鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※4月1日からの新連載です。
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
それらを了承の上でお読み下さいませ。
GHOST 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
―ひょんなことから克哉と奇妙な同居生活を送るようになってから
早三日。二人がこんな風に密着したのは初めてのことだった
元々、あまり親しい訳でもなかったし…二人とも他者をどこか寄せ付けない
性格だった為か、同じ屋根の下で暮らしていても余所余所しい空気は
常に漂っていた。
何者かに克哉は犯され、ボロボロになっていて。
そんな彼の弱々しい姿を見ているだけでも御堂の心は大きくざわめいて
しまっていたのだが、こうして息遣いが感じられる距離まで迫ってしまうと
更に其れは大きくなってしまっていた。
(私は一体、どうなってしまったんだ…)
結果的にフローリングの上に敷かれたカーペットの上に克哉を
押し倒すような体制になり、御堂は大いに混乱してしまった。
「あああ! 御堂さん! 大丈夫ですか! すみません、こんなオレなんかの
為に迷惑を掛けてしまって!」
「何を言う! 私こそ支えきれずに君の身体の上に思いっきり乗って
しまっているんだぞ! 君こそ大丈夫か!」
一応、相手の身体が今は陵辱を受けてボロボロになっている事は
覚えていたので気遣いの言葉を掛けていく。
その瞬間、克哉は突然嬉しそうに微笑んでいった。
「っ…!」
「あの…オレのこと、心配してくれているんですか…? 貴方の部屋で
こんな、事をされてしまって…迷惑を掛けてしまったのに…」
「…君の様子を見る限りでは、とても同意の上での行為とは思えない。
どんな事情で賊が完全オートロック式でセキュリティも悪くない部屋の中に
侵入したのかは判らないが、君が悦んでその相手に抱かれたようには
見えないからな…」
「は、はい…そうです、けど…」
「…ったく! 君は被害者なんだ! だからそんなに気に病まなくて良い!
幸い部屋はそんなに荒らされていないようだし…身体を綺麗にしてキチンと
片付ければそれで良い! そんな事を気にするな!」
「は、はい!」
御堂の怒鳴るような一括に、密着した体制になりながら克哉は
恐縮してカチコチになりながら答えていく。
「よし、それで良い…」
「………はい」
次の「はい」は消え入りそうな声で紡がれていく。
心なしか克哉は恥ずかしそうに俯いて、頬を染めているようだった。
それを見た瞬間、何故かまた心がざわめいていった。
そして唐突に…相手の首筋にくっきりと幾つか刻まれた赤い
キスマークが強烈に意識されていく。
(何故、こんなものが私は気になっているんだ…?)
まるで彼を犯した人間が、「お前は俺のものだ」と訴えかけているような
そんな印象を受けて、猛烈に不愉快になっていく。
ムカムカと何とも形容しがたい感情が湧き出ていった。
それに引き寄せられるように、相手の首筋に顔を埋めていく。
「御堂、さん…?」
「少し黙っていろ…」
「は、はい…」
御堂の声にどこか剣呑な色合いが含まれていることに気づいて、
再び克哉は硬直していく。
そして…まるで上書きするかのように幾度か強く強く吸い付いて…
御堂の方から赤い痕を刻み付けていった。
「あっ…んっ…!」
「っ…!」
克哉の甘い声に、思わず腰が疼きかけていった。
それに思わず、冷や水を掛けられたように反応していってしまう。
(私は一体…何をしたんだ…?)
たった今、自分がした行為に対して驚愕を覚えていきながら…
御堂は慌てて克哉の身体の上から飛びのいていく。
そして…目の前に横たわっている克哉の濡れた眼差しを見て、
思わず欲情をしている自分を自覚して、それを認めたくなくて
叫びながら命じていった。
「いつまでそんな格好をしているんだ! 早く熱いシャワーでも
浴びてきたまえ!」
「は、はい…! 判りました! 食事は食卓の上に用意してありますから…
先に食べてて下さい! 失礼します!」
そうして克哉は急いで立ち上がって、浴室の方に向かっていく。
一人残された御堂は…困惑しながら、呟いていった。
「私は一体、今…どうしてしまったんだ…?)
己の中に生まれてしまった感情が一体どのような類のものなのか
まだ自覚していない御堂は、心底困り果てた様子でそう疑問を
感じずにはいられなかった―
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
それらを了承の上でお読み下さいませ。
GHOST 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
―ひょんなことから克哉と奇妙な同居生活を送るようになってから
早三日。二人がこんな風に密着したのは初めてのことだった
元々、あまり親しい訳でもなかったし…二人とも他者をどこか寄せ付けない
性格だった為か、同じ屋根の下で暮らしていても余所余所しい空気は
常に漂っていた。
何者かに克哉は犯され、ボロボロになっていて。
そんな彼の弱々しい姿を見ているだけでも御堂の心は大きくざわめいて
しまっていたのだが、こうして息遣いが感じられる距離まで迫ってしまうと
更に其れは大きくなってしまっていた。
(私は一体、どうなってしまったんだ…)
結果的にフローリングの上に敷かれたカーペットの上に克哉を
押し倒すような体制になり、御堂は大いに混乱してしまった。
「あああ! 御堂さん! 大丈夫ですか! すみません、こんなオレなんかの
為に迷惑を掛けてしまって!」
「何を言う! 私こそ支えきれずに君の身体の上に思いっきり乗って
しまっているんだぞ! 君こそ大丈夫か!」
一応、相手の身体が今は陵辱を受けてボロボロになっている事は
覚えていたので気遣いの言葉を掛けていく。
その瞬間、克哉は突然嬉しそうに微笑んでいった。
「っ…!」
「あの…オレのこと、心配してくれているんですか…? 貴方の部屋で
こんな、事をされてしまって…迷惑を掛けてしまったのに…」
「…君の様子を見る限りでは、とても同意の上での行為とは思えない。
どんな事情で賊が完全オートロック式でセキュリティも悪くない部屋の中に
侵入したのかは判らないが、君が悦んでその相手に抱かれたようには
見えないからな…」
「は、はい…そうです、けど…」
「…ったく! 君は被害者なんだ! だからそんなに気に病まなくて良い!
幸い部屋はそんなに荒らされていないようだし…身体を綺麗にしてキチンと
片付ければそれで良い! そんな事を気にするな!」
「は、はい!」
御堂の怒鳴るような一括に、密着した体制になりながら克哉は
恐縮してカチコチになりながら答えていく。
「よし、それで良い…」
「………はい」
次の「はい」は消え入りそうな声で紡がれていく。
心なしか克哉は恥ずかしそうに俯いて、頬を染めているようだった。
それを見た瞬間、何故かまた心がざわめいていった。
そして唐突に…相手の首筋にくっきりと幾つか刻まれた赤い
キスマークが強烈に意識されていく。
(何故、こんなものが私は気になっているんだ…?)
まるで彼を犯した人間が、「お前は俺のものだ」と訴えかけているような
そんな印象を受けて、猛烈に不愉快になっていく。
ムカムカと何とも形容しがたい感情が湧き出ていった。
それに引き寄せられるように、相手の首筋に顔を埋めていく。
「御堂、さん…?」
「少し黙っていろ…」
「は、はい…」
御堂の声にどこか剣呑な色合いが含まれていることに気づいて、
再び克哉は硬直していく。
そして…まるで上書きするかのように幾度か強く強く吸い付いて…
御堂の方から赤い痕を刻み付けていった。
「あっ…んっ…!」
「っ…!」
克哉の甘い声に、思わず腰が疼きかけていった。
それに思わず、冷や水を掛けられたように反応していってしまう。
(私は一体…何をしたんだ…?)
たった今、自分がした行為に対して驚愕を覚えていきながら…
御堂は慌てて克哉の身体の上から飛びのいていく。
そして…目の前に横たわっている克哉の濡れた眼差しを見て、
思わず欲情をしている自分を自覚して、それを認めたくなくて
叫びながら命じていった。
「いつまでそんな格好をしているんだ! 早く熱いシャワーでも
浴びてきたまえ!」
「は、はい…! 判りました! 食事は食卓の上に用意してありますから…
先に食べてて下さい! 失礼します!」
そうして克哉は急いで立ち上がって、浴室の方に向かっていく。
一人残された御堂は…困惑しながら、呟いていった。
「私は一体、今…どうしてしまったんだ…?)
己の中に生まれてしまった感情が一体どのような類のものなのか
まだ自覚していない御堂は、心底困り果てた様子でそう疑問を
感じずにはいられなかった―
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
鬼畜眼鏡にハマり込みました。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/
リンクは同ジャンルの方はフリーです。気軽に切り貼りどうぞ。
…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
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…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
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