鬼畜眼鏡の小説を一日一話ペースで書いてますv
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※7月25日からの新連載です。
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。
恋人の条件 1 2 3 4 5 6 7 8
―翌朝、克哉は強い自己嫌悪に苛まれていた
結局あれから、屋外で二発…ホテルに入ってから三発
御堂の精を注がれてしまった。
公園内での行為が終わった時点で、克哉に抗う気力も逃げる体力も
残されておらず…其処からズルズルとまた抱かれてしまった。
一足先にシャワーを浴びるように促され、今は御堂の方がバスルームを
仕様している。
それなりに高級な雰囲気の漂うビジネスホテル。
克哉はその室内で、苦い顔をしながら…ようやく一人になって
考えを巡らす自由を与えられ、そして苦い溜息を吐いていた。
(…結局、流されて御堂さんに抱かれてしまった…。たった一日すら、
俺は貞操を守れなかったんだな…)
その事実が克哉の胸の中に深く突き刺さっていく。
苦しくて、自分という人間がどうしようもない存在に感じられてしまう。
あいつに、会いたかった。
だから15日間は絶対に誰にも抱かれないで過ごすつもりだったのに…
そんな願いはあっという間に打ち砕かれてしまった。
これからどうすれば良いのか、克哉は途方に暮れていた。
御堂がシャワーを浴びている水音が耳に届いていくが…今、全ての
ものがひどく遠く感じられてしまった。
「これから…どうしよう…」
今日は、平日だった。
しかも…昨日と同じスーツを着ている。
幸い、激しい行為をされたが…精液の類では汚れなかったので
辛うじて着て帰れるが、汗の臭いだけはどうしようもない。
一応、電車を使って帰る事ぐらいは出来るが、このスーツを着て
直接出社するのは社会人としてNGだろう。
そうなると一度、帰宅するしかない訳だが…。
(そうなったら、御堂さんをどうにか振りきって自宅に帰る以外
ないよな…。きっとシャワーから出たらまた凄く執着されるに
決まっている…。なら、今…この部屋から出ていくしかない…)
昨日、ずっと克哉を逃すまいと強い力で抱きしめ続けていた
御堂の心情を考えると少し胸が痛んだが…それ以外の道は
存在しないだろう。
Mr.Rから飲まされた薬のせいで、御堂も本多も…恐らく太一も
潜在的に狂わされてしまっている。
なら、チャンスはこの瞬間しかない。
シャワーの音が止んだのに気づいて、克哉は慌ててベッドから
立ちあがって己のカバンを手に取っていった。
(御免なさい、御堂さん…)
どれだけ激しく抱かれても、今の自分の中には…こんなにも色濃く
もう一人の自分の面影が宿っている。
だから、今は…御堂の前から逃げる以外の選択肢が克哉の中には
存在しなかった。
バスルームの扉が開かれると同時に克哉は入口の方まで全力で
掛けていく。
扉を開けて出ていく瞬間、御堂の叫び声が聞こえていった。
「佐伯君! 何をしている…!」
「御堂さん、すみません! 一旦帰らないといけないのでこれで
失礼します!」
「待て、待ちたまえ!」
御堂がバスローブを纏った格好で必死の形相でこちらを
追いかけてくる。
だが克哉は苦しげな顔を浮かべていきながら…御堂の気持ちを
立ちきるように、全力で駆けだしていった。
(ごめんなさい…御堂さん…!)
昨晩、御堂に抱かれた腕の熱さが鮮明に思い出せてしまうからこそ…
克哉は胸が潰れそうになってしまった。
だが、感傷に流されてしまったら…余計に自分が許せなくなる気がした。
もうとっくに…もう一人の自分に会える資格などなくなってしまっている。
しかしすぐに諦めて、御堂の腕の中に収まってしまえる程…克哉は
諦めが良くなかった。
(今、御堂さんの腕の中から逃げたって…何にもなる訳じゃない。けど…
今は一人になって少し考えたいんだ…!)
だから、克哉は御堂から逃げるようにともかく走りまくった。
御堂がバスローブを着てくれていたのが幸いした。
其れに対して克哉はスーツにすぐに着替えたから…少しだけ逃げる為の
時間が確保されていた。
こんな処でバスローブ姿で同性の相手を追い掛けるなんて真似を生粋の
エリートである御堂が出来る訳がない。
だからこそ生じた隙を…克哉は見逃さず、生かしていった。
そしてホテルの入り口にさしかかった頃、突き当りを曲がっていくと
思いっきり人のぶつかっていく。
「うわっ!」
「わっ!」
その衝撃でとっさに弾き飛ばされそうになる。
しかしどうにか体制を整えて、ぶつかった相手を見遣っていった。
「あっ…ごめんなさい! 今、急いでいたもので…!」
現れたのは克哉と同年代ぐらいの赤いおしゃれ眼鏡を掛けた
青年だった。
体格的にもこちらと同じくらいだろう。
少し神経質そうな印象が感じられるが…充分に美形と言って差し支えない
容貌をしていた。
「いや…良いよ。…昨日は、ここに泊ってお愉しみだったのかい…?」
「えっ…?」
いきなり、見知らぬ男性にそんな事を言われて…克哉は面喰っていった。
だが目の前の青年は邪悪な笑みを浮かべてこう告げていく。
「…昨日、公園で見させてもらったから…。クク、こんなものを公表されたら
君が築き上げた全てのものなんて吹っ飛んでしまうよね…」
「はっ…?」
公園、という単語が出て克哉の顔は蒼白になっていく。
心当たりは一つしか存在しなかったからだ。
こちらの動揺を、相手はどこまでも愉快そうに見つめていた。
「…ふふ、顔色が悪いよ。…けど、僕はちょっと急ぐからこの辺で。
また…君の前に現れるからその時は宜しくね…。それじゃあ…」
「待って! 貴方は…一体!」
不吉な事を言って立ち去る相手を必死に引き留めようとした。
しかし男性は克哉を一瞥しただけで、あっという間にホテルの外へと
消えていく。
克哉はその姿を追い掛ける事が出来ず、その場に立ち尽くしている。
「一体…俺は、どうしたらいいんだ…?」
昨日からとんでもない事が連続して起こっていて、ただ混乱するしか
出来ない。
そうして…克哉は途方にくれながら…すぐに気を取り直して、一旦
自宅に戻って着替える事にしていったのだった―
今回は「恋人関係」について掘り下げた内容になっております。
眼鏡が意地悪で、ノマは不安定で弱々しい場面も途中出てくる
可能性が大です。
他のカップリング要素を含む場面も展開上出てくる場合があります。
それを承知の上で目を通して下さるよう、お願い申し上げます。
恋人の条件 1 2 3 4 5 6 7 8
―翌朝、克哉は強い自己嫌悪に苛まれていた
結局あれから、屋外で二発…ホテルに入ってから三発
御堂の精を注がれてしまった。
公園内での行為が終わった時点で、克哉に抗う気力も逃げる体力も
残されておらず…其処からズルズルとまた抱かれてしまった。
一足先にシャワーを浴びるように促され、今は御堂の方がバスルームを
仕様している。
それなりに高級な雰囲気の漂うビジネスホテル。
克哉はその室内で、苦い顔をしながら…ようやく一人になって
考えを巡らす自由を与えられ、そして苦い溜息を吐いていた。
(…結局、流されて御堂さんに抱かれてしまった…。たった一日すら、
俺は貞操を守れなかったんだな…)
その事実が克哉の胸の中に深く突き刺さっていく。
苦しくて、自分という人間がどうしようもない存在に感じられてしまう。
あいつに、会いたかった。
だから15日間は絶対に誰にも抱かれないで過ごすつもりだったのに…
そんな願いはあっという間に打ち砕かれてしまった。
これからどうすれば良いのか、克哉は途方に暮れていた。
御堂がシャワーを浴びている水音が耳に届いていくが…今、全ての
ものがひどく遠く感じられてしまった。
「これから…どうしよう…」
今日は、平日だった。
しかも…昨日と同じスーツを着ている。
幸い、激しい行為をされたが…精液の類では汚れなかったので
辛うじて着て帰れるが、汗の臭いだけはどうしようもない。
一応、電車を使って帰る事ぐらいは出来るが、このスーツを着て
直接出社するのは社会人としてNGだろう。
そうなると一度、帰宅するしかない訳だが…。
(そうなったら、御堂さんをどうにか振りきって自宅に帰る以外
ないよな…。きっとシャワーから出たらまた凄く執着されるに
決まっている…。なら、今…この部屋から出ていくしかない…)
昨日、ずっと克哉を逃すまいと強い力で抱きしめ続けていた
御堂の心情を考えると少し胸が痛んだが…それ以外の道は
存在しないだろう。
Mr.Rから飲まされた薬のせいで、御堂も本多も…恐らく太一も
潜在的に狂わされてしまっている。
なら、チャンスはこの瞬間しかない。
シャワーの音が止んだのに気づいて、克哉は慌ててベッドから
立ちあがって己のカバンを手に取っていった。
(御免なさい、御堂さん…)
どれだけ激しく抱かれても、今の自分の中には…こんなにも色濃く
もう一人の自分の面影が宿っている。
だから、今は…御堂の前から逃げる以外の選択肢が克哉の中には
存在しなかった。
バスルームの扉が開かれると同時に克哉は入口の方まで全力で
掛けていく。
扉を開けて出ていく瞬間、御堂の叫び声が聞こえていった。
「佐伯君! 何をしている…!」
「御堂さん、すみません! 一旦帰らないといけないのでこれで
失礼します!」
「待て、待ちたまえ!」
御堂がバスローブを纏った格好で必死の形相でこちらを
追いかけてくる。
だが克哉は苦しげな顔を浮かべていきながら…御堂の気持ちを
立ちきるように、全力で駆けだしていった。
(ごめんなさい…御堂さん…!)
昨晩、御堂に抱かれた腕の熱さが鮮明に思い出せてしまうからこそ…
克哉は胸が潰れそうになってしまった。
だが、感傷に流されてしまったら…余計に自分が許せなくなる気がした。
もうとっくに…もう一人の自分に会える資格などなくなってしまっている。
しかしすぐに諦めて、御堂の腕の中に収まってしまえる程…克哉は
諦めが良くなかった。
(今、御堂さんの腕の中から逃げたって…何にもなる訳じゃない。けど…
今は一人になって少し考えたいんだ…!)
だから、克哉は御堂から逃げるようにともかく走りまくった。
御堂がバスローブを着てくれていたのが幸いした。
其れに対して克哉はスーツにすぐに着替えたから…少しだけ逃げる為の
時間が確保されていた。
こんな処でバスローブ姿で同性の相手を追い掛けるなんて真似を生粋の
エリートである御堂が出来る訳がない。
だからこそ生じた隙を…克哉は見逃さず、生かしていった。
そしてホテルの入り口にさしかかった頃、突き当りを曲がっていくと
思いっきり人のぶつかっていく。
「うわっ!」
「わっ!」
その衝撃でとっさに弾き飛ばされそうになる。
しかしどうにか体制を整えて、ぶつかった相手を見遣っていった。
「あっ…ごめんなさい! 今、急いでいたもので…!」
現れたのは克哉と同年代ぐらいの赤いおしゃれ眼鏡を掛けた
青年だった。
体格的にもこちらと同じくらいだろう。
少し神経質そうな印象が感じられるが…充分に美形と言って差し支えない
容貌をしていた。
「いや…良いよ。…昨日は、ここに泊ってお愉しみだったのかい…?」
「えっ…?」
いきなり、見知らぬ男性にそんな事を言われて…克哉は面喰っていった。
だが目の前の青年は邪悪な笑みを浮かべてこう告げていく。
「…昨日、公園で見させてもらったから…。クク、こんなものを公表されたら
君が築き上げた全てのものなんて吹っ飛んでしまうよね…」
「はっ…?」
公園、という単語が出て克哉の顔は蒼白になっていく。
心当たりは一つしか存在しなかったからだ。
こちらの動揺を、相手はどこまでも愉快そうに見つめていた。
「…ふふ、顔色が悪いよ。…けど、僕はちょっと急ぐからこの辺で。
また…君の前に現れるからその時は宜しくね…。それじゃあ…」
「待って! 貴方は…一体!」
不吉な事を言って立ち去る相手を必死に引き留めようとした。
しかし男性は克哉を一瞥しただけで、あっという間にホテルの外へと
消えていく。
克哉はその姿を追い掛ける事が出来ず、その場に立ち尽くしている。
「一体…俺は、どうしたらいいんだ…?」
昨日からとんでもない事が連続して起こっていて、ただ混乱するしか
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香坂
性別:
女性
職業:
派遣社員
趣味:
小説書く事。マッサージ。ゲームを遊ぶ事
自己紹介:
鬼畜眼鏡にハマり込みました。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
当ブログサイトへのリンク方法
URL=http://yukio0201.blog.shinobi.jp/
リンクは同ジャンルの方はフリーです。気軽に切り貼りどうぞ。
…一言報告して貰えると凄く嬉しいです。
当面は、一日一話ぐらいのペースで
小説を書いていく予定。
とりあえず読んでくれる人がいるのを
励みに頑張っていきますので宜しくです。
一応2月1日生まれのみずがめ座のB型。相性の判断辺りにでもどうぞv(待てぃ)
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