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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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この話は御堂×克哉のクリスマスネタです。
切なさとほんのりとした甘さが信条の話と
なっておりますので了承の上でお読みください。

いつかのメリークリスマス                   

 そしてクリスマス当日、克哉は御堂に会社前まで迎えに来て
貰うのと同時に目隠しをされていった。
 今日は少し、仕事が立て込んでしまったので残業になってしまった。
 その事を申し訳なく思いながら会社の玄関に慌てて向かっていくと
御堂はぶっきらぼうに対応して克哉の視界を白い布地で奪い、
助手席へと押し込んでいった。

(一体御堂さんはオレを何処に連れていくつもりなのだろう…)

 社内には車のエンジン音だけが大きく響いていく。
 恐らく御堂は運転の方に集中しているのだろう。
 先程から幾つかの質問の言葉をこちらから投げかけていったが
御堂からはまともな返答が戻って来る事はなかった。
 
―ドクン、ドクン、ドクン、ドクン…

 目隠しをされて何も見て確認が出来ないという状況下のせいか
心臓が嫌に大きく脈動しているのが判った。
 自分の鼓動の音だけが、妙に大きく感じられてしまう。

(まさかクリスマスの日にこんな展開になるなんて…。何て言うか
何も見えないっていうのは落ち着かないな…。まるで御堂さんに
連れ浚われてしまうみたいな錯覚を覚えてしまうな…)

 御堂に拉致されて、どこかに監禁されてしまうような甘美な錯覚。
 だがそのシチュエーションを想像した途端、背筋に痺れが
走り抜けていくようだった。
 例えば、御堂に閉じ込められてしまったらどうなるのだろうか。
 他の人間と一切関わる事が出来ず、この人だけとしか接する事が
出来なくなったら。
 二人きりの世界でずっと生きる事が出来たら…。
 そんな現実離れした夢想が克哉の中に生まれて、次第に大きく
膨らんでいった。
 
(…きっと、そうなったら今のオレにとっては…一つの理想郷かも
知れないな…)

 まともに何も見れない状況下だからだろう。
 脳裏にそんな事を空想していく。
 実際は御堂はそんな事をしないだろうが…その瞬間、克哉は
己の胸の奥に潜む願望を垣間見る事になった。
 無意識の内に、縋るように御堂の名を口にしていった。

「御堂、さん…」

 恐らく自分が座っているのなら御堂はこちらにいるだろう。
 そう推測して愛しい人がいると思われる方角に克哉は振り向いていく。
 その瞬間、車が止まったような気がした。
 同時に…何かが近づいてくる気配も強く感じていくと…。

「っ…!」

 唐突に唇が塞がれていく。
 不意を突く形でこちらの口腔に捻じ込むように熱い舌先が
割り込んでくる。
 とっさに口を閉じて侵入を拒んでいくも…御堂はそれを抉じ開けるように
力強く舌先を挿入してくる。
 まるで御堂に無理やり犯されているかのような気分になってくる。

「はっ…ぁ…」

 強引に割り込まれていくかのように口づけられていく。
 たったそれだけの事で身体が熱くなってどうしようもなくなる。
 こちらの歯列を、そして上顎や下顎を…熱い舌先にも余す処なく
御堂の舌で舐め上げられて、そして深く絡め取られていく。
 時間にすれば一分程度。
 もしかしたら信号待ちをしている最中かも知れない。
 唐突なキスの時間に…克哉の思考はバラバラになりかけていく。

「…続きは後で、な…」

「えっ…あ…」

 名残惜しげにキスを解かれて、あやすような口調でそう一言だけ
告げられていった。
 御堂を追いかけるように、とっさに手を伸ばしていけば…ギアの
処に添えられている御堂の手の甲に己の手を重ねていく。
 
「佐伯…其処に手を置くのは今は危険だ…」

「あ、すみません…ごめん、なさい…」

 本当は見えなくて不安だった。
 けれどその言葉で確かに運転中にこちらが御堂の手の上にこちらの
手を重ねるのは危険と察して、おずおずと離していく。
 縋れるもののない不安を覚えていきながら…満足に外の景色を確認する
事も出来ないまま車は進められていく。
 確かにすでに迎えに来て貰った時点で暗くなっていて…空は
紺碧に染められていた。
 けれどそのせいで周囲の状況が見えづらいのと、全く見て確認を
する事が出来ないのは全く違う。

(御堂さん…貴方は一体、オレを何処に連れていくつもりなんですか…?)

 まだ付き合い始めて日が浅いせいか、一カ月も経っていないせいで
克哉にはそれを推測するだけの情報を持っていない。
 御堂が何を考えて、この日に自分を迎えに来て何処に連れて行こうと
しているのか。
 だからこそどうしようもない高揚を同時に生みだし、耳までつい赤く
なるぐらいに興奮を覚えていく。

―早く、目的地に着いて欲しい。そうじゃなければ…オレの心臓の方が
先にパンクしてしまいそうだ…!

 そうしてギュっと強く目を閉じていきながら…その瞬間が早く訪れて
くれる事を克哉は切実に祈っていったのだった―

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 とりあえず1月8日の夜行バスに乗って、大阪まで
トンボ帰りの旅行行って来ました!
 去年の八月の時点から冬コミと今回のインテ行きの
資金をチマチマと溜めていたので、無事にそれで
行く事が出来ました。

 インテックスは一年半ぶりぐらいに行ったけれど、今回は
初めて一般列に並んで参加しました。
 何というか、冬コミに負けないぐらいの熱気でした。
 今まで知り合いにサークルチケットを貰っていたから
その辺実感していなかったんですけどね。

 いつもの王レベ時代からの友人達のHちゃん、Kちゃん、Yさんに
加えて…今ではヘタリアの方に行ってしまった通称シロさんとも
二年弱ぶりぐらいにオフで対面出来ました。
 無料配布本を置かせて貰ったあまふみさんの処にもチョコチョコ
顔を出し、こっちの無料配布に問い合わせをしてくれたお嬢さんと
たまたま顔を合わせたのでお菓子をつい嬉しくて押し付けてしまったりと、
会場ではそんな感じで過ごしておりました。

 今回はイベント後に四人で豆腐料理と串焼きをメインに扱っている
居酒屋に行きました。
 何と言うか生湯葉刺しと、豆腐ナゲットは初めて食べたんですが
どっちも旨かったです!!
 何と言うか特に生湯葉刺しは何かハマりそうな感じ!
 他にも色々と豆腐料理食べましたが、どれも料理に外れはなくて
舌鼓を皆で打ちながら楽しい時間を過ごしました。

 Hちゃんを見送ってからは三人で帰りの夜行バスの発着所を
探しつつ土産物屋を見て、その付近でバーに入りながら
ギリギリの時間まで話して過ごしました。
 ここで不足しがちな野菜をたっぷりと補いましたよ…。
 遅い時間までKちゃんとYさん、こちらに付き合ってくれてありがとうでした。

 とりあえず春コミか、5月のイベントのどっちかに今回色々話して
イベント参加する意思は固めました。
 春コミのイベント申し込みは今週末までなので、それまでに
結論を出したいと思います。
 それでは拙いですが、簡単なイベントレポを残して今回はこの辺で~。
 とりあえずひょんなことから、冬コミにも配布した御克本を
「柚曜日」のあまふみさんの処で委託して頂けたので、ここで
こっそり告知しておきます。
 あまふみさん、置かせてくれてどうもありがとうです~。
 ちなみにこの話は昨日、ひょっこり決まりました(笑)

 とりあえずあまふみさんのスペースは以下の通りになります。

2011年1月9日 COMIC CITY大阪82(インテックス大阪)
「2号館 K55a」

 とりあえず通販おまけ&冬コミで配布した本と同じものを
ここに十部程度、コソっと置かせて貰うので宜しくです。
 今回の大阪旅行は、以前に行った時の新幹線のチケットのおまけに
ついていた食事券で食べた「づぼらや」に行く予定。
(友人達が付き合ってくれればやけど…)

 そこで食べたふぐ定食が結構美味しかった記憶があるので
もう一回食べたい、なと。
 もう7~8年は前の記憶なのでおぼろげで店の名前とか忘れていたんですが、
ふぐ料理で探してもなかなかそれらしき店がなくてどうしようって思っていたら
その店が道頓堀にあった、という場所をどうにか思い出してようやく発見
出来ました…。あ~良かった。
 ふぐの白子を食べるのが目的です。
 早く食べたいなぁ…(ドキドキ)
 では、1月8日に夜行バスで飛び立ちます!(じゅわっち)

 
 現在連載中のお話のログ

この話は御堂×克哉のクリスマスネタです。
切なさとほんのりとした甘さが信条の話と
なっておりますので了承の上でお読みください。

いつかのメリークリスマス                 

 
 今日、突然に御堂に誘われて一緒にクリスマスツリーを買ったのが
とても嬉しかった。
 ついこの間まで、こんな風に恋人同士として日常を送るなんて
自分達には無縁だったから。
 その嬉しさが、身体の反応として出てしまっているのだろう。
 御堂の指がこちらの奥まった個所に侵入し、暴かれているにも関わらず
克哉は胸が詰まりそうな喜びを覚えていた。

「はっ…御堂、さん…、イイ…!」

「ああ、なら此処をいっぱい擦り上げてある…。ほら、もっと私を感じるんだ…」

「は、い…ん、あはっ…!」

 その指先がこちらの前立腺の部位を探り当てていく度に、克哉の肉体は
大きくベッドシーツの上で跳ねて悶え始めていく。
 男の魔法のスイッチとも称される其処は…一度その部位から与えられる
快感を知ってしまえば相当に癖になる。
 実際、克哉もこうやって御堂に抱かれるまでは…男の指や性器を受け入れる事で
ここまで深い悦楽を得られるなど知らなかった。
 しかし散々御堂に抱かれて快楽を覚え込まされてしまった身体は顕著に
与えられる刺激に反応し、浅ましく収縮を繰り返していく。
 最初は硬かった内部が徐々に蕩けるように柔らかくなり…吸いつくように
御堂の指を食み始めていくのを感じ取ってから、御堂はようやく其処への愛撫を
中断して、内部から指を引き抜いていった。

「あっ…ぅ…」

「抱くぞ、克哉…」

「えっ…? う、ああああっ…!」

 御堂がこちらの事を下の名前で呼んだことに違和感を覚えるのと同時に
バックから容赦なくペニスが侵入してきた。
 その衝撃に、直前に感じた違和感を口に出す事が出来なくなっていく。
 ズン、と深い場所を抉られて最奥を突き上げられていく感覚に抗う事が
出来なくなって…その強引なリズムに巻き込まれていく。

「あっ…ふっ…イイ、凄く…イイ、御堂、さん…ん、あっ…!」

 克哉はともかくシーツを強く握りしめてその感覚に耐えていった。
 その瞬間、耳元で低い声で囁かれていく。

―君は私の名前を、まだ下の方では呼んでくれないのか…?

 その言葉を聞いた瞬間、冷や水を浴びせられたようになった。
 だが…グっと唇を噛んでいきながら小さく克哉は答えていく。

「ん、はっ…まだ、貴方の名前を…呼べる、程…勇気、が…んんっ…!」

「私はたった今、君の名字でなく下の名で呼んだのにか…?」

「え、ええっ…ごめん、なさい…はっ…!」

 まだ、克哉と御堂はお互いの名を名字で呼びあっていた。
 恋人同士になったというのに、そのせいでどこか堅苦しい感じがあるのは
否めなかった。
 けれど克哉にとっては御堂とこうやって恋人同士になるというのはまだ
何処か夢を見ているのではないかというぐらい現実感が伴わない事で。
 あの御堂を、本当に下の名前で呼んで構わないのだろうかと…半分
信じられない部分があるからこそ、未だに呼べないでいた。

「そうか、残念だが…私が、君にした事を思えば無理もない事だ…。気長に、
構える事にしよう…」

「いえ、オレは…貴方を、憎んでなんて…いません、から…。まだ、オレの
方の心、の準備が…出来て、いない…だけ、です…んはっ…!」

 御堂から与えられる衝撃に必死に耐えていきながら、克哉は懸命に
声を絞り出していく。
 辛うじて言葉のやり取りが出来る程度まで抽送の速度は抑えられて
いたが…気を抜けば嬌声が漏れてしまう状況下で、言葉を交わし合うのは
かなりの気力が必要だった。

「判った…待とう。君が自然に、私の名前を呼べるようになる…その日まで、な…」

「あり、がとう…ござい、ます…はっ…!」

 克哉が礼を告げたその瞬間に、御堂の突き上げは一層激しさを増していく。
 その段階まで来ればもうまともな言葉など紡げる筈がない。
 必死になってその衝撃に耐えて、懸命に御堂が刻むリズムについて
いく以外に成す術はなかった。

「はっ…ううっ…くっ…あっ、もう…ああっ!」

「早く、イクんだ克哉…私も、もう…!」

「はっ…い…んんっ、あっ…ああっ―!」

 そうして克哉は御堂から与えられる刺激によって、昇り詰めていく。
 頭の中が真っ白になって何もまともに考えられなくなっていった。
 その感覚に翻弄されて、一瞬意識を失いかける。
 自分の身体の奥に、すぐに熱い精が注ぎ込まれていって…満ち足りた
感覚が彼を包み込んでいった。
 間際に、御堂の唇が耳元に宛がわれていって…克哉はその内容を
聞いていった。

―クリスマスの日の夜は、君と…

 それは御堂にとっては、精一杯の告白であり…誘いの言葉だった。
 だが、克哉はその言葉に対してキチンと答える事が出来たのか定かで
ない状態で…緩やかに意識を失い、まどろみの中に落ちていったのだった―

 


この話は御堂×克哉のクリスマスネタです。
切なさとほんのりとした甘さが信条の話と
なっておりますので了承の上でお読みください。

いつかのメリークリスマス               

 
 御堂からの口づけは強引で、情熱的だった。
 恋人同士になる前から、執拗なキスだと常々感じていたが…それは
今でも変わらない、いや余計に力強さを増したようにさえ思える。

「ふっ…うっ…」

 克哉の唇からくぐもった声が自然と漏れていく。
 相手の背中に縋りつき、そのシャツを強く握りしめていきながら
その感覚に必死になって耐えていった。

(キスだけで、本当におかしくなりそう…だ…!)

 体中が敏感になって、御堂から与えられる快感に反応して
しまっているのを自覚する。
 胸の突起も、ペニスも…奥まった蕾すらも愛しい相手を求めて
過敏になってしまっている。
 御堂の手で乱暴に衣服を剥かれていく。
 未だにこの瞬間に慣れないでいる。

「御堂、さん…見ない、で…」

「断る。君の恥ずかしい姿を見ないのは勿体ないからな…」

「ん、ふっ…」

 部屋の明かりが点けられた状態のまま、性急な手つきで裸身を
晒す羽目になる。
 御堂の眼差しがこちらに絡みついてくるようで…触れられても
いないのに、怪しい電流が視線が注がれている個所に走り抜けて
いくようだった。
 胸の突起を荒々しく弄られるだけで、ビリリと甘い痺れが走って
ペニスが一層力強く息づいていくのを自覚していく。
 
「やっ…御堂さん、早く…下、触って…」

 もうさっきから、下半身が反応しているのに決定的な刺激を
与えられないままなのが辛くて…思わずそう懇願していってしまう。
 腰をしきりに捩り、股をすり合わせるようにしながら…克哉は
つい瞳を潤ませて訴えかけていく。

「…もう、恥ずかしい場所に触れられるのを君はおねだりするのか…?
今夜は随分と積極的じゃないか…」

「やっ…言わないで、下さい…んんっ…」

「ほう…もう、燃えるように熱くなっているな…。この家に来てからずっと…
私にこうされるのを期待し続けていたのか…?」

「は、はい…そうです…。貴方の匂いを感じてしまったら、オレは…
冷静でなんかいられないですから…はっ…」

 御堂の手がこちらの衣服に侵入してきて、的確にペニスを刺激し始めていく。
 それはじれったいぐらいの速度ながら…克哉の感じる部位を的確に攻めて
くるせいで…あっという間にまた性器の先端から蜜が溢れていった。
 ドクンドクン、と荒く脈動するペニスは如実の克哉の性欲を表していて…
それを自覚した途端に更に耳まで真っ赤になっていく。

「…体調は本当に、大丈夫なのか…?」

「はい、大丈夫です…。風邪じゃなくて、その…これは…貴方の家に来て…
身体が、収まり切らなくなってしまったからですから…」

 その真相を打ち明けるのが恥ずかしくてカアァ…とまた顔が赤くなってしまう。
 御堂に事実を伝えるのは多少、躊躇いがあった。
 けれど抱きあうからにはこの人に加減などして欲しくなかった。
 本当に体調不良なら仕方ないと思う。
 明日だって仕事が控えている訳なのだから…けど、今はそうじゃないのだから
全力で自分に触れて、抱いて欲しいと心底思った。

「…ほう、やはり君には淫乱の素質があるようだな…。たったそれだけの事で
ここまで顕著に反応してしまうなんてな…」

「やっ…言わないで、下さい…はっ…」

 そう耳元で揶揄する言葉を囁かれていきながらごく自然に体制を
変えられていってしまう。
 ベッドの上で四つん這いになり…御堂に向かって高々と腰を突き出すような
体制になった時、あっという間に下着ごとズボンを引き下ろされていった。
 臀部に冷たい外気が触れて、ゾクっと背筋に寒気のようなものが走っていく。
 だが…欲情で身体がほてっているせいか、それも僅かな間の事だった。

「今夜はバックから、君を抱くぞ…」

「あ、はい…御堂さんの好きに、して下さい…」

 御堂の手が克哉の滑らかな臀部を辿って…ゆっくりと揉みしだき
始めていく。
 この体制だと自分の浅ましい個所は御堂に赤裸々に晒される事になるので…
頭のてっぺんから火を噴きそうなぐらいに恥ずかしくて仕方なかった。
 ヒクヒクと相手を求めて、自分の蕾が収縮を繰り返してしまっている様を
見られているのを自覚して…それだけで気が狂いそうになる。

「君のこっちの口は本当にいやらしいな…。さっきから何度も私を
求めてパクパクと収縮を繰り返しているぞ…」

「ん、あっ…言わないで、早く…御堂、さん…!」

 言葉で苛まれる度に嗜虐的な喜びが克哉の背中に走り抜けていく。
 それが限界近くにまで達したのか、克哉は必死になって背後にいる
愛しい人に強請っていった。
 そう告げた瞬間、臀部に冷たいものが大量に掛けられていく。

「は、んんっ…冷たい…」

「すぐに熱くしてやる…心配するな…」

「はっ…くっ…!」

 御堂の指先が、克哉の蕾の中に侵入してくる。
 ローションの滑りがプラスされているせいかあっさりと奥まで挿入されて
克哉の脆弱な個所を探り当てられていく。

「ん、はっ…御堂、さん…其処、イイッ…あっ…!」

 そしてすぐに御堂から与えられる強烈な刺激に翻弄され…指だけにも
関わらず克哉はベッドの上で大きく身体を跳ねさせていきながら
暫くその感覚を享受していったのだった―
 こんにちは、年が明けてから暫く音沙汰がなかった香坂です。
 12月31~1月4日まで一年に一回しかない長期休暇だったので
思いっきり充電してゲームばかりして過ごしておりました。

 まあ、12月31日に兄貴が突然倒れて早退して帰って来たりしたり
両親ズが揃って風邪で倒れたりと、今年の正月は自分だけが元気と
いうイヤンな状態になりましたが…。
 何故これだけ風邪の菌が家中に蔓延しててオイラだけ無事なのか
すげぇツッコミ入れたいんですが。

 とりあえず遅まきながら、冬コミレポを。
 興味のある方だけ「つづきはこちら」から読んでやって下さいませ~
 
この話は御堂×克哉のクリスマスネタです。
切なさとほんのりとした甘さが信条の話と
なっておりますので了承の上でお読みください。

いつかのメリークリスマス          

 扉が開いた瞬間、克哉はどうしたら良いのか判らなくなった。
 せめて後一分、いや30秒の猶予があれば頂点に達する事が出来たのに
その寸前で御堂が部屋に入って来てしまったせいで手を止めざるを
得なかった。
 
(どうしようどうしようどうしよう…!)

 御堂の部屋で耐えきれずに自慰をしてしまった事に対しての後ろめたさが
一気に襲い掛かって、半ばパニックになりかけた。
 動機と息切れがして、本気でこのまま意識を失くして眠りに落ちて
しまえたらどれだけ自分は救われる事だろうか。
 心底そんな事を考えてグルグルしている克哉に対して、御堂は優しく
声を掛けてくれた。

「克哉…とりあえずあっさりと玉子ガユでも作って見た。コンソメを
ベースにした洋風の味付けのものだが…味は悪くないと思う。
良かったら食べてみてくれ…」

「あ、ありがとうございます…俺の為に、わざわざ…」

 御堂の心遣いに思わず、ジーンとなってしまった。
 だからこそ相手がこれを作ってくれている間に…欲情して自慰を
してしまった事実に居たたまれなくなってしまう。

(うう…オレってば、最低かも…。こんなオレに御堂さんはとても
優しく労わってくれているのに…)

 まだ下半身は疼いて、半勃ち状態になっている。
 だが御堂がわざわざ作ってくれた料理をムゲにするような真似を
する訳にはいかないとどうにか身体を起こしていく。

(よ、良かった…丁度、半分だけ身体を起こした状態だと、布団にも大きな
シワが出来るから…それで、テント張ったモノをどうにかギリギリで隠せる…)

 一番危惧していた問題はどうにかなったので、意を決して料理が
乗せられた丸型のお盆を受け取っていく。
 白い器に適量盛られたコンソメの風味がする玉子ガユは見ているだけで
食欲をそそっていった。
 正直言うとお腹はペコペコだったが、一応自分は体調不良という事に
なっているのでがっつく訳にもいかない。
 だからゆっくりとスプーンに手を伸ばしていき。
 火傷しないように恐る恐ると口に運んでいっった。

「うわ、美味しい…」

 そして素直に感嘆の言葉が漏れていった。
 少量だが味付けにチーズの風味がしているその卵ガユはどちらかというと
洋風のリゾットに近い味わいだった。
 その素朴で豊かな味に克哉は思わず顔をほころばしていった。

「そうか、君の口に合ったなら良かった…。そういえば君にこうやって手ずから
料理を作るのは初めてかもな…」

「そう、ですね…。先々週と先週の週末は、オレが全部料理を作っていましたからね…。
張りきって、良い処見せようと頑張ってしまったから…」

「ああ、そうだな。だから君の気持ちを無駄にしたくないから一切手を出さないで
任せる事にしていたが…私も、こうやって君に手料理ぐらい振る舞いたいとは
密かに思っていたからな…。思いがけず、その機会を得る事が出来て今は
少し嬉しいな…」

「えっ、そうだったんですか…?」

 思ってもみなかった事を言われて克哉はポカンとなっていく。
 だが御堂はベッドの傍らに腰をおろしていきながら、「そうだ」と
短く肯定していった。

「…こうして正式に恋人同士になったのならば、恋人の喜んだ顔が
見たいと思うのは自然な反応だと思うんだがな…。君は違う考えなのか…?」

「い、いえ…! そんな事はありません…! オレだって同じ気持ちだから…
だから、貴方の為に料理をいっぱい作った訳ですし…」

「ふふ、なら私たちの気持ちは一緒だという事か。そう知ると…何か
嬉しい気持ちになれるな…」

「あっ…」

 きっとその表情は御堂本人にとっては無意識に浮かべたものに違いないだろう。
 けれどフっと微笑したその顔に思わず克哉の視線は釘付けになっていく。
 瞬間、ジワっと半勃ち状態になっていた性器が張りつめて自己主張をしていき…
先っぽから蜜が滲み始めていくのを自覚していった。

(ううう…何てオレって即物的なんだろう…。御堂さんに対してときめいて
しまっただけで身体がすぐ反応してしまうなんて…!)

 けれどまだ御堂が作ってくれた料理を完食しきっていない。
 幸いお盆が上に置かれているので隠せているけれど…パンパンに張りつめて
しまっている事で苦しさを克哉は覚えていった。

(幸せだけど、ある意味拷問だな…この状況は…)

 本気で今すぐ御堂に抱きついて、貪るように口づけながらこの人から
深い快楽を与えられたいと望む自分がいる。
 そのせいではぁはぁ、と熱っぽい吐息を零していってしまう。

「…どうやら君は今、本当に苦しいみたいだな…。それを食べたら今夜は
無理をせずに早く寝ると良い…」

「い、いえ…そんな事は…絶対に、嫌です…!」

 それがこちらを案じた発言だと判っていたが、克哉は反射的に
否定していった。
 その剣幕に御堂は思わず押されて、絶句していってしまう。
 この状態で早くなんて寝られる訳がない。
 けれど相手を直接的に求める言葉をどうにも言う事が出来なくて…
否定する言葉は言えど、それ以上続ける事は克哉にとっては困難だった。

「…どうして、だ? 君を無理させたくないんだが…」

「そ、それでも…オレは、今…凄く貴方が欲しいですから…! だから、
このまま大人しく寝るなんて…出来ません!」

 食べる手を止めて、必死になって喰いついていく。
 暫く重苦しい沈黙が訪れて、克哉は肩身の狭い気分を味わっていった。
 だが…暫くすると、御堂がお盆をヒョイ、とサイドテーブルの上にどかして…
ベッドに膝をついて乗り上げていった。

「…せっかく、今夜は我慢してやろうと思ったのに…君は本当に…
私を煽るのだけは上手いな…」

「我慢なんて、して欲しくないんです…。オレは、今だって…貴方に
触れて欲しくて、仕方ないんですから…!」

 そうして力いっぱい訴えていけば、御堂から容赦ない力で抱き寄せられ…
強引に唇を塞がれて、組み敷かれていったのだった―
 
 とりあえず、無事に冬コミ終了致しました。
 何て言うか連日の疲れがあったり、ちょっと兄上が大晦日に
ノロに掛かったかも知れないと早退してきたり色々あったりしたので
こっちのサイトの更新、出来ませんでした。

 ちょっと反則ですが…これからちょいと何日か戻って、小説の更新と
冬コミの日の簡単なレポート記事みたいなのを書かせて
頂こうかと。
 とりあえずそんな感じです。
 1月1日から2日に掛けて、せっせと記事を書かせて頂きます。

 今年もマイペースに、更新を続けさせて貰いますね。
 本年もどうぞ皆様、宜しくお願い致します!
この話は御堂×克哉のクリスマスネタです。
切なさとほんのりとした甘さが信条の話と
なっておりますので了承の上でお読みください。

いつかのメリークリスマス        


 12月に入ると、外気は急に冷たくなる。
 だから帰宅したばかりの暖房が入っていない室内に入っただけでも
二人は充分に暖かさを感じていた。
 まだ付き合い始めて一ヶ月も経っていないので未だに克哉は
この部屋に訪れるのは緊張する。

(けど、こうやって正式に招かれてこのヘアに入れるだけでも
嬉しいよな…)

 付き合い始めてこの部屋に入ったのは今日で三回目だ。
 先週、先々週と週末は此処で御堂と濃密に過ごした。
 足を踏み入れた途端、脳裏にその記憶が鮮明に蘇って来て
耳が真っ赤になってしまう。

(ううう、やっぱり御堂さんと一緒にいると…とても平静では
いられないよなぁ…!)

 まだ、触れられた訳でもチョッカイを掛けて挑発された
訳でもないのに…ただ御堂の自宅に二人きりでいるだけで
身体の奥が疼いてしまっている。
 脳裏に淫らな妄想が湧き上がって来て、止まらなくなる。

「…どうし、よう…」

 思わず、消え入りそうなぐらいに小声で呟いてしまっていた。

「どうしたんだ、佐伯君…」

「い、いや…ちょっと熱が出てきたみたいで…その…」

 ここで抱かれた記憶が蘇ってきたせいで、ポッポっと顔が
赤くなってしまう。
 その紅潮した様子は、発言に説得力を持たせたらしい。
 御堂が見る見る心配そうな顔を浮かべていく。

「何! それはイカン! 風邪でも引いたなら早く休め!
ほらこっちだ…!」

「え、ええええっ~!」

 御堂が剣幕を変えて行くと強引に克哉の腕を掴んで寝室の
方まで引きずり込んでいく。
 寝室に辿り着くと同時にベッドの上にドン、と突き倒されて
コートや上着の類を脱がされていった。

「わわっ! 自分で脱げますから…御堂さん!」

「良い、コートと上着は私が脱がせてやる。それで早く吊るした方が
シワにならなくて済むだろう。ほら…」

「は、はい…!」

 ベッドの上でこんな風に御堂に圧し掛かられて、顔を間近に寄せられながら
服を脱がされてしまったら、意識しないでいられる訳がなかった。
 しかし御堂はどうやら淫らなことを仕掛ける様子は一切ない。
 心配そうにこちらを見つめている様子から、本当にこちらの身体を案じて
くれている様子が伺えて…それが余計に、克哉の身体を硬くしていく。
 あっという間にコートと上着を脱がされていけば、強引にベッドの上に
寝かしつけられて布団をかぶせられていく。

「デパートみたいな人の多い場所に連れ込んだのが災いしたのかも
知れないな…。今、風邪引いた時でも食べやすいものでも作ってくる…。
少しその間、休んでいると良い…」

「あ、はい…ありがとう、ございます…」

 御堂にそう言われて、克哉は恐縮していきながらもすぐに
うなずいていった。
 布団の中は最初は冷たかったが、数分もしない内に暖かくなっていく。
 
(御堂さんの匂いがする…)

 もう、今ではすっかり覚えてしまった御堂の匂いが寝具に染みこんでいるので
余計に身体の熱が上がっていくようだった。
 抱き合う関係になったからこそ、相手の体臭も鮮明に覚えてしまっている。
 
(ううう…冷静でなんかいられない…何か、下半身が変な風に反応してきたし…
どうしよう、これ…)

 こちらが風邪を引いた、と心配してくれている御堂に対して…本当は
この部屋に入って欲情した結果、身体が反応してしまったのだととても
言える訳がなかった。
 正直言うと、御堂にほんの少し触れられてしまうだけで身体は
嫌でも反応してしまう。
 たった今、衣類を脱がされた時の事だってそうだ。
 あのシチュエーションだけで、抱かれている時の事を思い出してしまうのだ。
 御堂の部屋で過ごすというのはまだ慣れていない克哉にとっては
ある種の拷問に等しい一面があるのだから。

(御堂さんが戻ってくるまでに収まるから…あ、枕元にティッシュがあるなら…
その間に鎮めておいた方が良いかな…)

 どうしようか、と思案して周囲に目を凝らしていくと…枕元にティッシュの
箱が置かれているのを発見して、暫く悩んでいく。
 一体何を御堂が作っているのかは判らない。
 品によっては、すぐに戻って来てしまうかも知れないから…それは
ある種の冒険に等しかった。

(け、けど御堂さんがすぐに戻って来てしまったら…けど、
もう身体の奥がどうしようもなく熱くてそれだけでおかしくなりそうだし…。
すぐ達するようにすれば…大丈夫、だよな…)

 数分、葛藤していったが結局ジっとしているだけで身体が疼いて
仕方なかったので何枚か手を伸ばしてティッシュを取り…精液を
放っても寝具が汚れないように手探りで準備していきながら、勃起した
ペニスをズボンのフロント部分から取り出していく。
 自分にとって最大のポイントである筋の裏と先端部分を的確に
刺激し始めて追い上げていく。
 欲情しきった身体はあっという間に追い上げられていき…
頭の中が真っ白になる感覚を味わっていく。

「はっ…んんっ…!」

 くぐもった声を漏らしていき、最後の追い上げに掛かっていく。
 手の動きも性急なものになり、射精感が強まり達しそうになった
その直前、ガチャリと扉が開く音が聞こえて…克哉は冷水を
浴びせられたようにハっと顔を上げていったのだった―
 
 とりあえず明日の冬コミに持っていく新刊と、無料配布の追加分の
印刷が無事に仕上がりました。
 無料配布の残部が4部で、見本誌に一冊持っていかれるなら流石に
もうちょい刷り足した方が良いよな…という感じでコツコツやりました。
 一先ず、別ジャンルの方の原稿も無事に終わって…今回はそっちの方の
友人達に声を掛けて、合同誌を作ったので…うん、無事に今朝までに
編集と印刷が終わって一安心です。
 これで心おきなく旅立てます!

 香坂は今日は仕事で、仕事上がったら即座に宿泊予定の
ホテルに直行するのでパソコンに29日夜まで触れません。
 つ~訳で29日分は潔く休んでおきます。

 今日はホテルで、友人達と一緒に王レベの主従のプリントケーキを
食べま~す。
 以前に鬼畜眼鏡の御克でやった事があって、それが楽しかったので
こっちのジャンルでもやりたいな~と密かに思っていたのを
実現させました。
 友人達と5人でワイワイやりながら食べるのが今から楽しみ!
 香坂はとりあえず、それなりに高いシュウマイと蒸し野菜と、
自分が漬けたヌカ漬けをオカズとして持っていきます!
 明日は恐らく、鬼畜眼鏡のグッズ買いに企業スペースに全力で
走っていると思われます。

 それでは冬コミに行かれる方は、防寒にどうぞ気をつけて下さいませ。
 私はこれから、旅立ちます。(まずは仕事なんだが)
 ではでは!
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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 …一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
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