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鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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 ※4月1日からの新連載です。
それぞれ異なる結末を迎えた御堂と克哉が様々な
謎を孕んだまま出会う話です。
 彼らがどんな結末を辿った末に巡り合ったのかを
推測しながら読んでください。
 途中経過、結構ダークな展開も出て来ます。
 それらを了承の上でお読み下さいませ。

   GHOST                           

 ―それは陵辱とも強姦とも形容出来る行為だった。

 人並みに性体験はあったが、男を受け入れたことなど一回も
なかった克哉にとってはそれはあまりに衝撃的な体験だった。
 殆ど慣らす事すらせず、一気に最奥まで貫かれた時に
猛烈な激痛を覚えていく。

「うあああっ…!」

 克哉の苦悶の声が、御堂のマンション内…リビング中に響き渡っていった。
 だが、もう一人の自分はまったく意に介することなく容赦ない抽送を
繰り返していた。

「痛い…や、めろぉ…!」

「身体の力を抜けばすぐに悦くなる…。無駄な抵抗も、拒むことを止めれば
一気に地獄から天国にイク事が出来るぞ…?」

「やだ…いやだっ…!」

 もう一人の自分に犯されている最中、脳内に浮かぶのは御堂の
顔ばかりだった。

(こんな処を…帰宅した御堂さんに見られたら、オレは…!)

 その想いだけが強烈に広がり、それが克哉の身体の強張りを更に
激しいものにしていく。
 そのせいで出血して、快感ではなく強烈な痛みが広がっていく。

「そんなに意地を張るな…。自分の身体を痛めるだけだぞ…」

「いや、だ…お前なんか、に…屈したく、んんっ…!」

 ただ背後から犯しているだけでは克哉の意地を解くことは
出来ないと悟ったのだろう。
 後ろから強引に顎を捉えて、荒々しく唇を奪っていく。
 バックから犯されている克哉にとってはかなり苦しい体制だったが
相手の舌がこちらのそれを捕らえて…容赦なく絡ませてくる内に
気持ちとは裏腹に、身体の強張りは解けていってしまった。

「ふっ…うう、んっ…」

 こんなに甘い声を漏らす自分が、信じられなかった。
 どれだけ敵意を持っていても、それでもどこかでもう一人の自分のことを
憎みきれていないのだろうか。
 嫌いじゃないからこそ、キスも心地よいものに変わっていく。
 相手からの深い口付けは紛れもなく克哉に快感を齎していた。
 その事実に驚愕していった。

(こんな、事をされて…感じる、なんて…)

 悔しくて涙が滲んでいく。
 だが、陵辱者はそんな克哉の思惑などお構いなしに犯し続ける。
 一方的で愛情のカケラなどまったくない行為。
 それが判るからこそ、克哉は拒み続けていく。

(せめて…心だけでも、屈したくない…! オレをモノのようにしか扱わない…
そういう風になってしまったお前にだけは…!)

 自分を今、犯している相手には克哉は反発しか覚えない。
 確かに憧れた時期もあった。
 あんな風に自分も愛されたいと願ったこともあった。
 だが、それは…自分と共に生きていた彼だ。

―この世界の鬼畜王として覚醒してしまったもう一人の自分には
決して憧れることなどない…!

 その強烈な想いを抱きながら、一つの想いを思い出していく。

(オレは…お前と、御堂さんのように…なりたかった、のに…!)

 その気持ちに気づいた瞬間、どこかで自分は…あの世界の自分にも
愛されたかった想いがあった事に気づいた。
 もう一人の自分が犯した罪を許し、共に手を取り合って…理想を
追い求める二人の姿に自分は憧れた。
 あんな風になりたいと、自分にもそんな存在が欲しいと心の底から
願っていきながら…日々、消え行く自分を実感していた。

(オレは…オレは…!)

 御堂に、必要とされたかった。
 もう一人の自分に、いらないと思われたくなかった。
 けどあの世界では自分は消え行くだけと判っていたから…だから、
自分は、か細い糸のような微かな可能性に縋ったのだ。

「御堂、さん…! 御堂、さん…!」

 だからせめてその想いを忘れないに相手の名前を叫んでいきながら…
克哉はこの地獄のような時間が一刻も早く終わることだけを
願い続けていたのだった―
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プロフィール
HN:
香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
 鬼畜眼鏡にハマり込みました。
 当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
 とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)

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