鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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2009度のクリスマス小説。
克克ものです。ちょっとサンタクロースの逸話を
ネタに使っているので宜しくです。
微妙にヒヤっとする描写もあったりしますのでそれを
了承の上でお読み下さい。コミカル、ギャグ要素も有。
白と黒のサンタ 1 2 3 4 5 6 7 8 9
現在の日本では、赤い衣装のサンタクロースのイメージが
強く定着している。
だが、そのイメージは近年になって世界中に広がったもので…
サンタクロースの逸話、もしくは原型になったと思われるものは
無数に存在している。
一番有名であり、有力なのが四世紀の司教…聖ニコラスの
話である。
莫大な財産を持っていた彼はある日、貧しい家で娘が身売りに
される話を聞いた。
ある晩、それを助ける為にその家の煙突から金貨を投げ入れて
それが暖炉に下げられていた靴下に入った…という逸話から
靴下にプレゼントを入れたり、煙突から中に入るというイメージが
生まれたとされている。
他にもサンタクロースは司教や、魔法使いの話が原型に
なっているパターンもある。
ドイツの方では双子の魔法使いで片方は優しい魔法使いで、
良い子にプレゼントを配る存在、もう片方は悪い子にしていると悪戯して
お仕置きにやってくる西洋版のなまはげのような一面もあるし。
ロシアの方ではサンタクロースと双璧を担う存在として「ジェドマロース」と
いうのがいる。
ジェドマロースは「邪悪な魔法使い」であり…冬の神の象徴であった。
そして大きな袋を担いでその中に子供を詰めて、子供を返して欲しかったら
彼に供物を捧げなければならない。
地方によって様々な伝承があり、良いイメージと共に…邪悪な印象もまた
存在していた。
善と悪。白と黒…それらが一つに交じり合って、今のサンタクロースの
像は生まれている。
白と黒のサンタクロースの逸話もそう。
発祥の元ははっきりしないけれど…ドイツやロシアのサンタの双璧を成す
「悪い魔法使い」が元で生まれたのかも知れない。
―けれど自分の対となる存在を打ち消すという事は悲しいと克哉は思った
悪戯っ子でも意地悪でも、それでも…自分はきっともう一人の『俺』の事を…
快楽の熱に浮かされた頭で、その本心にぼんやりと気づいていく。
視界に広がるのはともかく鮮やかなまでの真紅。
目の前には黒い衣装を纏った、自分と同じ顔の男。
相手に深々と串刺しにされながら…克哉は容赦なく揺さぶられて快感を
引きずり出されていた。
「はっ…あっ…あっ…ああっ!」
克哉の口から漏れるのは、絶え間ない嬌声だった。
こんなあられもない声など恥ずかしくて出したくない。
けれど、相手が的確にこちらの弱いところを擦り上げていけば…
反射的に零れていってしまう。
―傍にいてくれよ…
心に願うのは、たった一つ。
そんなシンプルな答えだけだった。
―お前が消えるのは嫌だよ。オレは…自分が不完全な存在になっても
良いから、お前に存在していて欲しい
相手の灼熱をその身に収めていきながら…克哉は必死になって
その背中にすがり付いていく。
深く口付けられて、眼鏡だけで全てが満たされていく。
熱い舌先も…ペニスも、今は克哉の理性を蕩かすだけだ。
グチャヌチャ…と互いに腰を蠢かす度に接合部から水音が響き続けて
快楽を追う以外何も考えられなくなる。
「ひっ…ああっ…ん、あっ…あっ…も、ダメだ…よ…! おかしく、なる…!」
「あぁ、せいぜい快楽に狂うと良い…。お前の乱れる姿を見ててやろう…」
「や、だ…そんな、目で…オレを、見るな…よぉ…」
相手の瞳が鋭く、熱っぽいものへと変わっていく。
視線でも犯されていくようで…もう限界と思っていたのに更に身体の熱が
高まっていくのを感じていった。
もう何も考えられない。
日常の中で渦巻いている余計な考えが、一切消えうせていく。
残った答えはただ…今は相手が欲しくて仕方なくて、そして…消えてなど
欲しくないという単純明快なものだった。
―傍に、いてくれよ…
滅多に会えない存在。
だから…どんな形でもこうして目の前にいてくれる事自体が
克哉にとっては何よりのプレゼントであり、サプライズだった。
―今だけでも、お前を…感じていたい、から…
身体をつなげても…相手を引き止められる訳ではない。
きっと目覚めればいつものように眼鏡は消えているだろう。
毎度の事だから判りきっている。
けれど…なら、せめて意識が落ちるまでで良いから…その存在を
自分に刻み付けて欲しいと…そう願いながら、克哉は夢中で腰を振って
相手の快楽を引き出していく。
行為を続けている内にお互いに余裕がなくなって…相手の性器が己の中で
大きく張り詰めていくのが判った。
「んっ…はぁ…! も、ダメだ…『俺』…!」
「はっ…俺も、もう…イクぞ…」
そうして…お互いに余裕ない顔を浮かべていきながら絶頂へと
登り詰めていく。
その瞬間だけは何も考えられなくなった。
「あっ…あああー!!」
そして一際高い嬌声を上げて、克哉は意識を手放していく。
気が遠くなっていく。
それでも…少しでも相手の事を脳裏に刻み付けておこうと…力の
入らない腕でしっかりと抱きついていった。
―オレが目覚めた時に、お前の存在がいてくれる事が…きっと
一番のプレゼントなんだけどな…けど、それは叶わないんだろうな…
そう心の中で思いながら…克哉の意識が完全に閉ざされる間際…
もう一人の自分は強気に、そして意味深な笑みを浮かべていたのが
うっすらと見えたのだった―
克克ものです。ちょっとサンタクロースの逸話を
ネタに使っているので宜しくです。
微妙にヒヤっとする描写もあったりしますのでそれを
了承の上でお読み下さい。コミカル、ギャグ要素も有。
白と黒のサンタ 1 2 3 4 5 6 7 8 9
現在の日本では、赤い衣装のサンタクロースのイメージが
強く定着している。
だが、そのイメージは近年になって世界中に広がったもので…
サンタクロースの逸話、もしくは原型になったと思われるものは
無数に存在している。
一番有名であり、有力なのが四世紀の司教…聖ニコラスの
話である。
莫大な財産を持っていた彼はある日、貧しい家で娘が身売りに
される話を聞いた。
ある晩、それを助ける為にその家の煙突から金貨を投げ入れて
それが暖炉に下げられていた靴下に入った…という逸話から
靴下にプレゼントを入れたり、煙突から中に入るというイメージが
生まれたとされている。
他にもサンタクロースは司教や、魔法使いの話が原型に
なっているパターンもある。
ドイツの方では双子の魔法使いで片方は優しい魔法使いで、
良い子にプレゼントを配る存在、もう片方は悪い子にしていると悪戯して
お仕置きにやってくる西洋版のなまはげのような一面もあるし。
ロシアの方ではサンタクロースと双璧を担う存在として「ジェドマロース」と
いうのがいる。
ジェドマロースは「邪悪な魔法使い」であり…冬の神の象徴であった。
そして大きな袋を担いでその中に子供を詰めて、子供を返して欲しかったら
彼に供物を捧げなければならない。
地方によって様々な伝承があり、良いイメージと共に…邪悪な印象もまた
存在していた。
善と悪。白と黒…それらが一つに交じり合って、今のサンタクロースの
像は生まれている。
白と黒のサンタクロースの逸話もそう。
発祥の元ははっきりしないけれど…ドイツやロシアのサンタの双璧を成す
「悪い魔法使い」が元で生まれたのかも知れない。
―けれど自分の対となる存在を打ち消すという事は悲しいと克哉は思った
悪戯っ子でも意地悪でも、それでも…自分はきっともう一人の『俺』の事を…
快楽の熱に浮かされた頭で、その本心にぼんやりと気づいていく。
視界に広がるのはともかく鮮やかなまでの真紅。
目の前には黒い衣装を纏った、自分と同じ顔の男。
相手に深々と串刺しにされながら…克哉は容赦なく揺さぶられて快感を
引きずり出されていた。
「はっ…あっ…あっ…ああっ!」
克哉の口から漏れるのは、絶え間ない嬌声だった。
こんなあられもない声など恥ずかしくて出したくない。
けれど、相手が的確にこちらの弱いところを擦り上げていけば…
反射的に零れていってしまう。
―傍にいてくれよ…
心に願うのは、たった一つ。
そんなシンプルな答えだけだった。
―お前が消えるのは嫌だよ。オレは…自分が不完全な存在になっても
良いから、お前に存在していて欲しい
相手の灼熱をその身に収めていきながら…克哉は必死になって
その背中にすがり付いていく。
深く口付けられて、眼鏡だけで全てが満たされていく。
熱い舌先も…ペニスも、今は克哉の理性を蕩かすだけだ。
グチャヌチャ…と互いに腰を蠢かす度に接合部から水音が響き続けて
快楽を追う以外何も考えられなくなる。
「ひっ…ああっ…ん、あっ…あっ…も、ダメだ…よ…! おかしく、なる…!」
「あぁ、せいぜい快楽に狂うと良い…。お前の乱れる姿を見ててやろう…」
「や、だ…そんな、目で…オレを、見るな…よぉ…」
相手の瞳が鋭く、熱っぽいものへと変わっていく。
視線でも犯されていくようで…もう限界と思っていたのに更に身体の熱が
高まっていくのを感じていった。
もう何も考えられない。
日常の中で渦巻いている余計な考えが、一切消えうせていく。
残った答えはただ…今は相手が欲しくて仕方なくて、そして…消えてなど
欲しくないという単純明快なものだった。
―傍に、いてくれよ…
滅多に会えない存在。
だから…どんな形でもこうして目の前にいてくれる事自体が
克哉にとっては何よりのプレゼントであり、サプライズだった。
―今だけでも、お前を…感じていたい、から…
身体をつなげても…相手を引き止められる訳ではない。
きっと目覚めればいつものように眼鏡は消えているだろう。
毎度の事だから判りきっている。
けれど…なら、せめて意識が落ちるまでで良いから…その存在を
自分に刻み付けて欲しいと…そう願いながら、克哉は夢中で腰を振って
相手の快楽を引き出していく。
行為を続けている内にお互いに余裕がなくなって…相手の性器が己の中で
大きく張り詰めていくのが判った。
「んっ…はぁ…! も、ダメだ…『俺』…!」
「はっ…俺も、もう…イクぞ…」
そうして…お互いに余裕ない顔を浮かべていきながら絶頂へと
登り詰めていく。
その瞬間だけは何も考えられなくなった。
「あっ…あああー!!」
そして一際高い嬌声を上げて、克哉は意識を手放していく。
気が遠くなっていく。
それでも…少しでも相手の事を脳裏に刻み付けておこうと…力の
入らない腕でしっかりと抱きついていった。
―オレが目覚めた時に、お前の存在がいてくれる事が…きっと
一番のプレゼントなんだけどな…けど、それは叶わないんだろうな…
そう心の中で思いながら…克哉の意識が完全に閉ざされる間際…
もう一人の自分は強気に、そして意味深な笑みを浮かべていたのが
うっすらと見えたのだった―
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HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
鬼畜眼鏡にハマり込みました。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/
リンクは同ジャンルの方はフリーです。気軽に切り貼りどうぞ。
…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
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