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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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  ―自由を奪われてからずっと、窓の向こうの月を眺めていた
  紺碧の闇の中に浮かぶ銀盤はまるで鏡のようだった
  絶望的な状況下。
  自分が何を言おうが、行動しようが変わることがない現状。
  それでも自分の気持ちだけはずっと変わらなかった
  だからこそ、彼は耐え切れずに己を閉ざしてしまった
  幾ら身体を重ねても、訴え続けても…相手がこちらの全てを
  跳ね除けてしまうのならば
  自分達が一緒にいる意味は果たしてあったのだろうか…?

  運ばれてきた食事を全て平らげていくと…克哉は刺々しく尖っていた
自分の心が解れていくような感じがした。
 流れた時間は予想外に穏やかなもので、それが少しだけ彼の気持ちを
落ち着かせていった。

「ご馳走様…その、美味しかった。ありがとう…」

「どう致しまして。とりあえず…お前の口に合ったみたいで良かった。
まあ…俺とお前の食べ物の好みはほぼ一緒だからな。
 俺が旨いと感じる物は大抵、お前も同じな筈だ…」

「うん、それは認める。実際に…凄く美味しかったし…」

 そう、今…食べさせて貰った卵粥の塩加減とかそういうのは絶妙で
確かに自分の味の好みにマッチしていた。
 だからこそ病み上がりの身体でも深皿一杯分くらい食べられてしまった。
 けれど食事介助が終わってしまうと、途端に身の置き場がなくなっていくような
気がした。
 何かする事があれば、その間は無言でも間が持つが…何もしない状態で
眼鏡と二人きりで向き合っていくのは心理的にキツイものがあった。

(あんまり沈黙が続くと…何かまた、エッチな事でもされてしまう気がするし…)

 こちらは殆ど身体を動かせない状況であるのに、意識が覚醒した早々…
いきなり何度も好き放題に犯されたのは昨晩の話である。
 だから…あの優しい目をしてくれていた時だけはちょっとだけ安心出来たが
克哉にとっては依然、もう一人の自分は要注意人物扱いだった。
 
(何か話して、間を持たせた方が良いよな…世間話をしている程度だったら
いきなり襲われたりもしないだろうし…)

 もう一人の自分にせめてそれくらいの理性を求めていきながら、克哉は
口を開いていった。

「あの…お前が一ヶ月、オレの面倒を見てくれていたのって…本当の事、なんだよな?
それなら…その、ありがとう。オレは、昨日までちっとも判っていなかったけれど…」

「別に礼を言われるほどの事ではない。お前が野たれ死んだりしたら…俺達は
一蓮托生だからな。お前の死は=俺の死でもある。だから面倒を見ていただけに
過ぎない。そんなに礼を言われるまでもない…」

「えっ…そう、なの…?」

 一蓮托生、その単語を聞いた時にドキリとした。
 しかし言われてみればその通りである。
 彼が自分自身であるというのなら、克哉が死ねば眼鏡も一緒にというのは
自然な話だ。だが…彼はそう言われるまで、今までその事実を自覚した事は
一度もないままだった。
 
「…それよりも、今夜はお前も結構食べていたみたいだな。…今まで、
お前の意識がないままの時はなかなか自力で嚥下もしてくれなかったから、
口移しで仕方なく飲み物や食べ物の類を飲み込ませなければいけない時も
多かったからな。
 一ヶ月の内に…そこまでお前の体重が戻って良かった。…俺がお前を回収しに
行った時はもっとやつれていて、まるで干からびたミイラのようだったからな…」

「えぇ! そ、そうなの…? 本当にオレ、ミイラみたいになっていたのか…?」 

「ミイラは言いすぎかも知れんが、そうだな。最初の頃は…お前は水も食料も
殆ど受け付けない状況に陥っていた。
 あれは無意識の自殺行為にしか見えなかったぞ。どれだけ無理矢理、飲食物を
吐き出そうとするお前に苦戦させられた事か…」

「えっ…え~と…」

 自分がそんな状況になってしまっていた事が信じられなかった。
 だが、そんな陰惨な状態になっていた時期の記憶はまったくない。

(一体何が起こっていたんだ…?)

 空白の一年、その間に何があったのか…。
 昨晩見た断片的なイメージだけはおぼろげにあったけれど…それ以上の
情報はまったく引き出せなかった。

(…思い出せるのは、月に向かって必死に手を伸ばしている自分と…夜桜が
綺麗に舞っていた中に…あいつが強気に微笑んでいた事。それとどこかに…
閉じ込められて、酷く絶望を感じているシーン…だけだ…)

 それだけでは果たしてどんな物語が背後に存在しているのか、まったく
克哉の中で繋がらなかった。
 例えていうなら100ピースで構成されているジグソーパズルを、たった3ピースで
絵柄を当ててみろと言っているようなものだ。

「…ねえ、聞かせて貰っても良いかな…。オレ、正直言うと…この一年の記憶が
どうしても思い出せなくて。一体どうしてそんな…食べ物も水も全て拒否して、
身体も満足に動かせない状況に陥ったのか、まったく判らないんだ…。
お前が知っている範囲で構わない。良かったら…教えて、貰えないか…?」

「っ…! な、んだと…?」

 率直に聞き返したのと同時に、眼鏡の顔色が一瞬にして変わっていく。
 信じられない、そんな色合いが瞳に浮かんでいた。

「…それは、本当か? じゃあ…アイツの事も、お前は全然覚えていないと…
そう、言うのか?」

「…お前が言っているアイツって誰の、事だよ…?」

「…佐伯克哉を絶望の淵に追い落とした男の事だ。本当に…覚えて、
いないのか…?」

 もう一度、念を押すようにもう一人の自分が尋ね返していく。
 だがどれだけ思考を巡らせても、該当する人物はまったく浮かんで来ない。
 
(オレをこんな状況に追い込んだ男って…一体、誰だよ…! どうして…
まったく思い出せないんだ…?)

 そう言われた瞬間、ハっとなった。
 自分の四肢に刻み込まれた黒い痣。そしてアチコチに散らされた赤い痕跡。
 繰り返し繰り返し、肌に刻み込まれてしまったそれらの痕跡がどうして自分の
身体に残っているのか、その事に思い至った時…恐怖がドっとこみ上げてきた。

(どうして、オレにそんな事をした相手を…オレは全然、思い出せないんだよ…!
これってもしかして、部分的な記憶喪失って奴なのかよ…!)

 良く映画やドラマなどで、何か大きな事件や事故に巻き込まれて主人公が
記憶喪失になる事など、ある意味ありがちな設定で存在している。
 だが自分が実際にその立場になると、ここまで不安な気持ちになるなんて
思ってもみなかった。

「…ゴメン、まったく思い出せない。一体誰なんだよ…そいつ。名前は…
お前は知って、いるのか…?」

「当然だ。お前から全てを奪った上に、監禁までした男だからな。俺の方は
絶対にそいつを忘れる事はない…」

「全て、を…?」

 そこまで壮絶な目に、自分は遭っていたというのか。
 コクン、と神妙な顔をしながらもう一人の自分が頷いていく。
 こちらが呆然としていると…眼鏡はいきなり、鋭い眼差しをこちらに
向けていった。

「…一つ言っておく。お前の身体や記憶がどんな状況なのか俺には今ひとつ
把握は出来ていないが…直すなら、一日も早く直せ。ここは別荘地だから
七月の上旬くらいまではせいぜい周囲には…管理を任されている人間くらい
しかいないが、夏休み間際になったら大勢の人間が避暑しにこの付近まで
やって来る。そうなったら隠れていられなくなるからな…。
そんなに悠長な事はしていられないぞ…何せ…」

「な、何だよ…何が、言いたいんだよ…?」

 フッと酷薄な色合いに変化していく相手の瞳につい目を奪われていきながら
克哉はベッドに仰向けになったまま眼鏡を見上げていく。
 いきなり、先程までの暖かな空気は霧散して…緊迫した空気が生まれていく。

「お前は命を狙われているからな…だから、そのままの状態では襲われたら
即効でジ・エンドだ。だから…奴らに見つかるまでの期間、死ぬ物狂いで自分の
身体をリハビリして回復させていけ。じゃなければ…お前の命は確実に
なくなるだろう…」

「う、そ…だろ…」

 いきなり告げられた残酷な内容に、唇を震わせながら瞠目していく。
 だが眼鏡の表情は真剣そのもので、それを笑い飛ばして聞かなかった事に
する事すら厳しかった。

「…幾ら俺でも、こんな性質の悪い内容を冗談にするほど悪趣味ではない。事実だ…」

「そ、うだよね…けど、まさか…そん、な…」

「現状を受け入れろ。…お前が生きる気があるんだったら、俺が一応…傍に
いて守ってやる。不本意だがな…お前が死ねば、俺も一緒に消えるんだ。
だから…お前が諦めない限りは、俺は全力でお前を助けよう。
俺は死ぬのは…御免だからな…」

「えっ…ほ、んとに…?」

 思ってもみなかった事を相手から言われて、信じられないとばかりに
驚愕の表情を浮かべていった。
 だが、同時に嬉しかった。
 こんな指先一つ満足に動かせない状況で心細い中、助けようと言って
貰えることがこんなにも心強くなるなんて、今まで…知らなかったから。

「…判った、オレ…全力で、身体を回復させる。死にたくないし、オレだって
自分がどんな状況に巻き込まれているのか知らないままで命を狙われて
いるなんて、沢山だ…! だから、諦めるもんか…! だから力を、
貸してくれ…『俺』…!」

 心細くて不安で支配されそうになっている中、黙って殺されることなど
御免だった。
 それに何より、彼は言ったではないか。
 彼と自分は一蓮托生、だと。

 それを聞いた以上、抗わなければいけないと思った。
 だから強気な瞳を浮かべながら大声で高らかに…克哉は告げていく。
 そんな彼を、眼鏡は満足そうに見つめてくれていた。

 そうして…彼らの奇妙な共同生活は幕を開けたのだった―



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 ―鮮やかな桜の夢を見た
 夜の闇の中に圧倒的な存在感を放って舞い散る桜吹雪の中
 自分は誰かの人影を見た気がした
 どこまでも強気な笑みを浮かべながら男は哂う
 その顔を見て、自分がどう感じたのか…克哉にはどうしても思いだせなかった
 けれど、それは己を解放してくれた
 どこまでも深く暗い、絶望の夢から―

 何度ももう一人の自分に感じさせられ、喘がされている内に意識を
失っていて…目覚めた時にはすでに空は白く染まっていた。
 爽やかな朝日が部屋の窓から差し込んできているが、克哉の気持ちは
まったく晴れていなかった。
 
 ここ一年くらいの記憶の喪失。
 四肢に刻み込まれた黒い痣。
 満足に動かなくなってしまった身体と
 ここがどこなのかも判らない状況。
 そしてもう一人の自分が傍にいる現実。

 心に影を落とす要因が多すぎて、どうすれば良いのか判らなくなってしまう。
 今の彼に出来る事は…ただベッドに横になりながら、ほんの僅かに身体を
動かすことくらいだ。

「くっ…そっ…! 自分で身体を起こす、事さえ…まともに出来ない…なんて…っ!」

 もう一人の自分は先に起きたらしく…室内には今、克哉一人しかいなかった。
 簡素で余分な物が置かれていない整然とした部屋の中。
 まるでモデルルームで公開されている場所のようだ。
 人の温もりを感じさせる調度品の類が殆どない。それが今の不安に満ちている
克哉の心を余計にささくれさせていた。
 ベッドの上で焦燥を感じている内に…ガチャ、と開閉音を立てながら扉が開かれていく。
 その手には…湯気を立てている料理が二つ並べられているお盆がしっかりと
乗っかっていた。

「…起きたか。昨晩は良く眠れたか…?」

「…まあ、多少は。けど…寝起きは最悪だけれどね…」

 昨日の、何度も好き勝手にされたわだかまりがあるせいか…克哉はつい憮然とした
表情で受け答えてしまう。
 だが元々、意地悪な性分をしている男である。眼鏡の方はそんな彼の態度にまったく
動揺する気配も見せずに悠然と微笑みながら近づいてくる。

「…飯は食えそうか? 一応…タマネギとネギを細かく刻んだものを入れた卵粥を
持ってきてやった。食えるなら…胃に入れておけ」

「えっ…?」

 相手の言葉につい驚いてしまう。

「…お前が、作ってきてくれたの?」

「…この一ヶ月…意識がまともになかったお前に食事を与え続けたのは俺なんだがな。
そんなに俺が飯を作った事が意外か?」

「う、ん…正直言うと。お前がそんなに甲斐甲斐しくこちらの面倒を見てくれていたなんて、
今でもちょっと信じられない、かも…」

 半ば戸惑いながら正直な感想を口にしていくと、ジロっとこちらをねめつけていきながら
スプーンを構え始めていく。

「ほら、口を開けろ。火傷しない温度に覚ましてやるから…」

「えっ…けど、自分で…」

 食べるから、と言い掛けてすぐに言葉を詰まらせていく。
 今の克哉はどうにか…頭と口だけは自分の意思で不自由なく動かせるようになって
いたが…相変わらず手先の類は反応が鈍いままだった。
 まあ、それでも昨日…目覚めた直後の指先一本満足に動かせない状況よりかは
幾許か改善されていたが、それでも食事を一人で食べるのは厳しい状況だった。

「…出来ると思っているのか?」

「…うっ…確かに。…判った…」

 相手に呆れられたように言われて、身を小さくしながら頷くしかなかった。
 そうしている間に相手は一口分の粥をスプーンに掬い取ってフーフーと息を
吹きかけて覚ましていく。

(うわっ…何か目の前でやられると恥ずかしいかも…)

 昨晩、眼鏡から深いキスを落とされていた状況で目覚めたものだから…
余計に意識してしまう。

「ほら…これくらいで大丈夫だろう。食えるか?」

「んっ…多分、平気だと…思う」

 そうして、相手が差し出して来たスプーンを素直に口に含んでいくと…口の中
いっぱいに豊かな味わいが広がっていった。
 コンソメの素をベースにしたその卵粥は、ホッとするぐらいに優しい味わいで
食べると不思議とほっとした。

「…美味しい」

「そうか。まあ…俺が作ったんだから、当然だな…」

 素直にその言葉が漏れていく。
 それを聞いて…眼鏡が珍しく優しい表情を浮かべていった。
 まさに克哉にとって、その顔は不意打ち以外の何物でもない。
 予想もしていなかったものをいきなり見せ付けられてガラにもなく困惑する。

(うわっ…)

 予想外の顔を見てしまって、克哉は少し照れてしまった。
 コイツもこんな顔も出来るんだな…という単純な驚きであった。

「ほら…食えるなら食っておけ。意識が戻ったのなら…後は体力が物を言うように
なるからな。ある程度は食べなければ…回復も遅くなるぞ」

「た、確かに…オレだって、いつまでもこのままの状態は嫌だしな…」

 そういって、この場に限って言えば…気恥ずかしさは多少あったが、大人しく
相手に従って運ばれてくる粥を口にしていった。
 これじゃあまるで…ヒナに餌を与えている光景みたいだ。
 そんな事を頭の隅で考えながら、チラリと…相手の顔を時折見遣っていく。

(…何か、反則に近いよな…)

 今、この時だけ…眼鏡の顔はどこか柔らかくて、優しくて。
 そんな顔をされてしまったら、どうしても突っぱねられない。
 それでも…長らく意識を失って、セックスという激しい運動をいきなり強要された
肉体は今、単純にエネルギーを欲していた。
 夢中になって、それを口に頬張り…モグモグと咀嚼していく。
 思いがけず、穏やかな時間が流れていく。

 ただ、その時間も…これから告げられる現状の重さの前ではあまりに儚く
吹けば吹き飛びそうなささやかなものに過ぎなかった―
 
 相手が歩み寄ってくればくるだけ、克哉の緊張は高まっていく。
 自然と顔が強張ってしまうが…相手の方は、平然とした表情を浮かべ
続けていた。
 こちらが硬直している間に、あっという間に相手はこちらの横たわっている
ベッドの傍らまで歩み寄ってギシ、と軋み音を立てながら乗り上げていった。

「…そのままじゃ、ベトベトして気持ち悪いだろう。とりあえず清めて
さっぱりとさせてやるよ…」

「いい、自分で…やる、から…」

「その状態で出来るのか? ついさっきまで…意識もはっきりとしていなかった
人間が?」

 嘲るように彼は言い放つと、洗面器を傍らのサイドテーブルの上に置いて…
浸してあったハンドタオルを絞っていった。
 水滴がポタポタと容器の中に落ちていく様をぼんやりと眺めていくと…
やや熱めのタオルがこちらの胸元に宛がわれていく。

「あつっ…」

「心配するな。じきに肌に馴染んでいく…」

「…な、んか…お前。言い方が、妙に…やらしい、あっ…んっ…」

 もう一人の自分の手が首筋から鎖骨周辺、そして胸板全体を擦り上げて
いく過程で胸の突起も何度も掠めていく。
 さっきまで散々感じさせられた身体は、そんな微細な刺激でさえも…克哉の
意思に反して、つい反応してしまう。

「…さっきまで、散々俺の下で喘いでいた人間が言う言葉じゃないな…?
なあ、『オレ』…」

「むっ…ぐっ…」

 楽しげに微笑みながら、タオルを片手に再び唇を塞がれていく。
 ねっとりとこちらの口腔全体を犯してくるような濃厚なキスに、自然と
身体全体が震えていってしまう。

 クチャリ…ピチュ…

 相手の舌が執拗に蠢き回る度に、脳裏に淫靡な水音が響き渡ってしまい
それだけで居たたまれなくなっていく。
 そうしている間に、タオルはあっという間に冷めていき冷たい感覚が肌の
上を滑っていくのを感じていった。

「ん、くすぐったい…」

「我慢しろ。お前を風呂に入れるのは結構、重労働だからな…。昨日入れた
ばかりで今日も多大な労力を使いたくない…」

「えっ…昨日、入れたばかり…?」

 その言葉に違和感を覚えた。
 それにその前の「お前を風呂に入れるのは…」という言葉は、以前にもこいつが
自分を風呂に入れたことがあると、その事実を示している。
 …という事は、こいつは自分が意識がまともにない状態でも面倒を見てくれて
いたというのだろうか? 
 そう考えると、こちらもこの手を邪険に振り払う事が出来なくなってしまう。

「そうだ…もう初夏だからな。自分とまったく同じ体格をした人間を他の奴の
補助もなしに入浴させていたんだぞ。一言くらいは…俺にお礼を言ったって
バチは当たらないと思うがな…」

 そういって楽しそうに笑いながら、男の手は徐々に下の方に降りていく。
 こちらが放った残滓がさっき飛び散った腹部を丹念に拭き上げていくと
もう一回、お湯の中にタオルを浸されて今度は四肢に手が伸びていった。
 腕や足先そのものを拭かれてもそこまで大きな反応はしないが、問題と
なるのは指先やその指間、もしくは腕や足の付け根といった部位に
手を伸ばされた時だった。

「ふっ…こら、そこばっかり…」

「脇とか、そういう処の方が汗が沢山分泌されて汚れがちなんだぞ? お前は
後で臭いたいのか…?」

「そ、う…言われるとこっちも反論しづらいけれど…あっ…だからってあんまり、
其処ばかり拭く、なよ…ひゃ…」

 脇の下などまともにくすぐられるとつい笑ってしまいそうなくらいに、とんでも
なくくすぐったい感覚に襲われていく。
 けれどどうにか身体全体を震わす程度に留めてその感覚に耐えていくと…
ついに相手の手は下肢の中心に伸びていった。

「さて、と…そろそろ肝心の部位に行かせて貰おうかな…。ここを拭かなかったら
お前だってさっぱりとしないだろうしな…」

 そうして、浴衣をやや性急に脱がせられると、強引に足を開かされていった。
 普段なら絶対に布地で覆われて人前では隠されている部位が余すところなく
眼鏡の眼前に晒されていく。
 相手の視線が、妙に熱い気がする。
 見られている…そう感じるだけで、身体の奥が妙に疼くというか…再び火照って
いくような奇妙な感覚が走り抜けていった。

「其処は…自分で、やる…から…。見ない、で…」

「バカを言うな。一ヶ月程…お前の面倒を黙って見続けてやったんだ。これくらいの
楽しみは持たせて貰わなければ割りに合わないだろ…?」

「い、一ヶ月だって…っ!?」

 その発言に心底驚いていくと、男は悠然と微笑みながら肯定していく。

「あぁ…確かに一ヶ月だ。何の反応もなく、自分から何もしようとしなかったお前の
面倒を一人で看続けるのは結構、骨だったぞ…?」

「そ、んな…」

 それが本当ならば、こちらもむげに相手の手を振り払う訳にはいかなかった。
 そうしている間に…眼鏡のタオルが、こちらの性器を拭い始めていく。
 相手の整った指先がこちらの性器をみっしりと摘みながら、先端部分や竿…
そして袋の部分を丁寧に拭っていく。
 ただ、拭かれて綺麗にされているだけの事だ。
 それなのにどうして…相手が弱い所にタオルを滑らせていくだけで、こんなに
鋭い快感に耐えなくてはいけないのだろう?

「んっ…バカ、そこばかり…弄る、なよ…また、汚れる、から…」

 うっすらと涙目になりながら相手に懇願していくが…こちらはまだ満足に
身体を動かせない身だ。
 押しのける事も出来ずに、その感覚に翻弄されるしかなくなった。

「…お前は、本当にいやらしいな…。こちらは善意で拭いてやっているだけ
なのに…もう硬くなって反応し始めているぞ…」

「どこ、が…善意、だよ…。それだったらそんな場所に、ここまで…時間を
掛けないで、さっさと…やれ、よ…んぁ…!」

 そうしている間に、先端の鈴口の部分を指先でくじられて…執拗に指の腹で
攻め立てられていく。

「…そんな生意気な口を利く割には、ここはこんなに濡らしているじゃないか…?
つくづく正直ではないみたいだな…お前は…?」

「やっ…だ…! バカ、触るなよぉ…また、おかしく、なる…」

 枕に顔をこすり付けて哀願するように見つめていくが、そんなのはこの男の
嗜虐心を刺激するだけに過ぎない。
 当然、眼鏡は止めてやるつもりはない。
 むしろもっと相手を追い詰めてやろうと…もう一方の指をティッシュをその真下に
宛がった状態で、相手の内部へと再び割り込ませていった。

「ひゃう…!」

「…さっき、俺のを何度も受け止めたんだから…此処も掻き出してやらないとな。
後で腹を下すぞ…」

 的確な指の動きで内部に放たれた精液を掻き出していく際、こちらの脆弱な
場所も何度も刺激されていく。
 どうして、こちらの意思と裏腹に身体はここまで反応してしまうのか。
 その事実に歯噛みしたくなりながら…克哉は喘ぐしかない。

「や、だ…こんな、の…」

 ジワ、と泣きそうになりながら…頭(かぶり)を振っていくが…相手はまったく
容赦してくれそうになかった。

「こんなに俺の指を食んで…しょうがないな。ここまで反応したら、辛いだろう…?
俺の指先だけで、イカせてやるよ…」

「えっ…うっ…はっ…! バカ、もう…やめ、ろぉ…!」

 瞬く間に、男の指がこちらを追い上げていく武器に代わっていく。
 片手で性器を弄り上げながら、内部を何度も指先を出し入れして往復していくと
その度に克哉の脊髄から、ゾクゾクゾク…とした強烈な快感が走り抜けていく。
 さっき何度もこの男の手で達したばかりなのに、また身体は反応して貪欲に
快楽を追い求め始める。
 相手が刻むリズムに合わせて、腰が蠢き始める。
 知らず…こちらも深い悦楽を求めるように、腰が揺れ続けた。

「止めてなど欲しくない癖に…お前の穴はずっと、欲しい欲しいと…俺の指を
締め付け続けているぞ…?」

「そ、んな…んんっ…!」

 そうして、再び唇を深く塞がれる。
 もう…限界だった。
 相手の指先が動く度に淫らな水音が響き続ける。
 男の手は的確で、こちらが抗う間もなく…強烈な感覚を引きずり出していった。

「やっ…はっ…も、う…ダメ、ダメ…だか、ら…ひゃあっ…!」

 必死になってシーツの上でもがき続けたが、そんな抵抗もすでに意味を成さない。
 そして…再び、克哉は相手の手の中で果ててぐったりとしていく。

「イッたか…。口ではイヤイヤ、言っていた割に…随分とノリノリだったじゃないか…?」

「っ…!」

 卑猥だが、事実を突かれてしまって…あまりの羞恥に、克哉の顔は耳先まで
真っ赤に染まっていった。
 
 ―そんなこちらの様子を、男は面白そうに瞳を細めながら見下ろしていたのだった―
 ―どれだけ強く願っても、叶うことのないのならば
 何も感じず、望まない方がずっと良い。
 目の前にいても、決して相手の心に自分の声が届く事がないのならば
 何も見ず、何も感じずに…ただ深い闇の中に己を閉ざそう
 だってそれは、一人であるよりも遥かに孤独で…生きている事を
 虚しくさせてしまう状況だから…

 行為は一方的なものだった。

 全てが終わって、ようやく解放された頃には…克哉はぐったりとなっていたが
身体の状態はかなりマシになっていた。
 無理矢理抱かれて、強烈な快感を与えられ続けて…それが刺激になったのか、
ノロノロ…とだけ指先が動くようになっていた。
 だが、未だに自分の身体のような気がしない。
 肉体がまるで…他人のものになってしまったようだ。

 思い通りに動かないもどかしさ。
 こうしたい、と願ってから実際に動くまでの大きなタイムラグ。
 消えない虚脱感。
 そして…深いモヤが掛かってしまったかのような思考回路。
 ベッドシーツの上に…着衣を激しく乱された状態のまま放り出されて、薄い胸板を
何度も何度も激しく上下させていく。
 
(…一体何が、どうなっているんだ…?)

 周囲を見渡してみる。
 まったく見覚えがない内装だった。
 自分のアパートでも、適当なビジネスホテルでもない。
 普通の一軒屋の中…というには、余分な物があまりに置かれていないように思える。
 これはまるで…そう、モデルルームか別荘のようだった。
 ようやく視力が復活して仰向けの状態で周囲を見渡してみると…窓の向こうには
深い樹林の影が覗いていた。

(ここは山奥…なのかな…?)

 窓の外の光景にも見覚えがない。
 まったくどこだか見当もつけられない状況は…克哉を著しく不安にさせていった。
 ここがどこで、自分がどんな事態に巻き込まれているのか。
 まったく判断する材料がない状態は悪戯にこちらの不安感を煽っていった。

(…後…何で、『俺』がここにいるんだろう…)

 そう、それも不可解な事だった。
 彼は基本的に自分自身であり…確かに以前にも対峙をした事が何回もあったが
当たり前のように存在出来る訳がないのである。
 だが、彼は自分を抱いた後も…今回は消えなかった。
 それが余計に、訳が判らなくなってしまう。
 答えの見えない迷路に迷い込んでしまったかのような錯覚すら覚えながら…
ふと、自分の腕をチラリと見遣って…ぎょっとなっていった。

「な、んだよ…これ…!」

 驚きの声が漏れていく。
 慌てて反対の方の手首を見ていくと…更に目を見開いていった。
 
 ―両手首に、黒い痣のようなものがくっきりと刻まれていた。

 これは、何度も繰り返し繰り返し…過去にキツく縛られた事があるという
証拠のようなものだ。
 もうそれは消える事のない刻印のようになっていて…克哉の肌に深く刻み
込まれている。
 身体を起こして、全身を確認したかったが…今の彼は多少の身じろぎと、
首や指先を若干動かす程度までしか出来ない。
 視界の端に足先が入ると…足首にも同じような黒い痣があった。
 
(何でこんなものが…身体に…?)

 一層、混乱が深まっていった。
 必死になって自分の記憶を探り始めていくが…ここ暫くの記憶というものが
一切なかった。
 そもそも、今日の日付すらもロクに判らない状況なのだ。
 今日が何年の、何月何日になるのかの情報すら知らない。
 その焦りが…更に彼の不安を増大させていった。

(何で…何も思い出せないんだよ…!)

 本気で苛立ちながら、ギュっと目を瞑っていく。
 だが…そうやって事態から目を逸らしても何にもならない。
 そう思い直して、辺りをもう一回見遣っていくと…ベッドの脇に置かれた
サイドテーブルの上に、見慣れぬデザインの携帯電話が投げ出されている
事に気づいた。

(そうだ…携帯電話を見れば、今日が何日か判るかも…)

 表示されている情報に関しては持ち主の好みにもよるが、大抵の携帯電話には
その日の日付と、現在時刻くらいは出ている筈である。
 懸命に携帯電話の方に手を伸ばしそうとして…3分くらい時間を掛けてようやく
身体が動いていく。
 それからゆっくりと慎重な手つきで引き寄せて、その画面を眺めていくと…。

「嘘、だろ…?」

 信じられない想いで一杯になっていった。 
 画面の中心に表示された日時、それは…自分が最後に日時を認識した日より
優に一年以上は経過していたからだ。

「な、んで…一年以上も…?」

 最後の記憶を必死に拾い集めるが、形にならない。
 どうにか思い出せるのは、自分のアパートに帰宅してから…そう、誰と
話していたのだろうか?
 全てを捨てるように命じられて、それで…。

(ダメだ…これ以上、何も思い出せない…)

 その辛うじて思い出せる記憶まで、断片的で…はっきりとしないものだ。
 その日より前の事は、覚えている。
 自分はキクチ・マーケーティングの八課に所属していて…同僚に本多、上司に
片桐がいて…サラリーマンをやっていた。
 大学時代の途中に辞めてしまったが、バレーボールもやっていて…と過去に
遡れば遡るだけ思い出せるのに、ここ最近の記憶だけはすっぽりと抜け落ちていた。

「オレは…一体、何をしていたんだ…?」

 こんな黒い痣が刻み込まれていて。
 ここ近年の記憶がまったく思い出せなくなっていて…。
 こんな異常な事態に見舞われてしまって、佐伯克哉はどうすれば良いのか
判らなくなってしまっていた。
 途端に、一人でいる事が怖くなる。
 ギュっと…目を瞑って、縋るように自分の腕を掴んでいくと…ガチャリ、と部屋の
扉が開閉する音が耳に届いた。

「起きているか…?」

 もう一人の自分が声を掛けてくるが、一瞬返事をする事にためらってしまう。

「ちっ…だんまりか。ならこちらの勝手にやらせて貰うぞ…」

 克哉が混乱して、何も返事が出来ないでいると…彼は大きく舌打ちしながら、
湯気を立てている洗面器を持ってゆっくりと克哉の方へと再び歩み寄って来たのだった―
―ずっと深い闇の中で眠り続けていた

 ピチャ…。

 何か暖かい液体が、喉の奥に流し込まれていく。
 その瞬間だけ…泥のように眠っている意識が、暫し覚醒していく。

 ピチュ…。

 暖かい液体と共に、舌先が入り込んでくる。
 柔らかくてねっとりとした舌先が…こちらの舌の表面を優しくなぞりあげて
そっと絡み付いてくる。
 その奇妙な感覚にゾクゾクしていきながら…ゴク、と唾液と甘酸っぱい液体を
嚥下していった。
 
 これを果たして何度、繰り返された事だろう。
 どれくらい自分は思考を放棄していたのだろうか。
 もうそれすらも判らなくなってしまってから…どれ程の時間が経過したのかも
すでに彼には、判らなかった。

 クチュ…ピチャ…チュル…グチュ…

 いやらしく口腔を探られて、背筋がゾクっと大きく震えていく。
 その間…首筋から鎖骨に掛けて、淫らな指先が這いずり回る。
 
 チュッ…。

 強く吸い付かれていくと、鋭い痛みが幾度も走っていった。
 この強さからしたら…絶対に痕は刻まれてしまっている。

(どうしよう…)

 そんな事を考えている間に、足を開かされるのが自分でも判った。

(えっ…?)

 大股開きに、下肢を割られて…其処に誰かの身体が割り込んでくるのが
判って動揺していく。
 だが…身体と頭は相変わらず、鉛のように重くてまともに働かない。

「…まるで、人形だな。まるっきり…反応がない…」

 聞き覚えのある声が、耳に届く。
 誰なのか…最初は判らなかったが、これは知っている人間のものである
事だけはどうにか理解していく。

「…身体の反応だけはキチンとあってもな…どうせなら、良い声でたっぷりと
啼いて欲しいものだがな…」

 その瞬間、いきなり…下肢に熱い塊を押し付けられていく。
 ビクン、と身体全体が震えた。

「…ほう? 今夜はまだ…反応が良いみたいだな。少しは愉しめそうだ…」

 瞼が、満足に開いてくれない。
 身体の神経の一つ一つがバラバラになってしまったかのようだ。
 動かしたいのに、彼の意思に反して…指先一本まともに動いてくれない。
 執拗に胸の突起を両手で弄られながら…藍色の浴衣の裾を捲り上げられて、
相手の昂ぶりを押し付けられていく。

(こ、この状況って…もしかして…)

「ひゃあ…!」

 状況を認識する前に…いきなり根元まで性器を突き入れられていく。
 反射的に漏れてしまう声。
 強引に引き出される、快楽。
 受け入れた場所から、みっしりとした熱い感覚が伝わってくる。
 問答無用に…胸を弄られながら、腰を激しく突き入れられた。

「あっ…はぁ…あ、あっ…!」

 甘い声を漏らしながら…今の彼にとっては、その強烈な感覚を
享受する以外になかった。
 自分の意思と関係なく、己の内部は…男のモノをズブズブと淫猥に飲み込んで
搾取するように蠢き続けている。

「イイ声だ…。今夜は、随分と良く啼くな…楽しみ甲斐がある…」

「ひっ…んぁ…!」

 白い簡素なベッドシーツの上に、自分の腕はダラリと置かれたまま満足に
動かない。
 男の背中に回して縋りつく事も、シーツを握り込んでその感覚に耐える事も
出来ないまま…灼けつくような感覚が彼を襲い、ただ…快楽だけが伝えられていく。

(そ、うか…身体の感覚がないんじゃない…)

 頭と、身体の連結が上手く出来ないだけだ。
 ようするに…『自分の意思』で身体を満足に動かせないだけで…身体の機能
そのものが死んでいる訳では、ない。
 その現実を理解していくと同時に、再び深く唇を塞がれていく。

「あっ…はっ…んんっ…はっ…」

 両足を大きく割り開かれていく。
 抵抗すら出来ない状況で、ただ淫らに犯されて…彼は、翻弄されるしか
なかった。
 目隠しをされている訳ではない。だが…瞼は相変わらず重くて、瞳を開いて
自分を今…抱いているのが誰なのかを確認する事すら出来なかった。

(ここは、どこで…どうして、オレは…こう、されている…んだ…?)

 疑問に覚えながら、必死に覚えている事を掻き集めようと思考を巡らせていくが
すぐに…ペニスを強く握りこまれる事によって、霧散していく。
 こんな異常な状況では…じっくり考える事も出来ない。
 
 ヌチャネチャ…ヌチュ…グチャリ…

 先端から、蜜が溢れて伝わってくるのが判った。
 男の手は握り込んだまま…指の腹で執拗にこちらの鈴口を抉ってくる。
 中に熱い楔を埋め込まれた状況で…こんな愛撫をされたら、こちらとて
溜まったものではない。

「んっ…あっ…や、だ…やめ…」

 そう、彼が呟いた時…ピタリと強引な抽送が止まっていく。

「…お前、もしかして…今夜は、意識があるのか…?」

 ふいに、そんな事を呟かれた。
 二人の間に…暫しの沈黙が落ちていく。
 だが…彼の方からは、何も言えないままだった。動けないままだった。
 身体の自由が効かない。
 満足に単語を口にする事すら出来ない。
 瞼一つ…開くのも大変なくらいなのだ。
 それでも、現状を知らなければ…これから先どうすれば良いのかも
判断材料がないまま、だった。

(せめて、目を開けなければ…)

 そう決意して、何度も試みて…やっと、瞳だけは開く事に成功した。
 最初は満足に霞んで、見えなかった。
 だが…自分は今、どこかのベッドの上で仰向けに寝かされていて犯されていた
事を理解していく。
 そして自分を抱いていたのは…。

―『俺』だ…

 それだけ、どうにか口に上らせていくと…自分と同じ容姿をして、紺色のスーツを
身に纏った男は…再び乱暴な抽送を開始していった。
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香坂
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趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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