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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※この話は結ばれて結構経過した眼鏡と御堂のお話です。
ふとした瞬間に、黒い欲望を克哉は覚えてしまい…それを
どう抑えるか、忠実になるか眼鏡が葛藤を覚えるお話です。

『刻印』                      

 ビデオカメラで御堂が自慰をして徐々に乱れていく姿を見ているだけで

興奮して、克哉の性器はすっかりと堅く張りつめていた。
 その熱く猛ったペニスを御堂の中に押し入れていくと同時に、右手に
持っていた機械を近くのサイドテーブルの上に置いていった。
 その際に真横にではなく若干の角度をつけて自分たちの後方に置く事で
自分と御堂が抱き合っているのをしっかりと収められるアングルになるよう、
意識していった。

「はっ…やはり、お前の中は熱くて…気持ちいいな…。こうしている、だけで
…とろけてしまいそうだ…」

「そ、う…いう、お前だって…凄く、熱くなっているぞ…。ふふ、それだけ先程、
の…私の姿を見てて…興奮していた、訳か…」

「ああ、その通りだ…。あんたの、あんな姿を見て…俺が、煽られないで
いられる訳が、ないだろう…」

「ふふ、そうだな…はぅ…!」

 お互いに途切れ途切れになりながら、お互いだけに聞こえるぐらいに
微かな声で睦言を紡いでいった。
 その最中に、グイっと克哉が御堂の最奥を抉るように突き入れただけで、
堪えられないというように大きく全身を跳ねさせていった。
 それを皮切りに克哉のリズムは更に大胆さを増していって、御堂を
翻弄し始めていく。

「ふっ…ああ、あっ…克哉、そんなに、激しく、したら…はっ…!」

「すまん、もう…抑えられそうに、ない…。ほら、俺たちの愛し合っている
メモリーを、今夜はしっかりと残しておこうぜ…」

「そういう、言い回し、をするな…! 余計に、恥ずかしく…ふぁ…!
 ああっ…!」

 先程まで御堂を言葉で責めている間に、克哉の方も気持ちが
高められてしまっていた。
 だから御堂の内部を深く抉り、激しく往復を繰り返すのに一切の
容赦がなかった。
 その激烈と言えるまでの性急な抽送に御堂は満足に息すら出来なくなって、
何度も胸を激しく上下させて身悶えていった。

「ふっ…うぁ…! くっ…ふぁ…!」

「ああ、凄くイイ声だ孝典…。聞いているだけで、興奮してくる…!」

「うっ…もう、これ…以上、言うな…んはっ!」

 相手の言葉に何か返したくても、すでに頭は快楽で溶けきっていて
まともに形にならなかった。
 克哉が突き上げる度に押し寄せてくる快楽の波に必死になって
耐えようと彼の身体に爪を幾度も立てていった。
 その度にこちらを抱く男の背中に刻印のように赤い筋が刻まれていき、
それが御堂の心を煽っていく。

(まるで…これが、私から与える刻印みたいだな…)

 ふと瞬間的に、そんな事を考えていった。
 先程、克哉が刻んだキスマークも…今、自分が刻んだ爪痕も
相手の身体に情事の痕跡を残す意図は…相手の中に自分を
残したいという顕示欲と、相手が確かに自分のものであるという
証を少しの間だけでも残したいという想いからだ。
 克哉が他の人間をこうやって抱く事などもう許す事が出来ない。
 自分のものであるという証を、残したかった。
 その想いで御堂は幾筋も相手の背中に爪を立てていった。
 いつもならこんなに何度も、恋人の身体を傷つけるような真似は
御堂はしない方だったが…ビデオカメラでこの光景が撮影されていると
思うと、何かを残したい想いに駆られたのだ。

―自分のつけた痕が愛しい男の身体に刻まれている処を、
画像という形で残したいと御堂も思ったから…

 それはふと思いついた衝動的な行動に過ぎなかった。
 けれど幾ら傷つけても、克哉は一瞬だけ痛みで眉をしかめていくも
止めろとは一言も発さなかった。
 そうしている間にお互いの身体から汗がびっしりと玉のように
浮かび上がっていった。
 もうお互いの息も絶え絶えで苦しそうに胸を上下させて
喘いていく。
 徐々に頭が真っ白になっていくような感覚を覚えていく。
 ようやくずっと待ち望んでいた絶頂の瞬間が迫ってくるのを感じて、
御堂は大きく身体を跳ねさせていった。

「ふっ…あっ…克哉、もう…!」

「ああ、俺も限界、だ…。だから、あんたの、中に…うくっ!」

 そうして御堂の身体をきつく抱きしめながら、克哉もついに
頂点に達して熱い精を解放していった。
 ドクンドクンと、滾るような白濁が御堂の中に注ぎ込まれていく。

「孝典…」

「ん…」

 優しい目をしながら、克哉がこちらを見つめてくる。
 その瞬間だけは、いつもは感じる男のプライドや意地のようなものが
和らいで御堂も素直に頷いていく。

「克哉…」

 そして、大切そうに恋人の名を呟いていくと…フワリと羽のように
優しいキスが落とされていった。
 其れを満足そうに受け止めて生きながら御堂は相手の身体を抱きしめて…
そうして、ビデオカメラが回されている事など忘れて暫し意識を
手放していく。

―その時の御堂はとても満足そうな顔をしていたのだった―
 

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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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