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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※お待たせしました。(予定より掲載遅れてすみません!!)
 6月25日から新連載です。
 今回のCPは御堂×克哉となります。
 テーマは酒、(「BAR」&カクテル)です。
 鬼畜眼鏡Rで、太一×克哉ルートで克哉が軌道が乗るまでアメリカで
BARで働いていたという設定を見て、御堂×克哉でもカクテルやバーを
絡めた話が見たいな~という動機で生まれた話です。
  その点をご了承で、お付き合いして頂ければ幸いです。

 秘められた想い                    

 ―タクシーに乗って、御堂の手配したホテルの部屋まで共に移動していき…
室内に入った瞬間にきつく抱きすくめられていく。

 彼が手配したのは、以前…自分たちがまだ恋人関係になる前に
使用していたホテルだった。
 強い力で引き寄せられていくのと同時に…フワリ、と御堂の使用している
フレグランスと、すでに馴染んだ男としての体臭が鼻を突いていった。

(孝典、さんの…匂い、だ…)

 それだけで、クラクラしてくる。
 心拍数と体温が一気に上昇して、制御が利かなくなりそうだ。
 …恋を自覚した時から、克哉にとって…この人ほど、自分の心を大きく揺さぶる
存在はいなかった。
 御堂の全てに、いつしか惹かれてしまっている自分がいる。
 扉を潜った瞬間に荒々しくキスをされて口内を貪られていく。
 こちらの呼吸すら、奪い尽していくような…強引で深い口づけに…半ば意識が
飛びそうになり、如実にこちらの下半身も熱くなっていく。

「はっ…ぁ…んんっ…! うっ…ぁ…」

 酸素を求めて、克哉が苦しげに唇を離そうともがく度に…唇から
信じられないぐらいの甘ったるい声ばかりが零れていく。
 これが本当に自分の声なのか、と疑いたくなる程だった。

「か、つ…やっ…!」

「んっ…孝典、さん…せめて、ベッドで…」

 このままだと玄関先で立ったまま犯されそうになりそうで…それだけは
避けようと、懸命に声を絞り出していく。
 激しくこの人に抱かれたい気持ちはあれど、せめてベッドで抱かれるように
しなければ…確実に身体が持たなくなりそうだからだ。
 だが、日頃抑えられている嗜虐心が全開になっている御堂にそう訴えても
逆効果にしかならない事まで、克哉は思考が回っていないようだった。

「…ほう? そんな事を言われると…逆に君をベッド以外の場所でグチャグチャに
したくなるな…。今夜は何処で君を犯してやろうか…」

「そ、そんな…!」

 そんな際どい言葉を呟かれながら、唇を舐めあげられて…ゾクリと肌が
粟立っていく。期待するように…背筋に悪寒めいた感覚が走って…
満足に立っている事すら困難になりそうだった。

「…今夜は、激しく貴方に抱かれたい…から、ベッドでお願いします…!」

 半ば懇願するように、克哉は告げていく。
 だが…こちらが縋るような態度を見せれば見せるだけ、御堂の心は逆に
煽られて…意地の悪いことばかり考え始めていく。
 
「…克哉。君も男なら…判るだろう。…特に疲れている時は時に意地悪く、
愛しい人間を抱きたくなる心理を…」

「それ、は…理解、出来ますけど…その…」

 克哉が困惑した表情を浮かべて、頬を真っ赤に染めていく。
 その朱に染まった顔が余計に…御堂の心を煽っていった。

「少し…黙っていろ。焦らすだけの言葉ならば、今は聞きたくはない…」

「孝、典…さん、待って…!」

 せめて玄関先で抱かれるのだけは阻止しようと、懸命にもがいて愛しい
男の腕から逃れていく。
 しかし鬼ごっこをして逃げ切るには狭すぎる室内。
 あっという間に窓際に追い詰められてしまう。
 冷たいガラスの感触を背中に感じ取って、ヒヤリとなった。
 
「…ほう、今夜は…夜景を背景にして…抱かれる事を望んでいるのか…?」

「そ、んな…事、ありません…」

「そんなにベッドが良かったのなら、何故そちらに逃げなかった?」

「…貴方が、全力で阻んだからです。だから…オレはこっちに
逃げるしか、なくなったんです…」

 そう、御堂は自分の意に添わせる為に己の身体を持って…克哉の
ベッドへの逃走経路を阻んでいった。
 だから…そう、こちら側かもしくはバスルームの方に逃げるしか、克哉に
逃走経路は残されていなかった。
 密やかなに、追い詰められていく。

「…そして君はこちらを選んだ。回答はそれで…構わない訳だな…?」

「………」

 克哉は、答えられない。
 激しく抱かれるのを望んでバーで御堂を挑発したのは自分だ。
 素直にベッドに連れていかれたのならば、きっとこんな風に逃げたりせずに
この人の熱い腕の中に自ら縋りついて…快楽に覚えていただろう。
 そう、克哉は察している。
 これは、先程の挑発行為に関しての…御堂なりのお仕置きなのだと。
 賢しい真似をしたこちらに対しての、意地悪な恋人からの意趣返しで
ある事を克哉は察していく。
 ジワリ、ジワリと…御堂が迫ってくる。
 その度に息が詰まるほどの緊張と…甘美な快感の予感が背筋を走り抜けて
ゾクゾクしていった。
 そしてガラス戸と…御堂の身体の間に、閉じ込められていく。
 焼けつくように熱い肉体と、冷たく濡れたガラス戸の相反する感覚を
覚えていきながら…ついに、捕えられていく。

「んっ…ふっ…ぅ…うぅ…!」

 そしてまず、口腔から征服者に犯し尽される。
 愛情だけではない、濃い情欲を滲ませる情熱的な口づけ。
 それにこちらのなけなしのプライドも、意地も全てがねじ伏せられて…
ただ、膝を折って屈する以外になくなっていく…。

「あっ…はっ…」

「相変わらず、君はイイ声で啼くな…克哉…」
 
 己の下で、銀糸を断ち切っていきながら…どこまでも淫蕩に、強気に
御堂が笑う。
 そして、ゆっくりと全身に指先が這わされて…完全に克哉は、
愛しい男の腕の中に閉じ込められていったのだった―
 
 
 

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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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