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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 ―眼鏡の手は、とても優しくて怖いくらいだった。

 今までの人生で、こんなに慈しまれながら誰かに触れられた経験などない。
 整った指先が、こちらの肌を滑っていく度に電流のような感覚が走り抜けて
いくようだった。
 
 窓から朝日が差し込んでくる中、一枚一枚…丁寧に、衣類を剥がされていく。
 相手の顔も、自分の裸身も…何も隔てるものがない。
 食い入るように見つめられながら、時折肌を撫ぜ擦られて…衣類を脱がされて
いくだけで、一種の前戯のようだ。

「あっ…んっ…。あんまり、焦らす…なよ…」

 まだ抱き合って、キスしかしていない状態なのに…克哉の性器ははち切れん
ばかりになっている。
 それを相手に見られるのが死ぬほど、恥ずかしい。

「…焦らしていない。慎重になっているだけだ…」

「えっ…?」

 予想外の返答が戻って来ると同時に、眼鏡もまた…自分のYシャツを一気に
脱ぎ去って克哉の前に裸身を晒していく。
 同じ体格の筈なのに、銃等の訓練や介護などの重労働を日々にこなして
いるからだろうか。
 克哉の肉体よりも、眼鏡の痩躯は引き締まっていて…思わず見惚れる程だ。

(って…何、こいつの裸に見惚れているんだ…オレは…!)

 そう心の中で突っ込んでしまったが、顔を真っ赤にしながらも目が離せなく
なっていく。
 頭から火を噴いて、そのまま憤死してしまいそうなくらい…心臓がバクバク
鳴り響いていて制御が利かなくなっている。
 躊躇いなく相手が、下肢の衣類を全て脱ぎ去っていくと…ギンギンに硬く
なっている性器を目の当たりにして…眩暈すらした。

(うっ…わっ…!)

 自分と同じサイズのモノの筈なのに、それをこちらが受け入れる側なのだと
意識すると…酷く大きく感じられてしまう。

「…何だ? 今更…オレのモノを見て興奮しているのか? 散々…これで貫かれて
良い目を見て来ただろう…?」

「いや、そ、そうなんだけど…。こんな明るい状態で見た事なかったから…
ちょっと…その…」

 しどろもどろになりながら、それでも相手のペニスに釘付けになってしまうと
容赦ない力で引き寄せられていった。

「…お前、抱かれている時はとんでもない淫乱の癖に…バージンのような反応を
今更するな。こっちがどうすれば良いのか判らなくなる…」

「って、淫乱とかバージンとか、何言っているんだよ…! んんっ…!」

 羞恥の余り感情的になって反論しようとした唇が強引に塞がれ、熱い舌先が
容赦なくこちらの口腔を蹂躙していった。
 さっきから、息が苦しくなるようなキスは散々してきた。
 けれど…「抱いて」と承諾した後での接吻は…余計に生々しく感じられて余計に
深い快楽を覚えていった。
 互いの吐息が重なり合っているだけで、其処から溶けていきそうだ。それくらい…
眼鏡とキスするのは気持ち良かった。

「んっ…ぅ…ぁ…」

 深く口付けられている合間に、両手で胸板全体を揉みしだかれていく。
 忙しくなく上下している薄い胸板に色づいている突起を、執拗に押しつぶされるように
弄られ続けて、連動するようにビクビクビクと性器が暴れ始めていく。

「んぁ…」

 興奮、している。
 どうしようもなく…身体が熱くなって欲望の制御が出来なくなっていた。

「どうしよう…『俺』 凄く…気持ち、良い…!」

「おいおい…まだ、胸を弄っているだけだぞ…? それだけで…こんなに蕩けそうな
目をしていて…お前は、大丈夫か…?」

「わ、判らない…。こんな風になるの、初めて…だから…」

 そう、もう一人の自分にも…太一にも、散々抱かれ続けていた。
 だから…克哉の意思とは関係なく、この身体は男を受け入れて深い快楽を覚える
ようにいつの間にか変わってしまっていた。
 けれど、克哉自身が…誰かに抱かれたいと自ら望んで及ぶ性交は…これが初めて
だったのだ。
 だから…いつもと身体の反応が、まったく違う。
 胸の突起を触れられる。ただそれだけでも…乱暴に性器を弄られて無理矢理感じさせ
られている時とは…快楽の次元が違っていたのだ。

「…だって、これが初めて…だから。自分から…抱かれたいって望んで…する、のは…」

「っ…!」

 アイスブルーの瞳が、快楽に甘く潤みながら…そんな事を言われたら、牡としての
欲望を強烈に刺激されてしまう。

「…チッ。お前、性質が悪すぎるぞ…そんな事を言われ、たら…こっちだって…」

 心底苦々しげに呟きながら、眼鏡の呼吸が更に忙しくなっていく。
 興奮して、相手に挿れてムチャクチャにしたくて堪らなかった。
 けれど…幾ら克哉がこちらを受け入れるのに慣れていると行っても、何の準備も
なく突っ込んで欲望のままに動けば傷つくことは必死だ。
 どうにか競り上がる性欲を押さえ込んで、ベッドサイドに置いてあるラブローションの
入った容器に手を伸ばしていく。
 それをたっぷりと手に取っていくと…自分の性器と、相手の蕾周辺に塗りつけて…
浅く出し入れを開始していった。

「あぅ…! ん…ぁ…!」

 相手が呻くように漏らす声にすら、興奮する。
 もっと啼かせたくて…夢中になって眼鏡は相手の脆弱な場所を探り当てていく。
 知らず中を探る指先すら性急になって…執拗に相手の感じる部位を擦り続けていけば
克哉の身体は耐え切れないとばかりにベッドの上で暴れ続けていた。

「やっ…ああっ…! や、だ…そんなに、されたら…指、だけでも…オレ、イッちゃい
そうだから…!」

「イケば、良いだろ…?」

「や、だ…! お前と、一緒が…イイ…! 一方的に…オレ、ばっかりが悦くなる…
んじゃなくて、その…『俺』も、気持ち良く…なってもらいたい、んだよ…!」

「…っ!」

 相手に抗議するように、歯がカチリ…とぶつかるような不器用なキスを展開
させながら…克哉が訴えていく。

「…お前が、欲しいんだ…だから…!」

「…一体、どこで…そんな誘い方を覚えたんだ…? お前は…まるっきり、
性悪だぞ…それは…」

 ヌルリ、と相手の唇を舌先で舐め上げながら克哉の足を大きく押し広げて
己のモノを蕾に宛がっていく。

「だ、れが…性悪、だよ…! 本心を、言っている…だけ、なのに…」

「あぁ…判った判った。だから、そんな風に…拗ねる、な。…今朝は…
優しく抱いてやるから…」

「えっ…う、うん…」

 そう言いながら入り口の処に相手の欲望が引っ掛かっているのを感じて
克哉は顔を真っ赤にしていく。

「…この世で一番、この瞬間…お前を、愛してやるよ…」

―その瞬間、眼鏡の一言だけで背筋から強烈な快感が競り上がっていく。
 ゾクゾクゾクゾク…とそれだけで達せそうになるくらいだった。

「あっ…ん…愛して、くれよ…! オレは…お前に…愛されたい、んだから…!
あっ…あぁぁー!!」

 そのまま、一気に根元まで押し入られて…克哉は一際高い声で啼いていった。
 最初から限界寸前まではち切れんばかりになっているペニスは、相手がこちらを
求めてくれている何よりの証だ。
 ビクビクビク、と相手のモノがこちらの中で痙攣する様すら愛おしかった。
 そんな彼を求めるように…自分の意思と関係なく、受け入れる箇所がキツく相手の
性器を絞り上げていった。

「くっ…キツい、な…! お前の…中、は…!」

「…お前だって、凄く…大きい、じゃないか…凄く、こっち、だって苦しい…んだぞ…!
はっ…んっ…!」

 そう相手を受け入れて、軽く擦り上げられるだけで気持ちが良すぎて…克哉は
すでに呼吸困難状態にまで陥っている。
 こんな状況で規則正しい呼吸など、すでに出来る訳がないのだ。
 なのに…こちらをより求めるように、眼鏡はより深く唇を重ねてくる。
 上も下も…相手で満たされて、苦しいけれど…同時に、幸福だった。

(このまま…本気で、昇天とか…腹上死出来そうかも…)

 相手と繋がって、心まで結ばれていると確信出来た状態で…このまま
死ぬことが出来たならば、それはそれで一種の究極の幸せなような気がした。
 それくらい…眼鏡がこうして自分を求めてくれている事が嬉しくて、仕方なくて。
 もっと深く相手を感じ取ろうと、克哉の方から必死にその背中に縋り付いていった。

 窓の向こうで朝日が、鮮やかに緑豊かな風景を照らし出していく。
 これだけ鮮やかな自然が息づいている中で、朝からこんな風に激しく
求め合っている自分達は、そんな大自然と一体化しているような…奇妙な
錯覚すら覚えていった。

「あっ…あぁぁ…イ、イ…! もっと、其処…欲し、いっ…!」

 相手の性器が、克哉の深い場所を抉り続けて容赦ない快楽を引きずり
出していく。
 その感覚に耐えている内に知らず、眼鏡の背中に爪を立ててしまうぐらい…
それは強烈な代物だった。
 そうして、ギュっと指を絡めるように手を繋がれながら…腰を少し浮かされて
さっきまでとは違った角度で犯されていく。
 もう一方の彼の手はこちらの暴れ続けている性器を扱き上げて、どうしようも
なく身体を追い上げられていった。

「やっ…あっ…頂戴…お前を…。全部、オレに…!」

 懇願するように、荒い吐息交じりに告げていく。
 その瞬間…眼鏡は、満足げに瞳を細めていた。
 そして一層、パンパンと肉を打つ音が聞こえるくらいに激しく相手の中に穿ち込んで
いって…追い上げていった。

「あぁ…お前に、やるよ…。『俺』を、な…!」

「あっ…!」

 そう、相手に達する寸前に告げられて…嬉しすぎて、そのまま克哉は
涙を零していく。

―この瞬間になら、命を失っても惜しくない…!

 それくらいの強烈な幸福感だった。
 そのまま、愛しい相手を全身で受け入れて克哉は達していく。
 相手の熱が…こちらの内部で弾けていくのが判った。

「あっ…ぁ…」

 小刻みな痙攣を繰り返す相手の性器を感じ取りながら、悩ましげな吐息を
零していくと…ぎゅう…と強く強く、眼鏡に正面から抱き締められていく。
 とても、幸せだった。

「んっ…」

 そして、唇が重ねられる。
 愛しげに相手に頬を撫ぜられて、心地良い一時が過ぎていった。
 そうして…ようやくキスが解かれていった頃…。

「克哉…お前に、これを返す。決して…失くすなよ…」

 目を開けると、何かを決意したような表情で…もう一人の自分が
そっと一つの品を差し出していった。

「これ、は…?」

 見覚えがある品だった。
 だからこそ…信じられない、とばかりに克哉は目を見開いていく。

「…見れば判るだろう? これは…お前の携帯だ。番号も…何もかもが
お前が監禁される以前のまま残っている。これを…決して失くすなよ…」

「な、んで…今、これを…?」

 どうして、こうして想いが通じ合って抱き合った直後に…これを渡すのか。
 その理由が克哉には判らなかった。
 だから…信じられないという眼差しで眼鏡を見つめていく。

「さあ、な…保険のようなものだ。とりあえず持っていろ…。それは本来は…
お前の物だからな…」

「う、ん…」

 どこか釈然としない気持ちで、克哉は…差し出された携帯をそっと握り締めていく。
 何となく、どうしてこのタイミングで彼がこれを差し出したかは…察していた。
 けれど今は…敢えて、そのことから目を瞑っていく。
 今…この時だけでも幸せを噛み締めていたかった。
 それが泡沫の儚い代物であったとしても…こうして共にいられる、今だけは
確かなものなのだから。

「…それで、良い…」

 克哉が眼鏡の言葉に従って、そっとそれを握り締めていくと…安心したような
表情を浮かべていった。
 それは…自分に何かあった時に、克哉を救う命綱になりうるものだ。
 自分は死ぬ気はないし、克哉も死なすつもりはない。
 だが…万が一の時の事に備えて、彼は克哉が誰かに頼る為の手段を
残しておいたのだ。  
 本当に愛してしまったからこそ彼は、かつて克哉が所属していた世界に帰す為の鍵を…
その繋がりの象徴を返していった。

 神妙な顔をしながら…克哉はこちらを見つめてくる。
 それに引き寄せられるように…そっと唇を重ねていった。
 もうじき、この二人きりでいられる世界は壊れるような予感を彼らは確かに
感じていた。
 夏が、来る。もうここに潜伏し続ける訳にはいかない季節が。
 いつまでも永遠にこうして二人だけで生きていける訳ではない。
 この生活が終わる日は、恐らくそう遠くない内に訪れるだろう。
 その後にどのような結果になるかは、まだ未知のことだから。
 ただ、自分に何があったとしても克哉に生き延びて欲しい。
 その一心で、決心した事であった。

―それは皮肉にも、克哉を世界から切り離して独占しようとした太一とは…
  まったく逆の選択でもあった―

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香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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