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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※ タイバニの一期のEDが好きなんで、ピンズと
クリスマスにちなんだ話を書いてみたくて始めました。
  現時点で掲載しているタイバニは、すでに書きあげたものを
簡単に編集してアップしたものですが、この作品はタイバニでは
初めての連載物になります。
  良ければ見てやって下さい。

  …何か一応、虎兎と銘打っているけど…多分うちのサークルのは
エッチにあんまり走らず、真面目に色んなもんを掘り下げて
書く形式になるかと思います。
(濃厚なエロは書いてくれる人沢山いるから、心理描写とか
設定を掘り下げたものを読みたいと思っているんで)
ではでは。


―無理やり、あの日…虎徹さんに、ピンズを押し付けられた

 記憶の混乱が起こってしまって、4歳のクリスマスイブの正しい記憶を
取り戻す為に、その日の記憶を辿ってみようと提案された時。
 虎徹は今日の記念に、お揃いのピンズを購入して…片方をこっちに
贈って来た事があった。
 自分のジャンパーに穴を開けてしまうのが嫌で断ったのに
強引に渡されてしまって。
  正直、どうすれば良いのか困惑した。
  クリスマスの時期を外れれば、つけたらきっと奇異に感じてしまう
ぐらい…それは季節感を感じさせるデザインで。
  けれど、結果的に…最初受け取っても全然嬉しくなかったその
小さなピンズこそが、マーベリックの陰謀を暴くキッカケになった
事を後から知ってしまい。

―結果、虎徹さんと再会する日まで…僕はそれを、虎徹さんと
記憶を探る為に一緒に過ごしたクリスマスイブの思い出のカケラ
として…大事に持つ事になったのだった…

  二軍所属のヒーローとして…お互いに復帰してから間もなく、
タイガー&バーナビーの二人はコンビを組んでから三度目の
クリスマスの時期を迎えた。
  明日はクリスマス、という事を意識したせいで…バーナビー=ブルックス・Jrと
カリーナ=ライルの二人はジャステスタワー内にあるトレーニングルームで
非常に落ち着きなく過ごしていた。

(虎徹さん…そろそろ来るだろうか…)

(タイガーの奴、どうしてこんな日に限って遅いのよ…。せっかく今日、
勇気を出して…クリスマスの予定があるかどうかを聞こうかと思って
いたのに…)

 バーナビーは筋力トレーニングの機械を最大の負荷で。
 カリーナはルームランニングを最大速度で走って、モヤモヤする気持ちを
処理しようと試みていたが…タイガーがいつ来るか、二人は気になって
仕方なかった。
  その様子を見て…遠くから、ネイサンが呆れたように呟いていた。

「…全く、本当にタイガーったら罪つくりねぇ…」

 去年までは、一軍のヒーローはシュテルンビルド内では八人存在していた。
  本来なら復帰したバーナビーと虎徹は二軍なので、このトレーニングルームを
利用出来る身分ではない。
  一軍と二軍では、本来なら使用出来るエリアや施設も異なっているのだが…
現在残っている6人のヒーロー全員が、二人に今までの通りたまには一軍の
トレーニングルームに顔を出して欲しいと伝えた結果、その特例は通り…
二人は基本、こちらの方で訓練をしている事が多かった。
  こうしていると、一軍や二軍である事など関係なく…それ以前と全く
変わってないようにさえ感じる。
 バーナビーとカリーナの二人は、虎徹と共にクリスマスイブを一緒に
過ごしたいと切に祈っていた。

(去年までの僕は…記憶を取り戻そうと必死になってて…虎徹さんと一緒に
過ごす事に対して、意識が全然向いていなかった…だから、今年こそは…
大切なあの人との時間を…大事にしたい…)

 そう思いながら、トレーニングをしていると…何度も何度も、去年渡された
ピンズの存在が脳裏をよぎっていく。
  あれを渡された時、困った顔しか出来なかった。
 その事が自分の中ではどこか引っかかっていて。
 今年、もしまた虎徹と一緒に過ごす事が出来たなら…一言、自分の気持ちを
ちゃんと伝えたかった。
  そう思いながらトレーニングに打ち込んで、汗を流していくと…。

「やぁ、わりわりぃ…遅れちまったよ」

 全く悪びれた様子もなく、トレーニングウェアに身を包んだ虎徹の姿が
現れていった。
  少し離れたところに、ようやく待ち望んだ人が現れたのを見て…バーナビーは
心が急いていくのを感じていった。

(やっと…虎徹さんが来てくれた…。さあ、早く…あの人の予定を
聞かないと…)

  慌ててトレーニングを中断して、虎徹の元に向かおうとした途端に…
真剣な顔をしたカリーナが…先に彼の方へと近づいていったのだった―

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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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