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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 11月21日分の掲載、遅くなりました!!
 昨晩に別ジャンルの友人から電話が来て、色んな相談話を聞いたり
こちらのここ三ヶ月の悲喜こもごもな現状を報告しあったりしていたら
21日が終わる間際まで話し込んでしまって…アップが非常に遅れました(汗)

 …しかも、御克連載の続きじゃなくて今回は突発SSです。
 はい、その後に某Oさんの絵茶に出没して…絵に合わせて書きますよ~と
言った元となる絵が「御堂と太一でノマを攻める」と「R×御堂」だったので…
はい、R×御堂の方選択しました。

 一応、こっちの方が…「君臨する場所」EDで、眼鏡克哉を迎えに行く直前に
御堂を仕込んだ時の話という感じで…イメージが湧いたので。
(香坂は基本、本編にありえない話は思い浮かびにくい奴なもので…)
 という訳で、御堂さんが闇の世界に落とされた瞬間のお話という感じの
SSでございます。
 興味ある方のみ、つづきはこちら…をクリックして読んで下さいませ(ペコリ)

『おやすみなさい』  Mr.R×御堂

―御堂孝典は、黒衣の男に連れられて…何故かビルの谷間にある
怪しい店の階段を共に下っていた

 どうして、自分は…こんなに怪しい男の後についてきてしまったのか
御堂自身にも判らなかった。
 ただ、一つ言えることは…男が発する、甘い魅惑的な香りで…今の自分は
頭がボウっとしてしまって判断能力が落ちてしまっている事。
 そして、だから…一緒にこんな所までついて来てしまったという事だけだった。

(どうして…私は、こんな怪しい男と共にこんな所まで来てしまったんだ…?)

 御堂は、自分の心の中で警鐘が鳴り響いている事を自覚していた。
 じっとりと掌に汗が滲んでいくのが判る。
 ドクドクドク…と心臓の鼓動は徐々に忙しいものへと変わっていく。
 ジワリ…と恐怖心に似たものが背筋から這い上がって来ていた。
 帰りたい、なのに…帰れない。
 何故なら、男がこちらの目の前に現れて…問いかけた一言が頭の中から
離れないからだ。

―佐伯克哉さんの事をもっと知って、理解したくはないですか…?

 歌うような口調で、男は軽やかにそんな事を問いかけて来た。
 だが…自分は、その一言で好奇心が疼いて、いわば此処まで来てしまった。
 佐伯克哉、それは御堂にとって…理解し難い存在だった。
 あまりにも違う顔を持っている、有能な男。
 御堂の中の何かを刺激して止まない存在。
 彼のことは、あまりにもその時々で見せる顔が違いすぎて…御堂は正直、
混乱してしまっていた。
 けど、同時に…強く惹かれている事実も癪だが存在していたのだ。
 だから御堂は、男の誘いに乗ってしまった。
 それが…己にとっては「天国と地獄」に限りなく近しい場所へと足を踏み入れる
行為である事にも気づかずに…。
  
―そして長い階段の向こうの禁断の扉が開かれていった

 その瞬間、眼に痛いぐらいの赤が視界に飛び込んでくる。
 鮮烈なまでの「赤」に支配された空間。
 御堂はそれを目の当たりにして…何故か、足が竦みそうになった。

―ここは、現実とは異なる場所だと無意識の内に感じ取っていたからかも知れない

 けれど…ここに御堂を案内した黒衣の男は、悠然と綺麗に微笑みながら…
またもや、芝居の台詞を口にするように…語りかけてくる。

「ようこそ…御堂孝典様。クラブRへ…私めの店へ、ようこそ…」

「あ、あぁ…」

 御堂は、何故かその雰囲気に圧倒されて…言葉が満足に出なかった。
 甘く蟲惑的な香りが鼻腔を突いていく。
 その瞬間…脳髄がしびれるような、奇妙な感覚を覚えて…御堂は膝から
力が抜けていくような気がした。

「なっ…これ、は…?」

 眩暈がして、頭の芯がクラクラしていた。
 いや…ずっとさっきからこの甘く濃厚な香りは…微かにMr.Rの肉体から
立ち昇っていた。
 だが、この空間にはそれよりも遥かに高濃度のものが漂っていたのだ。

「…良い香りでしょう? それは…人の欲望を解き放ち、とても正直にしてくれる
効能があります。…どうですか、ボウっとして…恍惚とした気持ちになってくるでしょう…?」

「な、にを…貴様は、言っている、んだ…!?」

 男の言っていた通りだった。
 実際に、背筋からゾクゾクゾクと…怪しい感覚が競り上がって、何故か下半身が
酷く疼いていくような感覚を覚えた。
 だが、それを認めるのは非常に悔しくて仕方なかった。
 御堂は…目の前の男をキっと強い眼差しで見つめていくことでその言葉と事実から
抗おうと試みていった。
 だが…そんな彼の反応も、Mr.Rを愉しませるだけのものでしかなかった。

「あぁ…貴方はとても、良い眼をしていらっしゃいますね…。さすが、あの方が
一目を置いて…気にかけていらしただけの事はあります。ですが…資格を得た
あの方にとって…貴方は欠かす事が出来ない供物です。
 ですから…それに、相応しい逸材となれるように…貴方を、今…この時より
仕込ませて頂きますよ…御堂、孝典さん…」

 そういって、男は足音を立てながら御堂の元へとゆっくりと歩み寄っていく。
 御堂の全身が、恐怖で粟立っていった。
 だが…男は楽しそうに笑っていくと、甘い香りですっかりと自由を失ってしまっている
御堂の衣類を…無理やり、剥き始めた。
 気づけば背後から黒衣の男に抱きすくめられていく体制になっていた。

「うわっ…何を、するっ!」

「…今、言った通りですよ。…貴方を…この世界を君臨すべき御方に捧げるに
値する供物へと仕込むと。今の…強情で、反抗的な貴方も魅力的ではありますが
限りなく従順に…快楽に忠実な存在になるように仕込んでお渡しする方が、きっと
あの方も喜ばれると思います」

 にこやかに笑いながら、男はとんでもない発言ばかりを繰り返していく。
 …この男が何を言っているのか、理解出来なかった。
 否、したくなかった。それは…あまりに、今まで御堂が生きてきた世界とは
違う世界の観念の話だったからだ。

「や、やめろ…! 離せ! 私は…そんな、ものに…なりたく、ない!」

 全力で力を振り絞って、御堂は男の手を跳ね除けていく。
 だが、それも…脳髄まで、麻薬めいたもので侵されてしまった今では弱々しいものに
過ぎなかった。
 そのまま男が…容赦なく、御堂を全裸にしていくと…両手を、手錠と鎖で戒められて
胸の突起と…ペニスを弄られ始めた。

「うっ…あっ…!」

 ただ、エナメルのような手触りのレザーの手袋で包まれた指先に…ペニスを弄られた
だけなのに…それは、強烈な刺激だった。
 瞬く間に…こちらの欲望は跳ね上がり、張り詰めていくのが情けなかった。

(何故、私は…こんな男の手に、反応して…しまっているんだ…?)

 御堂はその現実を、認めたくなかった。
 だが、心と裏腹に…こちらの性器はあっという間に張り詰めて、蜜を滴らせ始めていく。
 Mr.Rの手が竿の部分をしっかりと握りこみながら、指先を亀頭の部分に執拗に
這わせて…それを塗りこんでいくような仕草を繰り返していく。
 その度に御堂は忙しない呼吸を繰り返して、身体を震わせていった。

「はっ…くっ…ぅ…!」

 こんな男の手で感じている事実など、認めたくなかった。
 だから声だけでも唇を噛み締めて漏らさないように努力したが、それは無駄で
しかなかった。

「あぁ…とても、良い感度ですね。流石は…あの方が密かに気に入っていただけの
逸材です。ですが…これから、貴方が素直に身を委ねれば…こんなものとは比較に
ならないくらいの最高の悦楽を、あの方の手によって与えられる事でしょう…。
ほら、たったこれだけでも…意識が蕩けそうになるぐらいに…気持ち良いでしょう…?」

「はっ…くっ…。そ、んな…事、は…」

 必死に御堂は頭を振って耐えようとした。
 だが、もう…満足に頭が働かなくなりつつあった。
 欲望に忠実にさせる魔力のある香りは、今まで培ってきた御堂の自尊心や
矜持を粉々に打ち砕いて…ただ、快楽に正直な存在へと作り変えていく。
 この場の力か、それは人外の男の持ちうる能力の成せる技のせいか。
 御堂は…ゴクリと、知らずに息を飲み込んでしまっていた。

―期待をしてしまっている自分など、認めたくなかった

 男の手が一層、熱を増していく。
 御堂の性器が…その掌の中で更に硬度と体積を増していった。
 それだけでも…今まで経験したどのセックスよりも、強烈な快楽を御堂に
与えていた。
 こんな感覚は知らなかった。怖いぐらい…感じてしまっていた。
 それに溺れかけた瞬間、男は…まるで悪魔の囁きのような問いかけを
御堂の耳元に落としていく。

―ねえ、とても気持ち良いでしょう? けど…貴方があの方の…佐伯克哉さんの
モノとなる事を承諾して、それを受け入れたのならば…今、貴方が感じている
快楽の何倍も強い悦楽を…得られる事でしょう…どう、なさりますか…?

 もう、手の中ではすぐに弾ける寸前まで、性器が膨張してしまっていた。
 イキたい、と強く願った瞬間…男の手は残酷にも止められていく。

「あっ…はっ…! な、ぜ…」

 達する寸前で止められた事で…御堂は気が狂いそうになっていった。
 悪魔は、その隙を逃さなず…畳み掛けるように再度、問いかけていく。

「…貴方が、正直になれば…欲しいものを与えて差し上げますよ…?さあ、
御堂孝典さん。どうなさいますか…?」

 もう、甘い麻薬めいた香りに脳髄まで蕩かされてしまった御堂には…
抗う気力など残されていなかった。
 ともかく、楽になりたかった。イキたかった。
 だから…ついに、御堂は陥落してしまった。

「判った…私は、お前の言葉に…従う。だから…もう、楽に…してくれ…」

 それはエリートと言われた男が堕ちた瞬間。
 今まで培ってきた実績も、肩書きも…全てを放り投げることを承諾したに
等しいことだった。
 ようやく…その一言を引き出して、黒衣の男は愉快そうに笑みを刻んでいく。

―そして、御堂が求めて止まない絶頂を与えていった。

「あっ…あぁぁ―!」

 一際高く、御堂は啼いて…達していく。
 そして…ただ手で扱いてイカせただけなのに…ぐったりとなって、男の身体に
凭れかかりながら意識を失っていく。

 その身体を支えながら…Mr.Rは優しく告げていく。

―おやすみなさい、御堂孝典様…

 これから自分達の世界を満たし、愉しませてくれる玩具の一つとなる存在に
向かってどこまでも優しく優しく声掛けていく。
 その瞬間…Mr.Rは心から満足げな笑みを…口元に湛えていったのだった―

 
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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