機越しじゃなくて、ちゃんと生身の
身体を伴って一緒に時を過ごしたい…)

 そんな、赤裸々な自分の欲求を克哉は自覚しつつ…緊張した面持ちで、
右手にタッチペンを持ち…ゲーム機を持って構えて画面を覗きこんで
いったのだった―
 

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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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