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…え~と、14日か15日にはコメント返したり連載の
続きをアップしたりしたかったのですが、15日朝から
ちょっと自分のPCがな~んも反応しなくなってしまって、
何も出来なくなっておりました。
…一応、一日修理やっている処に点検して出したら
どうもマザーボートに電気が溜まってしまったせいでニッチも
サッチも行かなくなってしまっただけなので、幸いそんなに高い
代金を取られないですみましたけど。
そのせいで色々と遅れてしまってすみませんでした。
16日夜からボチボチ、また動いていきますので宜しくです。
…しかし私、パソコントラブルが結構な頻度で起こって
いるよなぁ。毎日使っているから仕方ないのかしらん(トホホ)
とりあえず、超ギリギリになりましたが王レベの
新刊の印刷と、サイトの更新だけは済ませて
家を出れました。
何というか修羅場の度に危ない橋を渡っている
気分になります。
まあ、現在は長年親しくしているお姉ちゃん宅にて
軽く近況を書かせてもらっております。
明日のコミケは恐らく、香坂は企業スペースに即効で
走ってCDドラマ発売している所の、限定セットを
ゲットする為に全力で当たっていると思います。
12日は朝早くから、自宅を出る午後三時までずっと
作業し通しで、ご飯食べる暇すらない感じでした。
それで長年の友人と執事喫茶に二人で向かって、
ビーフシチューがメインのセットと、八月限定の
デザートプレート二種類を食べました。
高級なレストランで美味しい料理を食べる感覚で
気づいたらこの一年で七回ほど行っています。
何か友人が紅茶のアニバーサリーケーキを食べて
みたいからと、予約した時に一緒に注文していたみたいで…
その後、彼女の泊まっているホテルに立ち寄らせてもらって
二人で一緒にケーキ食べました。
何というかやさしい味わいのミルクティみたいな感じで
ケーキは非常に美味しかったですv
都内に宿泊しているというか、食べる為の拠点がある時しか
生ケーキの類は買ったり頼んだり出来ないので、今日は
思いがけず甘いものを堪能出来ました。
一緒にいってくれたYさん、マジでありがとうとこっそりと
感謝を伝えておきます。
明日は恐らく、王子スペースでひっそりと存在していると
思います。お盆休みには、冬コミとスプレーオンリーの
申し込み作業をするので、鬼畜眼鏡の方でのオフライン
活動は今年は年末に集中すると思います。
コメントを下さった方もどうもありがとうございます。
非常に励みになりました!
バタバタしていたせいで、お返しできなくてすみませんでした。
夏コミ終わってお盆休み入ったら、必ず返信させてもらいますので
もう少しお待ちください。
では、本日はこれにて。
明日、イベントに顔を出される方はどうぞ体調に
気をつけてくださいませ。ではでは~!!
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。
恋人の条件 1 2 3 4 5 6 7
―克哉は走った、遮二無二ともかく駆け続けた
後ろからは御堂が物凄いスピードで追いかけてくる。
風を切る音がうるさいぐらいに速度を出して逃げているにも
関わらず、相手は克哉の背後にぴったりとくっついてきていた。
(うわあああ! 御堂さんがこんなに足が速いなんて予想外だった。
それよりもあの薬の効果って一体何なんだよ! 以前から迫っていた
本多ならいざ知らず・・・御堂さんまでおかしくするなんて!)
心の中で盛大に叫んでいったが、それで現状が変わる訳がなく。
泣きそうな顔を浮かべながらともかく御堂から苦れようと頑張っていった。
途中道行く人に、非常に怪訝そうな顔をされるのが胸が痛かった。
(うわああああん! 道を行く人たち…どうか俺たちをそんなに見ないで下さい!
大の男がこんな風に追走劇をやっているなんて目立つって自覚は
ありますから…!)
と心の中で叫んでいったが、現状が変わることは絶対になく。
結局、克哉は御堂を振り切る為にメチャクチャに逃げ回った。
だが御堂は鬼気迫る表情でこちらに追いすがって来ていて克哉の
心は更に大きく乱されていった。
気づけば植え込みが多い公園の敷地内に二人は迷い込んで
来ていた。上手く地形を行かせば、目をくらますことも可能だが…
残念なことに今の克哉はつかれきっていて、その状況を生かす為に
知恵を働かせる余裕はすでに残されていなかった。
「だめ、だ…もう…心臓が、張り裂けそう…!」
そして、体力の限界は克哉のほうが一足先に来てしまった。
息が切れて、足がもつれそうになり…バランスを崩して前のめりに
倒れこみそうになってしまった。
「っ…!」
とっさに近くにあった電灯の柱に捕まって倒れそうな体を支えていくが
そのわずかな時間のロスが命取りだった。
「やっと…はぁ、捕まえたぞ…佐伯、君…!」
「御堂、さん…!」
そして電灯に体を押し付けられる形になり…御堂の身体と
はさまれる形になってしまう。
御堂の表情が、普段よりも険しい気がして…見ているだけで
息が詰まりそうになってしまう。
瞳の奥に、さっきの本多と同じような狂おしい色を感じ取って…
克哉はとっさに言葉を失ってしまう。
(どうしよう…御堂さんから、逃げられそうに、ない…)
全身からブワっと汗が滲んでいくのを感じ取りながら…克哉は
途方にくれるしかなかった。
そうやって惑っているうちに、唐突に御堂の膝がこちらの下肢に
割り込んでくる。
「っ…! 御堂さん! 何を…!」
「うるさい、少し黙っているんだ…」
「ふっ…うっ…!」
そう言われると同時に、強引に唇をふさがれて…熱い舌先が
強引に割り込んで、口腔を犯されていく。
そうしている合間にも御堂の不埒な指先が克哉の胸の突起を
いつの間にか直接弄り始めて・・・膝で股間を刺激されているうちに
すっかり反応してしまっていた。
「やっ…あっ…御堂、さん…止めて、止めて…下さい…!」
キスから逃れて、必死になって克哉は懇願していった。
だが御堂は一切容赦する様子を見せず…冷たく言い放っていった。
「うるさい…私の気持ちも考えず、逃げまくる君が悪いんだ…。
容赦などしてやらない…。おとなしく、私のものになれ…」
「そ、んな…!やっ…あっ…!」
そうして、克哉は電灯に身体を押し付けられる形になって…
腰を御堂に突き出される形になった。
身体をとっさに支えるのに意識が向けられて、其れが隙を
突かれる形になった。
あっという間に御堂に下肢の衣類を強引に脱がされて…臀部を
むき出しにされていく。
「やっ…御堂さん、止めて…ああっ! うぁ…!」
そして克哉の制止の言葉も空しく、あっという間に御堂のペニスを
突き入れられていった。
だが、先端にローションだけは塗りつけられていたらしい。
そのせいで苦痛もなく、スルリと性器を受け入れるのに慣れた
肉体はあっさりと御堂自身を飲み込んでいく。
「あっ・・・あああっ…!」
克哉は、絶望と歓喜を同時に覚えていった。
貞節を、守ることが出来なかった。
たった一日も守ることも出来ず…やすやすと御堂に犯されてしまっている
自分が情けなくて、泣きそうになってしまう。
だが…そんな克哉の意思などおかまいなしに・…御堂はこちらの
内部をグチャグチャと掻き回して、快楽を引き出していった。
背後から手を回されて・・・胸の突起を交互に弄りながら、右手で
突き上げのリズムに合わせるようにペニスを扱かれていくとそれだけで
快感で頭が朦朧として…いつの間にか、克哉はそのリズムに
合わせるように腰を揺らし始めていった。
「…ほう、とても初めての反応とは思えないな…。いやらしく私のリズムに
合わせて腰を振って来ているじゃないか…。なら、今は私が与える
快感を覚えこむんだ…。二度と、私から離れられないようにな…」
「あっ…ああっ…や、御堂、さん…止めて、止めて…」
脳裏に、もう一人の自分の顔が浮かんでいく。
だから口では、拒む言葉を吐いていった。
だが御堂の与える快楽を享受している肉体は…克哉の意思とは
裏腹に根元まで熱いペニスを咥え込んで、歓喜を覚えている。
相手の熱い塊が、自分の中で膨れ上がって先走りを滲ませて
いることを実感するだけで、克哉も感じ来ってしまう。
「くっ…イイ締め付けだ。もう…イクぞ…」
「ああっ…御堂、さん…ふっ…うっ…!」
そして強引に背後から唇を奪われていきながら、御堂の精を
注ぎ込まれて…克哉も絶頂に達していった。
とっさに崩れそうな身体を支えていくが…荒い呼吸が整い始めると
同時に己の中の御堂自身がまた、硬度を取り戻していったのを
自覚して…背筋にゾクリ、とした悪寒を覚えていった。
「やっ…御堂さん、また…」
「…もう一回、いや…何度でも今夜は君を犯してやろう…。
この身体は誰のものなのか、君に教え込む為にな…」
「そ、んな・・・ああっ! また…こんなに…!」
そして克哉の意思などお構いなしに、御堂は二ラウンド目を
開始していく。
その熱さに飲み込まれていきながら克哉は何度も何度も
犯されて、御堂の精を放たれていった。
―だがこの時、克哉はこの光景を予想もつかない人物に
一部始終目撃され、そして撮影までされてしまっていたことに
まったく気づくことすら出来ないでいたのだった―
12日から13日は二日間外に出かけているので、それまでには
一話だけでもアップ出来るように頑張ります。ういっす!
香坂の父は趣味が料理です。
中華料理っぽい料理や、モツや牛筋を煮たりローストビーフや
鳥の丸焼きを自分で作ったりと、美味しいものに目がない人です。
けど、糖尿病と診断されて掛かりつけの先生に真剣に脅されてからは
食生活を改善して、酒を飲む回数を減らして野菜を多く食べるように
変わって来ました。
それで父が最近、手軽で良いと気に入っているのがエバラ
浅漬けの素を使って色んな物を漬ける事。
食卓に毎回、色んな浅漬けが並ぶ訳ですが結構うちの父は
色々と試しているので…軽くオススメの奴とか、そういうのを
ちょこっと紹介します。
やり方は簡単。
ジップロックと言われる上に閉じ口がついたビニールの袋を用意して
浅漬けの素を一本丸ごと入れます。
その中に皮を剥いたり、薄く切って浸かりやすくした野菜類を
一晩冷蔵庫に入れて寝かすだけです。
三回ぐらいまでは使えるので、野菜を多く食べたいという方は
参考にどうぞ。
きゅうり→周りの皮を削いで、丸ごとつけていく オススメ度 ◎
ナス→ 薄くカットしてつける。二晩ぐらい浸けないとイマイチ オススメ度 ×
ニンジン→ 薄い板状にカットして漬ける オススメ度 ○
新生姜→薄くカットして漬けこむ。夏にはさっぱりして美味しいし
身体もあったまる。 オススメ度 ◎
スイカの皮→美味しく食べた後に残る緑と白と赤の柔らかい部分を
外側の濃い緑の皮だけカットして漬けこむ オススメ度◎
冬瓜→スイカの皮に似た感じの食感。瓜系の物はこれと
相性が良いのでこれも良い感じ。 オススメ度◎
水煮したタケノコ→スーパーに売っている真空パックされて加工済みの
タケノコを薄くカットして漬ける。これも結構コリコリしていて旨い。 オススメ度○
ミョウガ→半分にカットした物を漬けこむ。香坂はこれが一番好き オススメ度◎
という感じで八種類ぐらい色々と試していますが、香坂の評価はこんな感じ。
本当に簡単なので、興味あったら試してみるのも一興かと。
それでは11日夜か翌日朝までに一本は書けるように頑張ります。
ではでは~!
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。
恋人の条件 1 2 3 4 5 6
―まさかこんな道端で、御堂にばったり会うなんて予想してもいなかった
しかも今は、例の妖しい薬の効果が出まくっているせいで…克哉は
御堂の顔をまともに見られなかった。
相手の方はいつもと変わらず、キリっと威厳のようなものを感じさせて
背筋も真っすぐにして立っているのに、克哉の方はまさに挙動不審と
表現するに相応しい態度しか取れないでいた。
(ど、どうしよう…。御堂さんまで、本多みたいに態度が豹変してしまったら…)
結局、喫茶店ロイドをそそくさと出て行ったのも、自宅に帰れないでいるのも
今の自分は例の薬のせいで危険な存在になっているという自覚があるからである。
太一だって何となく目の奥に不穏な光が宿っているのを感じたから、さっさと
店を後にしていった。
(御堂さんの元も、早く退散させて貰った方が良い…)
一応、辺りには人通りもある、決して二人きりという訳ではない。
何か口実をつけて早く御堂の前からいなくなった方が被害がこれ以上拡大
しないで済むと結論づけて、実にぎこちない笑顔を浮かべていきながら
克哉は御堂と応対しようとしていった。
だが克哉が口を開くよりも先に、暫くこちらが口を閉ざしてしまっていた
事を訝しげに思われてしまった。
「…佐伯君、どうした? さっきから凄く重苦しそうな顔をして黙りこんで
しまっているようだが…」
「あ、す…すみません。少し考え込んでしまっていたので…。あの、ちょっと
今夜はこれから用事があるのでこれで失礼させて貰いますね…」
とりあえず無難な口実をつけて、克哉はさっさと御堂の前から姿を
消そうと試みていった。
どれくらい一緒に過ごしていたら…例の薬の効能が出てしまうのか
まだ克哉にも判らなかったが、短時間で切り上げれば大丈夫な筈と
信じたかった。
だが目の前から逃げようとしている克哉の態度に不審なものを感じ取って
いったのだろう。
みるみる内に御堂の目が鋭いものになっていった。
「…佐伯君、この後用事があるなんて嘘だろう?」
「えっ…?」
いきなり図星を突かれてしまったので克哉はとっさに否定をする事が
出来なくなってしまった。
そして繁華街に立っているのに、二人の間に息が詰まるような独特の
空気が流れていった。
(もしかして…もう、あの薬の効能が御堂さんに出てしまっている…?)
そう気付いた瞬間、克哉は背中に冷や汗が伝っていくのを感じていった。
このままじゃ本多の時の二の舞になる。
そう考えた瞬間、克哉はとっさに御堂の前から駆けだそうとした。
「いえ、嘘じゃないです! すみません急ぐので失礼します!」
「待ちたまえ!」
だが、御堂の行動もまた早かった。
痛みを感じるぐらいの強い力を込めて手首を握り締められて
引き留められてしまう。
「痛い…! あの、離して下さい…!」
「駄目だ。君ともう少し話していたいからな…。どうしてこんな気持ちに
なるのか私にも判らないが。おや…佐伯君、君は何か香水でもつけているのか?
仄かに甘い香りがする…」
「はっ…甘い香り、ですか…?」
其れは克哉自身も気づいていなかった事だった。
現在の彼は特定の条件を満たしている人間には甘い芳香を感じられる
ようになっている事に。
「そうだ、今まで嗅いだ事がない匂いだが…何となく脳髄が蕩けていくような
そんな気分になってしまう…。一体、君はどんな香水をつけているのが、
凄く興味がある…」
そうしている内に、御堂の瞳に剣呑な輝きが宿り…次第に強いものに
なっているのに気づいていった。
これでは本多の時と本当に同じになってしまう。
15日間、貞操を守る事が出来たらもう一人の自分に会わせて貰えるのに
其れが破られてしまったら、会える機会を失ってしまうかも知れない。
そう危機感を抱いた克哉は、ふいに御堂の方に顔を寄せていき。
「御堂さん、ごめんなさい!」
ぐいっと御堂の方に顔を寄せると同時に深く懐に踏み込んでいき…
そしてその場で屈んでから勢いよく背筋を伸ばしていった。
克哉の頭のてっぺんが、御堂の顎の部分にクリーンヒットしていった。
「ぐはっ!」
克哉のこの大胆な行動は、御堂も予測していなかったのだろう。
その隙に腕の力が緩んで、克哉は急いで駆けだしていく。
「本当にごめんなさい!」
「待て、待ってくれ!」
そうして全力で逃げだしていく克哉を、御堂もまた真剣な顔をしながら
必死に追いすがっていったのだった―
現在、別ジャンルですが絶賛…新刊原稿に追われています。
つか、表紙書いて本文を打ち込んでいたら8日の休みは
終わった、みたいな感じです(ガガーン!)
今回は無料配布じゃないので、表紙もペン入れしてしっかり
カラーで仕上げるかとやったら、時間がかかるかかる。
何年ぶりかにライトボックスを取り出して、ペン入れ作業を
やったよ…という感じです。
(ここ数年はペン入れが苦手だったので、鉛筆画で書いたのを
フォトショップでゴミを取ったり濃度調整してやっておりました…)
けど、親から古いパソコンをちょっと借りてPCで着色したら…
メモリーが足りなくなって、クリーンナップ作業に入って色塗りが
出来なくなりまして…(涙)
もう時間ないやんか! という状況だったのでちょっとコピックを
引っ張り出して久しぶりに人物の部分はアナログ塗りで
試してみました。
何か、コピックを使うのも相当久しぶりです。
以前、オフで人と顔を合わせた時にスケッチブックで描いた
物を渡した以来です。一年は軽く経っていますな…(汗)
ちなみにこれが、何年振りかにペン入れをしてコピックで塗った奴。
香坂の絵のレベルなんて所詮こんなもの…。
一応、少しでも上手くなろうと地道に練習はしていますが…進歩は
牛歩って感じですね(フウ)
これを後で取り込んだら、パソコンで軽く修正作業をして整えてから…
背景色と文字入れをして仕上げて完成って感じです。
…しかし、良く考えたら…ライトボックス持ってて、幾つかCG作成ソフト入れてて
コピック100色以上持ってて、パステル48色セットに24色の水彩鉛筆を
持っているって…文章書きと言っている割には、無駄に画材関係が
充実している気がします。
…うん、絵のお師匠様がいた頃は…彼女の背中を追っかけて、
画材にかなりお金を費やしていた時期もあったからね。
ちなみに香坂、同人活動開始した直後はイラストと漫画が中心でした。
今の状況考えると、随分と昔に比べて変わったなと思います(笑)
けど、久しぶりにアナログ塗りしたらおもしろかったです。まる。
※7月25日からの新連載です。
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。
恋人の条件 1 2 3 4 5
―早く今夜は家に帰らなければ、と危機感を克哉は抱いていた
珈琲を飲んだ後、暫く談笑していたら…ゆっくりと太一の様子が変わり
始めたのに気づいて、慌てて克哉は席を立って喫茶店ロイドを後に
していった。
息を詰めるような緊張感は、何度か覚えがあったから。
それより少し前に、本多と自分との間にもその空気が漂っていたから
克哉は太一の前から、慌てて姿を消していった。
やはり強く呼びとめられたけれど…けれど克哉は振り返らず、
彼の前から逃げるように去って帰路についていた。
(いつまで、この薬の効果って続くんだよ…。いつまで、仲の良い相手から
こんな風に逃げ続けないといけないんだよ…! 何で、こんな事をあの人は
俺に施したんだよ…!)
気持ちがグチャグチャになりながら、克哉はロイドがある通りを抜けて
マンションまでの道を一気に駆けていこうとした。
その時、克哉は一瞬だけ自分の家の方に向かっていく本多の
姿に気づいていった。
「…本多? まさか、俺の自宅まで追って来たのかよ…」
一瞬、見間違えかと思ったが…あの体格に、特徴的な青いスーツ。
いつも身近で見ている相手を間違える筈がなかった。
この道は克哉の自宅に続く一番の近道で、今…本多は駅のある
方角から確かに歩いて来ていた。
ロイドで過ごしていたのは十数分程度の時間だ。
其れで駅の方から本多がこちらの自宅方向に向かって早足で
向かって行ったのなら…自分が、股間を蹴り上げて逃げた際に…
そのショックと痛みから復帰したらすぐにこちらを追い掛けて
来た事になる。
(…思いっきり蹴り上げたから相当に痛いだろうに…。それでも
オレの自宅に根性を振り絞って追いかけてくるぐらい…あの薬の
効果は半端じゃないって事か…)
その姿を見て、さっき強烈に感じた罪悪感が再び復活していくが…
だが、このまま自宅に帰る訳にもいかないと思った。
(…今は自宅に帰れない…。せめて終電ギリギリまで時間を潰さないと…)
本多を自宅の前で待ちぼうけにさせるのは悪いと思いながらも…
このまま、再び彼の前に現れる訳にはいかなかった。
少なくとも終電寸前までは他の場所で時間を潰さないと、
さっきの二の舞になるだけだろう。
明日は休みではなく、普通に仕事がある日の筈だ。
そればかりは本多の良心に掛けるしかないが…明日が仕事なら、
幾らなんでも終電に間に合うように帰宅する筈だ。
幾らそれなりに暖かい時期であったとしても、人の家の玄関先で一晩
過ごしたらとても仕事を出来るコンディションではなくなるだろう。
(だから、終電には幾らなんでも帰る筈だ…。そう信じたい…)
祈るようにそう考えていくとなら、何処に向かうか思案を巡らせていった。
克哉はその候補先を必死に考えていく。
(バーとか、レストランとか…ファミレスとか、その辺りで時間を
潰すとするかな…)
どの店に入るか、まだ決めかねているが…一先ず、繁華街の方まで
出た方が無難だろう。
そう考えて、克哉は移動先をそちらの方角に決めていった。
そして駆け足で向かい始めていく。
歩いている内に、景色はグングン変わって…人通りも徐々に
増え始めていった。
飲食店や、飲み屋が並ぶ界隈に辿りついていくと…一旦足を
止めて克哉はどの店に入るか考えていった。
(飲み屋か、ファミレスか…キチンと食事を取れそうな店か…。
何処に入ろうかな…)
店の看板や、辺りの様子を確認していきながら…今の自分の気分に
合った店は何かを考慮し始めていく。
そして今夜は一杯飲みたい気分だと、そうして心の奥に溜まった
モヤモヤを一時でも洗い流したいという本心に気づいて一件の飲み屋に
入ろうと向かい始めた時、背後から声を掛けられていった。
「…佐伯君か?」
「えっ…?」
いきなり背後から声を掛けられて、克哉はぎょっとなっていく。
非常に聞き覚えのある声だったからだ。
そして振り返り、その顔を確認していくと余計に克哉は眼を
見開いていった。
どうして、こんな場所にこの人が? という想いを抱きながら…
克哉はその人物の名を呟いていく。
「御堂、部長…どうして、こんな処に…?」
そう、この辺りは克哉の最寄り駅であり…本来なら、こんな時間に
御堂がいるなど考えられない。
だが、上質のブランドスーツに身を包み、一糸の乱れもなく綺麗に
髪を整えている男性は紛れもなく、プロトファイバーの営業を手掛けていた時期に
自分たちと一緒に仕事をした御堂孝典、その人だった。
「ああ、取引先の接待でこの近辺の店を指定されたんだ…。今から
そちらに向かう処なのだが。奇遇だな…」
「えぇ、そうですね…」
と他愛無く相槌を打っていくが、克哉は内心ヒヤヒヤしていた。
―どうか御堂さんまで、いきなり様子が変わりませんように…
心からそう願いながら、克哉はぎこちない笑顔で御堂と向かい合って
いったのだった―
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。
恋人の条件 1 2 3 4
―今日から15日間、貞操を守る事が出来たらあの方に会わせて
差し上げましょう…
全力で走り続けている間、頭の中にMr.Rのその言葉が延々と
リフレインを続けていた。
全身の筋肉がちぎれて、肺が軋みを上げるぐらいに必死になって
克哉は走り続けていく。
何かから逃れるように、自分の中にある大切な想いを守る為に
身を切られそうな気持ちになりながら…それでも克哉は逃げ続けていった。
「はあ、はあ…はあっ…!」
無意識の内に、濡れた唇を乱暴に手の甲で拭っていた。
先程まで与えられた感覚を忘れる為に、頭の中から追い払う為に。
けれど…克哉の意思と裏腹に、ついさっき起こった出来事が繰り返し
頭の中に浮かんで、混乱と自己嫌悪の感情が猛烈に浮かび上がって来た。
「どうして、あんな事を…。あの、カプセルのせいで…あんな風になって
しまったのかよ…。アレは、現実だったのかよ…」
克哉の唇から嘆きの言葉が零れていった。
それと同時に、目元から涙がポロポロと溢れ始めていった。
―行くなよ! 行かないでくれ…! 克哉…!
こっちに必死に縋りながら引き留めようと…腕の中に閉じ込めようとした
本多の表情を思い出すと、胸が痛んだ。
本気の想いがこもっているのを、あの眼から感じ取れてしまったから。
(これが…Mr.Rの言っていた薬の効果、なのか…?)
15日間、操を守り通せばもう一人の自分に会わせてくれると言ったが、
潜在的にこちらを想っている人間の想いをあの薬は呼び覚ます効果が
あるとも言っていた。
確かに本多は、以前にこっちに対して想いを寄せていた。
その間に色々あったけれど、最終的に彼と自分の関係は「親友」で
収まった筈だ。
けれどあんな風に一緒に帰宅している最中に、突然裏路地に
連れ込まれて…そのまま抱かれそうになるなんて。
(こんなの、あの眼鏡を渡された時に逆戻りをしてしまったみたいじゃないか…!)
あの眼鏡を渡された事で、確かに本多との関係が一時…それまでと
大きく変わろうとしていた。
けれどそれでも、自分は彼に恋愛感情は抱けないという結論で
落ち着いた筈ではないか。
(…だって、あの頃には無意識の領域では…オレは、あいつの事を想っていた。
今なら、それが判る…。なのに、どうして…)
克哉は泣きそうな顔をしながら、人気のない夜道をいつしかトボトボと
歩いていた。
身体がクタクタになるまで走り続けて、もう大丈夫だろうと判断して速度を
落として歩き続けていく。
何もかもから逃げたかった。今は一人になりたかった。
本多に迫られた時は空は見事な茜色に染まっていたのに…いつの間にか
夜の帳が下りて、辺りは藍色の闇に覆い尽くされてしまっていた。
気を抜けば、『男』の顔になってしまった自分の友人の顔がすぐに
意識に浮かび上がっていってしまう。
其れを振りほどくように、克哉は何度も頭を振っていった。
「…本多がいきなり、あんな事をするなんて…。あの薬を飲んでしまった以上、
これから何度も、こんなのが起こるのかよ…」
力なく呟いていくと、それだけでメゲてしまいそうだった。
凄く心細くて、切なくて…同時に寂しいから、縋れるものが欲しいと望む
心が生まれていった。
こんな調子で15日間も、自分は一人ぼっちで耐えられるのかと自問自答を
していった。
(会いたい、よ…)
なのに、さっきまで本多に情熱的に口づけられて…体中を弄られたと
いうのに、想い描くのはもう一人の自分の事ばかりだった。
会いたいと望むからこそ、今の状況に流されてはいけないという感情も
また芽生えていった。
歩いている内に、気づけば喫茶店ロイドがある界隈まで差し掛かっていた。
太一に会って、暖かい珈琲の一つでも飲んでほっとしたいと思うと同時に…
彼まで本多のように、自分に迫るのではないかという恐れを抱いていく。
(今、気持ちがグチャグチャだから…太一が淹れてくれる珈琲を飲んで、
「大丈夫だよ克哉さん」と言って貰えれば気持ちも浮き上がると思うけど…。
この薬の効果が、太一にまで及んでいたらどうしよう…)
潜在的に克哉を想っている、それに真っ先に該当するのは確かに本多だった。
なら、太一は…? こちらに対して紛れもない好意を抱いてくれているのは
その笑顔と態度から充分に伝わって来ていた。
其れがまた、さっきのように豹変してしまっていたら…そう考えたら、すでに
通い慣れた筈のロイドの扉すら潜れなくなってしまう。
(このまま真っすぐに帰った方が良いのかな…?)
そうすればきっと、今日には何も起こらないで過ごせるかも知れない。
太一が本多のようになってしまうのを目の当たりにしないで済むかも知れない。
彼に励まして貰いたい気持ちと、薬の効果のせいで友人が変わる姿をもう
これ以上見たくないという感情が、グチャグチャに絡み合っていく。
そうして考え込んでロイドの扉の前で考え込んでしまっていると…不意に
掃除用具を両手に持っている太一の姿が現れていった。
「あっ…」
「あっれ~克哉さん! 何そんな処でボーと突っ立っているんだよ! うちの
店の前に来たのならさっさと中に入ってくれないと俺が寂しくて
しょうがないじゃんか…! って…何かあったの? 何か衣服とか凄く
乱れているけど…?」
「えっ…あ、ちょっと其処で、転んじゃってね。それで…」
「ふ~ん…そうなんだ」
その時、太一はこっちの言葉を疑うかのように目を細めていった。
相手に衣服が乱れていると指摘されて、克哉はハっとなった。
気分が最悪だったから自分の身だしなみまで今は気遣う余裕がなかったが
薄汚れた裏路地に連れ込まれて色々揉み合っていたのなら、着衣は乱れるのが
むしろ当然だった。
その事に気が回らずにここまで歩いて来てしまった自分の迂闊さに頭を
抱えたくなったが、そんな克哉の自己嫌悪を吹き飛ばすように…太一が
朗らかな笑顔を浮かべていった。
「まあ、良いや。克哉さんがそういうのなら…そうなんだって納得しておく。
けど、せっかくだからうちには寄って行ってよ。あったかい珈琲を一杯、
克哉さんに御馳走するからさ」
「えっ…そんな、悪いよ。ちゃんと代金は支払うから…」
「いーの、いーの! 俺が克哉さんと一緒に過ごす時間を過ごしたいから
そうしたいってだけなんだから。さ、中に入ってよ。暖かい珈琲と冷たい奴、
克哉さんはどっちが良いの?」
太一はあっという間に話を決めていくと掃除用具を扉の内側に置いて、
克哉の腕を掴んで強引に連れ込んでいった。
「た、太一! ちょっと強引じゃないのか…?」
「はは、それだけ俺が克哉さんに珈琲を振る舞いたくて仕方ないって事で…。
さ、どうぞどうぞ」
「もう、太一ったら…」
と口で言いつつも、克哉はごく自然に笑っていた。
少なくとも現段階で、太一の態度がいつもと違っているようには
見えなかったから。
その事に心から安堵していきながら、カウンター席に腰を掛けて…少し経って
暖かい珈琲が一杯差し出されていく。
―それを一口、飲んだ時…ジワリ、と太一の優しさと暖かさが身体の奥に
染みいる感じがしていったのだった―
4日の朝までには5話目を掲載する予定でしたが、後もう少しで
書き上がる段階に差し掛かった時、いきなりパソコンがプログラムの更新を
開始して再起動してしまい、それまで書いていた内容が全て吹っ飛んで
しまったので今朝の段階の更新は出来なくなりました。
…まあ、逆に今朝の件でこなくそ! 負けてたまるかという負けん気が
復活してきましたけどね。
という訳で気を取り直して、現在執筆中です。
けど自分の中では五話目はほぼ書き終えた感がしますので…
6話目に書く内容だったものの冒頭に、回想という形で五話目に
起こった事をダイジェストに語れば良いか~と思ったので
そういう形で続き書きます。
この話はノマが誘惑に耐えても、眼鏡への想いを貫けるかというのを
書きたいので…この話以後は、他のCP要素を含む描写も出てきます。
そういうのが嫌な方は気をつけて下さいませ。
後、無印だけではなく…鬼畜眼鏡Rの方に出て来たキャラも何人か
話に組み込んでいく予定なので宜しくです。
あるキャラがもう少ししたらクローズアップされますのでその点も
ご了承下さいませ。ではでは~!
※今朝は本気で再起動でショックを受けていたので、お見苦しい叫びを
残してしまいました。本当に申し訳ございません(汗)
いるので…ちょっと自分にプレッシャーを掛ける意味で
今日はこう宣言しておきます。
出来るだけ今夜、明日までには次の話を書くように
自分に意識づける為に。
実際に、何々やります…と宣言しておくと、やらないと
いけないって気持ちが働いて効果あるっていうので…
今日はこうしておきます。
暑くて、毎日滝のように汗を掻いて軽くヘバっている日々が
続いていますが…其れを言い訳にしても仕方ないんで。
書くど~~!
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当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
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…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。