鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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とりあえず昨日に引き続き、現在修羅場真っ最中です。ひゃお~!
昨日から頑張ってチョコチョコ作業をやっていたおかげで…
どうにか明日の昼までには印刷には持っていける目途は
辛うじて立ちました。
29日23時の時点での製作状況は。
鬼畜眼鏡本 表紙線画まで完成。
本文、8~9割打ちあがり。
王レベ本→本文印刷段階まで終了
といった感じです。
タイガーバニー本は…まあ、5部ぐらいスペースの片隅に置いておく
感じなんで興味あったらどうぞぐらいです。(所詮無料配布だし)
とりあえず今晩、本文打ち終えて…明日、6~7時ぐらいに起床して
せっせと作業すれば製本を終えた状態でイベント会場に荷物を
発送する処まで持っていけるかも…という感じです。
最悪、印刷だけは終えて病院の方に戻りたいです…。
とりあえず本日はそんな感じなんで、鬼畜眼鏡の新刊の
序章部分だけサンプルとして掲載させて頂きます。
ちなみにカップリングは克克になりますので宜しく!
絶対、明日中には完成させるぜ。うおおお~!(メラメラ!)
新刊サンプルに関しましては、興味のある方だけ…
「つづきはこちら」をクリックして下さいませ~。
昨日から頑張ってチョコチョコ作業をやっていたおかげで…
どうにか明日の昼までには印刷には持っていける目途は
辛うじて立ちました。
29日23時の時点での製作状況は。
鬼畜眼鏡本 表紙線画まで完成。
本文、8~9割打ちあがり。
王レベ本→本文印刷段階まで終了
といった感じです。
タイガーバニー本は…まあ、5部ぐらいスペースの片隅に置いておく
感じなんで興味あったらどうぞぐらいです。(所詮無料配布だし)
とりあえず今晩、本文打ち終えて…明日、6~7時ぐらいに起床して
せっせと作業すれば製本を終えた状態でイベント会場に荷物を
発送する処まで持っていけるかも…という感じです。
最悪、印刷だけは終えて病院の方に戻りたいです…。
とりあえず本日はそんな感じなんで、鬼畜眼鏡の新刊の
序章部分だけサンプルとして掲載させて頂きます。
ちなみにカップリングは克克になりますので宜しく!
絶対、明日中には完成させるぜ。うおおお~!(メラメラ!)
新刊サンプルに関しましては、興味のある方だけ…
「つづきはこちら」をクリックして下さいませ~。
桜の残影
―満開の桜を見る度に、大きく心がざわめくのはどうしてだろうか…?
春が訪れる度に、佐伯克哉は毎年…心が落ち着かなくなった。
その理由は、流れゆく年月の内に見失い…漠然とした不安を残すのみ。
舞い散る花弁の向こうに、誰かの残影を見る。
それは少年のような、青年のような…成長しきっていない人間のシルエットの
ような気がするが…該当する者が果たして誰なのか、克哉には判らない。
(なあ…お前は一体、誰なんだ…?)
ぶわっと強い風が吹き、一斉に大量の桜が舞って…視界が遮られていく。
克哉は必死になって相手の正体を知ろうと、花びらの渦の中に突っ込んで…
その人物の肩を掴もうと試みるが、虚しく空を切るのみだった。
そうしている間に、意識がゆっくりと浮上していくのを感じて溜息を一つ吐いていった。
そう…いつも、その顔をはっきりと見る前に夢は必ず醒めてしまっていた。
「また、あの夢か…」
うっすらと冷や汗を掻きながら、自分のベッドの上で目覚めていく。
三月の下旬から、四月の上旬の…桜が散り終わる頃まで、毎年何度か見る夢は…
克哉にとってはお馴染みのものでもあり、酷く心に引っかかるものだった。
満開の桜の下に立っている、その残影は誰のものなのか…桜が咲く時期が
訪れる度に、克哉の中に知りたいという気持ちは芽生えていく。
(けど…きっと、今年もその手掛かりを得られないまま…終わってしまう
んだろうな…。あれ、そういえば…あの銀縁眼鏡を持っていた時も…
あの夢を、何度か見なかったか…?)
ふと、克哉は…本来なら春頃にしか見ない筈の夢を、Mr.Rと知り合ってから…
奇妙な体験をした周辺にも何度か見た事を、思い出していく。
あれから半年以上の時間は経っていて…すでに遠くなりつつある記憶だ。
もう一人の自分が眼鏡を掛けた事で現れた事で…克哉の身の回りでは
信じられない事ばかりが起こっていた。
けれど…色んなトラブルを経て、周りにいた人間と若干…それまでと距離感や
関係を変えていきつつも、克哉は…最終的に、本多と親友である道を選び…
眼鏡を封印して、自分らしく生きるという道を選びとった。
その眼鏡を…Mr.Rに返そうとしたが、「それは貴方が持っていて上げて下さい…」と
やんわりと拒絶されてしまったので、結局…其れは半年間、一度も掛けられる事
もなく…克哉の部屋の引き出しにひっそりとしまわれていた。
「…オレ、何を考えているんだろう…。もう、あいつに振り回されるのなんて沢山だし
…オレはオレだって、情けなくてもダメな処があったとしても…自分らしく生きるって
決めたのに…何を揺らいでいるんだよ…。あの眼鏡には、あいつには頼らない…
それがオレが出した答えなんだから…」
けれど、ずっと…その夢の意味を知りたいと望んでいる気持ちがあるのも確かだった。
薄々と…かつて本多に語った、親友に裏切られた経験に…その満開の桜の記憶が
繋がっている事に気付いてはいた。
(…もう、オレは…あの日の記憶を…ぼんやりとも、思い出せなくなってしまっている…)
流れゆく日々の中に、苦い記憶は遠ざかり…輪郭すら見えなくなりつつある。
だから、その残影が…泣いている誰かのものである事は判っているのにそれが
『誰』なのか克哉には思い出せなくなってしまっていた。
(そうだ…泣いて、いたんだ…だから、凄く…オレは心に引っかかってしまっているんだな…)
今朝、見た夢の中で…残影は泣いていた。
静かに、肩を震わせながら…何かに耐えているように。
薄れていた夢の中の記憶が、糸口を見つけた瞬間…鮮明に蘇っていく。
其れは今の自分から比べたら、随分と小さな肩だった…それを思い出した途端、
克哉の中に一つの決意が生まれていく。
「…あの眼鏡の封印を解いてみよう…。あの夢を何度か見れば、あの子が誰なのか…
オレは思い出せるかも知れない…」
もう、十何年も前の遠い記憶に…今更振り回されても、何も生み出さない
事は理性で薄々と判っている。
けれど…何となく放っておいてはいけないような気がして、克哉は…息を呑みながら
ここ半年、極力意識しないようにしていた引き出しを開いていく。
「…あった」
そして、其処に収めてから一度も開かないようにしていた引き出しの中には…
そんな年月など初めから存在していなかったかのように、汚れや埃一つなく…
例の銀縁眼鏡が静かに輝いていた。
チタンフレームで作られたその眼鏡を前にして、暫く…克哉は硬直していく。
だが、少しして…意を決してゆっくりと手を伸ばしていった。
「よし…」
そう短く呟きながら、克哉は半年ぶりに…その封印し続けていた眼鏡をそっと
手に取っていった。
―それが、長い間…封じ込めていた記憶の扉を開く鍵になる事を…
覚悟していきながら…
―満開の桜を見る度に、大きく心がざわめくのはどうしてだろうか…?
春が訪れる度に、佐伯克哉は毎年…心が落ち着かなくなった。
その理由は、流れゆく年月の内に見失い…漠然とした不安を残すのみ。
舞い散る花弁の向こうに、誰かの残影を見る。
それは少年のような、青年のような…成長しきっていない人間のシルエットの
ような気がするが…該当する者が果たして誰なのか、克哉には判らない。
(なあ…お前は一体、誰なんだ…?)
ぶわっと強い風が吹き、一斉に大量の桜が舞って…視界が遮られていく。
克哉は必死になって相手の正体を知ろうと、花びらの渦の中に突っ込んで…
その人物の肩を掴もうと試みるが、虚しく空を切るのみだった。
そうしている間に、意識がゆっくりと浮上していくのを感じて溜息を一つ吐いていった。
そう…いつも、その顔をはっきりと見る前に夢は必ず醒めてしまっていた。
「また、あの夢か…」
うっすらと冷や汗を掻きながら、自分のベッドの上で目覚めていく。
三月の下旬から、四月の上旬の…桜が散り終わる頃まで、毎年何度か見る夢は…
克哉にとってはお馴染みのものでもあり、酷く心に引っかかるものだった。
満開の桜の下に立っている、その残影は誰のものなのか…桜が咲く時期が
訪れる度に、克哉の中に知りたいという気持ちは芽生えていく。
(けど…きっと、今年もその手掛かりを得られないまま…終わってしまう
んだろうな…。あれ、そういえば…あの銀縁眼鏡を持っていた時も…
あの夢を、何度か見なかったか…?)
ふと、克哉は…本来なら春頃にしか見ない筈の夢を、Mr.Rと知り合ってから…
奇妙な体験をした周辺にも何度か見た事を、思い出していく。
あれから半年以上の時間は経っていて…すでに遠くなりつつある記憶だ。
もう一人の自分が眼鏡を掛けた事で現れた事で…克哉の身の回りでは
信じられない事ばかりが起こっていた。
けれど…色んなトラブルを経て、周りにいた人間と若干…それまでと距離感や
関係を変えていきつつも、克哉は…最終的に、本多と親友である道を選び…
眼鏡を封印して、自分らしく生きるという道を選びとった。
その眼鏡を…Mr.Rに返そうとしたが、「それは貴方が持っていて上げて下さい…」と
やんわりと拒絶されてしまったので、結局…其れは半年間、一度も掛けられる事
もなく…克哉の部屋の引き出しにひっそりとしまわれていた。
「…オレ、何を考えているんだろう…。もう、あいつに振り回されるのなんて沢山だし
…オレはオレだって、情けなくてもダメな処があったとしても…自分らしく生きるって
決めたのに…何を揺らいでいるんだよ…。あの眼鏡には、あいつには頼らない…
それがオレが出した答えなんだから…」
けれど、ずっと…その夢の意味を知りたいと望んでいる気持ちがあるのも確かだった。
薄々と…かつて本多に語った、親友に裏切られた経験に…その満開の桜の記憶が
繋がっている事に気付いてはいた。
(…もう、オレは…あの日の記憶を…ぼんやりとも、思い出せなくなってしまっている…)
流れゆく日々の中に、苦い記憶は遠ざかり…輪郭すら見えなくなりつつある。
だから、その残影が…泣いている誰かのものである事は判っているのにそれが
『誰』なのか克哉には思い出せなくなってしまっていた。
(そうだ…泣いて、いたんだ…だから、凄く…オレは心に引っかかってしまっているんだな…)
今朝、見た夢の中で…残影は泣いていた。
静かに、肩を震わせながら…何かに耐えているように。
薄れていた夢の中の記憶が、糸口を見つけた瞬間…鮮明に蘇っていく。
其れは今の自分から比べたら、随分と小さな肩だった…それを思い出した途端、
克哉の中に一つの決意が生まれていく。
「…あの眼鏡の封印を解いてみよう…。あの夢を何度か見れば、あの子が誰なのか…
オレは思い出せるかも知れない…」
もう、十何年も前の遠い記憶に…今更振り回されても、何も生み出さない
事は理性で薄々と判っている。
けれど…何となく放っておいてはいけないような気がして、克哉は…息を呑みながら
ここ半年、極力意識しないようにしていた引き出しを開いていく。
「…あった」
そして、其処に収めてから一度も開かないようにしていた引き出しの中には…
そんな年月など初めから存在していなかったかのように、汚れや埃一つなく…
例の銀縁眼鏡が静かに輝いていた。
チタンフレームで作られたその眼鏡を前にして、暫く…克哉は硬直していく。
だが、少しして…意を決してゆっくりと手を伸ばしていった。
「よし…」
そう短く呟きながら、克哉は半年ぶりに…その封印し続けていた眼鏡をそっと
手に取っていった。
―それが、長い間…封じ込めていた記憶の扉を開く鍵になる事を…
覚悟していきながら…
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HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
鬼畜眼鏡にハマり込みました。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/
リンクは同ジャンルの方はフリーです。気軽に切り貼りどうぞ。
…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
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…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
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